『炎芸術 No.136』掲載。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

本日(11月1日)刊行『炎芸術 No.136』掲載。

特集「陶芸家が作る食の器」で、そのなかの一人に藤吉憲典が紹介されました。『炎芸術』といえば、陶芸業界の有名有力誌。藤吉的には久しぶりの掲載です。ずっと追いかけてくださっている編集部の担当者さんに感謝です。ありがとうございます(^^)

『炎芸術 No.136』2018冬 阿部出版

今回、藤吉憲典のおすすめの器として紹介しているのは「染付チューリップ文大皿」。ただ、今号で紹介されている作家ものの器のなかに、ちゃんとした赤絵のものが無かったので、赤絵の大皿もお送りしたらよかったな、と思いつつ。

実は編集の方から「写真用に器送ってください!」といわれたときには、ほとんど在庫が無い状態。テーマでいただいた「ご自分でつかうときにはどんな料理を盛りますか」という質問に対して、実際にいつも家で使っているものを新たにつくってお届けすることにしたのでした。

染付・赤絵のチューリップ大皿、12月1日からの町田ももふくさんでの個展にお持ちする予定です。ぜひ実物を見にいらしてくださいませ。

 

 

初上海、番外編。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初上海、番外編。

上海の3日間は、空港とギャラリーとホテルでした。いつものこととは言いながら、ほんとうにまったく観光無し(笑)また普段は海外でも地下鉄などの公的手段を使うのですが、今回は移動もほとんどタクシーだったので、街歩きもほとんどできませんでした。

そんななか、上海のローカル文化を体感させてくれたのは「食」でした。外食文化が発達していると聞いてはいましたが、想像以上。わたしたちも早朝から食堂に入ったり、テイクアウトしたりとチャレンジ。通りを歩けばあっちでもこっちでも店先から湯気があがり、おいしそうに頬張る人々でいっぱいです。

わたし達はといえば中国語がわからないうえにほとんど英語も通じないため、店内に張り出されている写真を頼りに「これとあれ」的なイチかバチかのオーダー方法。ですが、結果ひとつもハズレを出すことなく、すべて大満足のおいしさでした!

そしてこの番外編でもうひとつ書いておきたいのが、春秋航空のこと。佐賀空港からLCCの春秋航空が上海便を出しているというので、使ってみました。佐賀に住んでいたころは、佐賀空港から全日空の東京便しか使ったことがありませんでしたので、使う前からなんだかワクワク。

博多からは上海便に合わせて佐賀空港との間に直行高速バスが走っています。そして、バスが到着したらそこから春秋航空のチェックインカウンターが見えるという素晴らしいアクセス。コンパクトな佐賀空港ならではの、あっという間の搭乗手続きに、思わず笑顔になりました。

博多から福岡空港を使うのに比べたら、たしかに移動時間がかかります(高速バスで約1時間半)。が、空港に到着してからのスムーズさはとても快適でした。これは帰国便からの到着手続きにおいてもしかり。佐賀空港からの上海行き選択肢は、わたし的には今後もアリです(^^)

 

初上海・藤吉憲典展 × 南京路佐々。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

初上海・藤吉憲典展 × 南京路佐々。

上海での藤吉憲典の初展覧会。

上海に限らず、ここ数年、仕事がらみで中国に行って来た人が必ず「実際に現地に行かなきゃわからないことがたくさんあるよ!」ということを仰っていたのですが、それを体感してまいりました。

機会をコーディネイトしてくださったのは、上海で上質な和食を提供している南京路佐々さん。料理人としての修業時代から9年来のお付き合いです。独立なさる前から「僕がお店を持ったら、藤吉さんの個展を開かせてください」とおっしゃってくださっていたのが、実現したのでした。しかも、海外で。

展示の場所は、上海のなかでも特に人気が高いといわれるフランス租界エリア・安福路。大きな街路樹とモダン&シックな建物が、上海の歴史を感じさせるおしゃれな町並みのなかに位置するギャラリー「未在味在空間」さん。質感の良い白い壁と大きな窓からの採光が、素晴らしく魅力的な空間でした。

展覧会と食事会とで3日間のスケジュールでしたが、とても濃密な3日間でした。若い方々、カップルや親子連れなども多く足を運んでくださり、しかも皆さんとても熱心でした。上海の若い方々が、伝統文化や芸術にとても関心が高いことが伝わってきて、それはわたしたちにとって新鮮で嬉しい発見でした。

ご来場くださった皆さんが熱心に技術的なこと、文化的背景のことなど、深い質問をたくさん作家に投げかけてくださり、藤吉憲典としてもやりがいを感じる3日間だったようです。二日間ほぼ立ちっぱなしでしたが、通訳さんを介してたくさんお話ができたことを、とても喜んでいました。

