毎日使う楕円皿-藤吉憲典展 at 桃居 2021より

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

毎日使う楕円皿-藤吉憲典展 at 桃居 2021より

藤吉憲典陶展 at 桃居は2021年5月25日(火)まで、オンライン展示で開催中です。

ンライン展示(https://toukyo-exhibition.stores.jp/)
※2021年5/21(金)-5/25(火)

本日も、今回の藤吉憲典の個展で特にわたしがお勧めしたいポイント「わたしなら、これを買う!」をご紹介してまいります。

昨日の第一弾「優雅なポット」につづく第二弾は、楕円皿。これも我が家でもずっと使っているものです。タイトルの通り、ほぼ毎日1回は食卓に出てきます。

藤吉憲典陶展(桃居)染錦なずな文楕円皿
藤吉憲典陶展(桃居)染錦なずな文楕円皿
藤吉憲典陶展(桃居)染錦唐草文楕円皿
藤吉憲典陶展(桃居)染錦唐草文楕円皿

古典文様から現代アートまで、いろいろな顔を持つ藤吉憲典ですが、この楕円皿もまた見てすぐに「藤吉の器だ!」とわかる「ザ・藤吉憲典」のひとつだと思います。1枚あるととにかく使いやすい。我が家では、文様違いで一人2枚づつ使っています。


藤吉憲典陶展 at 桃居
2021年5/21(金)-5/25(火)会期中無休
11-19時(最終日17時まで)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494
オンライン展示(https://toukyo-exhibition.stores.jp/)
※2021年5/21(金)-5/25(火)


本日5月23日(日)から最終日25日(火)までは、桃居さんの実店舗ギャラリーもオープン予定です。ただ、このご時世ですので、急な変更もあり得ます。桃居さんの実店舗へご来場の際は、直前に桃居さんのサイトでご確認いただくか、お電話で桃居さん(TEL03-3797-4494)に問い合わせていただくと確実です。

優雅なポット-藤吉憲典展 at 桃居 2021より

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

優雅なポット-藤吉憲典展 at 桃居 2021より

藤吉憲典の個展では、隔年でお世話になっている西麻布の桃居さん。桃居オンライン展示会場 https://toukyo-exhibition.stores.jp/ には、初日オープンの11時から、たくさんの方がオンライン会場にお越しくださいました。現地に足を運びにくい今日この頃、オンライン展示によって、全国各地から個展に参加していただけるありがたさを、つくづくと感じています。

本日は、今回の藤吉憲典の個展で特にわたしがお勧めしたいポイント「わたしなら、これを買う!」をご紹介してまいります。第一弾は、ポット。

昨年からのコロナ禍で、在宅時間が増えました。家でお茶を楽しむ時間も、わたしはもともと多い方でしたが、さらに増えました。そんな自分に買ってあげたいのが、ご褒美ポット。テーブルの上にあるだけで、嬉しくなる姿です。使い勝手ももちろんばっちり。文様はポットの形に合わせて考えてあります。ひとつとして同じものはありません。ちなみに、今我が家で使っているのも、唐草文のポット。

藤吉憲典陶展(桃居)染付唐草文ポット
藤吉憲典陶展(桃居)染付唐草文ポット
藤吉憲典陶展(桃居)染付牡丹文ポット
藤吉憲典陶展(桃居)染付牡丹文ポット
藤吉憲典陶展(桃居)染付龍唐草文ポット
藤吉憲典陶展(桃居)染付龍唐草文ポット

ポットや急須はパーツが多く、作るのに手間と時間と細かい配慮が必要です。一つ一つのパーツの完成度と、組み合わせたときの全体のバランス、形の美しさ、単純ではない形にフィットする文様の描き方…突き詰めるべき課題が多く、だからこそ、作るたびに進化し、作り手としても取り組み甲斐のある器のようです。

今回の個展に合わせて、久しぶりに取り組んだポット。次の制作がいつになるかは、わかりません。そんなこともあり、「わたしなら、これを買う!」の一番目です^^


藤吉憲典陶展 at 桃居
2021年5/21(金)-5/25(火)会期中無休
11-19時(最終日17時まで)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494
http://www.toukyo.com/exhibition.html

