津屋崎祇園山笠2019、無事奉納。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

津屋崎祇園山笠2019、無事奉納。

例年、博多の山笠から1週間遅れて開催される津屋崎祇園山笠。このお祭りに参加して8年目となりましたが、前夜祭ともいえる裸参りが大雨のため中止になったのは、わたしにとっては初めてで、天気予報をにらみながら当日を迎えました。

スコールのような雨が降ったりやんだりの状況が前の晩から続き、福岡県内は大雨警報があちらこちらで出ていていました。が、当日の日中は奇跡的にほとんど降らず!おかげさまで無事お祭りが終わりました。

毎年のことながら、お祭りが終わったら即座に山車が解体される潔さが気持ちよく。約1か月(とはいえ、週末だけですが)のごりょんさんの裏方仕事も無事終了して、また来年です。

読書『マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」』(新潮選書)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『マーガレット・サッチャー 政治を変えた「鉄の女」』(新潮選書)冨田浩司著

「イギリスのことをもっと知りたい!」の気持ちがずっと続いていて、本を見つけては少しづつ読んでいます。図書館で新刊コーナーをチェックしていたところ、昨秋出たこの本を発見!

サッチャーさんといえば、わたしにとっては、70年代後半から80年代にかけての「イギリス・政治・女性リーダー」のアイコン的イメージです。彼女に対して自分が持っている表面的なイメージと、断片的な記憶を補足しようと手に取りました。

読んでよかったです。サッチャーさんのことを書くことはすなわち、戦後の現代史を紐解くことをも意味するのだと、分かりました。東西冷戦の時代の、なんとなく記憶に残っている、いろいろな事件の背景や、そのとき政治の世界でどういうことが起こっていたのかを、垣間見ることができました。

日本の小中高校での歴史教育が、近現代史にほとんど時間を割かないことはたびたび多方面で話題に上りますが、その一部分を埋めてくれる本の一冊だと思いました。レーガン(米)、コール(独)、ミッテラン(仏)、ゴルバチョフ(ソ)など、わたしの世代には耳なじみのある各国の政治家の名前が出てきたのも、読みやすさにつながりました。

そして、ここ数年なかなか落ち着くところの見えない英国のEC離脱問題についても、そこにいたるまでの時代の欧州とイギリスの関係を眺めることができました。

著者の冨田浩司氏は、外務省から研修留学と大使館勤務とで7年英国に滞在したという方。この『マーガレット・サッチャー』の前に『危機の指導者チャーチル』(新潮選書)を書いておられるとのことで、次に読むべき本が決まりました(^^)

小説家追っかけ読書:坂東眞砂子さん。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

写真は、なんとなくイメージ。

小説家追っかけ読書:坂東眞砂子さん。

ここ数年の追っかけ読書。思い返せば小説家のスタートは原田マハさんだったのかもしれません。カズオ・イシグロ氏平野啓一郎氏ときて、ここ2~3か月は坂東眞砂子さんの著書を読んでいます。平野氏の著書については、まだまだ読めていないものがたくさんありますが、いったん休憩中。

平野啓一郎氏の著作を数冊読んで「文体」の妙にひっかかり、読み辛さをも含めた魅力を感じていたところでしたが、今読んでいる坂東眞砂子さんの著作については、それぞれの著書を覆う「民俗学的なもの」に惹きつけられています。

坂東眞砂子=映画化もされた小説『死国』。彼女の著書を読んだことが無かったにもかかわらず、そのホラーのイメージに引っ張られてずっと敬遠していました。ホラーとかオカルト、苦手なのです。

なんのきっかけだったか一冊手にとったところ、全編にわたる民俗学的な雰囲気に、びっくり。ご本人が自覚なさっていたかどうかは存じませが、読みながら「民俗」「民族」「土着」という言葉が何度も頭をよぎりました。民俗学的フィールドワークを思わせる世界観。

わたしがここ数カ月で読んだものは、第二次世界大戦の影が濃いもの、3.11の影が濃いものが複数あり、それらは著者晩年の作ばかりであることがわかりました。これらの著作のなかで、小説家だからこそできる社会に対する問いかけの方法を見せられました。小説の姿を借りて描かれることで、むしろ真に迫るということがあるのだろうな、と。

亡くなられたときまだ55歳であられたことに驚き、それまでに出された著作の多いことに驚き、イタリアでデザインを学びタヒチにも住んでいたという経歴に驚き。

少し時代を遡って読んでみたいと思います。

福岡市美術館に行ってきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡市美術館に行ってきました。

今春リニューアルオープンした福岡市美術館に、やっと行って参りました。まずは2階の入り口につづく外階段エリアに、草間彌生の黄色に水玉のカボチャ発見。同じカボチャのキーホルダーを何年も前からリュックにつけているのですが、最近「これ知ってる!」と言われることが増えてきたのは、福岡市美術館リニューアル効果だったのかもしれませんね。

