磁器作家・藤吉憲典の絵付(染付)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

ロクロ、赤絵、に続いては染付(そめつけ)の様子をご紹介。生地を素焼きしたあとに釉薬をかける前に付ける「染付(そめつけ)」と、釉薬をかけて本窯焼成したあとにつける「赤絵(あかえ)」があり、制作工程の順番的には、染付のあと赤絵です。

磁器作家・藤吉憲典の絵付(線描き)。

もちろん藤吉憲典は全行程自分自身で行っているのですが、一般的には磁器制作は基本的には完全分業で、メーカーはもちろん、窯ものも、染付の絵付工程はさらに「線を描く人」と「色を塗る人」に分かれています。実は作家さんでも、どちらかの工程を職人さんに頼んだり外注するということが珍しくありません。

藤吉憲典の染付の線描きの様子。途中からです。約3分半。定番人気の「染付波兎文蕎麦猪口(そめつけ なみうさぎもん そばちょこ)」を描いているところです。

 

手元が上手に撮れていなくてすみません<(_ _)>
もっとわかりやすい画が撮れたら、あらためてご紹介いたしますね。

次回は染付の「ダミ」と呼ばれる色塗りです(^^)

 

 

磁器作家・藤吉憲典のロクロ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

YouTubeにアップした動画をブログでご紹介することもできるのだと今更思い立ち。

磁器作家・藤吉憲典のロクロ。

これは盃(さかずき)を作っているところです。時間にして約1分。

お酒が好きで、ぐい呑み、盃、片口、徳利…
気がつけば酒器ばかり作っています。

 

ところでこの動画、もしかしたら、ロクロ専門の職人さんがご覧になったら「あれ?」と思うところもあるかもしれません。ロクロの使い方は、産地によって習慣が違うこともあるらしいのですが、そのうえ藤吉のロクロ技術はほぼ我流なんです。

もともと「絵付け」からやきものの世界に入っていることと、窯元時代は商品開発担当だったため、新作のサンプル用にちょっと作ればいい程度だったので「たくさんロクロを引く」ということが無かったのでした。

ロクロの習得は独立してから必死になって身に付けたものです(笑)注文品を数作りながら鍛錬・工夫していく一方で、当時佐賀県有田の窯業大学(現・佐賀大学芸術地域デザイン学部)のプロ向け夜間講座に通って、ロクロの伝統工芸士の方の指導を仰いだり。

 

次回は絵付の様子をご紹介しますね(^^)

豆まきに行ってきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

波折神社の豆まきに行ってきました。

小さいころから豆まき行事が大好きで、節分の豆まきは藤吉家の一大イベント。大きな声で「鬼は外、福は内」を言いながら豆をまき、そのあとに大豆を食べるだけのシンプルなものですが、テンションが上がります(笑)

ところがその節分行事が、神社で行われる神事のひとつであることを認識したのは、すっかり大人になってから。福岡に住むようになって、櫛田神社の節分祭を見て知ったのでした。

櫛田(くしだ)神社にお参りしてきました。

そして今、暮らしている津屋崎で氏神様の波折神社が毎年豆まき行事を実施してくれることのありがたさ。回覧板で節分祭の案内がまわってくると、今年も来たな、と嬉しくなります。小さな神社ですが、地元の幼稚園からと、小学校は三年生が毎年参加しています。

年男・年女は豆を撒く係になることもでき、その募集も回覧板で回ってきます。実は今年はトシオンナなのですが、手を挙げませんでした。12年後の次回は手を挙げてみようかな・・などと思いつつ。

 

本日の写真は藤吉憲典のつくる染付福鬼文蕎麦猪口。先日の「福」のなかでもご紹介しましたが、反対側にはお多福さんが描かれています。

染付福鬼文蕎麦猪口のご注文はこちら。来年の節分に向けていかがでしょうか(^^)

 

 

 

ごはんと味噌汁、に思うこと。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

昨年の秋に「朝食は一汁一菜」という話で

一汁一菜(いちじゅう いっさい)。

ごはんと味噌汁の偉大さを思っていたら

年が明けて「一汁一菜」の言葉をあちらこちらで耳にするようになりました。その理由のひとつが土井善晴さんの著書 『一汁一菜でよいという提案』

また、時を同じくして、日光みそのたまり漬 上澤梅太郎商店さん の朝食のご様子が『婦人之友』2月号で特集されているのを拝読。

どちらも、味噌汁が日本人の食生活のまんなかにあることを、しみじみと考えさせられる内容でした。ごはん、味噌汁、お漬物。ごはん、味噌汁、常備菜。たくさんの知恵とヒントがありました。

