読書『もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ』(文藝春秋)スティーヴン・キング著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ』(文藝春秋)スティーヴン・キング著

5月に『チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ』(文藝春秋)スティーヴン・キング著を読んでから、心待ちにしていた一冊です。いつものカメリアステージ図書館新刊棚に登場したのを見つけて、さっそく借りて参りました。上の写真は、キング著の別の本の表紙ですが、キングの姿を観たかったので。

今回の日本語版への翻訳は、白石朗氏と安野玲氏。白石朗さんのお名前は、わたしがこれまでに読んだキング著作でも、よく目にしてきましたし、安野玲さんは前作『チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ』でも担当なさっていました。

『もし血が流れれば』『ラット』の中編2編が入った本書。中編とは言いますが『もし血が流れれば』は300ページ超というボリュームですので、もはや長編1冊分です。というわけで、ガッツリ読み応えがありました。前回読んだ『チャック…』がホラーのスティーヴン・キングではなく、人との温かい交流が主題となるキング(「エモいキング」と呼ばれているそうです 笑)だったのに対して、本書は「怖い方のスティーヴン・キング」でした。

表題作の『もし血が流れれば』は、読み始めてすぐに既視感を感じました。以前に読んだ『アウトサイダー』でも大活躍したホリーが主人公で、ストーリーも『アウトサイダー』の続編的な内容だったためです。ホリーは、最近のキングのお気に入りキャラだということで、すでに彼女の名前がタイトルとなった新作が出ているとか。もう一遍の『ラット』は、こちらもキングお得意の「作家ものホラー」。『ミザリー』や『シャイニング』が思い出され、両編を読み終わったときには、ザ・キング!を満喫した充足感がありました。

さて『チャック…』を読んだ時に、訳者あとがきで、原著にはキング自身が本書の「あとがき」を書いているということを知りました。邦訳版では、次巻『もし血が流れれば…』に作者解説として掲載される予定とのことでしたので、密かに楽しみにしていました。で、読了後、ワクワクしながら巻末へ。ありました^^ いまだ創作意欲がまったく落ちていないことがうかがえるキングの「あとがき」を読んで、嬉しいやら楽しいやら。このあとも続々と新刊の予定があるのですから、やっぱりすごいですね。日本語版への翻訳を、楽しみにしています♪

『もし血が流れれば イフ・イット・ブリーズ』(文藝春秋)スティーヴン・キング著

読書:図録『眼のごちそう 食器』サントリー美術館 発行

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読書:図録『眼のごちそう 食器』サントリー美術館 発行

先日観に行ってまいりました、サントリー美術館での同タイトルの展示会図録です。わたしが展覧会を観た後に図録を購入するのは、まあまあ珍しいことです。図録を買わなくていいぐらいに、現地で実物を納得するまで見る、というのが、ふじゆり流の美術鑑賞。特に出先では、図録は重くて嵩張って持ち運ぶのがたいへんなので、よほどのことが無いと買いません。が、今回は「これは持って帰らねば!」と、現地購入しました。上の写真は、サントリー美術館での展覧会鑑賞前後に気兼ねなくゆっくりできる、お気に入りのスペース。

一番の購入理由は、作品解説をはじめとした巻末の資料が欲しかったから。展覧会会場では、基本的に「キャプションをほとんど読まないで、見るに徹する」のを旨としています。が、今回の展覧会はテーマが「食器」ですから、自分の勉強のために解説資料も読みたいと思いました。実際に自分の目で見てきたインパクトを前提に作品解説を読むことで、さらに理解が深まります。解説を読んでは写真で器の姿を再確認し、そしてまた解説を読み、という繰り返しをするのに、図録はとっても便利です。

さて持ち帰って本書を開いてみると、まず巻頭のサントリー美術館副学芸部長・安河内幸絵氏による「所感 近世の陶磁器の食器」の文章が、簡潔にまとまっていながら、とても興味深くおもしろかったです。ふだん、ややもすると「肥前磁器」の括りのなかだけでものを考えがちになってしまうわたしに、「日本の近世の陶磁器の食器は、もっと多様なのだよ」と諭してくれる内容でした。しばらく仕事机の上に鎮座しそうな一冊です^^

