多言語化支援セミナー~ChatGPTとDeepLの活用による翻訳業務の改善~に参加いたしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

多言語化支援セミナー~ChatGPTとDeepLの活用による翻訳業務の改善~に参加いたしました。

長年お世話になっている、福岡アジアビジネスセンターさんが主催するZoomセミナーに参加いたしました。

ここ数年のわたしの翻訳仕事は、もっぱらDeepLをメインで使用しておりましたが、今年に入ってから、ChatGPTも併用するようになっていました。とはいえ、ChatGPTについては「活用」と言えるほどではなく…という状態であったところに、ドンピシャ!なタイトルのZoomセミナーのご案内をいただき、飛びつきました。

以下、備忘。


  • 機密情報を翻訳するなど、AIにトレーニングさせたくない場合の対処:設定→データコントロール→モデルの改善を「オフ」
  • それぞれの「訳し方の癖」を理解する。
  • 日本語としての自然さ:DeepL>ChatGPT
  • 逐語的な訳:DeepL<ChatGPT
  • いずれも、英→日のほうが、日→英よりも精度が高い。
  • DeepLは、かたまりとしての文章の訳が得意。
  • DeepLで自然な文章を作り→ChatGPTで逐語的に追って訳漏れを防ぎ→人によるチェック・修正をかける。
  • 翻訳作業におけるChatGPTの役割:翻訳・書き換え・校正・辞書。
  • 訳文の種別・表現・スタイルを指定できるのがChatGPTの強み=言葉で簡単に支持できるので、「訳し方」のカスタマイズが容易。
  • ChatGPTでは「リファレンス」を示すことにより「訳し方」を指示することが可能。
  • AIの判断で付け加えられる情報があるので、人の目によるチェック・修正が必須。
  • ChatGPTは、最新の情報やニッチな情報については弱い。
  • 「文法上の誤りを修正して」の指示で、校正が可能。
  • ChatGPTで類語や例文をたくさん出してもらうと、より適切な表現が見つかりやすい。

ITを活用した多言語化支援セミナー~ChatGPTとDeepLの活用による翻訳業務の改善~(福岡アジアビジネスセンター)より


基礎的な事柄を中心にした内容でした。かなり期待値を高くしての参加でしたので、「あら、もうおしまい?」という感じがなかったと言えばウソになります。が、実際に使っていてなんとなく感じていたことに、翻訳のプロの目線から裏付けをいただくことが出来たのは、大きかったです。

今回も福岡アジアビジネスセンターさんに、たいへんお世話になりました。ありがとうございました!

はじめて短期スタッフをお願いしてわかったこと―人材ビジネスの価値・ありがたさ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

はじめて短期スタッフをお願いしてわかったこと―人材ビジネスの価値・ありがたさ。

今回の博多阪急さんでの個展で、半日だけ単発で会場に在廊するスタッフをお願いすることになりました。知人に相談してみたところ、人材派遣や紹介を手掛ける福岡の会社で、福岡市内の百貨店への人材派遣に特化したところがあるということで、会期のひと月ほど前にお話を聞いてみました。

営業担当の方が、すぐに必要な時間帯で動いていただける人材を探してくださいました。今回は単発の短時間ですので、派遣ではなく紹介。一点だけ確認されたのが「年齢層のご希望、上限などはありますか?」ということ。まったくありませんでしたので、何歳の方でもしっかり仕事さえしていただければ大丈夫です、とお返事しました。サービスを利用する側としては、まず「百貨店に派遣されている人」ならば、接客マナー・ビジネスマナーの点である程度安心できるだろうという期待がありました。そしてもし年配の方であれば、年相応の落ち着きや経験値から来る安定感があるだろうな、と。

たった半日の勤務ですが、軽い面接というか、スタッフさんに事前にお会いしました。服装、話し方、控えめながら言葉の端々に現れる意欲が好感を持てて、即決。わたしより一回り以上年上の方で、百貨店への派遣歴も長く、どんどん進化するレジなど売り場でのあれこれに対応するため、自発的に各種研修に出かけているということでした。お会いした日も、これから新しいレジに対応するための研修に出かけるところでした、と。おかげさまで、スタッフさんの勤務日当日は滞りなく運び、わたしも安心してその日を務めることが出来ました。

実はわたしの社会人経験は、法人人事部へのサービスを展開する会社で、人材採用・教育・評価・人事制度構築などのコンサル的な仕事でした。ですので、人材ビジネスを供給する側としては、じゅうぶんに仕組みや価値、使い勝手を理解していたつもりでした。30年を経て、今回初めて逆の立場でその仕事を眺めたときに、役に立つ仕事をしていたことを実感することができ、そんな意味でもとても良い経験となりました。今回の経験のおかげで、今後はもっと気楽に人材サービスのサポートを使っていけるように思います。何事も経験と勉強ですね。

銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展、無事会期終了いたしました―ご来場、誠にありがとうございました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展、無事会期終了いたしました―ご来場、誠にありがとうございました!