 

実は藤吉家には、ごはんと味噌汁にまつわる面白い話があります。

息子が4歳ぐらいの時、珍しく外食の機会がありました。家では和食がほとんどのため、普段あまり作らないものを食べよう、ということでイタリアンレストランへ。パスタやハンバーグをおいしく食べました。もちろん息子もご満悦。ところが家に帰り着くやいなや、息子に「今日の夜ご飯は?」と聞かれたのでした。

「え?もうお腹すいた?さっき食べたのが夜ご飯だよ」と言うわたしに、幼い彼は「だって、ごはんと味噌汁がなかったから、夜ご飯じゃないよ」と応えたのでした。そして「ごはんとお味噌汁食べないと眠れない」と。それからご飯を炊いてお味噌汁を作り、無事「夜ご飯」が完了したのでした。

ほのぼのとした笑い話ではありますが、このときに「ごはんと味噌汁」の偉大さを、身をもって感じたのでした。そんなわけで、今でも藤吉家の食卓は、ごはんと味噌汁がメインなのです。

本 『一汁一菜でよいという提案』の読後感想は、また次回(^^)

 

 

福。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

あちらこちらで節分の恵方巻の宣伝を見かけます。そろそろ我が家でも豆まきの準備が気になってきました。

豆まきといえば

鬼は外、は内。

この「福」の字、やきものの文様として古くから親しまれ、好まれています

やきものの文様については、中国文化の影響を大きく受けている肥前磁器。中国でも「福」の文字はたいへん喜ばれる文字なのですね。

一例として、中国ではコウモリが「福を呼ぶ」としてたいへん人気で、コウモリ文様がおめでたい吉祥文様として定着しています。その理由は、

コウモリを漢字で書くと「蝙蝠」 で「蝠」が「福」の字に似ているから。

それほどに「福」という字に愛着があるのですね。

 

赤絵蝙蝠文蕎麦猪口(藤吉憲典)
赤絵蝙蝠文蕎麦猪口(藤吉憲典 作)

蝙蝠(コウモリ)の字だけでなくデザインそのものが吉祥文様となっています。上の写真は古伊万里の時代から人気の古典文様。もともとは中国磁器の人気文様を写したものです。向かい合わせの蝙蝠も福々しさに魔除けの赤。現代でも通の間で根強い人気です。

染付福鬼文蕎麦猪口(藤吉憲典)
染付福鬼文蕎麦猪口(藤吉憲典)

こちらは、藤吉憲典オリジナル文様の「福鬼文」。お多福さんの反対側は、鬼の絵になっています(^^)

 

波折神社でお宮座。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今日は年に一度の地域の安全祈願でした。

波折神社でお宮座。

津屋崎はいくつかの「区」に分かれており、花祭窯があるのは「新町区」。区がさらにいくつかの「組」に分かれていて、新年の安全祈願をするお宮座は「組」の単位で行われています。

時間前にご近所さんが声をかけてくださり、誘い合わせてお散歩がてら神社へ。神主さんの祝詞と太鼓に玉串の奉納、二礼二拍手一礼。毎年初めに安全祈願のお祓いを受けることができる、ありがたい時間です。

津屋崎の氏神様、波折(なみおり)神社。夏に行われる津屋崎祇園山笠も、秋に行われるおくんちも、波折神社のお祭りです。節分の豆まき行事もあります。子どもたちは日頃から境内で遊び、お祭りのたびに老若男女が集まり、文字通り津屋崎の中心。

神社の名前の由来は、


その昔、漁師3人が沖合で釣りをしていると、急に海が荒れ始めました。神様に祈ると三神が現れ、その助けによって、荒波を折ってやっと鼓島に漂着、波風が収まるのを待つことにしました。待っている間に食べ物がなくなると、また神様が現れて食べ物を与えられ、飢えをしのぐことができました。波風が収まり、神様が去ったあと、気が付くと船に三つの石があったので、漁師たちはそれを持ち帰って神体とし、社を建ててお祭りをしました。それで、波折神社というようになったとのことです。【福津市のホームページより】


波折神社にはじめてお参りした時、境内に見つけて驚愕したのが、波に乗ったウサギの姿を彫った石塔でした。神社の由来から、どなたかが寄贈なさったのだと思われますが、それがまさに、日ごろからダンナ・藤吉憲典がやきものに描いている「波兎文様」そのままの構図だったのです。こういう偶然があるのだなぁと、嬉しくなりました。

