博多阪急さんでの藤吉憲典個展も、いよいよ来週7月17日(水)スタートです。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

博多阪急さんでの藤吉憲典個展も、いよいよ来週7月17日(水)スタートです。

黒田陶苑さんの個展準備がひと段落し、つづいては、博多阪急さんでの展覧会準備ラストスパートです。近いので自ら車で搬入できるというのが、ほかの個展との大きな違い。梱包・発送に伴う気遣いと手間がだいぶ省けますので、それはひとつ楽なところです^^

2022年にスタートした「ふくつのね」は、博多阪急さんを会場に「ライフスタイル提案」をテーマに、福津で地域に根付いたものづくりをする人・モノを紹介するイベントです。そのイベントの一環として、昨年・今年と藤吉憲典の個展を開催することとなりました。

3年目となる今年2024年の参加クリエイターは、8社(者)。「ふくつのね」の公式インスタグラムやnoteで、クリエイターの紹介をしてくださっています。

ふくつのね公式インスタグラム https://www.instagram.com/fukutsunone

メイン会場は博多阪急1階メディアステージ。花祭窯のみ、3階の特別室での展覧会となります。ぜひ1階も3階も楽しんでいただけると嬉しいです。

2024博多阪急 藤吉憲典個展

藤吉憲典 個展

場所:博多阪急 3階特別室 (福岡市博多区博多駅中央街1番1号)

会期:2024年7月17日(水)-7月23日(火)

時間:10時~20時(最終日のみ17時閉場)

映画『フェラーリ』を観てきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『フェラーリ』を観てきました。

2024年4本目のの映画鑑賞は『フェラーリ』。前回は邦画、しかも時代劇でしたので、次は洋画を観たいな、と思っていたところです。

『フェラーリ』。特に車好きというのではありませんが、映画観に行こう!と思ったときに上映中のラインナップから、あらすじを読んで、決定。フェラーリの創業者であるエンツォ・フェラーリの実話ということで、興味が湧きました。氏についての本などまったく読んだことはありませんでしたが、彼の信念として有名な「速く走れる車はカタチも美しい」すなわち「美しいものは機能的でもある」とのスタンスだけは、どこかで聞いたことがあって知っていました。また、これからイタリアに打って出ようとしているからには、少しでもかの国のことは知りたいし、オールイタリアロケですから、景観を楽しめるだろうという期待もありました。

というわけで、出演者も監督もチェックせずに映画館へ。映画がはじまってまず「あれ?」と思ったのは、イタリア語だと思い込んでいたのですが、言っていることがなんとなく聞き取れるぞ?ということ。英語でした。イタリア映画だと思い込んでいましたが、アメリカ・イギリス・イタリア・サウジアラビア合作でした。主役のエンツォ・フェラーリを演じたのは、アダム・ドライバーだったのですが、わたし的にはこれがツボでした。まあ、カッコいいこと。スーツ姿が最高で、色気があり、とても素敵でした。ただ、実は観ている間は「めちゃめちゃ素敵なんだけど、この人誰だったっけ?」という状態で、エンドロールで名前を確認しても「ああ!そういえば!前に何で観たんだっけ…?」という感じ。ファンの方に怒られそうですね。で、前回彼を観たのは約二年半ほど前のこと、『HOUSE OF GUCCI』でした。

『HOUSE OF GUCCI』のときも、ブログに「実は失礼ながら期待していなかったのにすごかったのが、アダム・ドライバー」と書いていたのですが、いやほんとうにすごい方だと今回あらためて思いました。まず、GUCCIの時の印象とまったく違います。単に役が違うというレベルを超えて、醸し出す雰囲気がまったく別物でした。例えばトム・クルーズは何を演じてもトム・クルーズですし、ロバート・デ・ニーロはロバート・デ・ニーロですが、アダム・ドライバーは「ほんとうに同じ人?」という印象。『フェラーリ』の宣伝でインタビューに答えている姿さえも、エンツォ・フェラーリのときとあまりも違い、驚愕しました。ちょっとこれから先、アダム・ドライバーに注目したいです。