サントリー美術館で開催中の「眼のごちそう 食器」展は、2026年8月30日(日)まで。

令和8年度福岡県ジャンププログラム・ビジネスコースのキック・オフでした。

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令和8年度福岡県ジャンププログラム・ビジネスコースのキック・オフでした。

先日アップしたテイクオフ・パーティー記事に引き続き、「令和8年度福岡県ジャンププログラム」のお話。ビジネスコースがスタートしました。初日の昨日は、参加者の顔合わせとこれから行われるプログラムの概要説明というところ。本コースの参加社数は24社ということで、業種もさまざまなら、参加なさっている方の年齢層もさまざまです。「アトツギ」の立場で参加なさっている方に大学生の方がいらっしゃると思えば、会社を定年退職後に法人を立ち上げたとおっしゃる方もいらっしゃり、全体として賑やかな印象です。これからのグループワークが楽しみになる、顔合わせとなりました。

グループワークは5名のチームで行われ、その顔ぶれは、わたし以外は皆さん「アトツギ」の立場でいらっしゃるようです。運営側がつけてくれたチーム名が「地域資源・文化・場を生かした体験事業」となっていて、メンバーの業種や規模感や目的があまりにもバラバラなため、苦し紛れでつけられたチーム名かしら、という感じがしないでもなく(笑)。ともあれ、メンバーが多様であるほど、多様な視点を得られますので、とてもありがたいことです。

今回のプログラムでは、連絡事項伝達や進捗管理もろもろにSlackとNotionを使うということで、これまでチームで仕事をしてこなかったわたしには、思いがけず初めてのツールを試す機会になります。SlackもNotionも、お友だちとの会話のなかでしばしば単語が登場していましたので、サービス名は聞いたことがあるけれど自分で触ったことはない!というものでした。今回このような形でお試しできるのは、ラッキー♪です。

ワークショップは来月からスタート。今回掲げたテーマを事業化できるのか、今はまだまったく見当もつかない状態ですが、8か月後どうなっているものか、楽しみです^^

テイクオフパーティーで獺祭社長のお話―令和8年度福岡県ジャンププログラム。

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テイクオフパーティーで獺祭社長のお話―令和8年度福岡県ジャンププログラム。

昨年度お世話になった、福岡県の中小企業振興施策のひとつ「サッシン・ベース」プログラム。今年度はもういいかなと思っていたのですが、ひとつ検討すべき案件が出てきたところに、タイミングよく、パワーアップしたプログラムをご案内いただきました。プログラム内容に釣られて申し込み、無事審査に通り、参加決定。昨日はそのテイクオフパーティーでした。メインイベントである、株式会社獺祭(だっさい)の代表取締役社長であり4代目蔵元である桜井一宏氏の講演を目当てに出かけて参りました。

以下備忘。


  • 「絞り込み」「見える化」「市場を広く持つ」「脱希少価値戦略」「徐々に変化」
  • 見える化:杜氏の「経験」とか「勘」とか(いわばブラックボックスの中にあるノウハウ)を、いかに見えるようにするか。
  • (量ではなく)質の見える化。
  • 数値化することによって見える化→「人の手」をかけることが必要であることが見えてきた(例:米を洗うのも洗米機を使うよりも人の手で洗う方が良いものができる)→日本で一番製造人員が多い蔵元に。
  • 「人の手」による微調整こそが、もっとも合理的。
  • 分解していくことによって「人の手」による作業の価値が見えてきた。
  • 市場を広く持つ。東京→山口への(ブランド価値の)逆輸入。この経験があったからこそ、NY→日本への逆輸入。
  • 脱・希少価値によって、たくさんの人に幸せを届ける。
  • 小仕込み=回数多く仕込むことができる。
    →たくさん普及させることができる。
    →少しづつ改良やテストができて、バージョンアップにつながる。
  • 高品質・高価値市場での勝負。
  • タイミング。

令和8年度 アトツギ・サッシン伴走支援プログラム 「アトツギ・サッシン テイクオフパーティー」での講演より


実のところ、獺祭さん(旧 旭酒造さん)の成功ストーリーは有名ですし、あちらこちらで目にしたり耳にしたりする機会がありましたので、どのような取り組みをなさっているのか、なんとなく知っている気でいました。が、社長ご本人の口から聞くと、見えてくるものがまったく違うものですね。期待していた以上に面白いお話を聞くことができて、大満足の講演でした。