海外での個展は、国内での開催に比べて手配すべきことがどうしても多くなります。今回も、佐々さんはじめ何人もの「その道のプロ」の方々が惜しみなくご協力してくださいました。おかげさまで、初めてにもかかわらず、たくさんの方々にご覧いただくことができました。

この場を借りて心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

 

↓展示会場の様子は、こちらでも写真をご紹介しています↓

藤吉憲典フェイスブックページ(アルバム2018上海個展 南京路佐々×藤吉憲典)

藤吉憲典の中国茶器。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の中国茶器。

2018年はスタートから台湾、そして上海と、中国茶の文化に触れてきました。そこには感謝しきれないほどのご厚意やご協力があって、なんといってもその方々の伝統文化や芸術に対する熱い想いがありました。

これは必ず形にしなければならない、形にしたい!ということで、ようやく一つの形になったのが、写真の揃いです。

染付龍文中国茶器揃 藤吉憲典

藤吉憲典の中国茶器。

これがスタート。

もっともっと形になっていくことでしょう(^^)

 

藤吉憲典の野薔薇香合。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の野薔薇香合。

古伊万里の古典文様からの「写し」文様が多い藤吉憲典のやきものですが、長く続いている人気のオリジナル文様がいくつかあります。今回ご紹介している野薔薇(野バラ)文様は、そんなロングセラー文様のなかのひとつで、つくり手もわたしも、とても気に入っているもののひとつです。

藤吉のオリジナル文様の一番の特徴は、それが「身の周りにある自然の風景」のなかから生まれていること。この「野バラ」も、佐賀に居たころ春になると山にたくさんつぼみがついて、花が開くのが楽しみだったものです。

野バラの花の小ささとマットな白色と、花が開いてから次第に現れてくる薄桃色に惹かれます。野性味を感じるトゲや蔓状の茎も魅力です。それらの魅力が詰まったのが、この香合。

香合と名前はついていますが、中にしまうものは何でもOKです。あなたなら、なにをしまいますか?

 

お茶を習う楽しみ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お茶を習う楽しみ。

月に2回ほどの茶道のお稽古。南方流に入門してから5年以上が過ぎました。先日、お稽古に行ったときにつくづくと感じたことは、わたしはこの場所に来るのが好きなのだなぁ、ということ。

お茶を習う動機は人それぞれにあると思います。わたしもそもそもの発端は「陶芸家の嫁になったから、知っておいた方がいいかな」という、どちらかといえば義務感からでした。スタートは裏千家の先生についていましたが、妊娠出産をきっかけにしばらくお休み期間があって、福岡への転居もあって南方流で再スタート。

再スタートの時も、義務感とまではいかないものの、仕事の意識が強かったように思います。それが5年を経た今では、純粋に「習いたい」「お稽古に行きたい」という欲求に。この変化は何だろうと、ちょっと考えてみたのでした。

その要素はいろいろとあるのですが、わたしにとって一番大きいのは、そこに集う「人」の魅力であることに、あらためて気づきました。「こんなふうに齢を重ねたい」と感じる先生方が、男性女性問わず何人もおられるのです。

自分の近い未来を重ねて憧れる存在があることが、気持ちの拠り所になるという経験を、お茶のお稽古を通してしています。こういう場所を持つことができるのは、ありがたいことですね。

 

合唱コンクール。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

合唱コンクール。

写真は福津市の複合文化施設カメリア図書館のパンフレット。図書館と歴史資料館とホールが同じ敷地内にあります。いわばこの町の文化の集積地(となるべき場所)。

中学校の文化祭のメインイベントは、合唱コンクールです。中学校のすぐ横にあるのが、その「カメリアホール」なる文化施設。そこにはちゃんとしたコンサートホールがあります。中学生の合唱の発表がそのホールを使っていると知って、中学生にとって好い機会になるだろうな、と思いました。

音楽やダンス、演劇などの習い事をしていない子どもにとって、ほんもののホールのステージに立って発表をする機会はなかなか無いもので、小学校までの「体育館の舞台で発表」とは気持ち的にもずいぶん違うのかしら、などと思いつつ。

さて当日。客席に入ると、最後尾3列を除いて椅子は中学生と先生方で埋まっており、空席はおろか、立ち見の場所さえ確保が難しい状態。保護者や地域の人たちがゆっくり観ることのできる環境がありませんでした。そのうえ「自分のお子さんの発表が終わったら、次の方と入れ替わってください」という方式。

スペースの関係上仕方のないこととは理解しつつ、場所は体育館であっても、いろんな人がいろんな学年の子どもたちの発表を観ることのできた小学校の文化祭が懐かしく思われました。