オンライン展示(https://toukyo-exhibition.stores.jp/)
※2021年5/21(金)-5/25(火)


明日5月23日(日)から最終日25日(火)までは、桃居さんの実店舗ギャラリーもオープン予定です。ただ、このご時世ですので、急な変更もあり得ます。桃居さんの実店舗へご来場の際は、直前に桃居さんのサイトでご確認いただくか、お電話で桃居さん(TEL03-3797-4494)に問い合わせていただくと確実です。

「藤吉憲典展 at 桃居 2021」 初日です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「藤吉憲典展 at 桃居 2021」 初日です。

藤吉憲典の個展では、隔年でお世話になっている西麻布の桃居さん。今回は、昨年来のコロナ禍で、オンライン展示をメインとした展覧会となりました。

展覧会開催は、ギャラリーでの展示設営だけでもたいへんです。加えてオンライン展示を同じタイミングで掲載なさるには、短時間で気の遠くなるような作業量をこなさなければなりません。オーナーの広瀬さんのお心遣いが、ほんとうにありがたいです。

さて本日初日、おかげさまでオープンの11時から、たくさんの方がオンライン会場にお越しくださったようです。お届けした作品にも「sold out」表示が早々につきはじめ、ひとまずホッとしています。

お客さまが現地に足を運んでご覧になることができないのは残念です。でもオンラインにすることによって、全国各地から個展に参加していただけるというのは、物理的な距離の壁を越えることができて、とても嬉しいことです。

桃居オンライン展示会場 https://toukyo-exhibition.stores.jp/


藤吉憲典陶展 at 桃居
2021年5/21(金)-5/25(火)会期中無休
11-19時(最終日17時まで)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494
http://www.toukyo.com/exhibition.html

オンライン展示(https://toukyo-exhibition.stores.jp/)
※2021年5/21(金)-5/25(火)


会期後半には、実店舗ギャラリーもオープンする予定です。ただ、このご時世ですので、急な変更もあり得ます。桃居さんの実店舗へご来場の際は、直前に桃居さんのサイトでご確認いただくか、お電話で桃居さん(TEL03-3797-4494)に問い合わせていただくと確実です。

明日以降、個別に今回の個展で特にわたしがお勧めしたいポイントをご紹介してまいります。どうぞお楽しみに!

津屋崎陶片ミュージアム@花祭窯、展示替え。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム@花祭窯、展示替え。

久しぶりに津屋崎陶片ミュージアムのお話。展示棚を変えたいな、などと思いながら、このところ放置状態になっておりました津屋崎陶片ミュージアム。ほぼ毎日海辺の散歩に出かけるダンナが、いいカケラを見つけては拾ってくる日常は変わりありませんので、日々陶片の数は増え続けています。

先日行われたメディアの取材に先立ち、ディレクターさんに肥前磁器の歴史と伝統文化、そして現代へのつながりを理解していただくのに、陶片を使って説明するとビジュアル的に説得力もあり、とてもわかりやすいということが判明。

簡易的なものながら、キャプションパネル(文字による説明)も新しく作り直し、肥前磁器作家・藤吉憲典に、今回の番組テーマにおススメの陶片を選んでもらいました。大量にある陶片のなかからの、ほんの一部を選りすぐり。テーマによって、どんな陶片をどう見せるかは変わってくるので、やはり定期的な展示替えも必要だなぁ、などと思いつつ。

津屋崎陶片ミュージアム@花祭窯

津屋崎陶片ミュージアム@花祭窯

津屋崎陶片ミュージアム@花祭窯

「いずれはこんな風に展示したい」の陶片展示イメージが頭の中にあります。お手本は、東京出光美術館の陶片室。保存収納と展示を兼ね備えた引き出し式の展示棚が秀逸で、これを花祭窯のギャラリースペースに収まるサイズで作ってもらえたらいいなと妄想しています。