東京出張のお楽しみ―サントリー美術館『眼のごちそう 食器』展。

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東京出張のお楽しみ―サントリー美術館『眼のごちそう 食器』展

銀座黒田陶苑さんでの個展最終日に顔を出して参りました。藤吉憲典個展、今年も無事会期終了いたしました。ご来場、お買い上げくださいました皆さまに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。翌日は仕事上顔を出すところがいくつか。そのほか一つ以上は美術展を観たい!というのが、毎回の出張の目的になります。何個か美術展の候補を挙げていましたが、時間的に一つしか行けないな、となると、やはりこれ!でした。

入ってまず最初に出迎えてくれた、黄瀬戸の蓋物向付の揃いに「おおお~!」です。一気に期待が高まりました。そしてそのあとに続く器の充実度合は、その期待をさらに上回るものでした。他所から借りてきていたものももちろんありましたが、サントリーさん、良いものをしっかり揃いでお持ちだなぁ、としみじみ。「食器」という括りでしたので、時代が桃山から江戸後期までと幅広く、さまざまな産地のものがあったのが魅力的でした。同じ器を展示するにも、切り口によって見え方も変わりますね。実際に食事の場面では、磁器も土ものも、いろいろなものを使いますから、今回の展示は、料理人さんの目線にとても近かったのではないかしらと思いました。

今回の展示のなかで個人的に特に目を見張ったものの多くは、景徳鎮と鍋島でした。鍋島、良いのがあるところにはあるんだなぁ…とつくづく。しゃがんで下から(裏から)見たり、背伸びして上から見たり、ケースの周りをぐるぐる回ったり、できる限りの角度から観て参りました。動きが多くて側から観たら少々(かなり?)挙動不審だったかもしれませんが、朝一番の入館でしたので来場者はさほど多くなく、納得いくまで観ることができました。ふと周りを見れば、料理人さんと思しき、一人でお越しの若い男性が何人も目に留まりました。実際に使うことを考えると、手に取って見ることができるギャラリーが勉強になりますが、歴史の流れのなかで器をとらえ基本を学ぶには、美術館が開催してくれるこのような展示機会は、とても貴重です。大満足でした。

東京出張時にサントリー美術館比率が高くなるのは、展示の魅力はもちろんのことですが、加えて立地の良さもあります。わたしが仕事で足を運ぶ範囲で考えたときに、比較的便利な場所にあるので、移動計画が立てやすいのは、大きな利点。今回も、銀座―六本木―大手町-広尾と、うまい具合に動くことができました。

サントリー美術館『眼のごちそう 食器』展

読書『海外旅行でのスマホ使いこなし術』(技術評論社)リンクアップ著

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読書『海外旅行でのスマホ使いこなし術』(技術評論社)リンクアップ著

年に数回、ダンナが海外出張をするたびに、いまだに毎回「さてどうしよう?」と思うのが、現地でのスマホです。仕事で海外に出るようになって10年以上経っても、「これ」というやり方が決まりません。技術や常識が常に進化して変わっているから、ということもありますが、それ以上に、使いこなせていない感があります。そして、使えないなら使えないなりに、多少の不便はあれども「なんとかなる」という経験を積んできているので、現代っ子な方々に比べたら、さほど危機感を持っていないというのも大きな理由だと思います。とはいえ毎回「次の出張までに何とかしたいなぁ」と考えているというのも、事実。

さて本書は、いつものカメリアステージ図書館の新刊棚で見つけた一冊。即座に手に取りました(笑)。フルタイトルは『外国でもいつものスマホを活用したい! 海外旅行でのスマホ使いこなし術 iPhone/Android対応』です。これこれ!今までいろいろ試しましたが、アナログなダンナがストレスを極力感じずに使うには、「いつものスマホを、現地で自分で設定しなければならない要素を排して、使える」のが一番。そういう意味ではahamoがそのまま海外でも使えるようなので、乗り換えた方が早いかなぁなどと思っていたところでした。が、本書を見つけましたので、まずはこれでダンナが対応できそうかどうかを試してみてからにしようと思います。

