「陶片ミュージアム」の第一歩となる資料展示棚(箪笥)が到着!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「陶片ミュージアム」の第一歩となる資料展示棚(箪笥)が到着!

陶片ミュージアム@花祭窯始動に向けて…のブログをアップしていたのは、9月末のことでした。それから二カ月ほどたった十一月中旬、大川家具ドットコムさんにお願いしたセミオーダーの収納タンスが、花祭窯に到着いたしました!本来は、着物箪笥として開発された商品とのことで、桐材を用いています。着物=和、のイメージにとらわれず、洋間に置いても決まるデザインを考えたということでした。

陶片ミュージアムの第一歩となる資料展示棚

ショールームでサンプルを拝見した時も素敵だと思いましたが、シンプルながらスタイリッシュな佇まいに、注文してよかったとつくづく嬉しくなりました。あとは、中身を整えていくばかり。間仕切りをどうしようかというのを、ずっと考えていたのですが、頭で考えていても埒が明きませんので、とりあえずはどんな方法が考えられるか、探してみることに。

当初、引き出し整理用の仕切りに使えそうな、透明なプラスチック製品があるかな、と想定していたのですが、自分の考えているようなものはなかなか見つからないことが判明。単純に「仕切り板」と考えたら、プラスチックよりは木の方が合うかも…という考えに至りました。そもそも今回手に入れた箪笥は桐製なので、桐を使うのが一番合うかもしれません。

などと、あれこれ考えつつ決定打が無い状態でしたが、ロンドン出張で訪れたヴィクトリア&アルバート博物館で、いい感じの引き出し型の展示を発見!

ヴィクトリア&アルバート博物館

下地にクッションになる材質を敷き、その上に資料を並べ、資料に応じてテグスのような透明な紐や金具などを用いて、クッションに留めています。これなら、間仕切りは必要ありません。引き出しのなかで動かないように、と考えたときに、とても理に適っていると思いました。クッションとなる下地が滑り止めの役割も果たしますので、テグスで留めなくても、引き出しの開け閉めくらいでは資料が動き回ることはなさそうです。うちの場合は、資料を手に取って見てもらうことを前提としているので、留めずに配置するのが良さそうです。

というわけで、約一カ月ぼんやりと考えていたところに、光明が差しました。方法が決まりましたので、あとはクッション材を確保して、実際に並べていくばかりです。年内に、資料館(資料棚)をご紹介できるよう頑張ります^^

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第四回目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第四回目。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」の第四回目。ワークショップはこれが最終回ということで、この先はピッチ資料の作成に入ります。そのピッチ資料=事業計画を充実したものにするためにも、ワークショップで一つでも多くを自分のものにしたいところです。

講師はサイボウズの岩越崇史さんで、テーマは『PoCと事業連携について』。で、例によってわたしは、まずは「PoC」って何だ?から(笑)。ググってみたところ、野村総研さんのサイトで「概念実証」という説明が出てきました。いわく「PoC(読み:ピーオーシー/ポック)とは、Proof Of Concept(プルーフ・オブ・コンセプト)の略で、日本語では「概念実証」と訳されます。新しい手法などの実現可能性を見出すために、試作開発に入る前の検証を指す言葉です」(野村総合研究所サイト、用語解説より)ということで。

堅苦しい言葉はさておき、講師の岩越さんのことばを借りれば、要は「小さく、たくさん、仕掛ける(試す)」ということのようです。こう言い換えると、とってもやさしくわかりやすくなりますね。岩越さんのお話は、全体を通じてとても分かりやすくて、質問をしやすい空気があって、すごいなぁと思いました。ワークショップでは、事業連携とか何かを個人で考えたり、グループで意見を出し合ったり、発表したり。頭を使って手と口を動かして、和気あいあいと、楽しいワークショップになりました。おかげさまで、すぐにやるべきこと、できることが明らかに。1時間半という短い時間でも、時間配分と心遣いで、大きな成果が得られる時間になるのだなぁ、とありがたく感じました。