思いがけず「地域で身近に文化・芸術を楽しむ機会」について、考えさせられました。

 

書道部で思う「ことばの力」。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

書道部で思う「ことばの力」。

この春からスタートした書道部@花祭窯、楽しんでいます。「ガンガン上達したい!」というのでなければ、月に1回の書道というのは思いのほか「良いペース」であることを実感しています。(ガンガン上達したい方は、毎日5分でも半紙に向かうと良いそうです^^)

「今日は何と書こうか」と考えるところから、書道の愉しみがはじまっています。月1回のペースなので、わたしにとっては「今月のひとこと」的な位置づけ。とはいえ、なにか教訓的めいた言葉を考えるわけではなく、ほとんどがその時にふっと頭に浮かんだものです。仕事場に毎月貼り重ねています。

先月は、禅語「本来無一物」から「無一物」。「本来無一物」は2年以上前に福岡藩主黒田家の菩提寺・崇福寺さんで出会った禅の言葉。仕事上判断に迷ったときにこの言葉が視界に入ってくると、すっと迷いがとれる凄い言葉なので、わたしのデスク周りには、この言葉が自分に飛び込んでくる仕掛けをいくつかしています。

書道部@花祭窯

そして、がらりと変わって今月(昨日)は、たまたまラジオから野宮真貴(ピチカート・ファイブ)さんの声が聞こえてきたので「万事快調」。

書道部@花祭窯

「万事」と書きはじめたら、周りから「休す!?」と声が上がりましたが、いえいえ「快調」で参ります(^^)

自分の気分で選び、書くことば遊びの面白さ。月一書道、おすすめです。

 

藤吉憲典のチューリップ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典のチューリップ。

古伊万里に見られる古典文様の写しを発展させることの多い文様のなかにあって、上のチューリップ文様は藤吉憲典のオリジナル。ただ、古いものにチューリップの文様が全くなかったかというとそうではなく、肥前磁器にもいくつかの古典文様が残っています。

画質が荒いですが、下の写真、真ん中のマグカップの文様が、古典的なチューリップ文様。もともとは皿に描かれていたものを、マグカップの文様に仕上げたもので、オリエンタルな雰囲気です。

マグカップ 藤吉憲典

チューリップがオランダで大ブームになったのは17世紀。日本には江戸時代後期に渡ってきたと言われていて、時代的には肥前磁器の歴史にも重なっているので、チューリップ文様があるのも不思議ではありませんが、ヨーロッパからのオーダー品に描かれたのが最初だったのかもしれませんね。

そして、↓こちら↓が、藤吉憲典オリジナルのチューリップ文様。

藤吉憲典 チューリップ大皿

文様自体はオリジナルですが、デザイン的には古伊万里の文様のパターンをきちんと継承しているため、古典文様といってもばれないかもしれません(笑)長いこと染付文様のチューリップだけだったのですが、「赤絵も見たい!」という声に応えて、今回作ってくれました。

期待以上に良い雰囲気に仕上がりました(^^)

 

カルメン

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

カルメン

写真は昨日(2018年10月12日)アクロス福岡で上演された『カルメン』のプログラム。観てきました。わたしにとっては初オペラ、初カルメン。

明治ブルガリアヨーグルトスペシャル
ブルガリア国立歌劇場 ビゼー「カルメン」
プラーメン・カルタ―ロフ版

カルメンといえば赤い薔薇、運動会っぽい音楽がある…というほどのイメージしかもっていなかった素人です(笑)今年に入ってなぜか仕事中のBGMにビゼーのカルメンが流れることが増えていたところに、アクロス福岡での公演情報。

すばらしく魅力的なカルメンでした。声も発するセリフも、これは人生を惑わされても仕方ないな…と思えるカルメン。そう感じるかどうかはひとつには個人的な好みもあるとは思うのですが、演じていたゲルガーナ・ルセコーヴァさんのプロフィールにあった「哀愁ある妖艶な声」の形容に納得。

佇まいがまた魅力的でした。「立っているだけでカルメン」とはこういうことかと、素人ながら考えたりしながら、これまた彼女のプロフィールにある「役柄への追求と洞察は、他の追随を許さない」の紹介文に大きくうなずき。約3時間の上演時間中、すっかり虜に(笑)ドン・ホセ、ミカエラ、エスカミーリョと、他の登場人物ももちろん素敵だったのですが、わたし個人的には「カルメン一人勝ち」の舞台でした。

今回の講演は日本公演を意識しての新演出版だったそうです。ギリシャ古典劇と日本の能に着想を得たということで、舞台セットも非常にシンプルでしたが、それがまたカルメンという人物そのものを際立たせたのかもしれませんね。

素晴らしい初オペラ体験となりました。早くも次の機会を物色中です(^^)