有朋自遠方来(友有り遠方より来る)、2023秋。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

有朋自遠方来(友有り遠方より来る)、2023秋。

このタイトルを、わりと最近つけたような気がする…と思ったら、今年の2月でした。今年に入ってから人の移動が再開したのだということを、あらためて感じます。

上海からの嬉しいお客さまでした。前回上海でお会いしたのは、2019年11月のことでしたので、まるっと4年ぶりです。

今年に入ってコロナ禍下の様々な制限が続々と解除に向かうなか、思うように人の動きが戻らなかった中国‐日本間。国の政治レベルの話だからどうしようもないとは思うものの、中国で仕事をしている方々とそのご家族は、この3年ほんとうに大変だったと思います。

今回は一か月を日本での商談や視察、スタッフの研修にあてているという料理人さんは、彼がまだ10代で大阪の料理屋さんで修業をなさっていたころからのお付き合い。ここ津屋崎の花祭窯に遊びにいらしたのは、6‐7年ぶりになるでしょうか。「器のご相談で伺います」「宴会希望です」ということで、楽しみにお待ちしていたところでした。

到着して開口一番「今日は作りますよ!」。たくさんの食材を持ち込み、我が家の古く狭い台所で次々と料理を作ってくれました。うちにいらっしゃると、いつもそうなのです。「調味料揃ってないよ~」と言えば「大丈夫です!あるものでつくりますから!」と。「なつかしいな~」と言いながら。

料理する姿を後ろから拝見しつつ4年分の近況とこれからの展望を伺い、料理のお仕事への情熱がますます強まっているのを感じました。上海に渡ってからのお仕事ぶりを傍目から見ると、かなりの成功を収めておられます。謙虚で丁寧な取り組み姿勢は独立当初、独立以前からまったく変わらず、むしろ、より際立ってきたかもしれません。「もう32(歳)になったんですよ!」と聞き、まだ32歳かぁと、ますます楽しみになるのでした。

おかげさまで気持ちもお腹も満腹。たくさんおしゃべりし、たくさん笑いました。今後のご発展に向けて、器や設えで藤吉憲典ならではの力を発揮できそうなご相談もいただき、とても嬉しい再会となりました。