読書『竜と流木』(講談社文庫)篠田節子 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『竜と流木』(講談社)篠田節子 著

先日読んだ久しぶりの篠田節子さんがとても良かったので、図書館で「篠田節子」の棚からピックアップ。文庫で並んでいたのが本書だけでしたので、中身はチェックせずに借りて参りました。ここは、作家への信頼感とでも言いましょうか。

さて『竜と流木』、最初に注意すべき点として、少々グロテスクな描写がありますので、苦手な方は気をつけてくださいね。文芸評論家・牧眞司氏のあとがきの文章を借りれば、「サスペンス、SF、ミステリ、神話伝承の要素・趣向」などの要素が複層的に響き合い、重層的に立ち上がっているストーリー、ということになりますが、これにプラス「ホラー」的な要素もありました。

生態系保護、外来種、海洋ゴミ、異常気象、貧富格差、水問題…次々に社会課題的な要素が小説のお話に現れてきます。というよりも、それらの社会課題がストーリーを引っ張っている、という感じです。ホラー的なバイオミステリーの核となっているのは、今まさにわたしたちの住んでいる世界で起こっている問題の数々なので、否が応でも考えさせられます。

正直なところ、わたしは「教訓めいた説教臭い小説」が好きではなく、物語のなかにあからさまな形で「問題提起」な気配が現れると、読むのが嫌になります。本書は、ストレートに言って説教臭い小説です。それでも最後まで、それも一気に読んでしまったのは、説教臭さ以上に目を離せない、物語としての興味深さ故でしょう。

先日読んだ『セカンドチャンス』とは、まったく異なるテイストで、おそらく本書の方が「篠田節子さんっぽい」のかもしれませんが、著者の守備範囲の広さに脱帽した週末読書でした。まだまだ読んだことのない著書がたくさんありますので、少しづつ図書館で借りてこようと思います^^

博物館リンクワーカー人材養成講座、2022年度最終回は、脳外科医の先生の取り組み事例。

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博物館リンクワーカー人材養成講座、2022年度最終回は、脳外科医の先生の取り組み事例。

↓前回までの報告はこちらから↓

最終回の第6回は富山県氷見市にある老人保健施設アルカディア氷見の施設長であり脳外科医の長谷川健先生からの事例報告でした。

以下、備忘。


  • 認知症に対する非薬物療法の一つとしての回想法。
  • 五感を刺激するための材料としての民具。
  • 同時的刺激による効果。
  • 味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚。
  • それぞれの感覚への刺激が脳のどの部分に届いているか。
  • 皮膚覚=温度の熱い冷たい、痛い、圧、振動、運動などなど。触覚と一言に言っても、それぞれの刺激により、脳のどの位置で受け取るかが異なる。
  • 認知覚としての皮膚感覚。例えば、耳かきやネイルケア。
  • 認知症ケア・予防・脳リハビリ。
  • 傾聴=耳も、体も、傾けて話を聴く。
  • 触る+その他の知覚。音、匂い、味の記憶…無意識に他の感覚を伴っていることがある。
  • 人はいくつになっても褒められると嬉しい。
  • まずは実践者が一番楽しんで(回想法)に取り組む。
  • 異なるもののコラボレーションからの発見。

脳医学の見地からこれまでの学びを見つめ直す時間となり、新鮮なインパクトのある最終回でした。なにより先生自ら心から楽しんでおられるご様子が伝わってきました。長谷川先生の実践と、その裏付けや根拠を示す見地の数々は、これから取り組みたいことに向けて、心強く背中を押してくださいました。

今年度も学びの大きかった「博物館リンクワーカー人材養成講座」。昨年度も、終了後にすぐに動いて翌年(2022年)のアートエデュケーターとしての活動に生かせることがありました。すぐに具体的な実践につながる学びもあるところが、この連続講座のすごい所でもあります。さっそく、新たなプログラムに生かすべく、頑張ります。

お土産の紅茶を飲みながら、つらつらと考えた。

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お土産の紅茶を飲みながら、つらつらと考えた。

ダンナがロンドンから買ってきてくれた紅茶。毎回お土産は、スーパーマーケットで買い込みます。滞在するゲストハウスの近所には、大きなスーパーマーケット、ウェイトローズとセインズベリーがあり、用途によって使い分けできます。お土産物色には少々高級路線の品揃えも充実したウェイトローズが便利です。少し足を延ばせば、さらにおしゃれなマークスアンドスペンサーも。日々の食料品からちょっと高級路線のものまで、たいていの買い物はスーパーマーケットで解決する素晴らしさ。

さて紅茶を飲みながら、そのパッケージを見てつくづくと考えました。まず思ったのは、スーパーで気軽に買える50パック入ったティーパックの紅茶の、なんと美味しいことよ!です。ティーパックタイプですから、カップに入れて熱湯注いで数分待って出来上がり。ふだん飲みの紅茶が一気に贅沢になります。ありがたいですね。