期待していたイタリアの景色は、映画のハイライトであるロードレース「ミッレミリア」のシーンで、街中の景色も自然の景色も大画面で楽しむことが出来ました。そしてわたしが唯一知っていたエピソードは、映画のなかでは、車の設計図を息子に説明しながらのエンツォ・フェラーリ自身のセリフとして登場しました。曰く「良く機能するものはたいてい、見た目にも美しい」というようなこと。予告編では「勝利するものはすべて美しい」と字幕がついています。

ストーリーのなかで涙腺が緩んだのは、レースに臨む前のドライバーたちが、愛する人に向けて手紙を書くシーン。それまでのストーリーの中でも、さんざんレーサーは「死を覚悟してレースに出る」というニュアンスのセリフが出てくるのですが、どんなセリフよりも、愛する人への「もしかしたら最後になるかもしれない手紙」を書く姿が、その仕事の厳しさ、現実を物語っているように感じました。

もう一度機会があれば、また観たいと思った映画でした。

映画『フェラーリ』公式サイト

肥前磁器作家・藤吉憲典の仕事―「向付十二種類制作」のチャレンジ。

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肥前磁器作家・藤吉憲典の仕事―「向付十二種類制作」のチャレンジ。

ダンナ・肥前磁器作家・藤吉憲典が向付12種類に挑戦しています、とご紹介したのは、4月のことでした。もうふた月以上が経っていますね。

向付とは、懐石料理に用いられる器のひとつで、お刺身など酒の肴(「お向こう」と呼ぶそうです)になるものを盛り付ける器です。お膳の向こう正面に置かれる、いわばメインの器。和食では季節ごと・料理ごとに器を変えますが、春夏秋冬の四季=4種類では足りなくて、12か月で使い分けたいし、1カ月に数種類あっても良いということを、長年藤吉の器を使ってくださっている料理人さんに伺ったのが、今回のチャレンジのきっかけとなりました。

藤吉憲典 染付向付

藤吉憲典 染付向付

藤吉憲典 染付向付

藤吉憲典 染付向付

藤吉憲典 染付向付

こんな感じで、続々と新作の向付が出来上がっています。窯から上がってくるたびに、ワクワクしました。これらの仕事をまず最初に観ることができるのは、役得♪

お披露目は7月13日(土)からスタートする、銀座黒田陶苑さんでの個展となります。どうぞご高覧下さいませ。


―夏は染付― 藤吉憲典個展

銀座黒田陶苑【新本店】にて

2024年7月13日(土)―7月18日(木)※15日(月)定休

午前11時―午後7時

銀座7-8-17-5F虎屋銀座ビル5階

TEL 03-3571-3223

津屋崎祇園山笠は7月21日(日)が追い山―津屋崎も盛り上がってきています。

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津屋崎祇園山笠は7月21日(日)が追い山―津屋崎も盛り上がってきています。

博多の街が山笠ムード一色だったというブログを書いたのは、これまたつい先日のことでした。

花祭窯のあるここ津屋崎も、7月に入ってからは毎週末ごとに、山笠の準備が進んでいます。あちらこちらからトントンカンカンと、飾り山を入れる屋根を組み立てる「小屋がけ」の音がしたり、「棒がらめ」と呼ばれる作業の「うんとこね~うんとこね~」という掛け声が聞えてきたり、窓の外から聞こえてくる音に山笠を感じます。

そして津屋崎千軒内にある「藍の家」「なごみ」では、津屋崎祇園山笠関連の展示が例年通り行われています。お雛様の展示などもそうなのですが、季節ごとにテーマ展示がこの二か所で開催されることが増え、津屋崎千軒内は文字通り「千軒全体が博物館」と言えるような状態が自然発生的に出来上がっています。

津屋崎千軒「藍の家」

津屋崎千軒なごみ

津屋崎祇園山笠復活50周年

見るだけでなく、ちょっとだけ体験的に楽しめるような仕掛けもあります。

津屋崎祇園山笠

古今の山笠の写真をご覧いただけます。

津屋崎祇園山笠

千軒内を歩けば、山笠シーズンならではのこのような景色も。

山笠当日はもちろん、それまでの期間も、山笠を盛り上げる仕掛けがたくさん。お近くにお越しの際は、ぜひなごみや藍の家にも足をお運びくださいね♪

銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展は、今週末7月13日(土)初日です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