というわけで、即買い決定の一冊^^

『海外旅行でのスマホ使いこなし術』(技術評論社)リンクアップ著

読書『アパレル興亡』(岩波書店)黒木亮著

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読書『アパレル興亡』(岩波書店)黒木亮著

いつものカメリアステージ図書館で、新刊棚、司書さんによる特集コーナーに続いて、時々面白い発見があるのが「帰ってきた本」の棚。本が返却されて、元の棚に戻る前に、一時的に並んでいる場所です。移動式なので、棚というよりは「ブック・カート」と呼ぶべきなのかもしれませんね。ともあれそこに並んでる本に手が伸びることがあります。「誰かが読んでいた本」はすなわち、人気の本かもしれない、という単純な思考です。本書はそんな「帰ってきた本」の棚から見つけた一冊。

タイトルから連想された「アパレル業界のビジネス小説」そのものでしたが、戦前戦後の時代からユニクロやZOZOの現代までと、長い期間を俯瞰して読むことのできる内容です。バブル景気の前後から現代にかけては自分の生きてきた時代とも重ねることができ、知っていたことも知らなかったこともたくさんあって、面白く読みました。アパレルを中心に据えながら、百貨店業界の栄枯盛衰や、産業構造の変化など、日本経済を振り返ることができる本でした。

ビジネス小説も、これぐらいの長いスパンで描いてくれると、歴史小説的な雰囲気も伴ってきますね。面白いだけでなく、業界研究としてすごく勉強になるなぁと思いました。サラリーマン時代(約30年前…)に仕事で鐘紡さんを担当していたことがあり、当時は既に「化粧品」で知られるカネボウさんではあったのですが、その社風や組織の巨大さや価値観の基盤にあるものなど、あの当時にこの本を読んでいたら、もっと先方のことを理解することができただろうな、と思ったりしながらの読書でした。

『アパレル興亡』(岩波書店)黒木亮著

郷育カレッジ公開講座-村上祥子先生の「食べることは生きること」。

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郷育カレッジ公開講座-村上祥子先生の「食べることは生きること」。

2026年度郷育カレッジの開講式について書いたのは、つい先日のことでした。今回の公開講座は、料理研究家・管理栄養士・福岡女子大学客員教授の村上祥子さん。「レンチンレシピ」の第一人者として知られています。当日は「食べることは生きること」と題し、講演と実演をしてくださいました。90分の間に料理の実演も含めるということで、村上さんの助手として、カレッジ運営委員から3名がサポートすることに。わたしもその一人として間近でご一緒させていただきました。

さて御年84歳という村上祥子さん、登場から驚かされました。細くて一見華奢なのですが、抱えていらっしゃった道具入れのバッグの重いこと。これを人に任せることなく自分で持ってこられたのね、と、まずびっくり。そして、事前に調理で使う道具の確認と電子レンジの動作をチェックする以外は、まったくリハーサルをなさらなかった豪快さ。我々助手スタッフは、何を作るのかレシピさえも事前に聞かされることなく、ぶっつけ本番で彼女の「○○してください」に速やかに応えていくことを求められました。

約1時間という限られた時間のなかで、彼女がお得意とする電子レンジでの「レンチンレシピ」で作った料理は、カレーライス、ミルクティー、夏ミカンサワー、ポップコーン、チャーハン、温泉卵と、盛りだくさん。舞台上での実演は、テレビ出演をはじめお手のものであられるのだろうとはいえ、すごい手際でした。そして我々助手は、ひたすらに彼女の言っていること、言わんとすることを汲み取って動くのみ(笑)。初めてお会いしたのに、躊躇なく(と感じました)任されてしまうので、助手としてはそれに応えるしかありません。人と一緒に何かをすること、周りを巻き込むことに、慣れていらっしゃる方だと思いました。

まあとにかく、すごいエネルギーでした。料理研究家として長いキャリアをお持ちですが、より本格的に活動すべく西麻布に料理教室を開いた(現在はクローズして福岡に一本化)のは、53歳のときだったとか。そこから数えても30年以上のキャリアを積んでいらっしゃるということです。そうか、わたしもまだまだできることがあるぞ、と、目を開かされました。気さくでチャーミングで強い意志を感じさせる迷いのない振る舞いが、とっても魅力的な村上祥子さん。郷育カレッジの運営委員として、ごく短時間ですが彼女の助手を務めることができたのは、わたしにとって、思いがけずラッキーなことでした。

