英語でアート!マンツーマンレッスン最終回。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

英語でアート!マンツーマンレッスン最終回。

昨年11月からスタートした『英語でアート!』(マール社/佐藤実・宮本由紀共著宮本由紀さんによる期間限定のマンツーマンレッスン。最終回の四回目が終わりました。展覧会の際にギャラリーでクライアントから聞かれやすいことや、アーティストトークなどの機会に寄せられる質問項目などを想定して、それらに対する受け答えをブラッシュアップすることを目的としたレッスンでした。

その最後は、キュレーター、マネージャー、エージェント的な立場にある「わたし」への質問でした。質問項目は、先日ブログでご紹介しておりました。

レッスン前にこれらの質問に対する回答を考えていたのですが、まず自分自身について英語で語ることがほとんどなかったことを、あらためて痛感しました。特に難しかったのは「How has your role evolved over time, and what have you learned from the experience?」に対する答えで、これはまず日本語できちんと文字にしたこともありませんでしたので、そこからのスタートとなりました。わたしにとっては、自分自身を説明する方法を考える、良い機会となりました。

今後は、この4回(4時間)で学んだことを、自分の言葉として落とし込めるように、練習します。すらすらと口から出てくるように、繰り返し声に出していくのが一番ですね。レッスン中のおしゃべりでもアドバイスいただいたのですが、想定される質問に対して、あらかじめ英文章を作って答えを準備しておくことは、とっても良いこと。準備しておくことで、想定外の質問があったときにも、準備していたなかから組み合わせて回答をすることも出来る場合がありそうです。

宮本由紀さんのアート英語講座 アートを通して英語を学ぶ Art Alliance

再々読書『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著

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再々読書『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著

文春文庫のサイトに「色彩学のバイブル的著書」と書いてあります。わたしが持っているのは「文春文庫PLUS」ですが、文春文庫PLUSのロングセラーが文春文庫版として再び刊行されていましたので、リンク先は「文春文庫版」となっています。なるほど名著ということですね。

藤吉憲典の創作活動において、書画を含めた壁面作品が増えてきたことに伴い、空間装飾について考えることが多くなってきています。久しぶりに手に取りました。わたしが前回読んだのが2020年のことで、そのときも再読でしたので、一番最初に本書を読んだのはいつだったことやら。単行本は1994年刊行となっていましたので、30年前の本ですが、今読んでもなお学びの大きい本です。

文春文庫版の紹介ページに「現代人への快適色彩生活のすすめ」とあります。わたしが今回本書を開いたのも、まさに「生活空間における色彩」について学び直しをしたかったから。本書をヒントに、色の心身への影響を配慮した室内のカラーコーディネートと、差し色としてのアート作品の組み合わせを考えることが出来ます。

わたしたちはふだんから、色に対して無意識かつ直感的・感覚的に反応しています。もとから好きな色、嫌いな色がある人もいらっしゃると思いますが、多くの場合では、状況や環境によって、心地よく感じたり居心地悪く感じたり。本書はそこに論理的(科学的)な理由付けを与えてくれるものです。

これから生活空間におけるアートの提案をしていく際に、これらの知識的な裏付けがあることで、お客さまの生活空間をより心地よいものにするお手伝いができると思います。これからもことあるごとに読み直す本になりそうです。

『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著 ※文春文庫版のリンクに飛びます。

福津市の社会教育システム「郷育カレッジ」、2024年度カリキュラム編成も大詰め。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福津市の社会教育システム「郷育カレッジ」、2024年度カリキュラム編成も大詰め。

福津市の社会教育の仕組み、郷育カレッジ。毎年、さまざまな分野で合計100本前後の講座を計画・実行しています。福津市内在住の市民はもちろん、福津市内事業所への通学・通勤者も参加することが出来る、福津民のための生涯教育システムです。

郷育カレッジの運営委員会では、毎年、年が明けると次年度のカリキュラム編成が本格化し、3月にはほぼ内容・依頼先が確定。4月末には新年度のパンフレット構成がほぼ出来上がり、ゴールデンウィーク明けには校了・印刷へと進み、7月の開講に向けて6月には市民の皆さんに全戸配布となります。

というわけで、この3月から4月にかけてが、2024年度のテーマとカリキュラム確定の、一番忙しい時期。限られた時間内で、つつがなく進めていくことが求められます。進行スケジュール的にはほぼ毎年同じとはいえ、郷育カレッジ運営の肝となる仕事が年度替わりに重なりますので、担当の市役所職員さんは毎年たいへんそう。ここに人事異動が重なったりすると、さらにたいへんなので、異動が無いことを祈る時期でもあります。

だからこそ、異動の無い市民委員の存在が重要であったりします。どんな組織の仕事でも、担当者が変わると本来の志がきちんと受け継がれずに変容してしまう危険性が伴います。そこがブレないように守っていくのが、市民委員の大切な役割の一つだと、年を重ねるほどに思います。