銀座黒田陶苑さんでの藤吉憲典個展は、今週末7月13日(土)初日です。

黒田陶苑さんでの個展の案内状が届きました!と書いていたのは、つい先日のことのようですが、今週末はもう初日を迎えます。

6月末~7月に入ってからはラストスパートで、ダンナはずっと窯を焚いています。お天気も味方をしてくれています。連日の快晴と猛暑で、暑い中窯を焚くのは、もちろんたいへんではあるのですが、お天気が安定して晴れてくれているのは、とてもありがたいのです。というのも、花祭窯で使用しているのは電気窯なので、落雷や風雨での停電が一番の心配の種。そのような心配をすることなく、おかげさまで無事予定通りに窯を入れることが出来ました。

窯が上がるたびに新作が顔を出し、皆さまにお披露目するより一足早く、器を愛でることができるのは、役得ですね。今まさに焼成中の赤絵窯が焚き上がれば、今回の黒田陶苑さんに向けての作品は一通り揃います。

わたしはと言えば、今週は梱包・発送作業ウィーク。桐箱の発注や作品リストの制作もそれらの仕事に含まれます。桐箱はいつもお世話になっている株式会社増田桐箱店さん。器のサイズに合わせての発注になりますので、毎回会期前ギリギリの発注となり、桐箱が仕上がるのは会期後になることもよくあるのですが、急ぎのオーダーも可能な範囲で調整してくださり、ほんとうにありがたい限りです。

新しくなった黒田陶苑さんは、内装が黒づくめで、「美術館みたい!」とおっしゃる方もありました。そのような場所に並べて見応えのあるモノ、出来上がっていると思います。あとは無事先方に届くよう、しっかり梱包して発送するのみ。会場に並んだ姿を見るのが楽しみです。

お時間のある方、ぜひご来場くださいませ。



―夏は染付― 藤吉憲典個展

銀座黒田陶苑【新本店】にて

2024年7月13日(土)―7月18日(木)※15日(月)定休

午前11時―午後7時

銀座7-8-17-5F虎屋銀座ビル5階

TEL 03-3571-3223

読書『小学生でもわかる世界史』(朝日新聞出版)ぴよぴーよ速報 著―選書ツアー本が上がってきました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『小学生でもわかる世界史』(朝日新聞出版)ぴよぴーよ速報 著―選書ツアー本が上がってきました!

毎年恒例、福津市カメリアステージ図書館の選書ツアーの選書本が納品されました。ツアー参加者=素人の選者がそれぞれに選んだ10数冊の本から、司書さんが専門家の視点で一人当たり2~3冊を選び、図書館の蔵書として納入していただくことが出来ます。今回わたしの選書から選ばれた本は、2冊。『図解でよくわかる菌ちゃん農法』『小学生でもわかる世界史』でした。

『図解でよくわかる菌ちゃん農法』はこちら↓

さて『小学生でもわかる世界史』。出版元・朝日新聞出版さんのサイトでの紹介文がとても分かりやすかったです。いわく、

登録者数91万人・総再生数1.4億回の教養系YouTuberによる、史上最高に面白くて誰もが世界史を好きになるパラダイスみてえな教科書。“全ての国民が理解できる”超シンプルな解説と700点以上の地図&図版(後略)(朝日新聞出版のサイトより

です。

そもそもはYouTubeチャンネルのコンテンツなのですね。教養系ユーチューバーの方々が提供するコンテンツに優れものがたくさんあるという話はよく聞いてはいましたが、実のところわたしはあまり使ったことがなく、この手の動画を見たことがありませんでしたので、ぴーよぴよ速報さんのチャンネルを探してみることに。

ぴーよぴよ速報 YouTube

まずはコンテンツがたくさんあることにびっくり。なにかひとつ見てみようと物色していて、小学生に向けてのコンテンツは、それぞれがほぼ10分以内程度にまとめられていることがわかりました。サクッと観ることが出来る長さですね。「第一次世界大戦」を見たところ、わかりやすく、年表上の点だったものが、面となって理解できたような気がしました。アニメーションの作り方、映像だけでなく音声も、かなり考えられているのだと思いました。