BEYOBD BRONZE – Sladmore Contemporary

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

BEYOBD BRONZE – Sladmore Contemporary

本日5月19日(水)からロンドンのSladmore Contemporaryでは、新しいテーマでのエキシビションがスタートします。そのタイトルが「BEYOND Bronze」。現代アーティストを扱う、彫刻専門のギャラリーであるSladmore Contemporaryらしいタイトルです。

https://www.sladmorecontemporary.com/beyond-bronze

BEYOBD BRONZEを直訳すると「ブロンズを超えて」。「ブロンズ」は彫刻素材としての銅、合金のこと。今回の展覧会では、Sladmore Contemporary 所属アーティストのなかでも、ブロンズではない素材で彫刻作品を作るアーティストの作品が紹介されています。藤吉憲典の作品素材は、もちろん磁器(Ceramic/Porcelain)。

近現代のコンテンポラリーアートが語られるときに、こと彫刻の分野は「ロダン一人だけ」「時が止まっている」と揶揄されることがありました。近代以降、絵画(平面)表現ががめまぐるしく変化してきたのに対して、彫刻の世界では古典的な価値観が根強かったのかもしれません。

ブロンズ像は古くからの彫刻素材の定番であり、「ブロンズ」という言葉を使うことによって、その伝統的な位置づけを象徴的に表現できます。BEYOND Bronze(ブロンズを超えて)という展覧会タイトルは、実に「現代アートの彫刻専門ギャラリー」であるSladmore Contemporaryらしいものだと思いました。

今回の展覧会の電子カタログでは、藤吉憲典作品は3点紹介されています。ぜひご覧くださいませ。

BEYOBD BRONZE – Sladmore Contemporary

たま~にメディア取材。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

たま~にメディア取材。

ダンナの「陶芸作家」という仕事上、たまに雑誌やテレビなどの取材を受ける機会があります。先日は久しぶりにテレビの撮影が入りました。番組の企画書を拝見し、趣旨に共感して取材をお受けすることに。30分番組のうちの5-6分があてられるとのことでしたが、ディレクターさんとの打ち合わせに半日、技術の方々(音声さん・照明さん・カメラさん)が揃っての撮影は約1日半。合わせて丸二日。

5-6分の放映用に、これだけの時間と労力をかけておられるということは、番組全体を作り上げるのにどれだけ時間がかかるのだろうと、思わず換算してしまいました。聞けば、1本(30分)の番組を企画から完成まで仕上げるのに、毎回約3ヵ月かかるとか。もちろん番組によって異なるのでしょうけれど。そういえば以前に福岡ローカル番組で歌手の前川清さんがいらっしゃったときは、2時間ほど花祭窯で遊んでおられて、放送時間は1時間番組のうち20分近くもあり、びっくりしたことがありました。

今回の取材、スタッフの皆さんそれぞれの、プロフェッショナルで丁寧なお仕事ぶりが、拝見していて気持ちよかったです。インタビューの際には、話上手とは言い難いダンナ・藤吉憲典から根気強く話を引き出す質問の工夫や優しさが感じられ、一方では技術職の方々の「美しく、伝わる映像」への細部へのこだわりなど、思いの強さが感じられ。撮られるダンナはたいへんそうでしたが(笑)。

あとは、1日半の撮影がどのように編集・集約されて5-6分になるものやら、というところ。ちょっぴり怖い気もするものの、そこはディレクターさんとの信頼関係です。信頼してお任せできる方だと思えばこその撮影ですが、当事者ではないのだから理解しにくいことも多いのは当たり前。きちんと伝えることができたかどうかには、こちらにも責任があると引き受けつつでないといけません。さておき、陶芸作家の仕事の美点が番組に反映されていると良いなと思いつつ。

梅雨どきの楽しみ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

梅雨どきの楽しみ。

北部九州は5月15日に梅雨入り宣言が出ました。例年よりずいぶん早いです。でも宣言どおり、梅雨らしいお天気が続いています。天気図を見ても、梅雨前線がくっきりと、日本海側からの高気圧と、太平洋側の高気圧とで押し合いへし合いしています。

