杵と臼で餅つき。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

本日はご近所で恒例のお餅つきでした。

杵と臼を使ってのお餅つき。

セイロで蒸しあげたもち米を石臼に入れて、杵で餅つき。
ここ津屋崎に越してきてから、この景色を毎年見ることができています。ありがたいですね。

餅をつき、ちぎる、丸める。

この作業のなかに、自然と役割分担や協力関係が生まれるさまは、見ていて・参加していて、なんとも面白いのです。

参加者は老若男女。主催なさる方の厚意による餅つきは「ご自由にお越しください」のスタンスで、実際にはじまってみないと、誰が来るのか、何人くらいくるのか、いつくるのかがわかりません。でも、そんななか、出来ることをできる人が進んでやっていく。人手が足りないときは声をかける。目配りしている人がさりげなく采配する。年長者がやり方のコツを伝授する。

なるほど餅つきがあたりまえの風景であった時代・場所においては、子どもからお年寄りまで、それぞれがその場所で役割を担うことが、自然に行われていたのだろうな、と感じられるひと時です。

ありがとうございました(^^)

2016ふじゆりブログ・ベスト5

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今年は後半になってようやくコンスタントな更新ができるようになってきた「ふじゆりスタイル」。自分の記録用に書いている記事も多く、なかなか「お役立ち情報」的なものが発信できておりませんが、それでもチェックしてくださる皆さまに、心より感謝しています。ありがとうございます!

一年のまとめ。「いいね!」をいただいた数のランキングを出してみました。

2016ふじゆりブログ・ベスト5

1位)蕎麦猪口倶楽部のホームページアドレスが変わりました!(8月24日)

URL変更のお知らせと合わせて、藤吉憲典のライフワークでありエントリーモデルである蕎麦猪口・小皿豆皿の使い勝手をちょっぴりお伝えしました。

蕎麦猪口倶楽部のホームページアドレスが変わりました!

2位)更新:2016年藤吉憲典の予定。(2月5日)

1月7日にアップした個展予定に追加更新。
皆さまが個展予定をチェックしてくださったことがわかって、とても嬉しい2位ランクインです。

更新:2016年藤吉憲典の予定。

3位)ぐるりと一周~知ると楽しい文様のこと(6月29日)

6月下旬~7月初旬に熊本のSUNNYさんで開催した蕎麦猪口展に合わせて、蕎麦猪口の文様についてのウンチクを6回シリーズで語った最終回。文様の由来や意味に興味をお持ちの方がたくさんおられることがわかり、とっても嬉しくなりました。

ぐるりと一周~知ると楽しい文様のこと

4位)2016年花祭窯・藤吉憲典の予定。(1月7日)

2016年の初めにアップした藤吉憲典の予定です。そろそろ来年の予定もアップしますね。

2016年花祭窯・藤吉憲典の予定。

5位)お酒を飲みながら建築のお勉強その3(8月4日)

「お酒を呑みながら建築のお勉強」シリーズ。この回のテーマは「古代の建築」でした。この勉強会も2016年に新たにいただいたご縁でスタートしたもの。とてもありがたい出会いでした。

お酒を飲みながらお勉強・その3

皆さまにお伝えしたいホームページアドレスの変更や、藤吉憲典の年間個展予定といった大切な「お知らせ」を見ていただけたことがわかって、嬉しくなりました。来年への課題としては、ウンチクものももっと読んでいただけるように、「わかりやすくて中身の濃いもの」を目指していきたいと思います。

花祭窯の年内の営業は12月29日まで。あと数回、ブログをアップできそうです(^^)

 

 

冬至は柚子(ゆず)風呂。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日の朝、ラジオから流れてきた「今日は冬至です!」の声に促されました。

冬至は柚子風呂。

さっそく柚子を調達するため近所に散歩にでかけました。
ここ津屋崎千軒には国指定有形文化財の「藍の家」があります。我が家から徒歩2分ほどの距離。もとは明治34年に建てられた藍染めを主とする染物屋さんで、古民家好きの方々が観光に訪れる場所になっています。