さて本書、いやほんとうに、カラフルで絵や図がたくさんあって、文章がとってもくだけていて、楽しかったです。なにより、読んでいて飽きません。YouTubeと異なり音声はありませんが、簡潔なテキストの解説が秀逸です。動画に慣れている方には、ややまどろっこしい感じがあるかもしれませんが、本の方が便利だと感じる世代(わたしのことです)には、じゅうぶんにスピード感のある構成です。動画のテンポを損ねないように考えて作られたのでしょうね。現実的に考えれば、小学生はYouTubeで見るでしょうから、本書は『小学生でも』とタイトルに付いてはいますが、大人向けだと思います。

それにしても、これだけ簡潔に要点を押さえてまとめるには、よほど学びこんで、世界史が自分のものになっていないと難しいだろうなと思いました。そしてそれを裏付けるように、巻末についた参照文献の数がすごいです。脱帽の一冊です。

『小学生でもわかる世界史』(朝日新聞出版)ぴよぴーよ速報 著

読書『図解でよくわかる菌ちゃん農法』(家の光協会)吉田俊道著―選書ツアー本が上がってきました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『図解でよくわかる菌ちゃん農法』(家の光協会)吉田俊道著―選書ツアー本が上がってきました!

2024年度の選書ツアー報告をしたのは、ふた月ほど前のことでした。

いつものカメリアステージ図書館から「選書ツアーから購入する本が決定しました」とご連絡をいただきましたので、さっそく受け取りに行ってきました。というのも、選書ツアーで選んだ本には、「選者」として責任を持って、本の紹介ポップを書くのが、選書ツアー参加のルールなのです。ポップが出来上がったら、晴れて図書館の本棚に選書が並びます。ポップを書く=一番最初に読むことができる、ということでもあり、嬉しい特典。

選書ツアーで素人の選者がそれぞれに選んだ10数冊の本から、司書さんが専門家の視点で一人当たり2~3冊を選ぶのが、毎回の手順です。今回わたしの選書から選ばれた本は、2冊。『図解でよくわかる菌ちゃん農法』『小学生でもわかる世界史』でした。

まずは『図解でよくわかる菌ちゃん農法』。著者の「菌ちゃん先生」こと吉田俊道さんは、長崎県佐世保市で自ら農業を実践しながら、この菌ちゃん農法の伝道師として全国を飛び回っている方です。わたしは2017年に、菌ちゃん先生のお話を直接聞くことが出来ました。当時九州大学で教鞭をとり「自炊塾」を提唱していた比良松道一先生の活動に、ダンナと息子が参加していたご縁でした。

その時のお話がとても面白く、しかも腑に落ちるものでしたので、ひそかに菌ちゃん先生を応援していました。7年以上が経ち、俳優の山田孝之さんや柴咲コウさんが佐世保の菌ちゃん先生のところに、その農法を習いに行ったことなどが話題にもなり、ジワジワと全国的に知られるようになってきたように思います。

さて『図解でよくわかる菌ちゃん農法』。表紙に載っている文言=タイトル?を全て並べると『微生物の力だけで奇跡の野菜づくり 図解でよくわかる 菌ちゃん農法 農薬なし、防虫ネットなしでも虫がつかない』です。長いですね。これが本書の概略です。中身は、カラー写真がたっぷり、図解がたっぷりで、ものすごくわかりやすいです。農業に携わる方、家庭菜園をしている方に、ぜひ読んで欲しいと、個人的に思っています。ただ、これをちゃんとやろうとすると、けっこう大変だろうな、ということもわかります。なので、まずはこのような方法があるのだということを知って、少しづつでもそこに近づけていけたら良いのかな、と。

かくいうわたしは今年久しぶりに「プランタで野菜を育てる」をはじめたところですが、まだ菌ちゃん農法でやっているわけではありません。“まずは1品でもいいから、自分で野菜をつくる”からスタートし、次の段階として、菌ちゃん農法でなにか作ってみようとたくらんでいます。そう、本書ではプランタや肥料袋を使ったミニ栽培での菌ちゃん農法も、ちゃんと紹介してくださっているので。レッツ・チャレンジ!です^^