個展最終日、銀座黒田陶苑【新本店】におじゃまして参りました。今回は、博多阪急さんでの展覧会もスタートしていたので、バタバタではありましたが、新しくなった黒田陶苑さんでの展示を自分の目で観たかったので、日帰り出張。

素晴らしかったです。リニューアル後に黒田陶苑さんに行ったという友人が「まるで美術館」といっていた通り、ほんとうに作品ひとつひとつをじっくり見ていただくための、素晴らしい環境でした。黒を基調とした空間に、スポットライトを浴びた作品が浮かび上がる様は、眼福そのもの。6時間余りの滞在でしたが、行ってきて良かったと、つくづく思いました。

わたしは17時半ごろまで在廊することが出来たのですが、最終日にも関わらず開店からずっとお客さまが途切れることなくお越しくださり、ありがたい限りでした。東京での個展のたびに足を運んでくださる方々にご挨拶することができたのが、なにより嬉しかったです。足を運んでくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。

今回の個展に向けて作家がメインに持ってきた「向付」の数々も、とても喜んでいただけたようで、嬉しくホッと致しました。制作のご注文をいただいた皆様には、半年ほど時間をいただきました。お待たせいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

5日間の期間中お世話になりました皆さま、ご来場くださいました皆さまに、あらためてお礼申し上げます。どうもありがとうございました!

七月の博多の街は山笠一色―博多をぶらぶら楽しんでまいりました。

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七月の博多の街は山笠一色―博多をぶらぶら楽しんでまいりました。

「博多ぶらぶら」というのは、有名な博多の土産菓子のひとつ。製造している博多菓匠左衛門さんは、花祭窯のある福津市のお隣・古賀市に工場を持つ菓子メーカーさんで、昭和四年創業の老舗和洋菓子店だそうです。…なんてことを思いつつ、本日のタイトル。

お茶のお稽古で博多に出たついでに、仕事の用事をまとめて済ませる、というのがわたしの博多行きのパターンのひとつです。たいていは「ここであれをして、次はこっちに移動してこれをして」と頭のなかで考えながら動いているので、「博多の街をぶらぶら」なんていう余裕のある響きは無いのが正直なところ。ですが、昨日は街のあちらこちらに「山笠」の気配が漂っていて、なんとなく気持ちが浮き立ちました。

博多駅から祇園町、土居町、川端商店街、櫛田神社と周る間に、いくつもの「飾り山笠」を観ることが出来ました。飾り山笠の周りには、写真を撮っている人たちがたくさんいて、その周りには長法被姿で歩いている人たちもいて、と、華やいだお祭り気分があふれていました。いつもは目的地へ一直線のわたしも、ついつい歩を緩めて飾り山を眺め、その周りで嬉しそうな人々を眺め、こちらまで嬉しくなりました。

まずは掛軸をお願いしていた大崎周水堂さんから「出来上がりました」のご連絡をいただきましたので、受け取りに。

書画をふたつ、お願いしていました。その場で広げてくださって、確認。任せて安心ですね、今回も素敵に仕上げてくださいました。

それから川端の商店街の中にある履物やさんへ。ふだん履きできる雪駄や草履を、気軽に買い求めることのできる履物やさんが商店街内に数軒あります。そんな「履物やさん」が、昔はもっとたくさんあったような気がするのですが、ずいぶん減ってしまったようです。お店の方とのおしゃべりのなかで、「減りましたよね」とたずねると、「だいぶ減ってしまったけど、他所はもっと減ってしまってるから、皆ここ(商店街)に買いに来てくれるよ」とおっしゃっていました。今回の買い物の用途と好みをお伝えすると、すぐに候補をいくつも目の前に並べてくださり、目的のものをゲットすることが出来ました。

