津屋崎陶片ミュージアム開設準備室

こんにちは!ふじゆりです。

以前にもこのブログで触れたことがありましたが

古伊万里の陶片
津屋崎浜に眠る古伊万里の陶片(カケラ)。

毎朝毎朝、津屋崎浜でダンナが拾ってくるもので
この2年で大漁の、いえ大量のカケラが我が家に・・・。

近世の歴史資料として、肥前陶磁の伝統文化の資料として
とても貴重なものであるのはもちろん
単純に見ていてその造形や文様の面白さがあるので
いずれきちんと整理整頓したいなぁ、と思っていました。

どんどん溜まっていくので
これはもう、はじめないとたいへんなことになる!ということで
本日2014年6月9日津屋崎陶片ミュージアムの開設準備室を始動いたします!

といっても、まったく大げさなことではなく
今日からひとつづつ、陶片を整理しつつこのブログで紹介してまいります。
どうぞお楽しみに(^^)

藤吉憲典 蕎麦猪口展2014

熊本市水道町にあるビストロ&バーSUNNYの1周年を記念して
藤吉憲典の蕎麦猪口展です。

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藤吉憲典 蕎麦猪口展

<会期>2014年6月21日(土)~7月13日(日)
<時間>18時~26時(水・土・日・祝は13時~26時)

<場所>熊本市中央区水道町4-39-2F
<電話>096-355-4188

Bistrot & Bar SUNNY
www.sunny-bistrot.com
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オーナーの藤川さんとは、SUNNYオープン前からのお付き合いです。
期間中は蕎麦猪口を使った特別メニューが登場したり、
普段SUNNYでは呑めない日本酒が登場したりと、
楽しみ盛り沢山です(^^)
案内状ご希望の方は遠慮なくお申込くださいね。
藤吉憲典の個展案内状はこちらから!
http://sobachoko.fujiyoshikensuke.com/?mode=f5

懐石茶会。

こんにちは!ふじゆりです。

昨日は入門している南方流茶道会の懐石茶会でした。

毎回お茶会の前日は、準備のお手伝いに入ります。
境内内の掃除、設えなど。
準備を手伝うこと自体にたくさんの学びがあります。
今回はさらに、懐石料理の下ごしらえの様子を拝見することができました。

南方流茶道の懐石茶会で供されるお料理は
すべて茶道会員による手づくり。
丁寧に作られたお料理が朱色の膳に並ぶのを想像するだけでもわくわくします。

お茶会当日は、茶室の水屋はもちろん、お給仕も大切な役目です。
先生方の指導に従い、ひとつひとつ覚えていきます。

さて、懐石茶会。
客としても裏方としても、初体験のワタクシ。
先生方に「長丁場になるから、がんばろうね」と言われておりました。

果たしてその実態は
一席が四時間に及ぶ贅沢な茶席の体験となりました。

炭手前にはじまり
別室で懐石料理をゆるりといただき
あらためて茶室に通されれば
そこには見事に炭が熾り
濃茶、淡茶と美しい手さばきのお手前に感動。

四時間というと長そうですが
客としてその場におりますと
まったく長く感じられません。

目の前で行われていること一つ一つに集中する贅沢。
すべて終わり時計を見て
あら、いつのまにか四時間も経っていたのね!
というのが正直なところでした。

それでも視点を転じてみれば
亭主をつとめあげる方の集中力に
ただただ敬意がこみあげます。

このように贅沢に時間を使ってのお茶会は
南方流独自のもので
代々受け継がれてきたものだということです。

そんな和尚さまのお話に
あらためてここにご縁をいただいた幸運を深く感じた一日でした。

続々豆皿。貝に青海波。

こんにちは!ふじゆりです。

津屋崎っぽい、貝の豆皿。

染錦青海波文貝型豆皿

文様は青海波(せいがいは)。

染錦青海波文貝型豆皿

ひっくりかえすと、フジツボの高台。

染錦青海波文貝型豆皿

色違いも。

好きだから、やっている。

こんにちは!ふじゆりです。

久しぶりに青い空、青い海です。風は冷たいですが、着々と春の気配。

事業をやっているお友達が多く
日ごろいろんな人と何気なくおしゃべりをするなかで
自分はなぜ今ここにいるのかを考えることがよくあります。

答えはいつも明確で、
自分で選んでここにいて、今がある、ということです。

自分自身でいくつかの選択肢のなかから選んで
今に至っています。

仕事だって、「やりたくて起業し、好きでやっている」。

うちは一代で勝手に起こした仕事なので
代を継いでいる方々のように背負うものもありません。

いろんな要因はあるかもしれないけれど
最終的には自分で選んでいることを知れば
誰かや何かのせいにすることはひとつもありません。

そんなことを考える春です。

陶人形 お茶を飲む婦人

伝統工芸品の価値

こんにちは!ふじゆりです。

このところ、いろんな分野のいろんな方とお話する機会が増えました。

先日、海外駐在10数カ国20数年というK氏とお話していたときのこと。
K氏いわく
「“伝統工芸品”という言葉から連想する価値っていうのは、
日本国内だからこそ通用するんですよ」