以下、備忘。


  • 自分に無い「手」を、持っている人から借りる。
  • 時間を買う。持っていない力を借りる。技術・ライセンス・設備・ブランドetc
  • いかにブランドを毀損せずに売っていくか。
  • 例えば…スタバ×TSUTAYA→「コーヒー片手に本を読む時間」。
  • 実現したいのは何か。
  • そもそもビジネスとして成立するか。
  • 人。
  • 実績という名の手土産。
  • 実績とは、データ・数字などを伴う、明確な成果。
  • 実績は作るのではなく「現場から拾ってくる」。
  • 小さく、たくさん、仕掛ける。
  • お金をかけない、時間をかけない、まずやる!のスピード感。
  • 1000万円を1回ではなく、10万円を100回。
  • あちらこちらに「味方」をつくる。一人でも多く。
  • 最高の売り場はどこか。その場所を持っているのは誰か。その持ち主が抱えている課題は何か。
  • 実績を現場から拾ってくるには、買ってくださるお客様の解像度を上げていく。
  • (お客さまは)うちの商品と一緒に何を購入しているか。うちの商品を購入する前後の出来事・行動は。
  • 提携は、タイミングと人。

(『PoCと事業連携について』サイボウズの岩越崇史さんのお話より)


「事業提携」には、小さなコラボから大規模な提携まであらゆる分野・規模のものがあって、わたしが現在考えるていること・考えるべきこともまた、「事業提携」なのだということが明確になりました。ありがとうございました!

ロンドン出張備忘録 December 2025その4-諸々雑感。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドン出張備忘録 December 2025その4-諸々雑感。

サポートしてくださった皆さまのおかげで、とても充実したロンドン滞在でした。以下、そのなかで気が付いたり、眼に留まったりしたことを。

寄付もキャッシュレス化。

ロンドンの美術館博物館は、入場料無料でドネーション(寄付)制のところが大きのですが、コロナ禍前まではいくつも設置されていた寄付金を入れるボックスが姿を消し、キャッシュレスで寄付をする方法が主流になっていました。寄付の方法の一つとして、美術館内MAPを購入する方法などがあるのですが、現金での購入は窓口がありはするのですが少なく、ここでもキャッシュレスが推奨されていることがわかりました。

スーパーマーケットのレジのところで募金活動。

日本でも年末は募金活動が活発になる時期ですが、週末にスーパーマーケットのレジのところに、スカウトと思しき子どもたちが、クリスマス装束を身に着けて募金箱を持って立っていました。ただ、スーパーマーケットでも現金で支払う人は少数派となっており、気持ちはあっても現金を持ちあわせていないので募金箱に入れることができない!的なシーンが。今後「募金箱」は無くなっていくのかもしれませんね。

ウェイトローズとセインズベリーはやっぱり強い味方。

ウェイトローズとセインズベリーは英国のスーパーマーケットです。毎回お世話になっているゲストハウスでは、キッチン付きのお部屋を借りて自炊できるようにしているのですが、徒歩3分以内に2つのスーパーマーケットがあるので、とても便利です。それぞれのスーパーのプライベートブランド商品などもあり、外食での物価の高さに比べて、かなりリーズナブル。ご近所さんや友人たちへのお土産も、お菓子・紅茶・調味料などなど、スーパーでばっちり揃いました^^

お昼休みは13時スタートらしい。

「ロンドンのお昼休みスタートは1時からのところが多いので」と、アテンド通訳さんが教えていただいたとおり、お昼12時半に開いていなかったインド料理レストランに、今日はお休みかとたずねると「あと30分ぐらいでオープンするよ」との答え。13時過ぎに再訪問して、美味しくいただくことができました。また、宿近くにあった、地元の方々に大人気の中華料理屋さんは12時オープン。混むかもと思ってきっちりに訪問したら、ほかにお客さんが誰もいなくて、ゆっくりご飯を食べることができ、わたしたちが帰るころにお客様が増えてきました。

物価のこと。

心配していた、ロンドンの物価。外食すると、やはり高かったです。ランチにサンドイッチとコーヒーで二人で5千円くらい!とか、これまたランチに町中華で二人で1万円ほど!とか(涙)。それに比べると、スーパーで買い物をする場合は、(わたしたちが利用したところでは)物価の高騰に目を剥く!という感じはありませんでした。そしてむしろ、外食にしてもスーパーにしても、ロンドンの物価云々というよりは、あまりにも円が安いので出費が膨らむ…という方がぴったりくる感じでした。