そんな藍の家、ボランティアの方々によって運営されており、その軒先でご近所の農家さんが持ってきた旬のお野菜や果物が時々少し売られているのです。ご近所散歩のついでに立ち寄り、運良く新鮮な野菜が手に入ればラッキー!というのがわたしのスタイル。

目論見どおり、藍の家で柚子ゲット(^^)
完熟の柚子。ぷかぷかと湯船に浮かべると、芳香に包まれてなんとも贅沢です。

日本の四季折々の習慣には、日常のなかにさりげなく非日常を取り込む面白さがありますね。気が付いたときに、できそうなことを取り込むだけで、気分が盛り上がり楽しくなることをあらためて感じた冬至でした。

花祭窯の未来を語ってみた。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨日は博多で経営者の勉強会でした。

テーマは「未来」。

今年の4月からはじまったこの勉強会。
少人数の集まりで、お互いの信頼関係をベースにざっくばらんな意見交換がなされる場になっています。信頼し尊敬する経営者の方からストレートにご意見をいただける、とてつもなくありがたく貴重な時間です。

今回の勉強会。テーマは「未来の話」。自由に各々15分間のプレゼンテーション、というものでした。

15分間のプレゼンテーション。

今回わたしも含め4名の発表は、プレゼンの手法も、発表の内容も、自由で個性的で面白い発表会となりました。特にプレゼンの手法については、近頃はパワーポイントなどの「プレゼン用ツール」を用いるのが一般的ですが、4名がそれぞれ異なった方法でアプローチ。こういう側面を垣間見るだけでも、その柔軟さに学ぶことの多さを感じます。

さて、わたしはといえば「ホワイトボードへの手書き」+「語る」でプレゼン。15分の組み立てを準備・練習して臨んだつもりが、持ち時間の15分を5分オーバー。話しながら伝えたいことがさらに湧いてきて、ついつい予定以上のことを話してしまった結果でした(汗)

ともあれ、勉強会仲間内とはいえ久々のプレゼンは、自分の考えをまとめる良い機会となりました。次回への反省材料も多々。特に「時間内に話し終わる」と「ビジュアルに訴えるツールを用いる」は課題です。

そして肝心の「花祭窯の未来」は、これまでにも各所で語っているミッションに集約されました(^^)

肥前陶磁の伝統工芸文化・技術の素晴らしさを伝え、後世に残す仕事をする。

「発表する」の効用を大きく感じた今回の勉強会でした。

花祭窯で祝の器展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

近所の店先に「柚子」をみつけました。
もうすぐ冬至ですね。

2016年の展示の締めは

花祭窯で「祝の器 展」。

毎年12月には感謝の気持ちを込めて、ここ津屋崎の花祭窯で藤吉憲典のうつわ展示を、と思っています。個展の日程やあれこれでできない年もありますが、今年は、やります!

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花祭窯 祝いの器 展

2016年12月22日(木)~12月29日(木)
午前11時~午後5時
期間中無休

花祭窯:福津市津屋崎4-8-20にて
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展示期間中は無休ですので、営業時間内であれば事前の連絡無しにお越しいただいても大丈夫です(^^)

江戸時代から現代にかけて使われていたという塗りのお膳に、藤吉憲典の器を並べてセッティングいたします。楽しい展示になるよう、いろいろ考え中。もちろん気に入った器はお買い上げいただくことができます。

忙しい年末、ちょっぴり息抜きに花祭窯へいらっしゃいませんか。お待ちいたしております。

干支の置きもの(酉)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

12月も半ばを過ぎて、暦の上では正月準備が始まりました。

毎年この季節になると花祭窯でもつくるのが

干支の置きもの。

来年2017年は、酉(トリ)年です。
もともとは普段からお世話になっているご近所の皆さまへのお礼につくりはじめたのですが、ご購入を希望なさる方が増えてきて、すっかり年末の定番となりました。

