その先には、新たなステージ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ありがたいことに、タイミングごとに「もっと勉強しなさい」「ちゃんと学びなさい」「今のままでは通用しませんよ」と言ってくださる方が現れます。そして、

その先には、新たなステージ。

独立以来20年の間に、そういうことが何度もありました。独立当初からダンナとよく「怒ってくれる人が誰もいなくなったら、お終いだと思おうね」と言っていました。実際のところ、40代になり、50代が目の前に来ても、まだ「勉強が足りない」ことばかりであることを身をもって感じています。ほんとうは自分で気づくべきことも、なかなか気づけないことが多く‥。

そして、そのことをはっきりと指摘してくださる方が、目の前に現れてくださるありがたさ。若手ならともかく、いい年をした相手に「勉強が足りません」と突きつけるのは、とてもエネルギーのいることですよね。こういうことがあるたびに頭が下がり、「指摘してよかった」と思ってもらえるよう頑張らねばと思います。

今また、学ぶべきこと・学びたいことが目の前にてんこ盛りです。自分にとって、もっとも不得手と感じていたことかもしれません。無意識に今まで後回しにしてきたことです。でも、いよいよ来たか、とも感じています。

新たなステージに進めるかどうかは自分次第。さあ、頑張ります!

 

 

もっと気軽にお抹茶。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日はお友だちが遊びに来てくれて、おいしいお菓子をお土産にいただいたので

気軽にお抹茶。

家でお抹茶をいただくのに、大げさな理由は必要ないと思っていましたが、最近その思いを強くしています。道具がないとおっしゃる方もありますが、とりあえず、茶碗と茶筅(ちゃせん)があればお抹茶を点てることができます。

お茶碗も「お抹茶用のお茶碗」としてつくってあるものでなくても、昔から茶道では「見立て」という考え方がありますから、お抹茶を点てやすそうな、飲みやすそうな大きさや形の器があれば、それで良いのではないかと思います。

あとは肝心のお抹茶。ここ福岡では、お茶の産地・八女があるので、うちではもっぱら、八女のお抹茶を使っています。お抹茶のランクもいろいろとありますが、うちでいただく分には、そんなに高級なものを用いなくても、十分においしいな、と。むしろ、鮮度の良さのほうが、味や香りに影響が大きいかなぁ、と。

なので、たくさんお茶を点てることが前提の機会がないときは、小さい缶で買っておいて、できるだけ早く使い切るように、と心がけています。あるいは開けて時間のたったものは自家用にして、お客さまが来られた時は新しい缶を開けるようにすると、新鮮な香りのお抹茶をお出しすることができます。

一番大切なのはお客さまへの気持ちであると考えると、

もっと気軽にお抹茶

をお出しして、いろんな方とご一緒に楽しむ機会があることの方が嬉しいし大切なのかなと、あらためて思いつつある今日この頃です。

 

 

津屋崎の甘味、上田製菓さん。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎の甘味といえば、上田製菓さん。

毎日毎日ご主人がすべて手作りなさっているその味は、ストレートなおいしさ。しっかりとした味のあんこがたっぷり入った和菓子たちです。一律1個60円の数種類のお饅頭と大福。70円の可愛らしい桃色の求肥(ぎゅうひ)の生菓子は2種類、季節によって椿になったり鶴になったり。お抹茶を点てたいときは、もっぱらこちらにお世話になります。

幕末1850年代から続いてきたという上田製菓さん。歴史ある古道具や、菓子作りに使われていた落雁(らくがん)の型、焼印などを観ることもできます。

我が家から自転車で3分もかからないので、急なお客さまのときにも走って買いに行ける安心感。贅沢ですね。

その上田製菓さんが、もうすぐ引退なさると聞いて、とても残念なのです。昨日、大福を買いに行きがてらおばちゃんに話を聞いたら、ご主人がもう体力的にきついといっているから、と。わたしはまだやりたいんだけどね、と笑っておっしゃいました。

続けてほしい、残してほしいのはもちろんですが、それを想いだけで口にするのは無責任なことのような気がして、「おじさんの気持ちが変わって、もう少し続けてみようかな、って思ったら、ぜひまた」って言ってきました。

上田製菓さんは今年の梅雨頃までは営業予定とのこと。もうしばらく、いつもの津屋崎の味をしっかり味わうことができます。

 

 

 

【読書】一汁一菜でよいという提案

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

土井善晴さんの
『一汁一菜でよいという提案』

いろんな方があちこちで書評を書いておられるので、今さらという感じではありますが、せっかく読んだので、そして面白かったので、こちらにご紹介。

「やきものや」として特に心に響いた部分をピックアップしてみました。


・ハレとケ。贅と慎ましさのバランス

良いものに触れ、目を肥やし、日本の文化を支えていた。

・喜んでくれる人は、わかってくれる人。

・毎日手に触れるもの、毎日見るものは、いいものが良いのです。

・よそ行きのものよりも、毎日使うものを優先して大事にして下さい。

・人間は道具に美しく磨かれることがあるのです。

・いいものというのは人それぞれにありますが、きちんと選んであげて下さい。(子どものために)

