英語でアート!マンツーマンレッスン最終回。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

英語でアート!マンツーマンレッスン最終回。

昨年11月からスタートした『英語でアート!』(マール社/佐藤実・宮本由紀共著宮本由紀さんによる期間限定のマンツーマンレッスン。最終回の四回目が終わりました。展覧会の際にギャラリーでクライアントから聞かれやすいことや、アーティストトークなどの機会に寄せられる質問項目などを想定して、それらに対する受け答えをブラッシュアップすることを目的としたレッスンでした。

その最後は、キュレーター、マネージャー、エージェント的な立場にある「わたし」への質問でした。質問項目は、先日ブログでご紹介しておりました。

レッスン前にこれらの質問に対する回答を考えていたのですが、まず自分自身について英語で語ることがほとんどなかったことを、あらためて痛感しました。特に難しかったのは「How has your role evolved over time, and what have you learned from the experience?」に対する答えで、これはまず日本語できちんと文字にしたこともありませんでしたので、そこからのスタートとなりました。わたしにとっては、自分自身を説明する方法を考える、良い機会となりました。

今後は、この4回(4時間)で学んだことを、自分の言葉として落とし込めるように、練習します。すらすらと口から出てくるように、繰り返し声に出していくのが一番ですね。レッスン中のおしゃべりでもアドバイスいただいたのですが、想定される質問に対して、あらかじめ英文章を作って答えを準備しておくことは、とっても良いこと。準備しておくことで、想定外の質問があったときにも、準備していたなかから組み合わせて回答をすることも出来る場合がありそうです。

宮本由紀さんのアート英語講座 アートを通して英語を学ぶ Art Alliance

中小機構の専門家相談で、知財関係のアドバイスをいただきました。

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中小機構の専門家相談で、知財関係のアドバイスをいただきました。

公的機関サービス使い倒し。10年以上お世話になっている中小機構九州本部の支援サービスで、久しぶりに対面での専門家相談をお願いしました。商工会やジェトロなどにも専門家相談の窓口はありますので、相談したい事項が出てくると、どこにどのような専門家の方がいらっしゃるかを調べたうえで、依頼することになります。今のところ、海外方面と知財法面では、中小機構さんのお世話になることが多いように思います。

今回は、藤吉憲典作品についての「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」をどのように表明するか、その助言を得たく、弁理士さんに相談して参りました。そもそも「知財のオープン化」について一番最初に学んだのは、学芸員技術研修会でのこと。2016年となっていましたので、もう8年ほど前のことになります。ここでの学びがあったからこそ、知財関係の疑問が沸いたときにスムーズに相談につなげることが出来ました。ありがたいことです。

以下、今回の相談での備忘。


  • 著作権者(=花祭窯/作家)の権利。
  • 「財産的価値」と「人格的価値」
  • 「著作人格権」についての明記。
  • コピーライトポリシーの作成、ウェブでの公開、印刷での利用。
  • 二次利用の際の決まり事。
  • 文化庁サイトをチェック。
  • →著作権関連での雛型などを探せる。
  • 著名な現代アーティストのコピーライトポリシーを参照。
  • デジタル庁のコピーライトポリシー参照。
  • 同内容を英文でも制作。
  • すべてクリエイティブコモンズライセンスに基づいた形で表記する。
  • メディアへの作品貸し出しの際などにも活用。
  • コピーライトポリシーや契約書の作成後、弁理士による再チェックで確実に。

まずは雛型とお手本になるポリシーを探し、自社用にカスタマイズするところから始めたいと思います。

再々読書『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

再々読書『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著

文春文庫のサイトに「色彩学のバイブル的著書」と書いてあります。わたしが持っているのは「文春文庫PLUS」ですが、文春文庫PLUSのロングセラーが文春文庫版として再び刊行されていましたので、リンク先は「文春文庫版」となっています。なるほど名著ということですね。

藤吉憲典の創作活動において、書画を含めた壁面作品が増えてきたことに伴い、空間装飾について考えることが多くなってきています。久しぶりに手に取りました。わたしが前回読んだのが2020年のことで、そのときも再読でしたので、一番最初に本書を読んだのはいつだったことやら。単行本は1994年刊行となっていましたので、30年前の本ですが、今読んでもなお学びの大きい本です。

文春文庫版の紹介ページに「現代人への快適色彩生活のすすめ」とあります。わたしが今回本書を開いたのも、まさに「生活空間における色彩」について学び直しをしたかったから。本書をヒントに、色の心身への影響を配慮した室内のカラーコーディネートと、差し色としてのアート作品の組み合わせを考えることが出来ます。

わたしたちはふだんから、色に対して無意識かつ直感的・感覚的に反応しています。もとから好きな色、嫌いな色がある人もいらっしゃると思いますが、多くの場合では、状況や環境によって、心地よく感じたり居心地悪く感じたり。本書はそこに論理的(科学的)な理由付けを与えてくれるものです。