次に思ったのは、彼の地では「フェアトレード」とか「サステナブル」とかいうことが、わざわざ声を大にすることでは無いほど当たり前になっていること。そういうものを選びたい人が選べるように、(誇張することなく)ふつうに表示されています。そして、ふつうに陳列棚に並んでいます。

ウェイトローズの紅茶のパッケージ
ウェイトローズの紅茶のパッケージ

そして、最後に思ったのが、次は自分で買いに行こうということ。今回はダンナのお土産でしたが、次回は自分でスーパーの棚で宝探しする楽しみを味わいたいと思います。

宿題に向けて要点整理:JETRO「中小企業海外ビジネス人材育成塾」

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宿題に向けて要点整理:JETRO「中小企業海外ビジネス人材育成塾」

年内のカリキュラムが終了し、年明け以降のブラッシュアップに向かって、海外向けの戦略を整理整頓しています。先日も書きましたが、一緒に取り組む仲間の顔が見えるのが、なにより励みになります。

以下、これまでの学びのなかで特に残ったこと、備忘。


  • あなたにおススメする理由。あなたのギャラリーは○○だから、これをおススメしようと思いました。の、綿密な調査に基づく「あなただけ」への理由付け。
  • 先方のことをより知るための資料作り、質問作り。
  • こちらが伝えたいことを、先方に質問してもらえるような資料提供。いい意味での余白。
  • 曖昧さの排除。
  • なぜ?その背景は?を常に意識。
  • 「定番の言い回し」を持ち、身に付ける。メールも、会話も。
  • 事実→解釈→行動。解釈の方向が、お互いに同じ方を向いているか?(目的意識と固有事情により、解釈は変わる)

特に「曖昧さの排除」「定番の言い回し」は、商談を進めるうえで自分を楽にするためにも常に意識するべきポイントだと思いました。海外商談=英語での商談を前提としてのレクチャーではありましたが、日本国内でもまったく同じことですね。

今日はこれから英語でのプレゼンテーション資料作成。ブログ書いて要点整理もできましたので、頑張ります!

花祭窯の露地に冬が来た!

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花祭窯の露地に冬が来た!

ここ数日、鉛色のどんよりとした空の日が続いています。この空と、窓ガラスの音を立てる風が、冬の到来を感じさせます。少し前の晩には爆弾低気圧的な風が吹き荒れていましたので、眠りにつきながらも「冬が来た~!」と思っておりました。

花祭窯の小さな露地も、すっかり冬モードです。まずはサザンカ。お隣さんのサザンカは日当たりの良い向きにあるので、ずいぶん花が開いていますが、中庭にある我が家のサザンカは、これからが満開に向かう季節。キリッとした色使いが美しく、気持ちが華やぎます。

山茶花

これは、なんだろう?名前がわかりません(汗)が、花の少ない季節に、小さく可憐な白が目に留まります。近づいてみると、ほんのり甘い香り。

花祭窯の露地

ジンチョウゲには、これから大きくなるのであろう蕾(つぼみ)の赤ちゃん的なものが、たくさんついていました。早春に咲いてくれるかな、と。楽しみです。

ジンチョウゲ

南天もきれいな赤い実をつけてくれました。佐賀の花祭の山には、今頃たくさん南天がついているだろうな、と思いつつ。

ナンテン

今年は花を咲かせ、実をつけて、わたしたちを大騒ぎさせてくれたザクロの木は、いい感じに黄葉しています。

柘榴の木

露地の小さな空間で季節を満喫。ありがたいですね。

読書『ルビーが詰まった脚』(東京創元社)ジョーン・エイキン著/三辺律子訳

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読書『ルビーが詰まった脚』(東京創元社)ジョーン・エイキン著/三辺律子訳

これもいつものカメリアステージ図書館新刊棚から。シュールなタイトルと、表紙の絵の独特の雰囲気に惹かれて手に取りました。英国生まれの著者による短編集で、『ルビーが詰まった脚』はそのなかの一編のタイトルです。本書の原題は『The People in the Castle:Selected Strange Stories』で、読後感としては、この「Selected Strange Stories」のタイトルがぴったりです。

なんとも不思議なストーリーの数々です。巻末の著者紹介で、大人向けのホラーストーリーやファンタジーで有名であるというくだりを読んで納得。本書内の短編には、あからさまにホラーという感じのものはありませんが、全体に異世界の雰囲気が漂っています。すべてがやわらかくオブラートにくるまれている感じで、警戒することなく読み進めていたら、うっかりおどろおどろしい世界に連れて行かれそうになっていた…という感じ。