・いい器とは、なんでもない炒め物一つでもおいしそうに見せてくれるもの。

茶碗は手で触れて持ちやすいもの、唇に触れて気持ち良いものもあります。

・目で食べ、食感を楽しむという和食の大切な要素は「器」です。

(土井善晴『一汁一菜でよいという提案』より)


この本のなかの写真では、家庭料理風にざっくりとした盛り付けをしているものばかりなのですが、器についての考え方がこのようにしっかり文章にしてあったことが、とてもありがたく嬉しいところでした。日頃考えていることがいくつも重なっていて、思わず「そうそう!やっぱりそうよね」と大きくうなずきながら読んでいました。

そしてもうひとつ。巻末に「きれいに生きる日本人―結びに代えて―」として、著者が特に影響を受けた方のエピソードが載っています。

このなかに、奈良の生駒にあった器ギャラリー「やきものいこま」のオーナー箱崎典子さんが紹介されていました。実は、いこまさんには、お店をお閉めになるときまで、藤吉憲典もたいへんお世話になりました。この本のなかにも記されているのですが、箱崎さんは若手の陶芸家の良いところを見出して、大事に扱ってくださる方でした。

藤吉もまた、いこまさんに器を見ていただこうと奈良の生駒に器をもって行き、いろいろと扱っていただきました。朝からアポイントを取って伺って、お昼時にかかると箱崎さんが二階に上がってお昼ご飯を出してくださったという話を、この本を読んで思い出しました。息子が誕生したときに箱崎さんからお祝いにいただいた、繭で出来た十二支のお人形は、今でも我が家に大切に飾ってあります。

と、個人的にも共感しながら読んだ『一汁一菜でよいという提案』でした。

 

 

金柑炊いてます。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今、金柑炊いてます。

創業地・佐賀県江北町にある花祭は自然豊かな山間地です。傾斜地ではありましたが、庭というか山というかちょっとした土地があったので、嬉しくて木をたくさん植えています。食いしん坊なので、実の成る木ばかり(笑)。そのなかのひとつが、金柑です。

植えてから20年ほどになります。金柑の木は1本だけですが、毎年たくさんの実をつけてくれて、この冬も豊作でした。年末から年始ごろ、色づいてきたら収穫してきて、甘露煮にするのがすっかり習いになりました。

この金柑、今でこそ毎年数え切れない数の実がつきますが、小さな苗を買ってきて地植えした最初の三年間は、花は咲けども実はつかず。やっぱりもう1本増やしてあげたほうがいいのかなぁ、と思いはじめた矢先に最初の3粒が実りました。このときの嬉しかったことは言うまでもありません。

その翌年には9粒。そのまた翌年には15粒を超え、そのあとは毎年どんどん実が増えていきました。花祭は野鳥がたくさんやってくる場所でもあるのですが、その野鳥も南天・モチノキ・ピラカンサスなどの赤い実の次に、金柑をねらって飛んでくるようになりました。

というわけで、今年も金柑炊いてます。

のどの痛みや風邪に効くといわれていますよね。効果のほどはよくわかりませんが、とりあえず、おいしいので冬の楽しみの一つです。ただ毎回量が多いので、甘露煮以外にも簡単で美味しいレシピ無いかな~、というのが正直なところ。

金柑レシピご存知の方、ぜひ教えてください!

 

 

 

酒粕の愉しみ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

寒い季節の楽しみのひとつ、あったかい甘酒。
ご近所の豊村酒造さんで、今年も酒粕の販売が始まりました。

酒粕の愉しみ。

酒粕を使っての甘酒は、飲みたいときにサッと作れる手軽さがなによりの魅力です。気分に合わせて粕の量を増やしたり減らしたりして、好みの濃さでいただけるのも嬉しい。「半インスタント」とでも言いましょうか、不器用なわたしでもまず失敗がありません。

この手軽さのおかげで「冬は酒粕で甘酒」がすっかり習慣に。毎年、酒粕でつくるのは甘酒ばっかり…という状態が続いておりました。

が、本日豊村酒造さんに立ち寄ったところ「甘酒の作り方」「粕汁の作り方」「野菜の粕漬の作り方」が書かれたチラシ発見!このところお手製ぬか漬けのおいしさにハマっている身としては、やはり「粕漬け」を外すわけには参りません。というわけで、さっそく試し漬け。数日後の漬かり具合に乞うご期待というところです。

 

ところで…写真の甘酒の器に目が行った方があると思います。白い甘酒を映えるように撮りたいな、と思って真っ先に頭に浮かんだのがこの器。

浅井純介さんのおつくりになった織部(おりべ)で贅沢にいただきました(^^)

