こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
藤吉憲典の作家スケジュール、怒涛の七月に続いて、八月は北京での初個展です。
ダンナ・藤吉憲典のスケジュールを管理しているものとして、ちょっぴり言い訳をさせていただきますと、いつも(例年)は、こんなに同じ時期に展覧会が重なることは無いのです。そもそも藤吉憲典は、一人ですべて作っていることもあり、年間の個展数は多くはありません。ほかの作家さんに比べると、かなり少ない方だと思います。が、今年はこの夏に、チャレンジ的な個展が重なりました。
というわけで、八月は初北京。中国・北京にある喜水ギャラリーさんでの初個展開催です。個展に先立ち、ギャラリーオーナーさんが花祭窯にお越しになったのは、今月の初めのことでした。本日作品の最終便を発送完了し、ちょっぴりホッとしたところです。
これまでに開催してきた上海での個展でもそうだったのですが、中国での展覧会情報は、なかなかサイトで共有できないのが難しいところではあります。が、現地では、中国版インスタグラムと言われる「小紅書」で、バンバン宣伝してくださっているとのこと。ありがたいことです。
今回は「ミニ個展」と位置付けつつも、オーナーさんの意欲をとても感じています。これまでに日本の伝統工芸作家さんたちの展覧会を開催してきたオーナーさん、そのほとんどは「食器」の範疇ということでした。今回の藤吉憲典の個展では、数は少ないながらも、アート作品もぜひ展示して欲しいというご要望をいただきました。これまでにギャラリーで扱ったことがないからこそ、お客さまがどのように反応なさるか見てみたいとおっしゃるのは、喜水ギャラリーさんにとってもチャレンジングな個展になるということです。
こうして一緒にチャレンジして行けるのは、作家にとっても有り難く楽しいこと。国内外を問わず、このようなギャラリーオーナーさんに出会えることは、嬉しいことです。もとより藤吉憲典のお取引先様は、これまでもチャレンジングな方々ばかり。売れると分かっている作家の、売れると分かっている品揃えを並べるギャラリーではなく、売れる売れないの前に自分が好きだから扱いたいと思える作家・作品を並べるギャラリー。そんなオーナーさんたちがいてくださるおかげで、藤吉憲典は独立してここまで作家活動を続けてくることが出来ています。だからこそ、「藤吉憲典」の作るものでギャラリーさんに少しでも儲けていただけるように頑張りたい!と思うのです。
北京喜水ギャラリーさんでの藤吉憲典個展は、8月4日(日)~8月11日(日)です。