受講生の皆さんに楽しく学んでいただけるように、価値ある機会を提供できるように、しっかり務めて参りたいと思います。

Proliferation and Expansion

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Proliferation and Expansion

気がつけば、英会話レッスンに通うようになって、そろそろ10年かな、というところ。fluent speaker(すらすらとしゃべれる人)には程遠いものの、スタートした当初に比べたら格段に良くなっていることは間違いなく、ずっとサポートしてくださっている英会話教室Blue Planetのトラちゃんには、心より感謝なのです。

ここ数年は月1回のマンツーマンレッスンで、わたしがつけている「英語で3行日記」を添削してもらいながら、お互いの近況を1時間おしゃべりするのが、毎回のレッスン内容です。教科書無しのフリートーク。お互い家族が同世代であること、ご近所であることから共通の話題は多く、おしゃべりに夢中になって、毎回レッスン時間をちょっぴりオーバーしてしまいます。

本日のタイトル「Proliferation and Expansion」は、「英語で3行日記」を添削しながらトラちゃんが褒めてくれた表現でした。毎年初めに掲げる、花祭窯の「経営指針書」の説明をしていた時に出てきたものです。

2024年のテーマに掲げた「増殖と拡散」を、英語でどう伝えようかと思ったときに、辿り着いた単語が「Proliferation=増殖・普及」であり「Expansion=拡大・展開」でした。このように置き換えてみれば、日本語よりもむしろ自分の意図するところが伝わりやすい表現となり、自分でも「お!」と思っていましたので、そこを褒められて嬉しくなりました。ただ「Proliferation」はそれまでにあまり使ったことがなく、馴染みの無い単語でしたので、未だすらすらとは口から出てこないのですが(笑)。

ともあれ一つ褒められると、言葉磨きが楽しくなってくるものです。好い表現を探し出し、それらが自分の口から自然と出てくるように、これからもコツコツ続けていきたいと思います。

続・読書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

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続・読書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

つい先日読書記録をアップしたばかりですが

ちょっと、時間をとってしっかり自分の考えを整理したい部分が結構ありましたので、あらためてまとめ直し、というか、以下、備忘メモ。


  • アートの歴史を振り返ってみれば、最も時代を象徴するアート作品は、いつもその時代の「長者」が買うような作品群でした。
  • (ラスコーやアルタミラの時代から最新のNFTアートの時代まで、変わらないアートの本質とは)未来に向けて価値を問う、つまり「時を隔てて唯一性のある普遍的な価値を問うこと」
  • 時を隔てて唯一性のある普遍的な価値を問う「意志」を持ってつくったもの
  • NFTという生まれたばかりの技術がすぐにアートと結びついたのは、アートが必要としてきた「価値継承の環境」をつくる上で、それがひじょうに優れた道具であったから
  • 作品の真正性や由来(制作者やつくられた年など)、その後の流通や利用を示すための「証明書」「公式記録」「鑑定書」のようなものとして信頼のできる情報
  • 批評家や美術館学芸員、キュレーターのように、作品が持つ社会的な文脈を言葉で解説してくれる人
  • 「この作品を買った」「このアーティストが素晴らしい」と宣伝を買って出てくれるような「コレクター/インフルエンサー」
  • コレクションをつくる上で重要なのは、ある種のテーマ設定や一貫性のようなもの
  • 厳しい著作権の管理は、既存の現代アート業界ではむしろ当たり前
  • クローン文化財は、それ自体がある種の「作品性」を帯びるものとなる可能性がある
  • アートの民主化
  • 世界中のどんな場所にいても、普遍的な永続する価値を世界に問うことができるようになる
  • これからもアートのメインストリームにおいては、権威に基づいた希少性が価値に直結するであろうことに変わりはありません。
  • アーティストを発見して育て、プロデュースするというギャラリーが持っている基本的な役割
  • 作品の情報アーカイブという役割は徐々にブロックチェーンに移っていくとしても、キュレーションや批評といった職業の重要性は変わらず、むしろ高まっていくかもしれません。
  • これまで、ギャラリーが果たしてきた「物語づくり」の役割を誰が担うのか。
  • 「美しいもの」をつくる
  • アーカイブの重要性
  • 時代を超えた普遍性の感覚
  • 「所有できるもの」の時代へ
  • アカデミーのような文化的、社会的な価値をつくっていく機能
  • ミュージアムの価値は、「歴史」にある過去から未来への長い時間軸のなかでモノや情報を伝えていく「通事性のメディア」(テレビ・ラジオ・新聞など多くの「共時性のメディア」に対して)
  • 時代を先導していく「切り込み隊長」としてのキュレーター
  • 所有がもつダイナミズムによって、時代を隔てた価値を問うアートの生態系が維持されている