 

文化サロン@花祭窯、はじまります。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

文化サロン@花祭窯、はじまります。

「文化サロン」ってなんとベタな…と思うものの現段階でベストなネーミングを思いつかず(汗)いずれいい案が出てきたら名前が変わる可能性があります(笑)

もともと不定期の週末に実施していた

「論語を声に出して読もう」をリニューアル。

原則として2017年は2月から毎月第一土曜日の朝8時半から10時までの1時間半で予定。

内容は

  • 論語を声に出して読もう
  • 書道

を中心に、その時々の思いつきで。道具は全てこちらで用意します。

  • 参加費は、道具代としてお一人さま100円。

会員制ではなく、その都度募集をかけます。書道をしようと思うとスペースが案外必要なので、定員は毎回申し込み先着5名さまほど。自分たちの趣味で行うので、参加者がなくても実施いたします(^^)

ご興味のある方は、お気軽に花祭窯のフェイスブックページからメッセージくださいませ。

文化サロン@花祭窯への問い合わせはこちら。https://www.facebook.com/Hanamatsurigama/

ワクワク(^^)

初釜茶会に行って参りました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初釜茶会に行って参りました。

昨日は入門している茶道南方流の初釜でした。お茶会前日はお掃除と準備。窓ふき・露地掃除・毛氈(もうせん)の準備などなど…この「前日のお勤め」を通して心を整えていくことが、おかげさまですっかり習いになりました。

日頃はお稽古の曜日や時間帯によりお会いする機会の少ない同門の方々、先生や諸先輩とお会いできるのも初釜茶会の嬉しさ。初釜らしい皆さんの装いで、気分も華やぎます。わたしはまだまだ着物の着方が下手なのですが、安心してアドバイスをいただいたり、その場で直していただけるのも、ありがたい機会です。

メインの楽しみはなんといっても、和尚さま自らのお点前を間近で拝見できること。余裕ある手さばき足さばきの美しさに思わずため息が出ます。また南方流の初釜では、毎回色紙を頂戴します。これがもうひとつの楽しみ。

今年の色紙に書いてあった言葉は

無位の眞人(むいのしんにん)

「どんな位にも属さない眞の自由人。大悟徹底の人をいう。」とありました。

どんな位にも属さない眞の自由人!すごい響きですね。

新しい一年が始まった、と感じる初釜の茶会です。

 

 

「祝の器展」本日最終日。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

「祝の器展」本日最終日。

2016年もお世話になりました。ありがとうございました。

毎年、12月は一年間の感謝を込めて花祭窯での展示企画をしたいと思いながら、できたりできなかったり。今年は12月22日から本日29日まで「祝の器展」として展示ができて、ホッとしています。

この展示でつかったのは、江戸時代からつい近頃まで使われていたという朱塗りのお膳。ご近所さんからのたいせつな預かりものです。

ご主人がお亡くなりになってから、それまで続けていたお正月の習慣もすっかりやめてしまったと。昔からのお道具が蔵に眠っているから、それよりは使ってもらうと嬉しいのよ、とおっしゃって、わたしたちに預けてくださったお道具のひとつです。

藤吉憲典染付の器、赤絵の器

「祝の器展」を見に来てくださった方、みなさんがこれをご覧になって喜んでくださいます。「なつかしい」とおっしゃるご年配の方だけでなく、若い方からも「かわいい~!」の声。

一人でも多くの方にこの風景を楽しんでいただくことも、花祭窯がここでできる仕事のひとつかもしれないと、ありがたく嬉しくなります。来年もこのような機会を必ずつくろうと、手帳に予定を書き入れました。

2016年の祝の器展もあと数時間。
今年も一年、ありがとうございました<(_ _)>

花祭窯で祝の器展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

近所の店先に「柚子」をみつけました。
もうすぐ冬至ですね。

2016年の展示の締めは

花祭窯で「祝の器 展」。

毎年12月には感謝の気持ちを込めて、ここ津屋崎の花祭窯で藤吉憲典のうつわ展示を、と思っています。個展の日程やあれこれでできない年もありますが、今年は、やります!

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花祭窯 祝いの器 展

2016年12月22日(木)~12月29日(木)
午前11時~午後5時
期間中無休

花祭窯:福津市津屋崎4-8-20にて
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展示期間中は無休ですので、営業時間内であれば事前の連絡無しにお越しいただいても大丈夫です(^^)

江戸時代から現代にかけて使われていたという塗りのお膳に、藤吉憲典の器を並べてセッティングいたします。楽しい展示になるよう、いろいろ考え中。もちろん気に入った器はお買い上げいただくことができます。

忙しい年末、ちょっぴり息抜きに花祭窯へいらっしゃいませんか。お待ちいたしております。