電車が楽しい。

ロンドン市内は地下鉄やバスが便利で、わたしたちもほとんどは地下鉄で動きましたが、電車をいくつか使う機会もあり、楽しかったです。時間をゆっくり取れるときがあったら、電車で少し郊外に行くのもおススメと言われました。バスも、路線図の見かたを覚えたら相当楽しくて便利だろうなと思います。どちらも次回以降の宿題。

地元の人も他所から来た人も、すぐに助け舟を出してくれる。

駅の路線図や、街中の地図や標識をダンナと二人で睨んでいると、必ず誰かが声をかけてくれました。「どこ行きたいの?」「なんか困ってる?」「○○ならあっちだよ」。この感じは、前回行った時から変わっていませんでした。一番「おお!」と思ったのは、大学生ぐらいと思しき数人の男子グループが、本人たちも旅行で来ていたようでしたが、路線図をにらんでいるわたしたちに声をかけてくれて、スマホ画面を見せてくれながら丁寧に教えてくれたこと。おかげで、とても温かい気持ちで、あちらこちらに足を運ぶことができました。

スマホのひったくりに注意!

ロンドンの繁華街を歩きながら、アテンド通訳さんが「スマホ注意してくださいね」とおっしゃいました。なんでも、スマホで写真を撮ろうとして手を前に出しているところをひったくっていく、ということが増えているとのことでした。たしかに、写真を撮ろうとしているときの「スマホを持つ手」って、とても無防備ですよね。


という感じです。また追々思い出したことがあれば、追加していこうと思います^^

ロンドン出張備忘録 December 2025その3-美術館・博物館視察。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドン出張備忘録 December 2025その3-美術館・博物館視察。

約1週間の滞在でしたが、今回はクリスマス・ショウのパーティー以外にもアポや視察がいくつかあったもので、美術館博物館にはあまり足を運べないかもしれないなぁ、と思っていたところでした。そこで、あらかじめ「ここに行きたい!」リストを作成し、順に足を運ぶことに。ダンナはわたしよりも回数来ているので、今回はわたしの希望を優先してもらいました^^

TATE BRITAIN

一番上の写真はTATEの入り口です。ずっと気になりながら、実はこれまでに一度も足を運んでいなかったテート・ブリテン。なので今回は絶対に行こうと思っていて、最初に行くことにしました。英国美術の歴史をたどることのできる美術館で、ターナーのコレクションと、ジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』が有名です。

まず、ターナーの作品をこんなにまとめて観たのは初めてでした。たくさんの絵を見ていると、これまでに抱いていたターナーのイメージとはまったく異なった画家の印象が浮かんできて、新鮮でした。そして『オフィーリア』。やっと会うことができました。美しかったです。ちょうどガイドツアーのグループがオフィーリアの前で説明を聞いていたので、一緒に拝聴。グループが異動した後に、間近でじっくり観て参りました。

NATIONAL PORTLAIT GALLERY

こちらも、これまでに何度も行きそびれていた場所。ナショナルギャラリーに隣接しており、ついついナショナルギャラリーを先に観てしまうと、お腹いっぱいになって、ポートレートギャラリーまでたどり着かない!となっていました。そこで今回はナショナルギャラリーは後回しでこちらへ。

ロンドンNATIONAL PORTLAIT GALLERY

王室関係をはじめとした歴代主要人物の肖像画の数々。実に見ごたえありました。小学生と思しき集団があちこちにいて、自国の歴史を学ぶのにこういう場所があるのは素晴らしいなぁと、しみじみ感じました。

Victoria and Albert Museum

隙間時間ができたので、ダンナに「どこ行きたい?」と聞いたところ、即座に「ヴィクトリア&アルバート」との応え。ここは1度や2度では到底回り切れず、何度行っても新しい発見があり、時間が足りない場所です。

ヴィクトリアアンドアルバート博物館ロンドンにて

今回も眼福でお腹いっぱいになりました。展示物はもちろん、展示方法にも観るべきところがたくさんなのです。そんな大量のお宝のなかから、わたしにとって一番のお土産が、この写真。花祭窯で構想中の陶片ミュージアムの、お手本にできそうな展示をいくつも観ることができました^^