『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著より


NFT以前に大事なことが、たくさんでした。思えばわたしには、コレクターがコレクションを形成していくうえでなにを重視しているのか、という、ある種の「かたまり/まとまり」の価値に対する考察が欠けていたように思います。花祭窯おかみ=キュレーターの果たすべき役割を、ちゃんと自分のなかで整理し直そうと思います。

読書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

「NFTアート」とはなんぞや?からの、集中読書です。最初に読んだ『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』が、技術に対する理解がまったく無いわたしにぴったりの良書でしたので、気分良く次の本に進むことができています。

本書『新しいアートのかたち』は、そのものずばり「NFTアート」に迫った本でした。出版年月が2022年9月ということで、1年半ほど前の本です。著者の施井泰平氏は、自らが現代アーティスト目指したという経歴からこの分野に取り組んでおられるということで、従来からのアート市場との比較で、アート関係者にわかりやすく伝えようとしてくださっていました。

わたし個人的には、特に「第2章そもそもアートとはなにか」で展開された内容が、頭の中の整理になりました。従来(あるいは現在も続いている)アートにおけるキュレーターの役割、ギャラリー、美術館、オークション会社などが果たしてきた役割と課題。これらを整理整頓することで、自分の考えに足りなかった部分が見えてきました。

そしてそこに「NFT」という技術がどのような役割を果たしうるのか、ということが第3章以降につながります。技術がどう生かされる可能性があるか、またその課題に関しては、後半に入っている3本の「特別対談」が、いくつもの疑問に答える形となっていました。対談形式での問答が読者の理解を促す、とてもうまい構成だったと思います。

アート市場の将来に起こり得る変化、すでに始まっている変化について、少しでも興味のある方は、読んでみることをお勧めいたします。

『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』(平凡社新書)施井泰平著

「デザイン開発ワークショップ」3日目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「デザイン開発ワークショップ」3日目。

福岡県商工部新事業支援課さんからご案内をいただき、年初1月からスタートした「デザイン開発ワークショップ」。昨日はその3回目でした。ミーティングルームのある西日本工業大学地域連携センターは、JR西小倉駅から歩いて3分ほど。少し早めに到着したので、小倉城のお堀沿いに歩いたりして、ちょっぴりお出かけ気分を楽しむことが出来ました。

さてワークショップはいよいよ後半に入り、参加企業三社三様にワークショップの成果が具体化しつつあることを実感する回となりました。試作品を持ってきたり、クラウドファウンディングの成果と課題を報告したり。そのそれぞれに、皆でなんやかんやとアドバイスを入れていきます。アドバイスというほどのものでなくても、「自分はどう思う・自分だったらどうする」と自由に発言することが、大きなヒントにつながっていくのを、過去二回のワークショップで体感しましたので、発言は遠慮無しです。

それにしても、1月の初回の混沌とした状態から考えると、三社とも大きな変化を遂げています。1回目を終わった時点では「2時間×4日=8時間のワークショップで各社の課題を解決に導くというのは、なかなかハードルが高い」と思っていましたが、なんのその。最終回までになんとかひとつでも形にするという強い気持ちを、ワークショップに参加する事務局・アドバイザー・受講者皆が持っていることが、それぞれの前進につながっていることを実感します。

そんなわけで、ワークショップは残すところあと1回。来月開催の最終回に向けて、やるべきことをどんどん進めて参ります。

↓過去2回のデザイン開発ワークショップ報告はこちら↓

読書『ああ、ウィリアム!』(早川書房)エリザベス・ストラウト著/小川高義訳

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読書『ああ、ウィリアム!』(早川書房)エリザベス・ストラウト著/小川高義訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚。パッと目についた背表紙のインパクトに、手が伸びました。「『ああ、ウィリアム!』って!」って、感じです。「早川書房」の文字が目に入るに至り、これは面白いに違いないと、借りて参りました。わたしが早川書房さんの存在を意識し始めたのは、カズオ・イシグロ著書が最初でしたが、その後、面白い翻訳書だと思ったら早川書房、というパターンが続々。海外からの本をこうして読むことができるのは、出版社さんと訳者さんのおかげです。

さて『ああ、ウィリアム!』。面白かったです。上の写真は、本とは全く関係なく、読了後に浮かんだイメージ。ストーリーは、大きな事件が起こるではなく、結婚・離婚・親子や家族の問題を中心に進みます。背景には、アメリカならではの州による格差や、帰還兵の問題などがじっと潜んでいて、ついにはロードムービー的な展開に至るわけですが、「ああ、○○!」という場面が随所に出てきて、タイトルとシンクロ。「○○」には、ウィリアムはじめ登場人物の名前が入るのですが。小説の面白さは登場人物のセリフと心理描写に尽き、なんとも切なくて愛おしくなるお話でした。

