現代美術家との縁側おしゃべり―美術・芸術を仕事(生業)にして、続けていくことの方法について。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

現代美術家との縁側おしゃべり―美術・芸術を仕事(生業)にして、続けていくことの方法について。

現代美術家の徳重秀樹さんとは、藤吉憲典の10年来のお友だちです。二人が出会ったときは、うちは佐賀、徳重さんは東京で制作活動を行っていて、藤吉が東京で個展をするときには見に来てくださっていました。その後、うちは福岡に移転し、徳重さんも郷里の鹿児島に戻られて、たまにここ津屋崎に遊びにいらっしゃるようになりました。今回は台風一過の晴れの日の訪問でした。

芸術家は(美術家でもアーティストでも陶芸家でも)、名乗ればその日から芸術家、なので、誰でもなれると言えます。ただ、その作品で食べていくとなると、それが出来ているのは、ほんの一握り。芸術の世界だけではありませんが、いいものをつくれば売れるというものではなく、商才と運も必要だというのは、現実問題として立ちはだかってくるところです。いかに作り、いかに発表し、いかに人に見てもらい、いかに生業とする(生活のためのお金に変える)か。

アーティストという括りでは同じですが、藤吉と徳重さんとでは、作品を世に出すアプローチはまったく異なります。それぞれに、それぞれの方法を、キャリアを通じて試行錯誤してきています。だからこそ、お互いの近況を聞き、語るのはとても面白く刺激的な時間です。気づかされることも数多く、今回もいろいろと考えさせられました。