これから生活空間におけるアートの提案をしていく際に、これらの知識的な裏付けがあることで、お客さまの生活空間をより心地よいものにするお手伝いができると思います。これからもことあるごとに読み直す本になりそうです。

『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著 ※文春文庫版のリンクに飛びます。

「ふくつのね 2024」そろそろ動き出しました♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「ふくつのね 2024」そろそろ動き出しました♪

博多阪急さんからのお声掛けで、2022年に初開催された「ふくつのね」。地域振興を目指しつつ、百貨店の催事によくある「物産展」ではなく、福津地域に根差して活動するものづくりの人・モノを紹介する「ライフスタイル提案」にしたいという意図に賛同して参加しました。またイベントを単発的なものでは無く継続的に展開できるよう、じっくり取り組もうとしている実行委員の方々の姿勢にも、共感したのでした。上の写真は初開催のときのもの。

2年目の昨年は、博多阪急さんが「特別室」を花祭窯にご用意くださり、展示規模もスケールアップ。たくさんの方にご来場いただくことが出来ました。「ふくつのね」全体としても、いくつかの課題はありながらも良いイベントにすることが出来たようです。その2回目開催のあとすぐに2024年度の開催が決まり、日程も早々にご提示いただいておりました。

その後、「ふくつのね」の言い出しっぺであり、出展者を引っ張ってくださっていた阪急の担当者さんが異動になってしまい…。異動はあり得ることだと頭では理解していましたが、実際に担当者さんが変わってしまうと、また仕切り直しの感があります。人が変わることで勝手が変わるのは、どこにでも発生しうることで仕方のないこと。出展者側の窓口であるふくつのね実行委員さんたちは、いろいろとたいへんなこともあるだろうなと思いつつ、一出展者のわたしたちとしては、実行委員の皆さんにお任せしてついていくのみです。ここからまた少しづつ、相互に信頼関係を築いていきたいですね。

そんななか、まずは新しい担当者さんとオンラインでの顔合わせがありました。一度お顔を拝見すると、ホッとしますね。今年は新しい担当者さんのお力を借りながら、これから7月の展覧会に向けて準備を進めて参ります。展示計画・告知方法・運営計画と、準備8割いや9割を目指していけば、昨年よりさらに良い展示会にできるかな、と。

★7月17日(水)~7月23日(火)博多阪急百貨店 特別室(福岡・博多)

テーマは「より足を運びやすく、より楽しい展覧会」。まだ4か月以上先の話ではありますが、準備は始まっています。地元福岡の皆さまとお会いできる貴重な機会、一人でも多くのお客さまにご来場いただけると嬉しいです。

続・読書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

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続・読書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

つい先日読書記録をアップしたばかりですが

ちょっと、時間をとってしっかり自分の考えを整理したい部分が結構ありましたので、あらためてまとめ直し、というか、以下、備忘メモ。


  • アートの歴史を振り返ってみれば、最も時代を象徴するアート作品は、いつもその時代の「長者」が買うような作品群でした。
  • (ラスコーやアルタミラの時代から最新のNFTアートの時代まで、変わらないアートの本質とは)未来に向けて価値を問う、つまり「時を隔てて唯一性のある普遍的な価値を問うこと」
  • 時を隔てて唯一性のある普遍的な価値を問う「意志」を持ってつくったもの
  • NFTという生まれたばかりの技術がすぐにアートと結びついたのは、アートが必要としてきた「価値継承の環境」をつくる上で、それがひじょうに優れた道具であったから
  • 作品の真正性や由来(制作者やつくられた年など)、その後の流通や利用を示すための「証明書」「公式記録」「鑑定書」のようなものとして信頼のできる情報
  • 批評家や美術館学芸員、キュレーターのように、作品が持つ社会的な文脈を言葉で解説してくれる人
  • 「この作品を買った」「このアーティストが素晴らしい」と宣伝を買って出てくれるような「コレクター/インフルエンサー」
  • コレクションをつくる上で重要なのは、ある種のテーマ設定や一貫性のようなもの
  • 厳しい著作権の管理は、既存の現代アート業界ではむしろ当たり前
  • クローン文化財は、それ自体がある種の「作品性」を帯びるものとなる可能性がある
  • アートの民主化
  • 世界中のどんな場所にいても、普遍的な永続する価値を世界に問うことができるようになる
  • これからもアートのメインストリームにおいては、権威に基づいた希少性が価値に直結するであろうことに変わりはありません。
  • アーティストを発見して育て、プロデュースするというギャラリーが持っている基本的な役割
  • 作品の情報アーカイブという役割は徐々にブロックチェーンに移っていくとしても、キュレーションや批評といった職業の重要性は変わらず、むしろ高まっていくかもしれません。
  • これまで、ギャラリーが果たしてきた「物語づくり」の役割を誰が担うのか。
  • 「美しいもの」をつくる
  • アーカイブの重要性
  • 時代を超えた普遍性の感覚
  • 「所有できるもの」の時代へ
  • アカデミーのような文化的、社会的な価値をつくっていく機能
  • ミュージアムの価値は、「歴史」にある過去から未来への長い時間軸のなかでモノや情報を伝えていく「通事性のメディア」(テレビ・ラジオ・新聞など多くの「共時性のメディア」に対して)
  • 時代を先導していく「切り込み隊長」としてのキュレーター
  • 所有がもつダイナミズムによって、時代を隔てた価値を問うアートの生態系が維持されている

