津屋崎陶片ミュージアム:H29041801墨弾の蓋もの

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム:墨弾(すみはじき)の蓋もの。

幕末と思われる「蓋もの」の蓋の陶片です。幕末の蓋もの、よく見つけます。蓋は、表も裏もちゃんと絵付されているものが多くて、程好いサイズ感で形も可愛らしいものが多く、完品で出てきたら使いたいといつも思います。

碗の陶片だけだとそれが蓋ものの身なのか、もともと碗だけのものなのかわかりにくいのに対し、蓋の陶片は「これは蓋もののフタだ!」と分かりやすい。というわけでなんとなく、幕末の蓋ものの蓋だけがたくさん上がっているような錯覚をもちます。

墨弾(すみはじき)」と呼ばれる技法で絵付されたものです。

津屋崎陶片ミュージアム

墨弾とは…生地に墨で文様を描き、その上から呉須(ごす:染付の藍色を出す絵具)を塗ると、墨に含まれる膠(にかわ)分によって墨の上の呉須がはじかれて、これに釉薬をかけて焼くと、墨は焼き飛ばされて白く抜けた文様となります。(佐賀県立九州陶磁文化館図録 柴田コレクションⅥ より)

 

花祭窯の庭にも春。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯の庭にも春がきています。

一昨年、お友達でありガーデナーであるガーデンアルテさんに設計施工していただいた庭。四季それぞれ花が咲くように設計してくださっているので、常に新しい発見があって楽しんでいます。

花祭窯

春の花が咲いたり新芽がたくさん出てきたりする景色に、「暖かくなってきた」を視覚で感じる今日この頃。

古来からやきものの文様には、草花・動物・気象現象など自然の美しさが多様に描かれてきているのですが、古典の文様に学ぶだけでなく、こうして「今、目の前にある自然の美しさ」を日々体感することが、制作に意識的・無意識的に反映されることをあらためて感じます。

 

 

 

花祭窯の仕事場の様子を伝える。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ロンドン個展を控えて、現地のギャラリーから「工房やギャラリーの様子の写真が欲しい」と言われ、あわてて撮っています。

花祭窯の仕事場の様子を伝える。

お客さまにとっては、これもまたつくり手・藤吉憲典の世界観を構築しているものの一つとして、楽しんでいただける要素になるのだなぁと、感じつつ。

ただ、あらためて仕事場のなかを見渡してみると、まあひどく雑然として人様にお見せできるような状態ではなく…。ふと天井を見上げたところお見せできそうだったのが、これ。

工房は築90年ほどの木造建築で、立派な柱や梁があります。この歴史ある環境でものづくりができるのは、ほんとうに恵まれたことであると、住むほどに実感しています。

建具もガラスもほぼ昔のままなので隙間風がビュービュー吹くし、窯のある場所は昔の「おくどさん」(いわば台所)で土間づくりなので、冬は底冷えがします。

この写真の梁(はり)、ここに工房を移転してきたときは、低く天井が貼られて見えない状態になっていました。天井が高いと寒いから、あとから塞いでいたのですね。

その、あとから塞いだ部分を取り払って出てきたのが、この梁。

この梁が出てきたときは、思わず歓声を上げました。この景観のなかに身を置いて仕事をすることのできる贅沢を体感しています。

 

津屋崎陶片ミュージアム:H290405002~注ぐ器。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム、注ぐ器。

津屋崎陶片ミュージアム

ぱっと見、酒器と思ってしまうのは、我が家でのこの手の注器の用途がほぼお酒用であるから、という声が聞こえてきそうです(笑)

注ぎ口のついたものには水注や急須、土瓶などもありますが、ついている位置や形からして、これは酒の注器と思われます。

内側にも釉薬がきれいにかかっています。蓋がかぶさる口の部分もきれいに仕上がっていて、とても丁寧な作りです。そのつくりに対して、絵付がなんともおおらかなのは、ご愛嬌。

