ひさびさ京都(2)東寺(教王護国寺)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ひさびさ京都(2)東寺(教王護国寺)

映画「空海」をつい先日観てきたところでもあり、教王護国寺へ。

当初のお目当ては、講堂におられる仏像の数々でしたが、幸運なことに春季特別公開がちょうどこの日からスタート。講堂と宝物館と観智院の通しチケットで回ってまいりました。

宝物館の展示も素晴らしかったのですが、やはり講堂に居並ぶ仏像の迫力に圧倒されました。文化財について「本来あるべき場所にあってこそ、その素晴らしさがもっとも伝わってくる」と、以前どなたかがおっしゃっていましたが、ほんとうにそのとおりですね。

観智院では、宮本武蔵が描いたという襖画などがありましたが、個人的には、奥にある茶室に描かれていた襖画が素晴らしく感じました。上の写真は、観智院の庭から五重塔を眺めたところ。

東寺内で三カ所。ゆっくり時間をかけて観覧することができ、大満足でした。

読書『天才と凡才の時代』(芸術新聞社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『天才と凡才の時代 ルネサンス芸術家奇譚』(芸術新聞社)

「奇譚」には「珍しい話」とか「不思議な話」という意味があります。著者の言葉を借りれば、この本はルネサンスの時代の芸術家の「こぼれ話」「逸話」「伝説」といったところでしょうか。

著者の秋山聰(あきやまあきら)氏は、現在、東大大学院の人文社会系研究科教授。もともと月間広報誌への連載だったということで、1回につき(すなわち、芸術家一人につき)1200字のサクッと読めるストーリー。芸術家たちのエピソードそのものの面白さもさることながら、著者独特のウィット、言い回しのうまさが楽しめます。

個人的に特に興味深かったのは、作者不詳『デカメロン』写本挿絵についてのストーリー。いずれのストーリーも、ルネサンスの芸術家を生き生きと感じられる一冊です。

 

※福津市カメリアステージ図書館の選書ツアーで本書が館の蔵書に選ばれました。カメリアステージ図書館でも借りることができます(^^)

読書『江戸の美術大図鑑』(河出書房新社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『江戸の美術大図鑑』(河出書房新社)

「江戸時代」と区切って日本の美術を紹介する一般書は珍しいのではないでしょうか。それともやはり専門書なのかな?ともあれ、単純に観ていて目に楽しいので、いろんな方にページを開いて欲しい本です。

個人的には、やはり仕事上江戸文化について学ぶことは楽しみでもあり欠かせない部分です。というのも、藤吉憲典の創作技術・文化の基礎である肥前磁器の歴史は、江戸時代にほぼ重なります。肥前磁器に現れる傾向は、そのまま「江戸(時代)の美術」の傾向に重なり、江戸の美術の変遷から当時の風俗がうかがい知れるのが、その面白さ。

本書の「はじめに」にもあるとおり、江戸の美術(文化)の最大の特徴は、庶民への広がり。それまで公家や武家のものであった美術が民衆化したことによって、新たな表現が生まれたり、「ブーム」が生まれたり。蕎麦猪口のブームも、江戸の庶民文化のなかで広がったものです。

タイトルに「大図鑑」とついているだけあって、豊富なカラー写真に加え、作者や作品についての解説もしっかり。トピックごとに文化人な方々の「エッセイ」があるのも、見方を深めるうえで役立ちます。

一番後ろには「江戸の工芸」として、染色、陶磁器、漆芸についても載っています。工芸の文様として用いられる意匠(デザイン)についてもページを割いてあるのが嬉しいところ。芸術・デザインに関わるお仕事をなさっている方にもぜひ手に取ってほしい本です(^^)

※福津市カメリアステージ図書館の選書ツアーで本書が館の蔵書に選ばれました。カメリアステージ図書館でも借りることができます(^^)