TATE MODERN

アポイントの待ち合わせ場所として、アテンド&通訳さんに指定されたのが、ここの1階にあるミュージアムショップでした。テートモダンは今回はリストに入れていませんでしたが、これ幸い、約束の時間より早めに到着してざっと観覧することができました。

テートモダン、ロンドン

元は火力発電所という、テートモダンのスケールの大きさに、毎回圧倒されます。そしてこの建物の外観に掲げられた「TATE MODERN - FREE AND OPEN TO ALL」の文字を見ると、胸が熱くなるのです。「OPEN TO ALL」すべての美術館博物館はかくあるべし、ですね。

NATIONAL GALLERY

ロンドン最終日の隙間時間に、ダンナに「どこ行きたい?」と尋ねたところ、「ナショナルギャラリーのダ・ヴィンチの部屋」と、ピンポイントの返事がありましたので、迷わずそちらへ。館内では迷いそうになりましたので(笑)、監視スタッフさんに聞いて目的の場所に辿り着きました。

ロンドンナショナルギャラリー

ダンナが「この絵を見ると、毎回とても励まされる」という、ダ・ヴィンチの作品を観ることができました。美術館の周りはクリスマス・マーケットでお店が立ち並び、このシーズンならではの景色を楽しむこともできました。


上から訪問順です。上2館はしっかり時間を確保して行きましたが、あとの3館は、隙間時間での訪問でした。短時間でも足を運ぼうと思えるのは、その内容の素晴らしさと、「Free」の気軽さゆえ。いずれも公の美術館であり、入場料は無料でドネーション(寄付)方式です。広く市民に向けて敷居が低く開かれていて、いつ行っても、老若男女・多様な人たちの姿があります。幼稚園生と思しき子どもたちから高校生と思しき若者たちまで、授業の一環として来場している集団があちらこちらにいるのも、素敵な景色。わたしが「ロンドン素晴らしい!」と思う一番のポイントです。

というわけで振り返ってみれば、結局ヴィクトリア&アルバートにも、ナショナルギャラリーにも足を運ぶことができた充実度合い。大満足です^^

ロンドン出張備忘録 December 2025その2-お仕事いろいろ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドン出張備忘録 December 2025その2-お仕事いろいろ。

海外出張に慣れていないので、予想外の事態が起こっても対処しやすいように、できるだけスケジュールに空白を入れるようにしています。時間にゆとりがあることで、流動的に対応できるかな、という、気持ち的な保険のようなものです。今回もそのつもりでいたところが、ありがたいことに打ち合わせや視察のお誘いが続けて入り、結果として「まあまあガッツリお仕事!」な感じになりました。

そもそも仕事と趣味の境界線があいまいなもので、どれもこれも嬉しく興味深いことばかり。とはいえ、ビジネス場面ではやはりちゃんと通訳さんをお願いしたいので、そこだけが気がかりな一点でした。いつもお世話になっている通訳・アテンドさんが、彼女は日本からの文化芸術分野のVIP対応を数多く任されている方でとても忙しい方なのですが、わたしたちの予定に合わせてスケジュールを組んでくださり、とっても心強く助かりました。

ロンドンでは既にSLADMOREがあるので、ギャラリーを増やすという考えはまったくありません。が、まったく別の観点から、ビジネスにつながるかもしれないご相談をひとついただきました。丁寧にコミュニケーションを続けて、お互いに嬉しい形を作れたら良いな、と思います。うまくいくかどうかは、わたしの企画力というかプレゼン力次第!?ありがたい宿題をひとついただきましたので、さっそく立案に取り掛かっています。

また、視察先のひとつCOCKPITのオープンスタジオでは、「工芸」の立ち位置について、深く考えさせられました。もともと、生活が成り立たない若い工芸家をサポートするために発足したという慈善団体・社会的企業としてのCOCKPITは、今では「実践的なクリエイターを目指す人々(工芸職人)が集まる場所」とされているようです。わたしたちが訪問したデプトフォードにある拠点は、ブリティッシュミュージアムの近くにあるCOCKPITに続く2拠点目ということでした。実際に現地に足を運んで活動の様子を見て、説明を聞いて、ほんとうにいろいろと考えさせられました。

