企業秘密はありません。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯に企業秘密はありません。

佐賀・花祭に工房を構えていた時は、有田の磁器の窯元に勤める後輩などがときどき「つくり方」のヒントを求めて足を運んでくることがありました。福岡・津屋崎に越してきてからは、そういう機会もずいぶん減ってしまいましたが、それでもたまに、やきものを仕事になさっている方がお見えになることがあります。福岡に来てからは、土ものをなさっている方が多いです。

器の触り方を拝見していると、なにも聞かずとも「この方はやきものの仕事をなさっているな」とわかることが多々あります。面白いことに、趣味でなさっている方と、プロとして仕事でなさっている方とでは、触り方が違ってくるのです。不思議ですね。

さてつい先日も、仕事でなさっているらしい方がお見えになったそうで(わたしは不在でした)、いろいろと「作っていて上手くいかないこと」を話していかれたそうです。そこでダンナ・藤吉憲典が経験上わかることを、具体的な技術含めてすべて説明したところ、とてもビックリなさったとか。

「そういうのって、話しちゃっていいんですか?」とおたずねになったそうですが、真剣にやきものに取り組んでいる方、真面目にもっといいものをつくりたいと思っている方に対して技術をお伝えすることに、ダメな理由はありません。

作陶の技術的なことだけでなく、それ以外のことについても同様です。一生懸命学ぶ気持ちを持っている人が「知らなかったからできなかった」ことを、自分たちが説明することで出来るようになるなら、そこで立ち止まる必要はないというのが、ダンナもわたしも共通の考え方です。

そして、わたしたち自身もまた、そういう先人の方々のご厚意でこれまでずいぶん助けられてきています。自分たちが真剣に向上したいと思って取り組んでいることを理解してくださる方は、たいていは親切に教えてくださいます。だから、わたしたちもそうありたいと思っています。

 

花祭窯は20周年を迎えました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

6月9日ロックの日は創業日。

花祭窯は20周年を迎えました。

ありがとうございます。

ずっと、周年祭というのをしたことはなかったのですが、17年目のときに、ふとここまで続けてこれたことの感謝を表したいと思い、開窯記念にお茶をお出しするということをはじめました。

20年続いたというよりは、20年あきらめずに今に至っている、というのが実感です。

それでも20年続けてくることができたのは、いろんな方がいろんな形でサポートしてくださったおかげであることを痛切に感じています。ダンナもわたしも、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。

まだまだ道半ば。「花祭窯を応援してきてよかった」と思っていただけるように、全力で取り組んで参ります。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

今こそアートが重要。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今こそアートが重要。

今朝、ロンドンのギャラリーオーナー・ジェリーから届いた言葉です。

いつどこでなにが起こるかわからない不安な状況のなかで、今こそ人々の心の拠り所としてアートが必要なのだと、それが本来アートの持つ力だと教えてくれました。

遠くからでも、ほんの少しでも、わたしたちにもできることがあるのだと信じることのできる言葉でした。

 

藤吉憲典陶展、無事終了いたしました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

西麻布・桃居さんでの「藤吉憲典 陶展」無事会期を終了いたしました。

7回目となりました桃居さんでの個展。初日からたくさんのお客さまがお越しくださり、初日~2日目と在廊していたダンナ・藤吉憲典も、たくさんの方とお話しすることができたと喜んでおりました。

ご来場くださいました皆さまに、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

今回実はつくり手は「かなり偏ったマニアックな品揃え」となってしまったことを少し心配しておりましたが、会期終了後に桃居のオーナー広瀬さんから、良い展示であったという声が各方面から届いたと嬉しいご連絡をいただき、ホッとしたのでした。

次回はまた1年置いて2019年に桃居さんでの個展機会をいただいております。

今回も在廊中に、桃居オーナーの広瀬さんと、つくり手藤吉憲典はたくさん話をしたようです。次回個展はまた少し思いきった内容になるかもしれません。精進してまいりますので、どうぞご期待くださいませ。

 