さて今回のお目当ては、新しくなったコレクション展示室。1階に古美術の展示室、2階に近現代美術の展示室。以前より、広く明るい雰囲気の空間になっていて、とても嬉しかったです。

古美術の展示室では、まず十二神将に出迎えられました。円形に配置された十二神将をぐるりと回って拝見。いいですね。続いての企画展示室では、グッドタイミングなことに田中丸コレクション「唐津と高取」を観ることができました。朝鮮唐津の徳利が特に良かったです。

松永記念館室では「松永耳庵(じあん)の茶」と題して、四つの茶席を再現した道具が展示してありました。床の間を模した展示スペースが良かったです。

2階の近現代美術展示室では、シャガールのニワトリがお出迎えしてくれました。休日の午後でしたが、観覧者はそれほど多くなく、じっくり見ることができました。常設の展示室はゆっくり観ることができるのが、なによりの魅力です。

コレクション展示室への入館料は、1階・2階含めて200円。展示室を出る前に「再入場したいのですが」と係の方に申し出れば、再入場用のハンコを押したチケットをくださいます。わたしは一度全部回った後に、再入場してシャガールをあらためてじっくり見てまいりました。

当日はあいにくの雨でしたが、館内にカフェスペースや、座って休憩できる場所があちこちにあって、ゆっくり過ごせそうです。コレクション展の展示入れ替えがあったころに、また訪問したいな、と思いつつ。

山口周講演会 in 福岡市美術館 ART FAIR ASIA 2019 プレイベントに行ってきました。

こんにちは。花祭窯おかみ・アートエデュケーターふじゆりです。

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 山口周講演会 in 福岡市美術館 ART FAIR ASIA 2019 プレイベント』に行ってきました。

タイトルが長いですね(笑)

2017年に読んだ『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」で、考え方が近いと勝手に親近感を覚えていました。その山口周氏の講演が福岡であると聞いて、これは必ず行かねば!!と。

期待以上の面白さでした。福岡に呼んでくださった、アートフェアアジア福岡2019実行委員の皆さんに心より感謝申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

以下、備忘。


  • 日本は「美」の発展途上国(後進国)である。
  • コンマリが評価されるということは、近代が終わったということ。
  • 人間が世の中に出す価値はなにか?
  • マーケティングルールよりも、感性に根差した提案が勝つ状態。
  • 役に立たないけど意味がある。
  • 文明(役に立つ) vs 文化(意味がある)
  • 個人にとっての「意味」→意味の多様化→いろんな種類の嗜好品が求められる時代。
  • 目線を鍛える。
  • キャパシティを上げる。
  • (論理ではなく)ビジュアルとストーリーで動かす。
  • 顧客との関係性における「意味」。
  • 個人的な喜怒哀楽に根差したものかどうか。
  • 本当に強く思っていれば、はるか遠くからでも見つけてくれる時代。


山口周さん、本を読んだ印象では、もっと厳しい感じの方をイメージしていたのですが、思いのほか柔らかい雰囲気をまとった方でした。きっと、このしなやかさこそが、芯の強さなのですよね。言葉の選び方、話題の運び方、質問者への対し方、どれをとっても知的でクールな物腰で、わたしもこんなふうに話せるようになりたいなぁ、と。

夏休みスタート。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

夏休みスタート。

近所の小中学校の夏休みが、いつもより約1週間早くスタートしました。昨年の猛暑を受けて、エアコン設置工事のためだそうです。今年は梅雨入りが遅く、それほど暑くなる前にお休みに入ったのでなんとなくピンと来ません。

昼間、近所に子どもたちの気配があるのは、やっぱりいいですね。最近の子どもは忙しすぎると聞きますが、ここ津屋崎では、多少はゆっくりできているように感じ、ホッとします。

花祭窯の今年の夏は、ひたすら「つくる」夏です。11月から12月にかけて、上海、ロンドンと海外個展が続くので、そこに向かっての制作期。すでに現地でのプロモーション準備はスタートしているので、提供する写真の準備や、和文・英文でのアーティストステイトメント作成、レセプション案の相談など、わたしの裏方仕事も少しづつ緊張感が高まってきています。

Twitterで「アートの英語」のお勉強。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Twitterで「アートの英語」のお勉強。

ようやく始めたTwitter。なかなか継続的な情報発信ができずに、どうしたものかと思っていましたが、情報を受け取る側で嬉しい使い方を発見。それが本日のタイトル「アートの英語のお勉強」です。今頃!?と思われる向きもあるかとは思いますが(笑)

写真は、ある瞬間のわたしのTwitter画面。上からグッゲンハイム美術館(ニューヨーク)ジョン・ポール・ゲティミュージアム(ロサンゼルス)と続きます。写真には写っていませんが、一番上にはテートブリテン・テートモダン(ロンドン)、一番下にはヴィクトリアアンドアルバート博物館(ロンドン)のツイート、スクロールすると、自然史博物館(ロンドン)MOMA(ニューヨーク)大英博物館(ロンドン)…と続きます。