ロンドン・デプトフォードCOCKPITからの景色

写真はCOCKPITデプトフォードの建物から見える景色。ロンドンの中心部を歩くことが多かったので、電車に乗ったりバスに乗ったりして、少し離れたところの景色を見ることができたのも、今回の大きな収穫でした。

↓備忘録その1はこちら↓

ロンドン出張備忘録 December 2025その1-SLADMOREのクリスマス・ショウ。

ロンドン出張備忘録 December 2025その1-SLADMOREのクリスマス・ショウ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドン出張備忘録 December 2025その1-SLADMOREのクリスマス・ショウ。

実に久しぶりのロンドンです。ダンナはほぼ毎年のように英国だのイタリアだの中国だのに出かけていますし、ロンドンには毎年作品を発送しているので、ずっと「ロンドンと仕事をしている」感覚と実態はあります。が、ワタクシふじゆりの海外出張はコロナ前の2019年以来なので、なんと6年ぶり。

SLADMOREのクリスマス・ショウに合わせて、ロンドンへ。12月3日のオープニング・パーティに顔を出してまいりました。ショウ自体は12月1日からスタートしたということで、もしかしてパーティは我々の渡英日程に合わせてくれたのかしら!?と勝手に嬉しくなりました。前回わたしが伺ったときはメイフェアのギャラリーでしたので、セントジェームズストリートのお店でのエキシビションに伺うのは初めて。いずれにしても老舗高級店が並ぶ、すごい場所です。

SLADMOREのクリスマス・ショウ

SLADMOREの入り口では、いつものワンちゃんがクリスマスリースでおしゃれして出迎えてくれました。現オーナーのエドワード氏とちょうど入り口で一緒になり、久しぶりのご挨拶をして中に入ると、入ってすぐのケースに、藤吉の作品を飾ってくださっていました。インビテーションカードにも、前面に藤吉の新作。何人も素晴らしいアーティストがいるSLADMOREで、今回このように扱ってくださったことが、とてもありがたく嬉しかったです。

SLADMOREのクリスマス・ショウ

今回わたし個人的に一番良かったのは、いつもメールですべてのやり取りをしているサラに会えたこと。日頃のサポートに対して顔を合わせてお礼を言うことができたのが、とても嬉しかったです。数年前に引退した前オーナーのジェリーも来てくれて、たくさんおしゃべりをすることができたのも、ほんとうに嬉しくありがたいことでした。

気が付けば、一番上の写真で伝わるかもしれませんが、会場はたくさんの人であふれ、大きな声を出さなければおしゃべりもできないようなにぎやかさ。隣の人と話すのに声を張ったのは、かなり久しぶりでした(笑)。そんななか、藤吉作品を購入してくださっているコレクターさんや、SLADMORE所属の作家さんにも何人かお会いすることができて、それもまたとても嬉しい貴重な機会でした。

SLADMOREの公式サイトで、クリスマス・ショウの電子カタログをご覧いただくことができます。 藤吉憲典の作品についてのお問い合わせも、SLADMOREで受け付けています。

読書『できる Google NotebookLM』(インプレス)清水理史著&できるシリーズ編集部

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『できる Google Notebook LM』(インプレス)清水理史著&できるシリーズ編集部

フルタイトルは『できる Google Notebook LM 可能性は無限大!自分専用AIノート活用法』です。長いですね。久しぶりの、ガッツリ実用書。この手の本は、ページを折ったり読みながら書き込んだりする前提となるので、即買いです。

この半年ぐらい、AI関連の活用セミナーやワークショップの案内が増えていました。いろいろな案内を眺めていたなかで、なんとなく「Notebook LM」が気になっていたのですが、ことごとくセミナー等との日程が合わず未知の世界でした。タイミングが合わないということは、わたしにはまだ早いということか、と思ったりもしていましたが、先日の「サッシン・ベース」勉強会で、株式会社カホエンタープライズさんの事例を聞いて、このタイミングで腰を上げねばという気持ちになりました。