『図解でよくわかる菌ちゃん農法』(家の光協会)吉田俊道著

次回は『小学生でもわかる世界史』をご紹介いたします。

読書『異常(アノマリー)』(早川書房)エルヴェ・ル・テリエ著/加藤かおり訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『異常(アノマリー)』(早川書房)エルヴェ・ル・テリエ著/加藤かおり訳

早川書房の公式サイトのほかに、早川書房の書籍&雑誌コンテンツを紹介するHayakawa Books &Magazines(β)というサイトがあり、そこでも本書が紹介されています。

その記事タイトルが

「文学界の未確認飛行物体(UFO)」こと『異常【アノマリー】』の魅力を営業担当が語る

で、この営業担当者さんの記事を読んだだけでも、本書の「なんだこれ!?」感が伝わってきます。「文学界の未確認飛行物体(UFO)」って、すごいですよね。2020年にフランス最高峰の文学賞「ゴンクール賞」を受賞し、40の言語で翻訳が進められ、日本では2022年の刊行です。

わたし自身が本書を見つけたのは、定期購読している雑誌『TRANSIT』の記事でした。(『TRANSIT』ユーフォリアファクトリーの公式サイトTRANSIT Webはこちら)『TRANSIT』No.64の特集が「フランス」で、数々のマニアックな情報のなか、目を引いたのが、現代のフランス文学を紹介するページ。この中に先日読んだ『シェフ』のタイトルを発見し、ほかの本も俄然気になったというわけです。

さて『異常』。すごいことを考えついたものだなぁ、と、まず思いました。それをまたこんなふうに小説に仕上げるなんて!と驚嘆しつつ読みました。突拍子もないことだけれど、もしかしたら既に現実に起こっていることなのかもしれないと感じさせる怖さがありました。もし自分がその当事者になったら、どんなふうに折り合いをつけるのだろうと考えつつ、でもこれは実際にそうなったときでないと、真に切羽詰まって考えることが出来ないだろうなとも思いつつ。

わたしにとっては、どんどん読み進めて一気読み!という類のものではなく、小説の中で起こっている状況を把握するのに時間をかけつつ読んだ一冊となりました。時間をかけつつも「目を離せない」感がずっとまとわりついていました。

先日の『シェフ』に、今回の『異常』で、「フランス文学」へのイメージががらりと変わりました。TRANSITで紹介されている本、読破を目指します^^

『異常(アノマリー)』(早川書房)エルヴェ・ル・テリエ著/加藤かおり訳

七月の博多の街は山笠一色―博多をぶらぶら楽しんでまいりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

七月の博多の街は山笠一色―博多をぶらぶら楽しんでまいりました。

「博多ぶらぶら」というのは、有名な博多の土産菓子のひとつ。製造している博多菓匠左衛門さんは、花祭窯のある福津市のお隣・古賀市に工場を持つ菓子メーカーさんで、昭和四年創業の老舗和洋菓子店だそうです。…なんてことを思いつつ、本日のタイトル。

お茶のお稽古で博多に出たついでに、仕事の用事をまとめて済ませる、というのがわたしの博多行きのパターンのひとつです。たいていは「ここであれをして、次はこっちに移動してこれをして」と頭のなかで考えながら動いているので、「博多の街をぶらぶら」なんていう余裕のある響きは無いのが正直なところ。ですが、昨日は街のあちらこちらに「山笠」の気配が漂っていて、なんとなく気持ちが浮き立ちました。

博多駅から祇園町、土居町、川端商店街、櫛田神社と周る間に、いくつもの「飾り山笠」を観ることが出来ました。飾り山笠の周りには、写真を撮っている人たちがたくさんいて、その周りには長法被姿で歩いている人たちもいて、と、華やいだお祭り気分があふれていました。いつもは目的地へ一直線のわたしも、ついつい歩を緩めて飾り山を眺め、その周りで嬉しそうな人々を眺め、こちらまで嬉しくなりました。