主人公はルーシーという女性なのですが、著者のエリザベス・ストラウトさんは、自らの著書に前作との関連性を持たせて本を書くという特徴があるということで、ルーシーが登場する物語が本書の前に数冊あるということがわかりました。そのことは、本書内随所に出てくる記述からもなんとなく伺うことが出来たのですが、読了後、巻末の訳者あとがきを読むことによって、理解できました。

こうなると本書以前の「ルーシー」のことが気になって参ります。さっそく図書館で検索したところ、ありました。ちょっと遡って読んでみようと思います。

『ああ、ウィリアム!』(早川書房)エリザベス・ストラウト著/小川高義訳

読書『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』(SB Creative)中島聡著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』(SB Creative)中島聡著

この手の技術系(と見える)本をわたしが手に取るときは、具体的に知りたいこと、知っておくべきだろうなと思うことがあるとき。そうでないと、そもそもがどちらかといえば苦手な分野なので、読んでも上滑りしてしまう恐れが大きいからです。

本書を読みながらまず思ったのは、著者が読者に向かって、とても平易に理解できるように書こうとしてくださっていることでした。エンジニアでもプログラマーでもなく、さして興味さえない読者(わたし)にも読めるように、わかりやすい言葉を使い、わかりやすい例を出し、大切なことは繰り返し語り、「ここだけは知っておいて欲しい」という点を強調してくださっています。おかげさまで、苦手分野にも関わらず、週末一気に読むことが出来ました。

そもそもわたしがこの本に辿り着いたのは「NFTアート」のことを知識として知っておきたいと思ったからでした。「NFTアート」のキーワードで「Web3」のキーワードに辿り着いた次第です。少し前(だいぶ前?)によく使われていた言葉「Web2.0」と、どう異なるのか、なぜ3.0ではなく3なのか、このあたりも本書でわかりやすく書かれています。Web1.0からWeb2.0への変遷の話や、著者がマイクロソフト社で取り組んでいた開発の話などは、わたし自身同時期からパソコン・インターネットに触れていた一利用者として、興味深く楽しく読みました。

本書を読んだことで、NFTアートのこと自体というよりは、その技術やサービスを支えているのがどのようなものなのか、を、なんとなく理解することが出来ました。「ブロックチェーン技術」やら「仮想通貨」やら、わたしにとって、これまで言葉だけが視界に入るところで飛び交っていた状態だったのが、少し実態を伴ってきたという感じです。

NFTアート周りの本はこれからもう何冊か読んでみる予定にしていますが、一番最初に読んだのが本書でほんとうによかった!と思える本でした。著者のエンジニアとしての矜持や信念がバンバン伝わってきました。2023年1月初版第1刷で、約1年前の本です。変化・進化の激しい分野ですので、「今」の時点では環境や意識がずいぶん変わっていることは、想像に難くありません。が、Web3というものを素人がどう見たらよいのか、基本的に大切なこと、維持すべき姿勢は、この本を読んで理解できたことのなかにあるのではないかと思います。

『シリコンバレーのエンジニアはWeb3の未来に何を見るのか』(SB Creative)中島聡著

確定申告シーズン、今年は国税局からの税理士さんの記帳指導で大助かり。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

確定申告シーズン、今年は国税局からの税理士さんの記帳指導で大助かり。

シーズン到来。2023年度は、国税局からのご案内で、8月から「国税局から委託された税理士が、受講される方の備付帳簿に応じて、記帳の仕方、決算における処理、所得税及び消費税の確定申告書の書き方等の指導を、計4回無料で行うもの」なるサービスを受けていました。

つい先日、その4回目(最終回)の指導が終了。花祭窯の指導を担当してくださったのは、地元・宗像エリアで公認会計士事務所を開いておられる瀧口先生です。クラウド会計サービスfreeeの認定アドバイザーでもいらっしゃるので、毎回画面上でわかりやすく指導してくださいました。

日ごろ使っているソフト上で、記帳内容のチェックの仕方や決算処理の際に確認すべき事項や、そのための手順を教えていただけたのが、とてもよかったです。自分がクラウド会計ソフトの便利機能をほとんど使えていなかったことが、よくわかりました。指導のなかで見せていただいた作業手順は、そのまま持ち帰って使うことができましたので、実務的にも勉強になりました。

これまでにも商工会のサービスなどで、単発で税理士さんの相談をお願いしたことがありましたが、クラウド会計(それも、自分が使っているのと同じもの)に精通しておられる税理士さんは今回が初めてでした。プラットフォームが同じ=共通言語で指導していただくことが出来ますので、いいですね。わかりやすく明快なご指導で、たいへん助かりました。

それにしても、国税局が費用負担してのサービスですから、ありがたいものです。このような機会があるときは、しっかり活用したいですね。