もちろん規模も運営形態もまったく異なりますし、事例のなかではNotebook LMの話は出てきていません。事例のなかに、自分たちのスケールに流用できそうな部分を見出したわけでもありませんでした。が、自分たちに使えるか使えないかは別にして、まず知りたい!なにかやってみよう!という気持ちになりました。で、そういえばBBM(ビジネスブックマラソン)で紹介されていたのがあったな、と心あたったのが本書です。

というわけで『できる Google Notebook LM 可能性は無限大!自分専用AIノート活用法』。「まえがき」を読んだ時点で、なぜ自分がNotebook LMに興味が沸いたのかが、すぐにわかりました。いわく『「Notebook LM」は、従来のAIチャットと異なり、ユーザーが指定したPDF、画像、音声、YouTube動画などの資料を基に正確に回答してくれるのが最大の特徴です」(『できる Google NotebookLM』まえがきより)とのこと。つまり「AIが回答する範囲を、自分が持っている一次情報や、信頼できるソースからの情報に基づくよう、限定することができる」ということです。これはわたしにとっては、とても意味のあることだと感じています。

というわけで、読み終わったら次は実践。ぼちぼち試してまいります^^

『できる Google Notebook LM』(インプレス)清水理史著&できるシリーズ編集部

ひと足早く、今年のお茶のお稽古納めでした~来年も精進いたします!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ひと足早く、今年のお茶のお稽古納めでした~来年も精進いたします!

月に2回のお茶のお稽古。まだ11月ですが、12月のお稽古日が、外せない仕事と重なりましたので、皆さんより一足早く今月でお稽古納めとして参りました。わたしが現在お稽古をつけていただいているのは、「天目(てんもく)」と呼ばれる奥点前。通しでお稽古をしたら、1時間近くかかるものです。実際にお茶席でこの点前を披露する機会は、まず無いであろうといわれていますが、南方流のお点前として学ぶべきひとつとして、一年以上かかって教えていただいています。

そもそもひとつのお点前も、季節ごとに設えが変わればお作法が少しづつ変わってまいります。そんなわけで、わたしの場合、一年通してお稽古をしていても、設えが変わるごとにまったく新しいお点前をするような気持になって、動きがバラバラになる、ということが繰り返されます。少しは身についたかな、と思ったら、また一からやり直し、という感じ。それでも、まったくのゼロになるわけではなく、先生方も「誰でもそうよ」と励ましてくださるので、めげずに続いています。

年納めのお稽古は、わたしにしては珍しく、とてもスムーズに運びました。いくつかの「うっかり」はありましたが、全体の流れはバタバタすることなく心地良くおさまり、自分でもびっくり。なにが理由かはわかりませんが、心身の状態がうまくいっているときは、こんな感じになるのかもしれません。「頭で考えず、自然と身体が動くように」を理想形に掲げていますので(…頭で理解し覚えるのを諦めたとも言えますが(笑))、このような感触のお稽古をひとつでも増やしていけるといいな、と思いました。

道のりはまだまだ遠く。来年も精進いたします!

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第三回目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第三回目。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」の第三回目。「地場企業オフィスツアー:株式会社カホエンタープライズ新規事業、刷新事業を学べ!」ということで、企業訪問+ワークショップのてんこ盛りでした。全7回(+キックオフ)のプログラムのなかでも楽しみにしていた企業訪問は、ホームセンターグッディさんの姪浜店へ。

現在「嘉穂無線ホールディングス」としていくつもの事業会社を統括運営なさっている会社が「嘉穂無線株式会社」であったころに、サラリーマンとして仕事で少しだけ関わったことがあった身としては、その事業の拡大ぶりは「すごいなぁ」の一言で、その強さの秘訣を垣間見る一日にもなりました。

以下、備忘。


  • データドリブン→AIドリブン。
  • Tableau、Google work space、Chat GPT、Gemini、Notebook LM…
  • 生成AIの進化によって、内製DX・身の丈DXが容易に安価になった。
  • 数値の可視化、あらゆる情報の共有化。
  • 必要な資料を膨大に読み込ませて「○○アシスタント」を制作する。
  • 端末(スマホ)ひとつで、誰でも、簡単に、すぐにできる←そのための基礎研修。
  • ここから数年の間に、何を学び、どう行動し、何者になっていくのか。
  • エフェクチュエーション。