大きさは毎回手のひらにおさまるサイズ

というのも、最初は「箸置き」としてつくっていたからなのです。
そのまま飾るという方が増えている今も、箸置きとしても使えるつくりにしています。

もうひとつ、最近よくお聞きするのが「筆置き」としての用途。

確かにこのところ「箸置きにしては、サイズがやや大きい」感じになってきているので、筆置きにすると、サイズ的におさまりもよさそうです。

「筆置きに使います」とおっしゃる背景には、絵手紙ブームがあるようです。
日常的に筆を手にする機会はどんどん減っていますが、水彩などによる絵手紙のブームが、筆を手にする機会を増やしてくれているようです。

藤吉憲典のつくる干支の置きもの。
飾りとしても美しく、用途を持ったものとしても美しい、というのが日本の伝統工芸文化の素晴らしさ。楽しんでいただけると幸いです。

次なるお題は、床の間。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

先日お友だちと話していて笑ったのですが、「幾つになっても知らないことだらけ」というか、「年を重ねるごとに知らないことが多いことに気づく」ということが実感としてあります。
というわけで、わたしの

次なるお題は、床の間。

先般、仙厓さんの掛け軸がやってきたので

仙厓さんがやってきた!

長らく自由に遊んでいた床の間に、掛け軸がかかりました。

掛け軸がかかると、その掛け軸について知りたくなります。
掛け軸のかけ方や、床の間空間の使い方の道理を知りたくなります。
そう、まさに知らないことだらけ。

床の間にかかっている掛け軸は、

  1. 誰の書いた(描いた)ものなのか。
  2. 何と書いて(なにが描いて)あるのか。
  3. その意味するところは。

それに対して

  1. 日本最古の禅寺である博多聖福寺の住職であった仙厓和尚によるもの
  2. 「指月布袋図」で、「を(お)月様幾ツ 十三七ツ」と書いてあり
  3. 月は円満な悟りの境地を象徴しており、布袋さんと子どもが指さすそのはるか彼方にその月はある。この月のように悟りの境地というのは、容易に到達できるものではない。

というようなこと。

この三つの問いに対しては、そのお軸ごとに調べたり確認したりして、知識として学んでいくわけなのですが、今回はたと立ち止まったのが「このかけ方でいいのか?」でした。

お茶会への出席やお手伝いは、床の間や掛け軸の在り方を体験する実践的な機会で、その都度勉強をしていたつもりが、いざ自分で床の間に掛け軸をかけるとなると、その空間の使い方に迷いが生じました。

「難しく考えなくても、格好良く収まったらいいのでは」という安易な気持ちで掛けてみたものの、花を生けるのか、香炉を飾るのか、試しにあれこれ並べてみたものの、いまひとつ決まりません(汗)

最終的には空間が格好良く収まればよいのだけれど、それもまずは床の間というものの道理を少しは理解したうえでこそ、うまくいくものなのかもしれないと思い至りました。

というわけで、少し勉強してみます(^^)

神戸のギャラリー壺屋さんで片口展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

快晴の朝です。

町田ももふくさんの個展、無事終了とのご連絡をいただきました。2日目以降も、遠方からもたくさんのお客さまがご来展くださったとのこと。ほんとうにありがとうございました。

さて12月は実はもうひとつ

神戸のギャラリー壺屋さんで
片口展に参加します。

壺屋さんでの企画展参加は初めて。
というよりは、この片口展が壺屋さんでの藤吉憲典のお披露目になるといったほうがいいかもしれません。

10名の作家による片口展ほとんどが茶陶の作家さん。
そんななか藤吉の片口がどんな個性で調和するのか。案内状に並んだお名前を拝見し、あらためて期待が膨らみます。

藤吉は4点の片口を壺屋さんにお届けいたしました。
さっそく「他の作り手さんの作品との共鳴感もすごく良い」と壺屋さんからご連絡をいただき、ひとまずはほっとしているところです。