古九谷(こくたに)様式。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

本日5月26日(金)初日を迎える、東京西麻布の桃居さんでの「藤吉憲典 陶展」。見どころのひとつとして楽しんでいただきたいのが、

古九谷(こくたに)様式。
現代に藤吉憲典がつくると、こうなる。

先日のブログでご紹介した「柿右衛門様式」と同様に、

5月26日(金)は桃居さん個展初日。

「古九谷様式」を現代に解釈した器もぜひご覧いただきたいのです。

ともに赤絵(上絵)の技法ながら、鮮やかで華やいだ柿右衛門様式に対して、渋く滋味深い古九谷様式。この表現方法の幅広さに、日本人の感性の豊かさを感じます。

実は古九谷様式の色遣いは、アート作品にも取り入れていました。

藤吉憲典 サイ

古典的な古九谷様式からアート作品へ、そして食器へと戻ってきたらこうなった(トップ画像のマグカップ)。というわけです。

お時間ありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。


藤吉憲典 陶展

2017年5月26日(金)~5月30日(火)
11時~19時(最終日17時まで)会期中無休

桃居(とうきょ)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494

 

 

5月26日(金)は桃居さん個展初日。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

5月26日(金)は桃居さん個展初日。

2005年から1年おきにお世話になっている西麻布の桃居さんでの個展。藤吉憲典にとって、毎回が挑戦の機会です。


藤吉憲典 陶展

2017年5月26日(金)~5月30日(火)
11時~19時(最終日17時まで)会期中無休

桃居(とうきょ)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494


桃居のオーナー広瀬さんが今回個展案内状用に選んでくださったものは、柿右衛門調(様式)の酒器でした。柿右衛門といえば国の重要無形文化財であり、佐賀有田の柿右衛門窯で代々継がれているものです。でも「柿右衛門」という様式は、柿右衛門窯だけのものではありません。

藤吉憲典陶展2017桃居

染付と赤絵の技とともに余白の美が見どころとなる柿右衛門調。ダンナに聞くと、ぎっしりと描き込むタイプの絵付よりも、余白をいかに生かすかが問われるデザインのほうが、より神経を使うのだそうです。

今回の「藤吉憲典 陶展」での見どころのひとつは、間違いなくこの柿右衛門調の器。様式のひとつですから、他のいろいろな様式と同様、以前からよくつくってはいましたが、今回は特に力が入ったものができたようです。

柿右衛門様式、藤吉憲典がつくるとこうなる。

ぜひご高覧下さいませ。

 

ロンドン7日目 コートールド・ギャラリーと自然史博物館

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。ダンナ・磁器作家 藤吉憲典の個展(Sladmore Contemporary @London)に伴うロンドン滞在レポート。

翌日は朝から空港に移動のため、実質的なロンドン滞在最終日でした。

ロンドン7日目(2)コートールド・ギャラリーと自然史博物館。

コートールド・ギャラリー The COURTAULD Gallery

印象派のコレクションをまとめて観ることができるって!」とダンナが言うので、行って参りました。到着してみたらとっても大きい建物でびっくり。

サマセット・ハウスと呼ばれる18世紀に造られた貴族の邸宅が、その建物でした。サマセット・ハウスのなかにロンドン大学付属コートールド美術研究所があり、コートールド美術研究所の主要施設のひとつがコートールド・ギャラリーというわけで、ギャラリー自体は程好いサイズで一安心。

ひとつひとつの絵画にゆっくり向き合うことのできる、ぜいたくな空間でした。ギャラリーの中心部にある螺旋階段がまた素晴らしく、思わず階段の写真ばかり撮ってしまいました。

コートールドギャラリー

自然史博物館 Natural History Museum

息子のリクエストにもこたえて、自然史博物館へ。とにかく広い自然史博物館。今回は2回目の訪問だったので、観たいところは決まっていました。が、この日は幼稚園生から高校生まで、学校からの来館者がとにかく多くて、なかなか観たいものがゆっくり見れず。

クジラ・ゾウ・サイなどの大きな動物のコーナーと、恐竜のコーナーを回ったところで、ちょっと人が多すぎるね、と断念。ミュージアムショップを楽しんでから帰りました。

現在部分的に建物・敷地の工事中とあって、今回は景観的に少々残念なところもありましたが、自然史博物館の建物もまた素晴らしい建物です(^^)

自然史博物館

 

 

ロンドン6日目(2)個展会場にて友人と再会。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。ダンナ・磁器作家 藤吉憲典の個展(Sladmore Contemporary @London)に伴うロンドン滞在レポート。