最後に帰路につきがてら、櫛田神社さんにお参りに。博多祇園山笠は、櫛田神社への奉納神事です。実は結婚式を挙げたのが、ここ櫛田神社でしたので、博多に出たときには、ちょこちょこお礼参りをしています。いつものようにお参りしようとしたら、拝殿の前に若い神主さんが「お祓い棒」( 正式名称は「大麻(おおぬさ)」だそうですね)を持って立っておられました。これまでに何度も何度も来ていますが、このようなことは初めて。海外からお越しのお客様が増えた昨今、お参りの方法を質問されたときにご案内する係なのかな、などと考えておりました。

ところが、わたしがいつも通りのお参り作法で低頭したところ、その頭上をさらさらと、祓ってくださったのです。無言で、でもとても自然な感じで。まったく予想外のことでしたので、とっても嬉しくなって、顔がほころびました。山笠期間中の安全祈願のひとつなのかもしれませんね。いやこれはものすごく嬉しかったです。

という感じで、いつもよりも気持ちに余裕のできた「博多をぶらぶら」でした^^

上の写真は、その翌朝の西日本新聞。飾り山笠を紹介する一覧の特集が見開きで載っていました。

博多祇園山笠公式サイト

北京からギャラリーオーナーさんがお見えになりました―八月は北京での初個展です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

北京からギャラリーオーナーさんがお見えになりました―八月は北京での初個展です。

8月に北京初個展で、海外渡航ビザの申請取得も初体験で、という話をしておりました。

その北京のギャラリーオーナーさんが、花祭窯に挨拶にいらしてくださいました。これまで、打合せはすべて日本にお住いの代理人の方と進めていましたので、オーナーさんにお会いするのは初めてでした。梅雨っぽい天気が続くなか、彼が福岡に滞在している間はお天気も回復。どうやら運の強いお方のようです。北京で10年以上にわたり日本の工芸家の作品を紹介し続けていらっしゃるというギャラリーオーナーさん。わたしたちよりも一回り以上お若い方で、生き生きとした雰囲気から、訪問を楽しんでいらっしゃることが伝わってきました。

すでに展示作品は日本国内での仲介者さんに引き渡しが済んでいます。なので、今回の訪問の目的は、作家と顔をあわせて話をすることがメイン。作家が作る作品・制作方法についての質問や、北京ではどのようなお客さまがいま日本の工芸・器に興味を持っているのかなど、たくさんお話することが出来ました。ちょうど窯から上がったばかりの器がたくさん並べていたのですが、それらを熱心に眺め、気になるものを手にとっては撫でまわすオーナーさんのご様子を見て、彼がほんとうにこれらのモノが好きなのだということを、嬉しく実感しました。

北京でのギャラリーのお客さまについては、少し前までは比較的年配の方が多かったのが、最近は若い方々が圧倒的に増えてきたというお話が興味深かったです。そういえばコロナ前の2019年末から2020年初めにかけて上海で開催された黒田陶苑さんのイベントでも、作家・藤吉憲典のアーティスト・トークには、若い方々が多く参加していて、作品に対して積極的に質問をしていたと報告をいただいたのを思い出しました。

コロナ禍を経て4年ぶりの中国になります。上海と北京ではまた少し風土が異なるということでしたが、北京の皆さんが藤吉の作品に対してどのような反応を示してくださるのか、ますます楽しみになってきました。ご期待に応えられると良いな、と思いつつ。

中国版インスタグラムと言われているアプリ「小紅書」で紹介をしたいからと、帰り際には花祭窯の前で作家とツーショット写真を撮り、海の写真も撮って、大満足(いただけたはず…!)でお帰りになりました。

ひとつのお点前にかかる時間…茶道は身体的なトレーニングでもあると再認識。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ひとつのお点前にかかる時間…茶道は身体的なトレーニングでもあると再認識。

昨日はお茶のお稽古でした。少し前にもブログを上げましたが、「天目」のお点前をお稽古しています。「お濃茶差し上げます」の最初のご挨拶からはじまり、お点前が終わった後の「どうぞごゆるりと」の挨拶まで、ふと気づけば、けっこう時間が経っています。

わたしが入門している茶道南方流のお稽古では、各自の進み具合でそれぞれのお点前をするのを先生が見てくださるのですが、昨日は三人続けて「天目」のお点前をしました。最初の一人のお稽古がはじまってから、三人目のお稽古が終わるまでの時間を見てみたら、3時間を超えていました。間に準備の時間が少々入りますが、それを差し引いても、ひと通り天目のお点前をすると約一時間かかることが判明。お稽古中は、不思議なくらい時間はまったく気にならないのですが、あらためて一時間かかっているのだと思うと、けっこうな長さですね。

