献茶と野点。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

献茶と野点。

茶道南方流の大切な行事のひとつ、香椎宮への献茶式と、報恩寺での野点に参加してまいりました。写真は野点を行った報恩寺のお庭。台風のあとで10月にしては少し暑かったものの、晴れて良いお天気となりました。

神社本殿での、禅寺茶道による献茶の儀。神仏がひとつの時間と空間を共有する、厳かでありながら晴れやかさも感じる、ひとことでは形容しがたい場です。

報恩寺は香椎宮の神殿の裏(西側)にあります。 日本禅宗の始祖・栄西禅師が建久3年(1192年)に開いたわが国最初の禅寺といわれており、「建久報恩寺(けんきゅうほうおんじ)」跡の石碑が立っています。

天正14年(1586年)火事により焼失したものを、聖福寺塔頭の禅寺である円覚寺・第十七世猷山和尚の発願により復興修理したところからはじまり、円覚寺と報恩寺、そして香椎宮とのご縁が続いているようです。

栄西禅師が1190年に宋の天台山にあった菩提樹を香椎宮に送り、これが日本に初めて伝来した菩提樹だと言われていますが、 その由来を示す菩提樹の木が報恩寺の庭にあります。

それにしても、野点のお茶をいただくのは気持ちが良いですね。毎年、この場に居る機会をいただくありがたさを感じます。

(参考サイト)お寺めぐりの友香椎宮の境内社めぐり(福岡市)