我が家の灯り。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

我が家の灯り。

唐突ですが、写真は花祭窯のお手洗いに向かう廊下の灯りです。7年前にここに引っ越してきたときに、電気の傘が足りず…現代風には「照明器具が足りず」というべきなのでしょうけれど、心情的にはまさに「傘が足りない!」というところでして。

家電量販店は車で少し走ればありますし、ネット通販でもすぐに購入することはできたのですが、「せっかくだから、この家の空気に合うものをつくろっか?」ということになったのでした。(正確には、「つくって!」とダンナに要求)。

それで、とりあえずダンナが作ってくれたのが、レトロ感満載で「電球」が似合う白磁の傘。↓下の写真は、現在お手洗いで活躍中のひとつ。

花祭窯

これが手前味噌ながら思いのほか良かったため、もうこのシリーズで格好良くおさまるところはこれでいこうと、ダンナの気が「電気の傘制作」に向くのを気長に待ちながら、出来た都度、傘を入れ替えている次第です。

花祭窯

上の写真は、最近追加された傘(一番上の写真と同じもの)。裾のひらひらが可愛いのだけれど、もう少し深くてもよかったね(電球が下から思い切りはみ出しているので)、ということで、追加制作をのんびりと待つところです。

ちなみにこの「電気の傘」あくまでも自家用であり、商品化はしておりません<(_ _)>

 

福津の古墳。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福津の古墳。

といえば、宗像大社とともに関連遺産群として世界遺産に登録された「新原奴山古墳」。正式名称は、

「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」。

「5世紀から6世紀にかけて築いた古墳群です。かつての入海に面した台地上に、前方後円墳5基、円墳35基、方墳1基からなる計41基の古墳が良好な状態で残されています。」(福津市公式サイトより)

の言葉どおり、ほんとうに495号線を車で走っていると、ふつうに目に飛び込んでくるこのような景色。先日お天気の良い日に通った時に、あまりにもいい絵だったのでパシャリとしてきました。

世界遺産に登録され、それなりに道が整備されたり、看板標識が増えたりと、手が入っているようです。循環バスも配備され、観光ボランティアガイドさんによると、これまでよりは訪問する方が徐々に増えているようす。

でも、この日は連休中の好天にもかかわらず人影がまばらでした。実のところ、こののんびりした景色をキープして欲しい地元民としては内心ほっとしています(笑)

2013年に同様の記事をアップしておりました(^^;)

津屋崎には古墳群があります。

読書『名画の謎』(文藝春秋)シリーズ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『名画の謎』(文藝春秋)シリーズ。

花祭窯、大型連休もほぼ平常通りの営業で仕事をしております。そういえば、ここ数年は5月といえばロンドンでの展示が続き、ゴールデンウィークはその準備や出張でテンション高く過ごしていたのでした。

ひさしぶりにゆっくりの「黄金週間」なので、平常運転で仕事をする傍ら、まとめて本を読むことに。ずっと気になりながら読んでいなかった中野京子さんの本を手に取りました。中野京子さんといえば『怖い絵』シリーズが有名ですが、今回わたしが手に取ったのは『名画の謎』シリーズ「ギリシャ神話篇」「旧約・新約聖書篇」「陰謀の歴史篇」の3冊。

面白かったです!まったく予備知識無しで読みだしたのですが、ちょっとシニカルな目線に、独特のユーモアあふれた語り口がツボにはまり、一気に読みました。西洋文化史の専門家でいらっしゃるのですね、さりげなく文章に入っている背景の解説がとても分かりやすかったです。

絵画や美術を読み解く本はいろいろと出ていますが、個人的には、美術の専門家ではない方が書いたものの方が面白いことが多いと感じています。あくまでもこれまでの読書経験からの感想ですが、美術をアカデミックに学んできた方の解説は、その専門性ゆえにでしょうか、見る人の想像力の広がりを許容しないようなところがあるかな、と。

ともあれ、中野京子さんの『名画の謎』面白いです。『怖い絵』シリーズも読まねば(^^)