津屋崎陶片ミュージアム

17世紀末から18世紀初頭あたりのものでしょうか。お酒一合ほどの可愛らしいサイズです。

 

 

津屋崎陶片ミュージアム:H290331002~唐草二つ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム、唐草文様ふたつ。

津屋崎陶片ミュージアム蛸唐草

(上)蛸唐草文様(たこからくさ)

(下)牡丹唐草文様(ぼたんからくさ)

津屋崎陶片ミュージアム牡丹唐草

磁器作家・藤吉憲典的に「背筋の伸びる思いのする陶片」の類です。薄手で品よくつくられた形に、丁寧で伸びやかで美しい文様。

「やっぱりこうでなくっちゃ」というお仕事ぶりの陶片。こういうものに出会うたびに、ものづくりの原点に立ち返ることができるのは、ほんとうに幸せなことですね。

 

 

津屋崎陶片ミュージアム:H290331001~明りの道具(ひょう燭)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

津屋崎陶片ミュージアム
明りの道具「ひょう燭(ひょうそく)」。

海あがりの陶片は、古伊万里ばかりではありません。これまでにも、宋時代の青磁をご紹介しましたが、本日は唐津系の陶器。

実は「ひょうそく」という呼び名があることを知らず、燭台と一緒くたになっていました(汗)

ろうそくで明かりを灯す燭台(しょくだい)に対して、油を使った行燈(あんどん)があり、行燈のなかに置かれていたのが、「燈明皿(とうみょうざら)」「ひょう燭」と呼ばれるもの。行燈のなかに置くだけでなく、それぞれ単体でも明かりの道具として用いられたもの。ひょう燭は、燈明皿の油量が少なく灯火時間が短い点を改良してつくられたものだそうです。

住まいの道具としても、やきもの(磁器・陶器)はたくさん利用されていますが、特に増えていくのは江戸時代中期以降のことだそうで、このひょう燭も18世紀~19世紀につくられた唐津系の陶器と思われます。

(※佐賀県立九州陶磁文化館 平成6年度特別企画展「よみがえる江戸の華―くらしのなかのやきもの―」を参考にしています。)

津屋崎陶片ミュージアム

お皿部分は欠けていますが、その全容がほぼわかる形で残っている、嬉しい陶片です。

 

 

毎年三月のお客さま。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

毎年三月になると花祭窯にいらっしゃるお客さまがあります。

この方がお見えになると、そういえばもうそんな季節だと気づきます。津屋崎に移転してきてから毎年3月のことなので、もう5回目になります。今年も先日お越しになりました。

毎年、お求めになるのは蕎麦猪口。職場で年度末に退職なさる方への贈りものです。

たいていは夕方「遅くにすみません」と、お仕事帰りと思われるスーツ姿でお越しになります。蕎麦猪口の前で「どれがいいかなぁ」と迷っておられるので、男性か女性か、どんな方か、をお聞きして、在庫のあるなかから喜んでいただけそうなものをお勧めしています。

毎回、たくさんお話をするわけではありませんが、退職なさる方へ花祭窯の蕎麦猪口を贈ると決めてくださっているのだとわかり、その気持ちがとてもありがたく嬉しくなります。

地元の方が、記念の贈り物として花祭窯の蕎麦猪口を選んでくださる。

これは他所から移住してきたわたしたちにとって、ほんとうに光栄で嬉しいことです。うちは商売をとおして地元地域に貢献できる機会はなかなか少ないのですが、こんなふうに「地域にあるもので記念になる贈りもの」をお探しの時に「そういえば花祭窯があるぞ」と思っていただけるよう、心を尽くしていきたいと思います。

いつもありがとうございます。

 

 

パソコンでインスタ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

邪道かも知れませんが

パソコンでインスタ。

楽しんでいます。

正直な言い方をすれば、スマホを使いこなせていない、ということですが(笑)

Instagram(インスタグラム)に作品写真をアップしていこうと、取り組み始めたのは昨年の今頃からのこと。まずは1冊の本を手に入れました。その本のなかに書いてあることで、わたしにとっての一番のヒットが