さてお宮座のあとは、ご近所のうどん屋さんでおしゃべりをしながらのお食事。これがまた、ご近所付き合いの楽しみの一つです(^^)

 

 

取り扱いご検討のギャラリーさんへ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
今週末はまた寒くなるという予報。暖かくして過ごしたいですね。

さてこのところ立て続けにお問い合わせのお電話をいただきましたので、

花祭窯・藤吉憲典の器・作品
取り扱いをご検討のギャラリーさんへ。

花祭窯では、こんな考え方をしています。

1997年の独立創業当初から一貫して、商社を通さずギャラリーさんとの直接お取引をしてきています。最終的にお買い上げして使ってくださるお客さまのお顔・ご要望がきちんと見えているオーナーさんとお付き合いしたいという思いからです。

ギャラリーさんとの関係で重視しているのは、お互いに敬意をもってお付き合いできることと、その結果として生まれる信頼関係です。

そのため、具体的な商談の前に必ず、オーナーさんとつくり手・藤吉憲典がきちんとお話をできる場をもつようにしています。最近は工房にお越しくださる方が増えてまいりましたが、こちらからお店にお伺いすることも多いですし、その両方を経たうえでお話を進めることが少なくありません。

ものづくりに対する考え方、価値観、理念、目指している方向など、いろいろなことをお話しさせていただいて、「なにを大切にしているか」ベクトルが合いそうな場合に、お付き合いがはじまります。

これもまた創業当初から一貫している考え方です。

そもそも花祭窯は藤吉憲典が一人でものを作っているため、数をたくさんつくることはできません。その分ひとつひとつのものにしっかりと力を注いでいます。それを理解して、愛情をもって扱ってくださる方に託したいと思っています

どんなに有名であったり販売力のあるギャラリーさんでも、基本的な価値観のところですれ違っていたり、愛情をもって扱ってくださらない節が見えた場合には、お断りしています。つくり手である藤吉憲典と、売ってくださるギャラリーオーナーさんとの間での信頼関係が築けなければ、長いお付き合いは無理なので、そのようにしています。

逆にいうと、きちんとお話をしたうえでお互いに敬意をもってお付き合いできることが確認できれば、規模の大小や実績などは問わずにお取引をしています。

独立当初、なんの実績も後ろ盾もなくても「つくったもの」と「つくり手の姿勢」だけを評価して藤吉のつくるものを扱ってくださったギャラリーオーナーさんたちに救われました。そういう方々とお会いできたからこそ、こうしてやきものの仕事を続けることができています。わたしたちもずっとそういうスタンスでありたいと思っています。

このように商売上手ではありませんが、いただいたお仕事・かけてくださった期待に対しては、全力で応える用意があります。単純に売れたらそれでいいという考え方ではないので、もしかしたらほかの作家さんに比べたら面倒くさいかもしれません。それでも藤吉のつくるものを扱いたいと思ってくださる方、ぜひお問い合わせくださいませ<(_ _)>

 

 

蕎麦猪口と小皿豆皿。

おはようございます。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

先日、藤吉憲典の2017年の個展予定をご紹介しましたが

花祭窯・藤吉憲典2017個展予定など。

詳細の決まっていなかった熊本SUNNYさんでの企画展の内容が決まりました!

蕎麦猪口と小皿豆皿。

2017年熊本・SUNNY 4周年記念展は、蕎麦猪口と小皿豆皿。

期間は、6月24日(土)~7月2日(日)の9日間です。

蕎麦猪口と小皿豆皿は、花祭窯・藤吉憲典の定番ロングセラーな蒐集もの。いまやライフワークの一つとなっています。

藤吉憲典の蕎麦猪口・小皿豆皿が一覧できる 蕎麦猪口倶楽部 には、全国の蕎麦猪口好き、小皿豆皿好きの皆さまからご注文をいただいておりますが、たくさんの種類を実際に手にとってご覧いただける機会が、実はそう多くはありません。

SUUNYさんでは、昨年の3周年まで「蕎麦猪口展」として150種前後の蕎麦猪口をご覧いただくことのできる機会となっていましたが、今年は「小皿豆皿も見たい!」というお客さまのご要望にお応えすることになりました。