正直言いますと、まずわたしの頭に浮かんだのは「ドリブンって、何?」でした。「データドリブン経営」とかの言葉を聞くことはありましたが、それが何を意味するのか考えたことは無く。さっそく検索したところ、「driven」に由来した言葉の使い方のようです。drive→drove→drivenですから、過去分詞形。走らせる、動かす、駆り立てる…。データドリブンなら、データによって動かされる、といった感じですね。

企業訪問と講座の後は、ワークショップ「アイデアソン」。で、やはり「アイデアソン」の言葉がよくわからず調べましたら、「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、特定のテーマや課題に対し、多様な参加者が短期間で集中的に新しいアイデアを創出するイベント、と出てきました。アイデアソンへの取り組み姿勢における「エフェクチュエーション」思考については、何度も本を読み、腹落ちしていましたので、講師の言わんとすることがばっちり理解できましたが、ビジネス用語、カタカナ多すぎです(笑)。

アイデアソンのワークショップは、短時間でしたが、面白かったです。次回はワークショップの最終回で、そのあとはデモ用のピッチ資料制作になります。次回も楽しみです。

なごみで勉強会「毎日5分でできる!くじけないInstagram講座」に参加しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

なごみで勉強会「毎日5分でできる!くじけないInstagram講座」に参加しました。

ご近所「なごみ」は津屋崎千軒の観光案内施設ですが、現在ここを運営している「ひかりのみちDMO福津」さんは、福津市全体の観光推進を担っておられ、ときどき地元事業者向けの勉強会を企画してくださいます。インスタグラムの勉強会は以前にも一度ありました。と思ってブログを遡ったら、なんとまぁ、ちょうど一年前の今日、その報告をアップしていました!というわけで、一年ぶりのお勉強。

インスタに限らず昨今のSNSは、しょっちゅう、仕様と言いましょうか、アルゴリズムと言いましょうか、が変わります。なので、日々使ってはいても、ちゃんと使いこなしている方に話を聴く機会は大切。このような機会を意識して確保しないと、浦島太郎になってしまいます。講師は前回と同じく、福津市のグルメ&お出かけスポット情報を発信している山下ことみさん。地域密着のインスタグラマー、ウェブライターなどのお仕事をなさっています。

今回は、インスタの最新動向と、インサイトのデータの簡単な読み取り方と活かし方、動画ツールである「リール」「ストーリーズ」の活用方法について勉強しました。講座タイトル「毎日5分でできる!くじけないInstagram講座」のタイトル通り、難しさや手間を感じさせることなく、今インスタをどう使うか「how to」を上書きする時間となりました。

講座から帰ってから、あらためてチャッピー(ChatGPT)で「リールとストーリーズの違い」を尋ねてみたところ、おおよそ下記のようなお返事で、講座で学んだことの補完ができました。


リール:広く届けたい、見つけてもらいたい、作品性を出したい

  • 拡散力が高くフォロワー以外にも表示されるので、新規ユーザーに届きやすい=新規フォロワー獲得に向いている。
  • 長めの動画もOKで、編集機能や音源選択が豊富で、作品としての完成度を高めやすい。
  • 残る投稿で、プロフィールの「リール」タブに蓄積されるため、後から見返されたり、検索から発見されることもある。
  • アルゴリズム重視のコンテンツで、「面白い」「ためになる」「美しい」など価値を感じる内容が伸びやすい。

      ストーリーズ:フォロワーと交流したい、日常やお知らせに使いたい

      • 24時間で消える「日常アップ」向けで、消える前提なので、ラフな内容やお知らせ向き。
      • 主にフォロワーに届くので、新規拡散には向かず、既存フォロワーとの関係強化に向いている。
      • インタラクション(反応)が得やすく、アンケート・質問箱・リンク・スタンプなど、ユーザーにアクションを促す仕掛けができる。
      • プロフィールに残すことも可能で、「ハイライト」に保存すれば24時間後も表示できる。

        というわけで、せっかく学びましたので、コツコツやっていきたいと思います。おかげさまで、インスタ継続のモチベーションにつながりました。講座を主催してくださったDMO福津さんと、講師を務めてくださった山下さん、一緒に学んだ皆さまに、心より感謝です^^