「パソコンからインスタグラムに投稿できる」

だったのです。

さっそくアプリをダウンロードし、やってみたら、思いのほかスムーズにできました。それからすっかり「パソコンから投稿」がお気に入りです。

なかでも最近のお気に入りは、動画投稿。

インスタグラムでは最長15秒の動画投稿ができます。「15秒以内でおしゃれな好い感じの動画を撮る」というのは、わたしにとってはなかなか難しいことで、チャレンジしようとしては挫折し、を繰り返していたのですが、使っているアプリで、自動的に動画がつくれるようになったのです!

どんな動画ができるかというと

「アップした写真に寄っていく(だけ)」。

ところが、この「寄っていくだけ」でも、動きがあることによって見え方がずいぶん変わるのですね。一度やってみたらすっかり面白くなって、それ以来「寄って行ったときに好い感じになるような写真」を意識するようになりました。

パソコンで使えることが何より心強く、楽しみながらやっています。もちろん、スマホのアプリでもインスタグラム投稿用の動画ツール的なものがいろいろ出ていると思います。

わたしが Instagram をスタートするにあたってお世話になった本はこちら。
(※画像クリックするとAmazonの本紹介ページにかわります。)

↓藤吉憲典のインスタグラムはこちらです↓フォロー大歓迎です(^^)

https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/

ふるさと納税、返礼品。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

このところ是非を問われる側面もでてきていますが…

ふるさと納税、返礼品。

福岡県福津市の返礼品に、花祭窯も参加しています。

ふるさと納税サイト ふるまる

数年前に福津市が取り組みをはじめた当初からお話をいただいていましたが、人気のあるものは、その地域の特色のある肉・魚・野菜といった生鮮品の産地直送もの。どうかな~、と思っていました。

そんななか、市からの提案は「高額返礼品としてどうですか?」というもの。なるほど。巷で高額納税への返礼品として工芸品が話題になったこともあり、実際に返礼品としてのご希望があるかどうかは別として(笑)、話題の一つとして多少は協力できるかな、と思いました。福津市の使い道のひとつとして【文化財保護や伝統文化の継承に関する事業】も挙げられているので、それを信じて参加しています。

というわけで、現在、福津市への納税で藤吉憲典のうつわをお求めいただくこともできます。

通常のご注文と同様、ご希望いただいてからの制作となりますので、2~3か月お待たせいたしますが…。

先日、ふるさと納税サイトで見つけてくださったお客さまから「どうして教えてくれなかったの」というお声がありましたので、遅ればせながらお知らせまで(^^)

ふるさと納税サイト ふるまる

 

 

その先には、新たなステージ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ありがたいことに、タイミングごとに「もっと勉強しなさい」「ちゃんと学びなさい」「今のままでは通用しませんよ」と言ってくださる方が現れます。そして、

その先には、新たなステージ。

独立以来20年の間に、そういうことが何度もありました。独立当初からダンナとよく「怒ってくれる人が誰もいなくなったら、お終いだと思おうね」と言っていました。実際のところ、40代になり、50代が目の前に来ても、まだ「勉強が足りない」ことばかりであることを身をもって感じています。ほんとうは自分で気づくべきことも、なかなか気づけないことが多く‥。

そして、そのことをはっきりと指摘してくださる方が、目の前に現れてくださるありがたさ。若手ならともかく、いい年をした相手に「勉強が足りません」と突きつけるのは、とてもエネルギーのいることですよね。こういうことがあるたびに頭が下がり、「指摘してよかった」と思ってもらえるよう頑張らねばと思います。

今また、学ぶべきこと・学びたいことが目の前にてんこ盛りです。自分にとって、もっとも不得手と感じていたことかもしれません。無意識に今まで後回しにしてきたことです。でも、いよいよ来たか、とも感じています。

新たなステージに進めるかどうかは自分次第。さあ、頑張ります!