曇天が3日も続くと「お日さま出てきて欲しいなぁ」という気分になりますが、憂いていても仕方がありません。それにこの季節ならではの楽しみも、数え上げてみればけっこうあるものです。

ドクダミ仕事

つい先日「ドクダミシーズン到来。」のタイトルでアップしたとおり、ドクダミチンキづくりも楽しみのひとつです。放っておくと庭に広がってしまうドクダミを、摘んで、干して、リキュールに浸けて、虫刺され薬として使っています。梅雨の晴れ間は、ドクダミを摘むのに最適。見方によっては雑草ともされかねない自然の恵みを、有効活用できるのがとっても嬉しいのです。

梅仕事

例年6月に入ってからの収穫なので、もう少し先になりますが、毎年恒例の梅仕事。梅干、梅酒、梅味噌、醤油梅、梅シロップ…作るものはその年によりそれぞれです。考えてみればこの梅仕事も20年以上続いています。梅を収穫する前から、何を仕込もうかと考えるのも楽しみです。ガラス瓶を洗って消毒したり、塩や砂糖や焼酎を準備したりしながら、今年は梅干と梅シロップをたくさん作りたいなぁ、とたくらみ中。

紫陽花とか

季節の花々の力は強いですね。紫陽花はやはり雨があってこその美しさがあると思います。花祭窯の露地には紫陽花を植えていないので、毎年ご近所の紫陽花を楽しみにしています。梅雨になるたびに「うちにも紫陽花植えようかな」と思いつつ、実現しないまま10年目。今年あたり、いよいよ実現してみようかと思案中。

創業日

そして6月といえば、花祭窯の創業月です。6月9日ロックの日。毎年なにか特別なことをするわけではありませんが、また一年続けてこれたと思うと、やはりありがたいです。創業以来ずっと試行錯誤の繰り返しで、順風満帆とは言えない年月の積み重ねなので、なおさらです。今年、花祭窯は25年目に入ります。

こんなふうに羅列するだけでなんだか楽しくなってくるのは人間の心理の不思議ですね。

読書『英語の品格』(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『英語の品格』(インターナショナル新書)ロッシェル・カップ/大野和基 著

先日、Zoom参加した日本商事仲裁協会(JCAA)主催の貿易実務セミナー「成功する国際ビジネス交渉の基本ルールと注意点」の報告をしたところでしたが、その後、フォローメールが届きました。セミナー中にチャットで質問がたくさん入っていたようで、時間内にすべて返事が出来なかったと、すべての質問と回答が一覧になっていました。A4サイズで4ページにわたっていました。Zoom開催のセミナーは、参加する側は気楽ですが、開催する側は会場開催以上に細やかな気配りをなさっていて、頭が下がります。

さてその質疑応答一覧に「今回のセミナー内容に合った書籍の紹介」がありました。本書は、その亀田尚己先生のおすすめ本のなかのひとつです。探してみたら帯に「小林克也氏推薦!」とあり、即決購入。

「相手を思いやる婉曲表現、人間関係を円滑にする丁寧で気の利いた言い回しなど」が、「なぜそうなのか」の説明とともに、いくつもの例文で教示されています。この手の本としては、わたしはマヤ・バーダンさんの『英語のお手本 そのままマネしたい「敬語」集』に、ずっとお世話になっていますが、本書もぜひ並行して使っていきたいと思いました。

文例をまとめようかとも思ったのですが、ここでご紹介するにはけっこうな量があるので、気になった方はぜひ手に入れて読んでみてください。ひとつだけ気になる点は、米国英語での表現が中心になっているので、英国ではまた少し異なる表現になるかも、というところ。わたしの場合は、会話より先にEメール等で英語表現を使うことが多いので、実際にメールを書く際に、その都度検証していけたらよいな、と思います。

試行錯誤の英語学習、やっぱり自学時間の確保が必要。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

試行錯誤の英語学習、やっぱり自学時間の確保が必要。

英字新聞「The Japan Times Alpha」に追い回されています。とブログを書いたのは、つい二月ほど前のこと。毎週1部、英字新聞が増えていきます。放っておいてもなかなか改善できないので、この機に「英語学習」全体を見直そう!という結論にたどり着きました。もう何年もこれを繰り返しているような気がしています。学習が途切れていないのが救いではありますが、これは「実際に仕事で使う。必要。」という現状のおかげです。