台湾・林先生からのお手紙。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

台湾・林先生からのお手紙。

一月に藤吉憲典が訪問した台南の芸術家・林文嶽さんからお手紙が届きました。

台湾で国宝級の陶芸作家である林文獄さんの芸術活動四十周年を記念するパーティーに参加し、工房とお住まいを兼ねた広大なスタジオに滞在したのでした。

書・水墨画・陶芸と活動範囲の広い林文嶽さんとたくさん話をするなかで、国や環境は違っても、文化芸術を心から愛し大切に思う気持ちと、芸術活動に取り組む姿勢、そしておそらく芸術家としての境遇にも共通点がたくさんあることが伺え、とても喜んで台湾から帰ってきたのでした。

台湾から帰国後に、お世話になったことへのお礼状を出していました。わたしは台湾語はやっと勉強をはじめたところで、ほとんど読むことができないのですが、美しい筆の文字と詩的な文章に、林さんからの気持ちが伝わってきて、とても嬉しく温かい気持ちになりました。

台湾語の堪能な友人に翻訳を頼んでみたところ「とても高尚な言葉遣いの文章」であることが判明。さすが現代の文人・林先生。ご縁にあらためて感謝の午後でした。

 

懐石茶会でした。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。先週末は

懐石茶会でした。

毎年この季節に行われる南方流の懐石茶会。前日の準備から当日の後片付けまで、学びの多い茶会運営のなかでも、もっとも時間をかけて行われるお茶会です。

南方流では、入門以来の成果を同門の皆さんにお披露目し評価していただく一番最初の機会となるのが、この懐石。感覚的には「試験」に近いでしょうか。入門者はまずはここを目指して精進することになります。わたしも目下ここに向かって修業中。

お炭手前に始まり、お食事をいただき、濃茶、薄茶までのフルコース。一席が約四時間のお茶会です。お食事と濃茶の間に一度席を立つ以外は座りっぱなし。自分が席に入らないときは、お台所やお運びのお手伝いをいたします。

亭主を務める方をお手伝いし、お客さん役をつとめるのが、この日の役割。わたしも3~4年参加していますが、毎年様々な手順を教えていただきながら確認しなおし、それでもなお緊張しながら臨みます。ただお手伝いする側でありながらこの状態ですから、当日亭主をお勤めになる方々の精神力はすごいものです。

一席を約半日かけてのお茶会は、最近ではどこの流派でも減ってきているというお話を耳にするたび、年に一度このような機会に参加できる我が身の贅沢を思います。

ともあれ今年の懐石茶会も終了。お手伝いとして大きな失敗もなく終わることができたので、なにより一安心でした。

 

蕎麦猪口倶楽部、送料改定のお知らせ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

蕎麦猪口倶楽部、送料改定のお知らせ。

本日は、業務連絡です。

昨年来、皆さまあちらこちらでこの手のニュースを目にしたり耳にしたりしていらっしゃると思います。花祭窯にも、郵便局さんからとヤマトさんからと、送料値上げの通達が参りました。長いこと一律料金でやってきましたが、今回はかなり厳しく、改定の運びとなりました。

2018年3月1日より、新しい送料となっております。何卒よろしくお願い申し上げます。

蕎麦猪口倶楽部 https://hanamatsurigama.com/

 

「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」観てきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
上の写真は『小学館ギャラリー 新編 名宝日本の美術7 東寺と高野山』より。

「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」観てきました。

久しぶりの映画鑑賞報告。空海観てきました!映像のスケールの大きさが見応えある1本でした。華やかさ、荘厳さ、そして少々のおどろおどろしさ(笑)

原作を読んでいた友人によると「原作をかなり端折っている」ということでしたが、「全くの別物として観れば、悪くない」と。そして、とにかく「この映像は映画館の大きなスクリーンで見るべし!」ということで行って参りました。幸いわたしは原作を読んでいなかったので、純粋に楽しめました(^^)
空海については、どういう人であるかということをほんのちょっとでも事前情報として知っていると、より楽しめるかも、とも感じました。わたし自身は、数年前に空海について書かれた本を数冊読んでいただけでしたが、そこで得ていたイメージが、この映画を観るうえで補完的に役立ったように思いました。
それにしても、染谷将太さん演じる空海がとても良かったです。
ただひとつ残念だったのは、なぜか最寄りの映画館では日本語吹替版しか上映していなかったこと。舞台は中国でしたので、中国語で観たかった!
映画が面白かったので、夢枕獏の原作を読んでみようかな、と思っています。

