こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
お茶のお稽古も夏休み明け―「聖福寺開山忌前晩献茶式」のお手伝いに行って参りました。
9月5日は栄西禅師の命日です。日本最初の禅寺と言われる聖福寺開祖の栄西禅師は、日本に「茶」をもたらした人物だと言われ、毎年、命日の前日9月4日に、聖福寺の開山忌・栄西禅師の供養が行われています。わたしが入門している茶道南方流・円覚寺は、聖福寺さんの塔頭であり、毎年円覚寺の和尚様が法要の献茶を差し上げています。
早めに準備が整いましたので、写真など撮る余裕がありました。毎年のことながら、外の強い日差しと、本堂内の暗さ、はためく布の色彩が、なんとも言えず美しい空間です。「陰影礼賛」というのは、こういう空間に向けられる言葉なのだろうなぁと、一人満足に浸りました。
お献茶とお坊様の読経による法要の儀式は、視覚的にも聴覚的にも、荘厳で素晴らしい体験となりました。ここ数年、毎年お世話になっていますが、何度味わっても特別です。
昨年の献茶の際に課題となった「お湯の加減」も、今年はばっちり良かったとのことで、炭起こしを担当なさる先生の、ご経験に基づくご判断と細やかな気配りに、深く感嘆いたしました。わたしは荷物を運んだり動かしたり、という、単純な仕事のお手伝いしかできませんが、それでも先生・先輩方の一番後ろでほんの少しでも役に立っているかと思うと、とても嬉しくなります。
9月に入り、8月は夏休みだったお茶のお稽古もそろそろ再開です。