藤吉憲典のAnimal Boxesシリーズに新展開。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典のAnimal Boxesシリーズに新展開。

今年末のロンドンSladmore Galleryでの個展に向けて、じわじわと制作を開始しています。いつものことながら面白いなぁと思うのは、アート作品に取り掛かったときの作家・藤吉憲典の集中力。この人にはこんなに集中力があったのか!?というほどの熱中ぶりを見ることができます。作る人が一番楽しんで作ったモノ。楽しく作られたものは、その楽しさを見る人たちに伝えていきます。

そんな藤吉憲典が昨年来からチャレンジをはじめていた新展開が、ようやく形になりそうです。藤吉憲典の作る陶箱作品Animal Boxesは、箱の上に動物が載っています。これまではそのサイズが「箱>動物」だったのですが、「箱<動物」となります。「たったそれだけ!?」と思われるかもしれません。でも「磁器」という素材の性質上、この変化はかなり大きなものでして、技術とセンスが求められます。

その写真がこちら。クリックすると大きな写真を見ることができます。

藤吉憲典 キリン陶箱 野兎陶箱

現在、赤絵(上絵)をつけている最中です。向かって左のウサギ陶箱と、向かって右のキリン陶箱をご覧いただくと、その「箱:動物」のバランスの違いがお分かりいただけると思います。「箱<動物」のキリン、これまでにない存在感です。

これから、赤絵窯で焼成して、また赤絵をつけて、また焼成して…を数回繰り返して完成。出来上がりがとっても楽しみです。