こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
新作ができるとやっぱりワクワク。
食器でもアートでも、藤吉憲典の新作ができるときは、毎回ワクワクします。先週末は、ロンドンSladmore Contemporaryでの次の展覧会に向けた作品が5つ、窯から上がりました。本窯焼成の後、赤絵窯に3回入って、やっと出来上がり。
白熊(シロクマ)、豹(ヒョウ)、ヒクイドリ、ケープペンギン(アフリカペンギン)、カバ。動物園のような顔ぶれは、テーマ「Endangered Animals(絶滅危惧種)」での制作です。コロナ禍で遠方への移動が難しいなか、近場の動物園に足を運び、写真データをたくさん集め、というところから制作スタートしたのでした。
今回はテーマをいただいてから、作品として出来上がるまで半年ほどでした。新しいものを生み出すのには時間がかかるので、半年での完成は早い方です。作家がもともと作りたいと考えていた顔ぶれだからこそ、テーマをいただいたときにすぐに反応できたのだと思います。写真は今回の新作のひとつ、豹。
ワクワクと嬉しく眺めるのも束の間、サイズを測り、撮影し、梱包して海外発送準備にとりかかります。作品が出来上がってから花祭窯に居るのはほんの数日。ロンドンで展示されている様子をこの目で見たいなぁ、と思いつつ。
海外発送準備は何回もしてきているものの、発送を完了してしまうまで、未だ緊張しっぱなしです。発送が済んだら、次は無事に届くことを祈るばかり。ギャラリーから到着報告があればひとまず安心するも、今度は「送り出した作品たちが素敵なコレクターさんと巡り会い、それぞれのお宅で愛されますように」と、子どもを送り出す親の心境です。