ちなみに短編のタイトルを並べてみると

  • 葉っぱでいっぱいの部屋
  • ハンブルパピー
  • フィリキンじいさん
  • ルビーが詰まった脚
  • ロープの手品を見た男
  • 希望
  • 聴くこと
  • 上の階が怖い女の子
  • 変身の夜
  • キンバルス・グリーン

あらためて並べてみると、表題となっているものだけでなく不穏な気配を感じるタイトルがいくつかありますね(笑)

お父さんがピューリッツァー賞受賞の詩人で、著者も詩や戯曲も手掛け、生涯に百冊以上の本を出版したといいます。独特の世界観にみちているであろう詩を、怖いもの見たさで読んでみたい気がしています。

『ルビーが詰まった脚』(東京創元社)ジョーン・エイキン著/三辺律子訳

現代根付彫刻展@横浜SOGOを見て参りました。

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現代根付彫刻展@横浜SOGOを見て参りました。

先日の東京出張の際に見た根付の展覧会。出張二日目は所用で久しぶりの横浜へ。横浜そごうには、そごう美術館があります。そごうさんは百貨店内に博物館法に基づく美術館を設置した、初の百貨店だったのだということを初めて知りました。

ですが、ちょうど展覧会中だったものは、残念ながらあまり興味をそそりませんでしたので、そごう美術館の展示ではなく、美術館と同じフロア(6階)にある美術画廊で開催中の「現代根付彫刻展」を拝見してまいりました。

さて「現代根付彫刻展」。このタイトルを見て、そういえば根付は古いものしか見たことが無かったと気がつきました。「小さいもの」であり「彫刻」であるという点、そして江戸時代に文化として大きく発展したこと、実用を持った工芸品であるという点が、藤吉憲典の肥前磁器作品に通じるものがあります。それなのに、現代も作り続けている作家さんがいるということを、これまであまり考えたことがありませんでした。

根付、小さいです。高さ3cmも無いものから、大きくても6cmぐらい。そこに細かい彫刻や絵付が施されています。作品の前には、ところどころに拡大鏡が置いてありました。気になる作品の前で立ち止まっては拡大鏡を手に取り、じっくり観察。素材の表示を見れば、象牙、黄楊(ツゲ)、マホガニー、鹿角、黒檀とさまざまでした。一人の作家さんがひとつの素材だけを扱うわけではなさそうで、題材に対して素材を選ぶところからはじまるのだろうな、と思いました。

細かい彫刻も気になりましたが、絵付も気になりました。一番の疑問は「どのように、何を使って彩色しているのか」。根付の素材が異なれば、彩色の材料も方法も異なるはずです。また、もともとは身に付けるものですから、彩色方法によっては、擦れて色が落ちたりすることも考えられます。やきものならば、絵付をしてから窯に入れて色を定着させますが…。

画廊スタッフの方が控えておられたのでお話を伺うと、どうやら作家さんによって、手法がいろいろということで、決まっていないようでした。ただ、よく聞く方法としては、彩色したうえに漆を塗ってコーティングする方法があるのだそうです。また現代では実際に身に付けるよりも、飾る目的でコレクションする方が多いということで、色落ちをあまり気にしなくなってきている風潮もあるとか。とはいえ、わたしが観ている最中に根付をご覧になっていたお客さまのなかには、着物姿の男性もいらっしゃり、そのような方は実際に身に付けるための根付をお探しなのだろうな、と思いました。

最後に気になったのが、お値段。現代ものとはいえ、価格には開きがありました。それも当然で、やはりきっちりと手の入った仕事が見て取れるものは、それなりのお値段がついていました。それでも、そこにかかる技術と時間を考えると、これを生業として生活していけるようになるには、かなり時間がかかるだろうと思えました。伝統工芸文化継承の難しさは、根付の世界にもありそうです。

ともあれ、久しぶりに新しい世界を垣間見たような嬉しい気持ちになった「現代根付彫刻展」でした。買わないと分かっているのに、作品の説明を惜しまずしてくださった画廊のスタッフさんに、心より感謝です。

博物館リンクワーカー人材養成講座『第5回高齢者が美術館を楽しむために~シニアプログラムの実践を通して~』に参加いたしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

博物館リンクワーカー人材養成講座『第5回高齢者が美術館を楽しむために~シニアプログラムの実践を通して~』に参加いたしました。

11月上旬からスタートした学芸員研修の連続講座「博物館リンクワーカー人材養成講座」。今年度は日程の合わない日もあり、飛び飛びで参加しています。

第5回目は、福岡市美術館の教育普及担当学芸員さんによる実践報告。今年度、福津市の「郷育カレッジ」では、わたしが担当する美術鑑賞講座で、福岡市美術館の「どこでも美術館」というアウトリーチ(出前)にご協力いただきましたので、特に思い入れを持って拝聴いたしました。