お点前の間の正座での姿勢維持や、立ったり座ったりの所作を考えると、ある程度の筋力が必要なのだと、今更ながらに感じました。実際、ジムに通っておられたり、ご自宅でスクワットなどの筋力トレーニングを毎日しておられたり、という先生方も少なくありません。日々所作を繰り返すなかで、そこに必要な筋力がついていくというのが理想なのかもしれませんが、現実的に、プラスアルファのトレーニングをしていた方が、年齢を重ねた後も、美しい立ち居振る舞いが出来るような気もします。膝や足首などの関節にかかる負担が少なくありませんので、その負担を軽減するためにも、関節周りに適度な筋肉をつけるのは、理にかなったことかな、と思ったり。

そういえば懐石茶会では、お炭手前からお料理、濃茶薄茶と、四時間にわたる席になります。亭主を務める人はもちろん、招かれる客としても、その四時間の集中を保つには、精神的なものだけでなく、身体的な力も必要だというのは、実際の体験からそう思います。終わったら、満足感とともに、身体はクタクタになりますので(笑)。わたし自身は今はまだ「お茶のために筋トレをはじめよう!」という心境にまでは至っていませんが、必要性を感じる機会がこれから先増えてくるであろうことは、イメージできます。

お茶から筋トレへ。思考や発想がいろいろなことにつながっていくのもまた面白く。前回までのお稽古では、「袱紗捌き(ふくささばき)」が何度も何度も繰り返されるのよね、と先生方と話をしていました。袱紗捌きのあとに来るのは、「祓い清める」所作で、そういえばつい最近「祓え・清め」の話題から、掃除へと意識がつながっていました。お茶会などは非日常(ハレ)に位置づけられるものですが、お稽古のなかでは日々の生活(ケ)につながるいろいろなことへと発想が広がる面白さ。これも茶道の醍醐味なのだろうと思います。

お茶、いよいよ奥点前「天目(てんもく)」のお稽古に入りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お茶、いよいよ奥点前「天目(てんもく)」のお稽古に入りました。

茶道南方流に入門したのは、2013年のことでした。2012年に佐賀花祭から福岡津屋崎に移転して来て、30代のときに3年ほどだけ習ったお茶を習い直そうと、教室を探していて見つけたのが、博多の禅寺円覚寺で「南方録」をもとに禅茶の稽古をしている南方流でした。

茶道南方流

もともと流派にはまったくこだわるものではなく、窯元おかみの仕事上必要なことが最低限身に付けばとはじめた茶道。佐賀時代は、同じ町内で裏千家の先生(正式には先生の先生)をしている方のご厚意で、まったくの初心者でありながら先生方に混ざってお稽古をつけていただいていたのでした。たった三年ではありましたが、その時に茶道の所作の基本にあるもの=動きと精神性を学ぶことの意味・価値を、体験として教えていただきました。

さて茶道教室。ネットで探していたのですが、南方流のサイトで目にした茶道精神がなんとなくしっくり来たので、体験に足を運んだのが第一歩でした。お師匠さん=和尚さんが直々に説明をしてくださり、「やっぱり自分に合いそうな気がする!」と、即座に入門を決めたのでした。その後は、素晴らしい先生方・先輩方に囲まれて、お稽古を続けています。お茶に限らず、お稽古事を継続できるかどうかは、学びの内容もさることながら、現実的にはそこでの人間関係が大きく影響すると思います。そういう意味でも、南方流(南方会)に入門したことは、わたしにとってこれ以上ないベストな選択でした。

2019年3月に、最初の免状である「初伝披露懐石」で、日頃の成果を披露する懐石茶会の亭主を務めました。この時、茶会を終えてご挨拶に伺ったときに和尚さんにいただいたのが、「スタート地点に立ちましたね」の言葉でした。

初伝披露懐石を務めたあとは、「奥点前」と呼ばれるお稽古に進みます。ところが翌年からコロナ禍下となり、お稽古が進みにくい状態が3年ほど続きました。それでも少しづつ少しづつ、先生方がお稽古の機会を作ってくださいました。おかげさまで、奥点前のお稽古を進めてくることが出来ています。

「天目」は、南方流では基本的に納めるべきお点前の一番最後のものと説明をいただきました。もちろん、その他にも場面に応じてさまざまなお点前がありますので、まだ習ったことの無いものがたくさんあります。まずは「天目」を目指してお稽古を積んできた後で、さらに展開があるというように理解しています。その天目のお稽古を自分がするようになるとは、なんだか実感がないというのが正直なところなのですが、ともあれこの春から天目のお稽古がはじまりました。