5月初めの花祭窯の庭。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

5月初めの花祭窯の庭。

このところ、毎日のように見どころがあって楽しいので、ご紹介。こうして季節ごとに楽しみがある庭をデザインして、つくりあげてくださるガーデナーさんの仕事はすごいな、と思います。

花祭窯 紫式部

花祭窯 芍薬

花祭窯 紫蘭

こんな花祭窯の庭をつくってくださったのは、ガーデンアルテさん。
https://www.facebook.com/artemisiagarden/

植物を知り尽くしているので、和風の庭も洋風の庭も、安心してお任せできます(^^)

 

徳り庵でお茶。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

徳り庵でお茶。

このところしばらく徳り庵でお茶を点てることをサボっておりました。が、日に日に色を増す庭の緑や花々に後押しされて、久しぶりにお茶会。

なにしろお茶室が小さいので、一度にお招きできるのは1~2名。裏を返せば、個別にゆっくりとお話ができる機会です。

徳り庵はもともと外廊下で繋がる厠を改装したもの。改装したとはいえ、元の骨組みというか作りはそのまま生かし、2カ所についていた窓も、そのまま残して灯りとりにしています。

今回お招きした方々がまず目に留めてくださったのが、その窓から伸びた緑。

花祭窯徳り庵

昔のままの木製の窓枠の隙間から外の蔓植物が入り込み、聚楽風の土壁に根を這わせていたのでした。もちろん日々の掃除の際に気づいてはいたのですが、景色として面白いかなと、そのままにしておいたところ、皆さん面白がってくださいました。

さて、この蔓。果たしてどこまでそのままにしておいてよいものか、しばらく様子を見たいと思います。

 

 

読書『なぜ、これがアートなの』(淡交社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『なぜ、これがアートなの』(淡交社)

1998年初版です。美術館で鑑賞教育を語るときや、教育普及の学びの場面で、バイブル的に登場するというこの本。わたしがこの本の存在を知ったのは、つい数年前。美術館・博物館の学芸員技術研修会で教育普及の講座に参加したときでした。

著者のアメリア・アレナスさんは、1984年から1996年までニューヨーク近代美術館(MoMA)で美術館教育プログラムの専門家として活動なさった方で、対話型鑑賞法の第一人者とされています。

「はじめに」で「これはモダン・アートの概論でも、あるいは過去百年間にアートの世界でなにが起こったかという美術史の解説でもありません。」(『なぜ、これがアートなの』より)と書かれているとおり、美術に関する知識を扱った専門書ではありません。美術鑑賞の方法について書かれた本なのですが、かといって美術鑑賞の方法論を説いたものでもなく。おおよそ70点の作品について、「作品を鑑賞していくための、いくつかの例」が紹介されています。

美術の業界の人や専門家に向けて書いたのではないと言われるこの本ですが、少々難しく感じるところも。ただ、この本を読み終わった時に、モダン(近代)・アートもコンテンポラリー(現代)・アートも、近代以前のアートも、もっと自由に絵やアートを見て楽しんでいいのだと思える人が一人でも増えてくれたら嬉しいな、と。

南坊忌の献茶茶会に参加してきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

南坊忌の献茶茶会に参加してきました。

南坊忌は、毎年この季節に南方流で行われる、茶道南方流遠祖・南坊宗啓禅師を祀る献茶式です。献茶式ののち、残茶拝服として濃茶と淡茶をいただきます。

この日は気持ちの良い晴れ。庭に新緑とツツジが映えるなか、献茶のお点前と和尚さまのお経。とても清らかな気分になるひとときでした。

年に一度のこの機会は、わたしにとっては南方流で茶道をならう意味をあらためて自分に語りかける機会でもあります。


南方録とは

千利休が茶道の秘伝を高弟であった南坊宗啓に折々に伝えられ、それを書き留めたものを一巻一巻の末尾に千利休が奥書証明してある全七巻の本でございます。(中略)南坊宗啓は禅僧としては一休禅師の孫弟子にあたり、千利休と同じ堺の出身でもあります。(中略) 茶もいろいろございます。道具の茶、骨董の茶、交際の茶、美食の茶、芸術の茶、様々ありますが、茶の本道は修行による人格の向上、和敬の道こそが本意であります。それでこそ初めて禅寺でやる意味があります。