気になるミュージアムをフォローしたらTwitterにどんどん「生きたアートの英語」が現れるので、思いがけず良い教材になっています。なるほど、こんな使い方があったか!と。文字数が限られているのが、隙間時間にちょこちょこ読むのにちょうどよい感じです。

「知らない」ということを知る。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「知らない」ということを知る。

津屋崎には、いろんな人が辿り着きます。少し前のこと。「今しかできないことをやろうと思って」徒歩とヒッチハイクとたまに公共交通を使っての日本一周にチャレンジしている大学生が、 テントと寝袋をかついで、ここ福岡・津屋崎に辿り着きました。

大学4年生。就職をする前に、なにかが足りないと感じたようです。大学を休学しての模索旅。千葉から出発して、福岡にたどりついたのは、22日目。1泊して我が家の近所の面々と一緒にご飯を食べ、語り合い、遊び、佐賀長崎方面へと旅立っていきました。

わざわざしんどい思いをしての旅。日本一周を目指す旅程のなかで、22日目はまだはじまったばかりだったでしょう。それでもすでに気持ち的にも体力的にもしんどい思いをしてきたようでした。もちろん、それ以上に嬉しいこともたくさんあったからこそ、旅が続いているのだろうと思いますが。

その彼が、たびたび口にし、フェイスブックに書き込む日記にも出てくるのが「知らないことがたくさん」「知らなかったことばかり」という言葉。そのことばを聞き見るたびに、わたし自身「いまだに知らないことばかり」であることを思い出し、自分に投げかける今日この頃です。

以前に誰かが「いざというときの安心が担保された状態でのチャレンジが、一番理想的」と言っていたのを思い出しました。どうしてもしんどくなった時には「旅をやめて大学にもどる」という選択肢もあるでしょう。そういう事態に追い込まれずに旅を続けることができますように、ひそかに応援しています。

福津市の生涯学習・郷育カレッジ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福津市の生涯学習・郷育カレッジ。

昨日は郷育(ごういく)カレッジ開校式の話題でしたので、今日は2019年度講座の宣伝を。

博物館学芸員の資格取得過程のなかにも「生涯学習」について学ぶ単位が含まれています。博物館学芸員にも、研究や展示企画その他多様な役割がありますが、わたしはエデュケーターとしての仕事への興味が強く、福津市の生涯学習・郷育カレッジ運営への関わりが続いています。

そんな郷育カレッジ2019年度の個人的ピックアップ講座をいくつかご紹介。福津市に住んでいるか、お勤めの方のみ受講可能なので、限られた皆さんへの情報になってしまいますが、なにとぞご容赦を。


<ふじゆり的2019年度上半期(7~10月)郷育カレッジ注目講座>

  • 7月:九州大学アクアフィールド科学研究室による生きもの講座。「津屋崎干潟」「玄界灘」「西郷川」の三カ所があります。毎年人気の講座で、今年度分もすでに満員御礼。
  • 8月:郷育スタードームチームによる「スタードームをつくろう」。これも毎年人気の講座です。
  • 9月:キャンパス訪問シリーズ「行ってみよう福岡教育大学」。12月の「行ってみよう福岡女子大大学」と並ぶ、人気講座。
  • 10月:郷づくり推進協議会のご協力による「ふくつ散歩」シリーズ。福間南編と宮司編。地域を知るには地元の方の案内で歩くのが一番ですね。つやざき編は9月です。

興味のわいた方は、ぜひ福津市役所に問い合わせてみてくださいね!

郷育カレッジについての問合せ先:福津市教育部郷育推進課(電話 0940-62-5078)。

郷育カレッジ開校式記念講座「秀吉・家康時代の筑前・宗像地域」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

郷育カレッジ開校式記念講座「秀吉・家康時代の筑前・宗像地域」。

郷育(ごういく)カレッジは、ここ福津市に住む人・働く人に開かれている生涯学習の仕組みです。多様な分野で年間約100講座を開催。運営は市役所の「郷育推進係」と、ボランティアの委員で担っており、わたしもその末席でお手伝いしています。

2019年の郷育カレッジは、放送大学福岡学習センターさんの協力で、コラボ講座を開催いたしました。「秀吉・家康時代の筑前・宗像地域」と題し、九州大学大学院比較文化研究院院長・教授の中野等先生がご登壇。

古文書を読み解きつつ、地図で場所を確認しながら解説してくださり、とても惹きつけられました。豊臣政権から徳川の時代への流れのなかで、今自分たちの住んでいる場所が、九州のなかでの「要所」であったと言われると、誇らしい気分になる己の単純さ(笑)

「小早川隆景も、黒田如水(官兵衛)も、隠居してすべてを譲った後も尚、この地域だけは手放そうとしなかった」なんていう話を聞くと、思わず「おお~!」と顔がほころびます。

時代の流れのなかで、今自分たちの住んでいる地域がどのように位置づけられていたのかを知ると、歴史のなかでの出来事が身近に感じられてくるから不思議ですね。

福津市にお住いの皆さま、ぜひ郷育カレッジの講座に参加してみませんか?