アーティスティック&ホンモノ。新・津屋崎名所。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

アーティスティック&ホンモノ。新・津屋崎名所。

花祭窯のある、津屋崎はぽつりぽつりと古い町並みが残っていて、その風情が大きな魅力ですが、ここにきて俄然、オシャレ系な方々の触手に響くアーティスティック&ホンモノが手に入るエリアへと変貌してきています。

かつて博多の奥座敷と呼ばれたこの地域で、東京標準どころか世界標準でみても(!?)アーティスティックでホンモノと呼べるものを、見て・手に取って・買うことができるのは、実に贅沢なことだと思います。

センスの良さを自任するあなた!ホンモノ志向のあなた!に、立ち寄っていただきたいのが、この三カ所。ここを知っていることで、「さすが」と一目置かれること間違いなし(!?)(注・あくまで「ふじゆり的」セレクトです^^)


1)cokeco 革 「上質な暮らし」を実現する靴とレザーアイテムを製作。

インスタ→https://www.instagram.com/cokecoleather/


2)Atelier FER 金属でジュエリーからオブジェまで色々。

インスタ→https://www.instagram.com/atelier.fer/


3)杜胡toco 衣服や器を中心とした衣料雑貨店。

インスタ→https://www.instagram.com/toco_fukuoka/


おまけに

器・オブジェ・やきもの好きな方は、花祭窯へもぜひお立ち寄りくださいませ(^^)

花祭窯・藤吉憲典
インスタ→https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/

 

 

鯛の豆皿。

 

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

鯛の豆皿。

端午の節句のしつらえにいかがですか?

端午の節句は鯛(たい)じゃなくて鯉(こい)のぼり、ではあるのですが。

昨年か一昨年だったと思います。品の良いご婦人が津屋崎の花祭窯にお見えになって、ご自身でお使いになる食器をいろいろと選んでおられたのですが、この鯛の豆皿に目をとめて、お孫さんの初節句用にとお買い求めになりました。

もちろん「鯛」であることはご承知のうえ。「いいのよ。だって素敵なんだもの」とにっこり笑って迷いなく選ばれるご様子がとても格好良く、嬉しくなりました。

もともと「見立て」で道具を選び用いるのは、日本人の得意とするところであり、そこにこそ、想像し遊びを採り入れる楽しみがあるのかもしれません。

 

藤吉憲典の鯛の豆皿は、ネットショップの「花祭窯・蕎麦猪口倶楽部」でもお買い求めいただくことができます(^^)

花祭窯新春展示、ご来場ありがとうございました!

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯新春展示、ご来場ありがとうございました!

2月17日・18日の二日間、ここ津屋崎の花祭窯で新春展示を行いました。幸い両日ともお天気に恵まれ、津屋崎のご近所さんはじめ、福津・宗像・福岡の地元のお友だちがたくさん観にいらしてくださいました。

ここ数年、アート系の作品ができあがる都度にロンドンに行っていたので、実際にご覧いただける機会がほとんどありませんでした。今回そのなかからほんの一部ではあるものの、地元でご覧いただく場をつくることができたのは、自分たちにとっても嬉しいことでした。

食の器についても、個展のタイミングなどでほとんど津屋崎に在庫が無い状態が続いていたので、久しぶりにしっかりと「藤吉憲典の現在」の仕事ぶりをご覧いただくことができたなぁ、と。

「こういう企画があると、訪問しやすくていいね」とおっしゃってくださるお客さまが何人もいらっしゃって、とても嬉しく思いました。実のところこのような企画展示を告知していないときでも、通常営業時に訪ねて来てくださるのは大歓迎なのですが、やはり「訪問するきっかけ」があったほうが、気軽にお越しいただけるものかもしれませんね。

ご来場くださいました皆さま、誠にありがとうございました<(_ _)>