「南方流茶道のご案内」より)


南方流に出会えてよかったと、つくづく(^^)

 

安朗さんの酒器と茶碗。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

安朗さんの酒器と茶碗。

昨日、備前の徳利の話をブログに書いたところで、「そういえば、その前の京都土産は安朗さんのうつわだった!」と思い出しました。

安朗さん=山本安朗さん。花祭窯創業間もないころからのお友だち(先輩)でもある、土ものの作家さんです。某ギャラリーで初めてお会いしてから、酒の器・茶の器・花の器の素晴らしさと、飾り気のないお人柄に、すっかり魅了されています。

我が家にはことあるごとに集めた安朗さんの器(酒器と茶碗)があるのですが、存在感と使い勝手の楽しさが抜群です。そう、日本語が少しおかしいかもしれませんが、「使い勝手が良い」を飛び越えて「使い勝手が楽しい」のです。

山本安朗さんの酒器

そろそろ、日本酒呑み会を計画せねば。

 

岡山土産、備前の徳利。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

岡山土産、備前の徳利。

先週末、ダンナ・藤吉憲典が岡山のギャラリー栂さんでの個展に顔を出してきました。個展でお客さまにお会いできるのが、なによりのありがたい機会です。
ご来場の皆さま、ほんとうにありがとうございます。

さて、栂さんのギャラリーがある和気町は備前の近く。当日の宿を備前にとってくださっていたので、個展会場に向かう前にあちらこちらの窯元の展示場を訪問することができたようです。よい感じの徳利をゲットしたと嬉々として見せてくれました。

備前徳利、香山窯

備前の徳利、香山窯

備前の徳利、香山窯

いいでしょう♪実物は写真よりももっと素敵です(^^)

我が家は磁器の器は自前でたくさんありますが、土ものは他所の作家さんのものを手に入れるのが楽しみのひとつです。

香山窯さんは現在三名の備前焼作家さんがおられるようで、花押を確認したところ、この徳利は柴岡力さんの作でした。

少し窯キズがあるということで、破格のお値段だったようですが、言われないと気づかないくらいの小さなキズでしたし、気づいたところで景色として味にこそなれ、です。姿かたちの美しさもさることながら、手に持ってわかるつくりの良さに、思わず「いい買いものしたね!」と撫でまわしてしまいました。

ダンナに「花挿しに欲しい」と打診してみましたが、「これは徳利」と却下され。これはそのうち自分で探しに出かけるしかありません。

備前にも行かねば、です。

 

お酒を呑みながら建築のお勉強・その8

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

お酒を呑みながら建築のお勉強・その8

毎回楽しみな隣町・宗像にお住まいの建築家、株式会社藤井設計室・藤井さんご夫妻のご好意で開催されるスライドショー&勉強会。今回も素晴らしい時間でした。

昨年来、西洋美術史関連の本を読み漁りつつ、わかってきたことがあります。それは「お酒を呑みながら建築のお勉強」で少しづつ素地を積み上げてきたおかげで、西洋美術史の本に書いてあることへの理解が格段に深く良くなっていること。あくまでも自分比ですが(笑)

すなわち西洋史のなかで、建築史=美術史をほぼ同義に読みとることができる時代が長いということなのですね。多くの芸術家が建築家であり彫刻家であり画家であり、というような時代はもちろん、その前後においても、建築と芸術は切り離せないものだとつくづく。

さて今回のスライドショーは、番外編。「住む」という「必要性」にスポットが当てられた内容でした。ヨーロッパ各地の、「ここに住むしかなかった人たち」が築いた、住み家・街の景色とその背景についての解説。状況が語る悲壮感に反して家や街に質素な美しさがみられることに、人間の強さと美意識を感じました。

それにしても、切り口(テーマ)によるさりげない問題提起も含め、藤井さんの実体験に基づいたスライドショーならではの奥深さ。このような機会に参加できることが、ほんとうにありがたいのです。