まずは掛軸をお願いしていた大崎周水堂さんから「出来上がりました」のご連絡をいただきましたので、受け取りに。

書画をふたつ、お願いしていました。その場で広げてくださって、確認。任せて安心ですね、今回も素敵に仕上げてくださいました。

それから川端の商店街の中にある履物やさんへ。ふだん履きできる雪駄や草履を、気軽に買い求めることのできる履物やさんが商店街内に数軒あります。そんな「履物やさん」が、昔はもっとたくさんあったような気がするのですが、ずいぶん減ってしまったようです。お店の方とのおしゃべりのなかで、「減りましたよね」とたずねると、「だいぶ減ってしまったけど、他所はもっと減ってしまってるから、皆ここ(商店街)に買いに来てくれるよ」とおっしゃっていました。今回の買い物の用途と好みをお伝えすると、すぐに候補をいくつも目の前に並べてくださり、目的のものをゲットすることが出来ました。

最後に帰路につきがてら、櫛田神社さんにお参りに。博多祇園山笠は、櫛田神社への奉納神事です。実は結婚式を挙げたのが、ここ櫛田神社でしたので、博多に出たときには、ちょこちょこお礼参りをしています。いつものようにお参りしようとしたら、拝殿の前に若い神主さんが「お祓い棒」( 正式名称は「大麻(おおぬさ)」だそうですね)を持って立っておられました。これまでに何度も何度も来ていますが、このようなことは初めて。海外からお越しのお客様が増えた昨今、お参りの方法を質問されたときにご案内する係なのかな、などと考えておりました。

ところが、わたしがいつも通りのお参り作法で低頭したところ、その頭上をさらさらと、祓ってくださったのです。無言で、でもとても自然な感じで。まったく予想外のことでしたので、とっても嬉しくなって、顔がほころびました。山笠期間中の安全祈願のひとつなのかもしれませんね。いやこれはものすごく嬉しかったです。

という感じで、いつもよりも気持ちに余裕のできた「博多をぶらぶら」でした^^

上の写真は、その翌朝の西日本新聞。飾り山笠を紹介する一覧の特集が見開きで載っていました。

博多祇園山笠公式サイト

北京からギャラリーオーナーさんがお見えになりました―八月は北京での初個展です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

北京からギャラリーオーナーさんがお見えになりました―八月は北京での初個展です。

8月に北京初個展で、海外渡航ビザの申請取得も初体験で、という話をしておりました。

その北京のギャラリーオーナーさんが、花祭窯に挨拶にいらしてくださいました。これまで、打合せはすべて日本にお住いの代理人の方と進めていましたので、オーナーさんにお会いするのは初めてでした。梅雨っぽい天気が続くなか、彼が福岡に滞在している間はお天気も回復。どうやら運の強いお方のようです。北京で10年以上にわたり日本の工芸家の作品を紹介し続けていらっしゃるというギャラリーオーナーさん。わたしたちよりも一回り以上お若い方で、生き生きとした雰囲気から、訪問を楽しんでいらっしゃることが伝わってきました。

すでに展示作品は日本国内での仲介者さんに引き渡しが済んでいます。なので、今回の訪問の目的は、作家と顔をあわせて話をすることがメイン。作家が作る作品・制作方法についての質問や、北京ではどのようなお客さまがいま日本の工芸・器に興味を持っているのかなど、たくさんお話することが出来ました。ちょうど窯から上がったばかりの器がたくさん並べていたのですが、それらを熱心に眺め、気になるものを手にとっては撫でまわすオーナーさんのご様子を見て、彼がほんとうにこれらのモノが好きなのだということを、嬉しく実感しました。

北京でのギャラリーのお客さまについては、少し前までは比較的年配の方が多かったのが、最近は若い方々が圧倒的に増えてきたというお話が興味深かったです。そういえばコロナ前の2019年末から2020年初めにかけて上海で開催された黒田陶苑さんのイベントでも、作家・藤吉憲典のアーティスト・トークには、若い方々が多く参加していて、作品に対して積極的に質問をしていたと報告をいただいたのを思い出しました。

コロナ禍を経て4年ぶりの中国になります。上海と北京ではまた少し風土が異なるということでしたが、北京の皆さんが藤吉の作品に対してどのような反応を示してくださるのか、ますます楽しみになってきました。ご期待に応えられると良いな、と思いつつ。

中国版インスタグラムと言われているアプリ「小紅書」で紹介をしたいからと、帰り際には花祭窯の前で作家とツーショット写真を撮り、海の写真も撮って、大満足(いただけたはず…!)でお帰りになりました。