『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著より


NFT以前に大事なことが、たくさんでした。思えばわたしには、コレクターがコレクションを形成していくうえでなにを重視しているのか、という、ある種の「かたまり/まとまり」の価値に対する考察が欠けていたように思います。花祭窯おかみ=キュレーターの果たすべき役割を、ちゃんと自分のなかで整理し直そうと思います。

読書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

「NFTアート」とはなんぞや?からの、集中読書です。最初に読んだ『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』が、技術に対する理解がまったく無いわたしにぴったりの良書でしたので、気分良く次の本に進むことができています。

本書『新しいアートのかたち』は、そのものずばり「NFTアート」に迫った本でした。出版年月が2022年9月ということで、1年半ほど前の本です。著者の施井泰平氏は、自らが現代アーティスト目指したという経歴からこの分野に取り組んでおられるということで、従来からのアート市場との比較で、アート関係者にわかりやすく伝えようとしてくださっていました。

わたし個人的には、特に「第2章そもそもアートとはなにか」で展開された内容が、頭の中の整理になりました。従来(あるいは現在も続いている)アートにおけるキュレーターの役割、ギャラリー、美術館、オークション会社などが果たしてきた役割と課題。これらを整理整頓することで、自分の考えに足りなかった部分が見えてきました。

そしてそこに「NFT」という技術がどのような役割を果たしうるのか、ということが第3章以降につながります。技術がどう生かされる可能性があるか、またその課題に関しては、後半に入っている3本の「特別対談」が、いくつもの疑問に答える形となっていました。対談形式での問答が読者の理解を促す、とてもうまい構成だったと思います。

アート市場の将来に起こり得る変化、すでに始まっている変化について、少しでも興味のある方は、読んでみることをお勧めいたします。

『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

個展案内状の宛名書きは、相変わらず手書きです。

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個展案内状の宛名書きは、相変わらず手書きです。

ギャラリー栂さんでの「肥前磁器 藤吉憲典作品展」の会期スタートまで、1カ月を切りました。

一般的には、インスタグラムはじめSNSでのイベント告知がすっかり定着した感のある昨今ですが、お客様一人一人のお名前に宛てて直接届く「案内状」の魅力は、まだあるのではないかと思っています。ギャラリーによっては、ハガキなどリアルでの案内状作成を止めたところもあるようですが、幸い藤吉憲典を扱ってくださるギャラリーさんは、皆さんまだ作成してくださっていますので、それが無くならない限り、そして「もう郵送での案内状は要らないよ」と言われるまで、お届けしてまいりたいと考えています。

今回の栂さんでの個展用には、120~130枚ほど宛名を手書きいたしました。字がうまいとは言えないことは自覚しておりますので、せめて丁寧に。書き終わると、自己満足ですが安心いたします。お一人でも多くの方にご来場いただけますように。

肥前磁器 藤吉憲典作品展

2024.3.16(土)-3.29(金)※3/25(月)休廊
OPEN 11:00-17:00

ギャラリー栂
岡山県和気郡和気町清水288-1
TEL 0869-92-9817
https://www.gallerytoga.com/

花祭窯の暖簾を応急手当。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の暖簾を応急手当。

現在花祭窯の玄関に架かっている暖簾は、津屋崎に移転して来てから二代目。作ったのはいつだったかしらと調べてみたところ、2017年のことでした。

花祭窯は海のすぐ近くにあるため、潮を浴びて生地の劣化が進みやすい環境です。ご近所でご商売をなさっている方から「のれん、外に出してると潮で破けやすくなるよ~!」とお聞きしてはいたのですが、ほんとうにそうで、最初の暖簾は5年ほどで傷んでしまったのでした。

その反省を生かし、二代目の暖簾は生地を厚めにして、来客予定のある時以外は玄関の内側に掛けるようにしておりました。おかげで5年を過ぎても、お日さまと潮風で色は褪せてきているものの、目立った傷みはほとんどありませんでした。が、8年目の今年、ついにちょっと破れがでてきました。