天目はそもそもお茶碗の種類の名前。そのお茶碗を載せる「天目台」を使ったお点前は、南方流では専ら「献茶」の儀式の際に行われています。いわば非日常的なお点前です。お稽古をはじめて気が付いたのは、とにかく袱紗を捌く回数が多いこと。そういえばお炭手前の御稽古を始めたときに「掃除ばっかりしている」という印象があったのを思い出しました。先生方も冗談半分に「何回袱紗捌きがあるか、数えておきましょうか」とおっしゃられるほど、とにかく「捌いて、拭いて」すなわち「清める」所作が繰り返されます。

この春からスタートした天目のお点前のお稽古は、これから丸一年かけて続きます。今はあたふたしているお稽古が、一年後には多少なりとも落ち着いていることを願いつつ、精進いたします。

2024年春夏現在、中国渡航にはビザが必要、ということで、情報集めから申請・発給まで―その2。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2024年春夏現在、中国渡航にはビザが必要、ということで、情報集めから申請・発給まで―その2。

8月の北京個展に向けて、出張手配。今回の北京行きには、通常の手配に加えてビザ申請が必要です。ということで、初体験のビザ申請から発給までを、レポート。

旅の漫遊」さんからご紹介いただいた、中国ビザ申請代行のスペシャリスト(と、わたしが勝手に思っている)「大陸旅行」さん。ネットからの問い合わせに、とてもわかりやすく、申請から発給までの流れと、そのときどきに必要な書類についての解説をご返信くださいました。

すべてのやり取りはメールで完結しました。申請書類を作成するのに必要な情報は、その都度「必要事項を書き込めばそのまま申請書類にできる」テンプレートを大陸旅行さんが独自にご用意なさっていて、とてもわかりやすくスムーズでした。こちら側で記入漏れなどがあったのをその都度ご指摘いただいたくことが出来たので、二度手間も無く。発給を希望するビザの種類=渡航の目的が、商用か視察か観光かによって必要な情報・証明書類が変わってくるのですが、まず最初にそこを明確にしてから進めますので、混乱することもありません。ひとつひとつその都度確認してくださり、安心して書類作成することが出来ました。中国側の証明書類が必要なものについては、中国側とやり取りしつつ。

あとは中国駐福岡総領事館に提出するばかり、という状態までできたところで、ちょうど博多に出る用事がありましたので、博多駅近くにある大陸旅行さんに足を運ぶことにしました。メールで対応してくださっていたご担当者さんに、直接ご挨拶することが出来ました。書類提出後、不備などで戻ってくる可能性があるのかと思いきや、提出したら3日後には出来上がりますよ!というお返事がとても心強かったです。きちんと書類が整ってさえいれば、ビザの発給はまったく難しいことではないようです。

その言葉通り、提出から3日後には「無事発給されました」とのご連絡をいただき、その翌日には手元にビザを確保することが出来ました。これで年初から気にかかっていたことが一つ解決し、ホッとしたところです。

後日談として、今回のビザ申請の顛末を外国籍の友人に話したところ、まずビザ申請が初めてだったことに驚かれ、さらに「自分でできたでしょうに!手数料いくらかかった?もったいない!」と言われました。でも中国語で書かれた説明を、グーグル翻訳があるとはいえ、自分の頭で理解し、落ち度の無いように書類を揃えるのにかかる時間と労力を考えたら、ちょっと気が遠くなるように思ったのです。こんなにスムーズにストレスレスにできたのですから、代行してもらったのは良い判断だったはず、と自分を納得させている今日この頃。今回の経験のおかげで、こと中国に関しては、次回からは自分でビザ申請できそうです。

旅の漫遊さんと大陸旅行さんにたいへんお世話になりました。ありがとうございました。

2024年春夏現在、中国渡航にはビザが必要、ということで、情報集めから申請・発給まで―その1。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2024年春夏現在、中国渡航にはビザが必要、ということで、情報集めから申請・発給まで―その1。

北京のギャラリーで藤吉憲典の個展をしたい、というお申し出をいただいたのは昨年2023年夏のことでした。来年は予定がいっぱいで準備が間に合いませんので、再来年でお願いします、とお話するも、「ミニ個展」でもいいのでぜひ…ということで、2024年は視察を兼ねたミニ個展、2025年を本個展としてお受けしたのでした。