ロンドン6日目(2)個展会場にて友人と再会。

ダンナがロンドンを訪問するたびに、必ず会う友人がいます。セレクトショップ・Do-shopのLuca。磁器作家・藤吉憲典のアート作品の、ロンドンでの一番最初のファンです。

KENSUKE FUJIYOSHI EXHIBITION
Do-shopのお二人(LucaとAndrew)と記念撮影(^^)

2013年、海外から日本のデザイン製品を視察に来ていたLuca。彼がダンナ・藤吉憲典の作品を見て「素晴らしい!まだ海外に進出していないのならするべきだし、真っ先にロンドンに来てほしい!必ずハイエンドギャラリーに市場があるから」と言ってくれたのを真に受けて、ロンドンへの展開に思いっきり力を入れたのでした。

昨年のSladmore Contemporary での企画展のときも、ダンナに会いに来てくれたLuca。今年もひとつひとつの作品を眺めては、「beautiful!」「marverous!」と最上級の誉め言葉を並べてくれました。

「ユリ、いったいケンはいつになったら英語をしゃべるようになるんだ?」と冗談を交えながらも、お互いの気持ちはとてもよく伝わっています。今回もとっても嬉しい再会でした。

 

ロンドン6日目(1)ローマ時代の遺跡。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。ダンナ・磁器作家 藤吉憲典の個展(Sladmore Contemporary @London)に伴うロンドン滞在レポート。

ロンドンでお世話になっている、クリエイティブコンシェルジュさんがいます。仕事でここぞというときは、この方にアテンドをお願いすることにしています。今回は友人として、ロンドン郊外にあるおススメのエリアを案内してくださいました。

ロンドン6日目(1)ローマ時代の遺跡。

セント・オールバンズ・シティ St.Albance city

ローマ時代の遺跡や大聖堂に美術館、素敵な公園や英国で一番古いパブなどもある、昔の宿場町的な場所、ということで連れて行っていただきました。

ロンドン市内から電車で15分ほど。ここで古代ローマの遺跡を観ることができるなんて思ってもみなかったので、とても興奮しました。

stalbanscity

ローマ時代は、建物を壊したがれきを使って次の建物を建てたと言われています。

stalbanscity

大聖堂。この日は特別なミサが行われていて、たくさんの人が集まっていました。

stalbanscity

煉瓦で出来た円形の建物は美術館。

stalbanscity

現地に立てばつくりがなるほどと伺える円形劇場跡です。

半日では時間が足りず、また行ってみたい場所です(^^)

 

 

ロンドン5日目 サーチ・ギャラリーとウォレス・コレクション

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。ダンナ・磁器作家 藤吉憲典の個展(Sladmore Contemporary @London)に伴うロンドン滞在レポート。

学芸員技術研修会でお世話になっている九州産業大学美術館教授の緒方先生が「ロンドン市内でのおすすめ」と教えてくださったミュージアムに行って参りました。

ロンドン5日目 サーチ・ギャラリーとウォレス・コレクション

サーチ・ギャラリー Saatchi Gallery

思えば藤吉憲典の海外デビューは、このサーチ・ギャラリー。2015年に開催された美術工芸の国際アートフェア・COLLECTの会場だったのでした。アートフェア期間中は、通常の展示は一切ありませんでしたので、サーチ・ギャラリーとしての展示を拝見するのは初めて。

2008年に現在の場所にできたサーチギャラリーは、まだメジャーではない現代アーティストの作品を取り上げることで有名とのこと。今回訪問時に開催されていた企画展では過剰な難解さ(=作家の自己満足)が一切無くて、キャプション要らず、来館者を楽しませようというサービス精神あふれる写真作品やインスタレーションがたっぷりでした。それでいて、きちんと問題提起や社会批判も行っている。素直にすごいな、面白いな、と思いました。

ウォレス・コレクション Wallace Collection

個人的な感覚ですが、「〇〇コレクション」というものをみると、とても感じ入るものがあります。全体を眺めたときに、集めた人の偏愛ぶりが滲み出ているからなのだと思います。このウォレス・コレクションも、たいへん濃い内容でした。

ウォレスコレクション

建物が素晴らしい、部屋ひとつひとつの設え(家具)が素晴らしい、そして展示されているものが素晴らしい…。語彙が少なくてスミマセン。その部屋でしばらくじっとしていたくなるような、優雅で背筋の伸びる贅沢な空間でした。