新しいことを始めては計画し直し…は、「英語学習あるある」ですね。唯一変わらずに続いているのが、英会話教室。通い始めてもう8年目になると思います。ご近所の英会話教室ブループラネットさん。主催するマックティアーご夫妻の、楽しいクラスと柔軟で理解ある対応のおかげです。スピーキングの機会を定期的に持つことで、上達しないまでも現状維持はできているのではないかしらと。

ずーっと気になっているのは語彙不足。語彙が足りないと痛感しつつも受験勉強のように「単語を覚える」だけの学習はやりたくないのが、我ながらわがままです。一番良いのは検定試験の類を目指して学習することなのだと頭ではわかっているのですが。ただ英字新聞を読みだしたことで、新しい語彙に触れる機会は確実に増えてきたので、これをなんとか生かしたいところです。

昨年から外出機会が激減したこともあり、今更ながら「隙間時間に学習」がほとんどできないことに気づきました。それまでは、電車での移動時間やアポの合間のカフェタイムなどが、程良い隙間時間になっていたのですが。ならば、1日のなかで、1週間のなかで、1か月のなかで、決まった時間を英語学習にあてるべし、ですね。タイミングよく某メルマガで「大人になってからの自己学習でも『時間割』を設定することが大事」的なコメントを発見し、やはりそうよね!と。

その一方で「一人で学ぶよりも、複数人で学習した方が、刺激のレベルが高くなり、記憶に定着しやすい」とのコメントも発見。そこは引き続き英会話教室に頼ることになります。加えて高校生になった息子の英語の勉強につきあうことが、いい復習になると感じつつある今日この頃。

ともあれ、自学時間を計画的に確保して、英語学習を習慣化することを目指します。ここで宣言したからには、頑張らねば。次回の渡英をモチベーションに、手を変え品を変え取り組む英語学習です。

読書『ハプスブルグの宝剣 上・下』(文藝春秋)藤本ひとみ

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ハプスブルグの宝剣 上・下』(文藝春秋)藤本ひとみ

一人で勝手に「藤本ひとみ祭り」継続中です。『皇妃エリザベート』『王妃マリー・アントワネット<青春の光と影>』『王妃マリー・アントワネット<華やかな悲劇のすべて>』『アンジェリク』に続く、ハプスブルグ家周りのストーリー。時系列順に本を読んでいるわけではないうえ、歴史の流れが頭に入っていないので、ハプスブルグ家の家系図と、ヨーロッパ地図を横に置きつつ読んでいます。

今回は男性が主人公である点が、既読の本とは異なっていました。藤本ひとみさんの著書を読むたびに、「長所も短所もひっくるめてとてつもなく魅力的な女性」が登場することが、惹きつけられる一番の理由だとずっと思っていました。が、女性だけではありませんでした。本書で描かれる男性陣の魅力的なこと。

家系図や地図を横に置いてはいたものの、実のところ、お話自体の面白さに引っ張られて、歴史的なものの見方はほとんど顔を出しませんでした。背景をきちんと理解していた方が、より感情移入できるのかもと思いつつも、「よく知らない時代の、よく知らない国の出来事」でも、十分に満喫できる小説のすばらしさ。

上下巻あります。

わたしが読んだのはブログタイトルの通り、図書館で借りてきた「文藝春秋版」でしたが、アマゾンではキンドル版になっていました。もう廃版なのかもしれませんね。文春文庫版の中古は出ていました。上のリンクはキンドル版です。

今回は反省点も一つ。仕事が混んでいるときに、こういう本を借りてきてはいけませんね。続きを読みたくなって気が散ってしまいます。そして、気が散るぐらいなら読み終わってしまおう!ということで、睡眠時間が…。でも、こんなふうに小説世界に没頭する時間が持てることも、とても贅沢なことだと思うのです。