コロナ禍前に上海出張をしていたときは、航空機もホテルも、直前でもどうにかなりました。が、コロナ禍を経て現時点まで、日本から中国への渡航は「ビザ」が必要になりました。ビザの申請段階で、ある程度の旅程=利用便と宿泊地を決めておいた方がよいということで、早めの着手が安心のようです。わたしは、中国行きに限らず、これまでにビザの申請はしたことがありませんでしたので、ドキドキの初体験(笑)。年明けからビザ取得のための情報集めを始めました。中国に行ってきたよ、という方々の話を聞くと、「ビザ申請の代理店探しとか、早めに取り掛かった方がいいよ」というのが、皆さん共通見解。

航空会社や旅行会社のサイトからは、中国の在日本大使館や中国総領事館、中国ビザ申請センター(東京)などへのリンクが貼られています。ビザが必要ですよ、という注意喚起である以上に、渡航者が自分の責任でビザを申請・取得してくださいね、という雰囲気を感じました。実際、自身で手続きをして取得しておられる方々もたくさんいらっしゃるのだと思います。わたしはといえば、大使館や総領事館のサイトでの説明を読むも、なかなか要点が頭に入って来ません(汗)。手続きの煩雑さばかりが気になり、さらに「申請したからと言って発給されるとは限りませんよ」的な文言ばかりが頭に残り…という次第でした。

で、頭に浮かんだのは「どこか代行してくれるところないかな」です。ネット上では、中国方面の観光ツアーを組んでいる旅行会社が、東京出発の自社ツアーについては申請手続きを手伝ってくれる、というケースをいくつか見つけることが出来ましたが、福岡からで、ツアーでない旅行だとどうなるか。まずは足を運んで聞いてみようと思い、福岡市内にある大手の旅行代理店数社の窓口で質問してみたところ、各社とも「ビザの申請は、ビジネスも観光も、旅行を申し込まれるご本人様に、中国駐福岡総領事館で手続きするようお願いしています」というような回答でした(2024年4月時点)。「航空券やホテルの手配は承りますが…」って、それはまあ、当たり前ですね。

大手でない旅行会社の方が親身になってくれるかも、と、気を取り直してまずは福岡で海外旅行を企画している「旅の漫遊」さんにネットから問い合せ。ご担当者の方が素早く丁寧なご返信をくださいました。曰く、自社では中国ビザ申請のお手伝いはしていないけれど、旅の漫遊さんの取引先である「大陸旅行」さんなら、中国ビザ代行申請の実績もたくさんあり信用できますよ!とのこと。なんとありがたい情報でしょう。さっそく大陸旅行さんのサイトから、問合せを入れてみました。

「その2」へ続く!

福岡県産業デザイン協議会の特別講演「創造性を組み立てる」を聴いて参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県産業デザイン協議会の特別講演「創造性を組み立てる」を聴いて参りました。

今年初めから3月までお世話になった、福岡県産業デザイン協議会の「デザイン開発ワークショップ」。

そこからのご案内で、特別講演「創造性を組み立てる」を聴いて参りました。

お話は、北九州のお土産として人気拡大中の「ネジチョコ」を開発した、オーエーセンター株式会社・代表取締役社長の吉武太志氏。ネジチョコはその開発経緯などをあちらこちらで耳にしたことがありましたし、実際に食べてみたこともありましたので、面白いなぁと興味を持っておりました。そこにご本人のお話が聞けるとあって、即申し込みました。

NTT西日本の特約店としてスタートした会社が、二代目になってどのようにスイーツショップの展開に到り、ネジチョコのメーカーとなったのか。そのストーリーが、とても面白かったです。特に多種多様な組織団体との協業(コラボレーション)による展開や、NPO法人として取り組んでいる地域との連携・活性化のお話には、現代の、そしてこれからのビジネスに必要不可欠な要素を強く感じました。もちろんたくさんのご苦労もあったはずですが、実に楽しそうに軽やかにお話なさる姿が印象的でした。コラボと地域連携。うちとしては、ずっと頭の片隅にありながら、なかなかうまく取り組むことが出来ずにいるところであり、大きな課題をいただいた講演会となりました。

会場は、福岡大名ガーデンシティ・タワー内の大名カンファレンスでした。スタートアップ拠点として知られ、福岡県・市の産官学の様々なイベントが開かれている場所であり、リッツ・カールトン福岡が出来たことで、ますます注目度が上がっているエリアです。気になりながら足を運んでいませんでしたので、これ幸いと当日は少し早めに到着して、エリア内を歩き回り、カフェでお茶しつつ、行き交う人々をウォッチ。こちらも刺激になりました。