それぞれどれくらいの数の展示になるかは、これからの検討になりますが、2017年、藤吉の蕎麦猪口と小皿豆皿の実物をその目と手でご確認いただける一番の機会になることはまちがいないでしょう。

・・というのも、津屋崎の花祭窯にお越しになられたことのあるお客さまならお気づきかと思いますが、工房兼ギャラリーである津屋崎でも、蕎麦猪口や小皿豆皿の在庫が少ないことが多いのです。

ネットからのご注文ももちろんとても嬉しくありがたいですが、この機会にぜひ熊本にいらっしゃいませんか?まだ半年ほど先ですので、ぜひ今から日程をキープしてくださいね(^^)


熊本・SUNNY 4周年記念展 藤吉憲典の蕎麦猪口&小皿豆皿
期間:6月24日(土)~7月2日(日)
場所:熊本市中央区水道町4−39

※日程が近くなりましたら、ご希望の方にはご案内状をお送りいたします。

 

 

 

 

 

 

2016ふじゆりブログ・ベスト5

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

今年は後半になってようやくコンスタントな更新ができるようになってきた「ふじゆりスタイル」。自分の記録用に書いている記事も多く、なかなか「お役立ち情報」的なものが発信できておりませんが、それでもチェックしてくださる皆さまに、心より感謝しています。ありがとうございます!

一年のまとめ。「いいね!」をいただいた数のランキングを出してみました。

2016ふじゆりブログ・ベスト5

1位)蕎麦猪口倶楽部のホームページアドレスが変わりました!(8月24日)

URL変更のお知らせと合わせて、藤吉憲典のライフワークでありエントリーモデルである蕎麦猪口・小皿豆皿の使い勝手をちょっぴりお伝えしました。

蕎麦猪口倶楽部のホームページアドレスが変わりました!

2位)更新:2016年藤吉憲典の予定。(2月5日)

1月7日にアップした個展予定に追加更新。
皆さまが個展予定をチェックしてくださったことがわかって、とても嬉しい2位ランクインです。

更新:2016年藤吉憲典の予定。

3位)ぐるりと一周~知ると楽しい文様のこと(6月29日)

6月下旬~7月初旬に熊本のSUNNYさんで開催した蕎麦猪口展に合わせて、蕎麦猪口の文様についてのウンチクを6回シリーズで語った最終回。文様の由来や意味に興味をお持ちの方がたくさんおられることがわかり、とっても嬉しくなりました。

ぐるりと一周~知ると楽しい文様のこと

4位)2016年花祭窯・藤吉憲典の予定。(1月7日)

2016年の初めにアップした藤吉憲典の予定です。そろそろ来年の予定もアップしますね。

2016年花祭窯・藤吉憲典の予定。

5位)お酒を飲みながら建築のお勉強その3(8月4日)

「お酒を呑みながら建築のお勉強」シリーズ。この回のテーマは「古代の建築」でした。この勉強会も2016年に新たにいただいたご縁でスタートしたもの。とてもありがたい出会いでした。

お酒を飲みながらお勉強・その3

皆さまにお伝えしたいホームページアドレスの変更や、藤吉憲典の年間個展予定といった大切な「お知らせ」を見ていただけたことがわかって、嬉しくなりました。来年への課題としては、ウンチクものももっと読んでいただけるように、「わかりやすくて中身の濃いもの」を目指していきたいと思います。

花祭窯の年内の営業は12月29日まで。あと数回、ブログをアップできそうです(^^)

 

 

花祭窯で祝の器展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

近所の店先に「柚子」をみつけました。
もうすぐ冬至ですね。

2016年の展示の締めは

花祭窯で「祝の器 展」。

毎年12月には感謝の気持ちを込めて、ここ津屋崎の花祭窯で藤吉憲典のうつわ展示を、と思っています。個展の日程やあれこれでできない年もありますが、今年は、やります!

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花祭窯 祝いの器 展

2016年12月22日(木)~12月29日(木)
午前11時~午後5時
期間中無休

花祭窯:福津市津屋崎4-8-20にて
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展示期間中は無休ですので、営業時間内であれば事前の連絡無しにお越しいただいても大丈夫です(^^)

江戸時代から現代にかけて使われていたという塗りのお膳に、藤吉憲典の器を並べてセッティングいたします。楽しい展示になるよう、いろいろ考え中。もちろん気に入った器はお買い上げいただくことができます。

忙しい年末、ちょっぴり息抜きに花祭窯へいらっしゃいませんか。お待ちいたしております。