講演会「グローバリゼーションと江戸時代」聴いてきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

法政大学の公開文化講演会の広告を新聞に見つけました。

法政大学総長 田中優子氏の講演会
「グローバリゼーションと江戸時代」。

講師の法政大学総長・田中優子さんは江戸時代の文学・生活文化がご専門。肥前磁器の歴史は江戸の歴史と重なるので、これはぜひともお話を聴いてみたい!と足を運んできました。

1時間という短い講演時間でしたが、とても面白かったです!

会場となったホテルオークラ福岡。通常は椅子席で最大800席という会議室が、ざっと数えたところ1000名を超えていたのではないでしょうか。法政大学関係者の方々に加え、わたしのような一般参加者でいっぱいでした。

以下、備忘。


  • グローバル化とは、多様性を受け入れること。
  • 日本のグローバリゼーションへの対応
    1. 江戸時代=モデルの無い時代
    2. 明治維新=ヨーロッパモデル
    3. 第二次大戦後=米国モデル
  • モデルの無い時代は、技術力をつけて独自の文化・国をつくった。
  • 江戸時代は「モノ=情報」。
    モノを輸入→それをしのぐものをつくることで技術・文化を磨いた。
  • 学ぶ・真似ぶ→独自のモノ・文化
  • 江戸のイノベーション例:
    時計の輸入→生活を時計に合わせるのではなく、時計を生活に合わせた=和時計
  • 日本文化のなかからしかできないものは何か!?を発見する時代。
  • 「モデル」が無くても自分の道をつくっていく。
  • そのためには「楽しむこと」「工夫すること」「試すこと」のできる人材が求められる。

学ぶ・真似ぶから独自のモノ・文化を生み出していったこと、ビジュアルの文化が花開き、「流行」の仕掛け・概念が生まれたのも江戸時代、というお話は肥前磁器の歴史にもそのまま当てはまっていて、とても刺激的な講演でした。