先週末は開講式でした―2026年度「郷育カレッジ」がスタート。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

先週末は開講式でした―2026年度「郷育カレッジ」がスタート。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」。2026年度の開講式が無事に開催され、講座がスタートいたします。毎年この日を迎えると、ホッとします。講座が実際にスタートするのは今からなので、今からが本番とも言えますが、半年以上をかけてここに向かってカリキュラムを検討していきますので、ひとつの到達点でもあるのです。ちなみに今年度の講座数は88講座。特集テーマは「自然環境と防災・減災」で、12講座をピックアップしています。

さて開講式。例年、市の中央公民館の大きなホールを使っていましたが、今年からホールが使えなくなりましたので、市の健康福祉総合センターふくとぴあに会場が変更になりました。ホールに比べるとコンパクトなサイズであり、舞台はあるものの低い位置にあってバックヤードは無し。ですが、ご来場くださった皆さんとの距離が近くなって、かえって良かったよね、という結果になりました。

恒例の「公開講座」は、毎年どなたにお願いするか悩みどころです。ここ数年は放送大学に依頼をかけていましたが、今年度はご縁があって、福岡を拠点にご活躍の料理研究家・村上祥子さんが講座を担当してくださいました。ファンの多い方ですので、いろいろと心配事もありましたが、事前申込制(無料)で受付したところ、大きな混乱もなく運営ができました。村上祥子さんの公開講座については、とっても面白い体験となりましたので、また別に記事をアップしますね^^

開講式当日は、朝からの準備、お昼前後でリハーサル、午後の本番と、比較的スムーズに進みました。毎度のことですが、郷育推進課の市職員さんはとてもたいへんだったと思います。お疲れさまでございました。そして、郷育カレッジ運営委員の仲間の皆さん、こちらも毎度のさばけた働き具合で頭が下がります。チームワークの良さで、無事に開講式を終了することができました。

郷育カレッジについてのお問い合わせは、福津市郷育推進課へどうぞ^^

読書「杉村三郎シリーズ」で、実は初めましての宮部みゆき氏著作。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書「杉村三郎シリーズ」で、実は初めましての宮部みゆき氏著作。

いつものカメリアステージ図書館から借りてきたのは、宮部みゆき著『ペテロの葬列』文春文庫版の上下巻。わたし史上初の宮部みゆきさんの著作読書となりました。「杉村三郎シリーズ」第三弾!ということでしたが、そもそも初読書なので、そのようなシリーズものがあるとも知らず、なるほど、この物語の「その前の話」があるのね、と。とはいえ、第三弾をいきなり読んでも、おいてけぼり感はまったく感じませんでした。さすがです。

宮部みゆき著=なんだか怖そう、の、わたしの勝手なイメージは、完全に覆されました。なんとなく、怖いストーリーのイメージだったり、時代小説の名手というイメージだったりが勝手に頭のなかで膨らんでいましたが、それらはほんの一部にすぎなかったことが実読で判明しました。多彩なジャンルでたくさんの著作がある作家さんですから、当然ですよね。本書はといえば、犯罪ものですがエンタメ要素を感じるものでした。エンタメと言い切るには、読後はスカッと感だけでなくモヤモヤ感も残りましたが。

バスジャックではじまった物語は、悪徳商法詐欺や企業人向け合宿形式の自己啓発研修など、一筋縄ではいかないどす黒い問題につながっていました。読みながら、そういえばそういうのあったわ~と、一昔前に社会問題化した実際の事件などを思い出しました。こうした犯罪だったり犯罪の一歩手前だったりは、今も形を変えながらずっと続いているのですよね。物語の中でのバスジャック犯の動機と行動が、「その動機に対してその行動でいいのか!?」と微妙にずれている感じがして、違和感がまったく無かったといえばウソになります。が、もしかしたら実際に犯罪を犯してしまう心理状態になったときって、案外そんなものかもしれないな、などとかえって現実的かもと思いつつ。

10年以上前に、ドラマ化もされていた模様。今回、初・宮部みゆき著をライトな感覚で読むことができたので、これから少しづつ広げていきたいと思います。まずは杉村三郎のその後が気になるので、図書館で続編を探します^^

宮部みゆき著『ペテロの葬列』文春文庫