「花祭窯の商品は、有田焼になるんですか」
という問いに対し
「技術や文化を学んだ場所、歴史的な背景、使っている材料から言えば有田焼といえますが
“有田焼”とか“伝統工芸品”という言い方はあまりしていません」
とお返事したところ返ってきた言葉です。

伝統工芸品の価値を否定しているわけではありませんし
日本だけがその価値を認めている、ということでもありません。
歴史や伝統を重んじ、価値を尊重する想いは
世界中にあると思います。

K氏の言葉の真意は
「日本の伝統工芸品だ、職人が手間暇かけて作っているんだといったところで
日本人はある程度説明をしなくても理解する土台があるけれど
海外でそれを説明するのは、国により多少の違いはあるけれど難しい。
そのもの自体にそれなりの質が伴っていなければ通用しない」
ということでした。

常日頃考えていることをあらためて確信しました。

日本では「伝統工芸品」=「つくるのに手間や時間のかかっているもの」と
イメージしてくれる方がたくさんいらっしゃいます。
そして
「つくるのに手間や時間のかかっているもの」=「価値のあるもの」
という理解を示してくれる方も多くいらっしゃいます。

でもほんとうに見なければならないのは
「つくるのに手間や時間がかかっているもの」

「それなりの価値が伴っているか」
だと思うのです。

そのものの価値は
そのもの自体の価値であって
「有田焼だから良い」のでは無く「伝統工芸品だから価値がある」のでもなく。

たとえば、すてきだな、欲しいな、と思ったものの背景を詳しく聞いてみたら
「実は日本の伝統工芸品のひとつ、有田焼の伝統技法や文化に基づいたものであった」
というようなことが、格好良いと思うのです。

論語忘年会。

こんにちは!ふじゆりです。

つづいております、週末朝のお楽しみ・論語。
一年の集大成として、論語メンバーでの忘年会を行いました。

「マイ・ベスト・論語」を
参加者それぞれが発表し、それを肴に呑むという会。

教科書を見返すと、マイ・ベスト候補がたくさんあって
どれを今年の自分にとっての一番と位置づけるか、
選ぶのもなかなか楽しい時間です。

論語を声に出して読もうin花祭窯

呑んで、食べて、論語を読んで
気がつけば四時間!

孔子先生のおかげでとっても楽しい時間を過ごしました。

2013年わたしの座右の論語。

「朋あり遠方より来る また楽しからずや」

遠方からも近くからも
お友達が集まってくれることに
心より感謝です。

鹿児島の壺中樂さんで個展です。

鹿児島の壺中樂さんで個展です。

壺中樂藤吉憲典陶展

藤吉憲典 陶展

2013年9月5日(木)~9月15日(日)
11:00~19:00

壺中樂
鹿児島市吉野町2433-17
TEL099-243-2555

津屋崎的、海の達人。

こんにちは!ふじゆりです。

津屋崎の海はとっても豊かなので
浜辺を歩いていると、いろいろなものに出会うらしく
これまでにダンナが海から持って帰ってきたものは

・貝殻(観賞用)
・貝(食べる用)
・ソデイカ
・カガミダイ
・ワカメ
・ナマコ
・カブトガニの抜け殻
・古伊万里の陶片

・・・その他にもあったような。

釣竿やら道具を持って出かけるわけではないため
この収穫方法を「拾い漁」と名づけました。

「拾い漁」のなかでも大ヒットの、ソデイカ。
「拾い漁」のなかでも大ヒットの、ソデイカ。昨年末のこと。

先日はご近所のお友達に
「こんなに津屋崎をエンジョイしてる人、はじめて見た!」
と言われました。

確かに、もともと収集癖はありますし自然を楽しむ方法も普通の人よりは知っているかもしれません。

でも、実はこれらの収穫は
津屋崎の地元のおじさんたちに教えていただいた
「海辺に暮らす知恵」のおかげなのです。

いつごろ、なにが浜辺に上がってくるのか、
どんな気候のときにあがってくるのか、
どうやって獲ったらいいのか、などなどなど。

そう、津屋崎に暮らすおじさま方は海の達人揃い。

海暮らしようやく1年を超えたばかりのダンナなど
まだまだ足元にも及びません。
目指すべき「海マスター」への道程は、まだ始まったばかりです。

お稽古再開。

こんにちは!ふじゆりです。

やっとお茶のお稽古を再開しました。
気がつけば、なんと8年ぶり。

錦赤玉文茶碗(藤吉憲典作)
錦赤玉文茶碗(にしきあかだまもんちゃわん)

ひとつだけ残念だったのが
津屋崎でお茶の教室を見つけることができなかったこと。
月に2回ほど、電車に乗ってお出かけします。

まずは見学。
まあ、忘れていること忘れていること(笑)
拝見しながら、ああ、そういえば!ということばかりで
おのれの日頃の所作の無作法を再認識することとなりました。

礼の仕方、歩き方、戸の開け閉めから
お作法と精神、習い直しです。