破れ個所は、暖簾の端の下の方で、玄関の引き戸に挟まりやすい部分。なにかの拍子にひっかかってしまったようでした。これは仕方がないなぁ、と思いつつ、放っておいたら広がってしまいますので、応急手当てをすることに。まずは裁縫箱から、暖簾の色に近い端切れと糸を探し出すところからです。ピッタリとはいかないまでも、近い色が見つかりましたので、破れの裏にあてて、縫い留めていきました。

お世辞にも上手に縫えたとは言えませんが(汗)、とりあえずは一安心です。思い返せば、初代暖簾も最後のほうはあちらこちらと繕い跡がたくさんでした。二代目暖簾も、つくろいながら使って参りたいと思います。

読書『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』(SB Creative)中島聡著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』(SB Creative)中島聡著

この手の技術系(と見える)本をわたしが手に取るときは、具体的に知りたいこと、知っておくべきだろうなと思うことがあるとき。そうでないと、そもそもがどちらかといえば苦手な分野なので、読んでも上滑りしてしまう恐れが大きいからです。

本書を読みながらまず思ったのは、著者が読者に向かって、とても平易に理解できるように書こうとしてくださっていることでした。エンジニアでもプログラマーでもなく、さして興味さえない読者(わたし)にも読めるように、わかりやすい言葉を使い、わかりやすい例を出し、大切なことは繰り返し語り、「ここだけは知っておいて欲しい」という点を強調してくださっています。おかげさまで、苦手分野にも関わらず、週末一気に読むことが出来ました。

そもそもわたしがこの本に辿り着いたのは「NFTアート」のことを知識として知っておきたいと思ったからでした。「NFTアート」のキーワードで「Web3」のキーワードに辿り着いた次第です。少し前(だいぶ前?)によく使われていた言葉「Web2.0」と、どう異なるのか、なぜ3.0ではなく3なのか、このあたりも本書でわかりやすく書かれています。Web1.0からWeb2.0への変遷の話や、著者がマイクロソフト社で取り組んでいた開発の話などは、わたし自身同時期からパソコン・インターネットに触れていた一利用者として、興味深く楽しく読みました。

本書を読んだことで、NFTアートのこと自体というよりは、その技術やサービスを支えているのがどのようなものなのか、を、なんとなく理解することが出来ました。「ブロックチェーン技術」やら「仮想通貨」やら、わたしにとって、これまで言葉だけが視界に入るところで飛び交っていた状態だったのが、少し実態を伴ってきたという感じです。

NFTアート周りの本はこれからもう何冊か読んでみる予定にしていますが、一番最初に読んだのが本書でほんとうによかった!と思える本でした。著者のエンジニアとしての矜持や信念がバンバン伝わってきました。2023年1月初版第1刷で、約1年前の本です。変化・進化の激しい分野ですので、「今」の時点では環境や意識がずいぶん変わっていることは、想像に難くありません。が、Web3というものを素人がどう見たらよいのか、基本的に大切なこと、維持すべき姿勢は、この本を読んで理解できたことのなかにあるのではないかと思います。

『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』(SB Creative)中島聡著

確定申告シーズン、今年は国税局からの税理士さんの記帳指導で大助かり。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

確定申告シーズン、今年は国税局からの税理士さんの記帳指導で大助かり。

シーズン到来。2023年度は、国税局からのご案内で、8月から「国税局から委託された税理士が、受講される方の備付帳簿に応じて、記帳の仕方、決算における処理、所得税及び消費税の確定申告書の書き方等の指導を、計4回無料で行うもの」なるサービスを受けていました。

つい先日、その4回目(最終回)の指導が終了。花祭窯の指導を担当してくださったのは、地元・宗像エリアで公認会計士事務所を開いておられる瀧口先生です。クラウド会計サービスfreeeの認定アドバイザーでもいらっしゃるので、毎回画面上でわかりやすく指導してくださいました。

日ごろ使っているソフト上で、記帳内容のチェックの仕方や決算処理の際に確認すべき事項や、そのための手順を教えていただけたのが、とてもよかったです。自分がクラウド会計ソフトの便利機能をほとんど使えていなかったことが、よくわかりました。指導のなかで見せていただいた作業手順は、そのまま持ち帰って使うことができましたので、実務的にも勉強になりました。

これまでにも商工会のサービスなどで、単発で税理士さんの相談をお願いしたことがありましたが、クラウド会計(それも、自分が使っているのと同じもの)に精通しておられる税理士さんは今回が初めてでした。プラットフォームが同じ=共通言語で指導していただくことが出来ますので、いいですね。わかりやすく明快なご指導で、たいへん助かりました。

それにしても、国税局が費用負担してのサービスですから、ありがたいものです。このような機会があるときは、しっかり活用したいですね。