「作品の共鳴感」

そうなんです。藤吉憲典はソロでの個展が多く、どなたかと一緒に展示、という機会が比較的少ないのですが、ほかの方の企画展を拝見するときにいつも気になるのが、全体としての雰囲気でした。複数の作家さんが一緒に展示してあることに意味を見いだせないと感じる企画展も少なくありません。

つくり手各々が素晴らしいものを出してこそ、違和感なく共鳴する空間が出来上がり、そこに複数の作家が関わる企画展の意味が生まれる。

そんな上質な空間を、壺屋さんで体験していただけることと思います。

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片口展
2016年12月17日(土)~12月25日(日)
午前11時~午後6時【期間中無休】

ギャラリー壺屋
神戸市東灘区御影本町6-2-25
TEL078-843-5288

壺屋さんの詳細はこちら。
http://www.tsuboya.co.jp/

お客さまからの手紙。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お客さまから嬉しいお手紙をいただきました。

町田ももふくさんでの藤吉憲典展初日にお伺いしたとき、少しお話することができた方でした。
自分の好きな作家もののうつわを少しづつ選んで食器棚に並べ、楽しんでいらっしゃるということで、器ひとつひとつ、とても丁寧にご覧になられていたお客さまでした。

そのお客さまから、丁寧なお手紙をいただきました。
お客さまの感性に響く個展であったことが伝わってきて、ダンナともども、嬉しくなりました。

あちらこちらで個展におじゃましたとき毎回思うことなのですが、藤吉の個展を開いてくださるギャラリーにお越しになるお客さまは、とても丁寧にうつわをご覧になってくださいます

じっくり丁寧に。ときには何時間もかけてご覧になられます。

それぞれのお客さまが器に対する愛情を持ってくださっていること。
そして、ギャラリーのオーナーさんが愛情をもって作家の器をお客さまにご紹介してくださっていることが伝わってきます。

つくり手と使い手の間の橋渡しをしてくださるギャラリーさん。
お客さまからのお手紙をとおして、藤吉憲典はギャラリーのオーナーさんにとても恵まれているとあらためて感謝の午後でした。

12月10日(土)まで藤吉憲典展@町田ももふく

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

おかげさまで好評をいただいております。いよいよ今週末までとなりました

町田ももふくさんでの藤吉憲典展。

今回の個展に合わせて、ももふくさんが藤吉憲典の記事を書いてくださっています。ありがとうございます<(_ _)>

実は初日の晩、お食事をご一緒しながらオーナーの田辺さんがまずおっしゃったのは

「作品全体の雰囲気が、変わったような・・
なんだか、やわらかくなりましたよね!」

ということでした。
前回の個展からは約2年ぶり。
常設でもいろいろと扱ってくださっているので、常にリアルタイムの藤吉の器をご覧なのですが、それでもやはり個展というかたまりで眺めると、あらためて感じられるものがあるようです。

工房を津屋崎に移転して、山から海へと制作環境も大きく変わりました。
また、「ものづくり」に真摯に取り組む異分野のプロフェッショナルな友人が近所に増えました。・・そんなようなことが、作品にも反映されているようです。

同じ文様を同じ作家が絵付しても、描いた環境や本人の状態によって雰囲気が少しづつ変わります。技術の創意工夫・熟練も、もちろんあります。こうした変化を見つけやすいのも、個展の面白さかもしれません。

いわば作家の成長を一緒に感じることができるのも、作家ものの器を使う面白さのひとつ。

ともあれ、ももふくさんが書いてくださった連続記事。
個展訪問前の予習にも、個展訪問後に手に入れた器を眺めながらの復習にも、これを読むと「藤吉憲典の器」をより楽しんでいただけると思います(^^)

藤吉憲典さんの工房を訪ねました

藤吉憲典さん 器に描かれる文様の秘密

藤吉憲典展 0

藤吉憲典展 1

藤吉憲典展 2

藤吉憲典展 3

藤吉憲典展 4 干支の酉と動物たち

ももふくさん、ありがとうございます<(_ _)>