読書『女たちの沈黙』(早川書房)パット・パーカー著/北村みちよ訳

黙殺されてきた「女たちの声」が、ストーリーを通して聞こえてきます。古今東西「すぐれた文学作品」と呼ばれるものの根っこには、大小を問わず「戦い」があるのかもしれないということを、考えさせられました。本書冒頭の「すべてのヨーロッパ文学は戦争から始まった」が、なんとも切ないです。