以下、備忘。


  • 制作物を1年度に届ける→未来への目線。
  • どこでも美術館(アウトリーチ)=地域公民館、学校との連携。美術館に行けない人のところへ、こちらから届ける。
  • シニアプログラム「回想法」:施設職員の方(専門家)のフォローが必要。
  • 「美術」という共通言語。
  • アフターコロナのGOODな傾向:「男性お一人様」の参加が増えている。
  • 実物・実物大の美術作品=「空間を支配するもの」の存在の大きさ。
  • 美術館に行きたいけれども行けない←YouTube、Facebook等でのライブ配信。
  • 何が見えますか、何が描いてありますか?からはじまる回想法。
  • 学問・専門は、専門家だけのものではない。

博物館リンクワーカー人材養成講座『第5回高齢者が美術館を楽しむために~シニアプログラムの実践を通して~』より


特に、実践報告のなかで演者の学芸員さんがおっしゃった「『空間を支配するもの』の存在の大きさ」というキーワードに、美術・美術館の役割をあらためて思いました。また、グループワークのなかで出てきた「学問・専門は、専門家のものだけではない」という言葉に、奢ることなく取り組む姿勢を貫く現場の方々の思いが見え、ハッとしました。

2022年度の博物館リンクワーカー人材養成講座も残すところあと1回となりました。肩の力を抜いて楽しみながら学べる貴重な機会、しっかり自分のものにしていきたいと思います。

読書『サバカン SABAKAN』(文藝春秋)金沢知樹著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『サバカン SABAKAN』(文藝春秋)金沢知樹著

映画館で『サバカン』の予告編を見たのは、わりと最近だったような…と思いながら手に取りました。映画は今年8月公開。本書はその映画監督による書下ろしの原作小説でした。舞台は長崎県の長与町、しかも1980年代とあって、1980年代の8年間を長崎県で育った者としては、見たさ半分、見たくなさ半分で、結局映画は観なかったのでした。

そんな本書をいつものカメリアステージ図書館で発見。本ならば読めるだろうと思い、借りて参りました。著者の金沢知樹監督は1974年生まれとなっていましたので、わたしより5年ほど後生まれ。ほぼ同世代(!?)なので、その時代の長崎あたりの田舎の雰囲気、学校や子どもたちがどんな風であったかというのは、良きにつけ悪しきにつけ容易にイメージが湧きました。

今の世の中ならすぐに問題とされるであろう、学校の先生の(暴)力による生徒支配、貧しい家の子をバカにし揶揄う子どもの残酷さ、生徒の家でその親と一緒に酒を呑む先生など、「ああ、そういえば」という当時の日常が、苦く思い出されました。そんな時代を「古き良き」と言えるかどうかは、人それぞれでしょうね。

とはいえ、本書のお終いには光が遺されていました。映画のレビューも比較的高評価が多く、そのうち見てみてもいいかも、という気持ちになりました。

『サバカン SABAKAN』(文藝春秋)金沢知樹著

JETRO「中小企業海外ビジネス人材育成塾」折り返し地点。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

JETRO「中小企業海外ビジネス人材育成塾」折り返し地点。

JETROの「中小企業海外ビジネス人材育成塾」がはじまりました、と書いたのは11月下旬のことでした。

先日その第3日目が終わりました。全体のスケジュールから見て、おおよそ折り返し地点。

実は、本研修に申し込んだ後に、ジェトロの研修担当者さんから、参加の意思確認をする電話がありました。一日に詰め込まれる課題や宿題の分量がかなりあること、基礎研修は全日程必修で遅刻欠席途中退席が認められないこと、宿題を含めた課題をすべて提出しないと修了が認められないこと、きちんと修了しないと本研修と並行して行われる英文ビジネスメールなどのオンライン研修の費用が発生すること(修了者は無料)…。それでもちゃんとやり遂げれますか?というものでした。

頑張ります!と答えて参加したものの、一日7時間近くデスクに張り付いて講義を受講するのは学芸員資格課程のスクーリング以来ですから、ほぼ10年ぶり。講座時間内の15分ほどでワークシートを作り上げてグループワークで共有したり、パワーポイントでのプレゼンテーション構成をその場で30分ほどで作ったり、瞬発力が要求されています。復習予習を兼ねた宿題の提出期限も短く、企業で通常業務をこなしながら参加なさっている海外担当部署の方は、かなりたいへんだろうと思います。かく言うわたしは、一日終わると大きく伸びをして腕を振り回しています。

ですが、それだけ詰め込んでいると、思考と、思考を形にしていく方法が、筋肉のようについてきているような気がします。気のせいでないと良いな、と思いつつ(笑)。そしてなにより、グループワークでさまざまな商材を持った、さまざまな業種・規模の方々のお話を共有できるので、視野が広がるのを感じます。「海外を目指す」という共通の目的を持っているので、皆さんのお話から、たくさんのヒントをいただいています。来週が年内最後の講座。しっかり宿題を作り込んで、頑張ります!