今度はキーケース―古いバッグの革がアップサイクルでいい感じに復活・その2

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今度はキーケース―古いバッグの革がアップサイクルでいい感じに復活・その2

「その1」は、ペンケースでした。もとはサラリーマン時代(かれこれ30年以上前)に購入し、一番気に入って使い倒したバッグ。本体はキズやひび割れやシミでひどい状態になってしまったのが、内側のポケットに使われていた革はとてもきれいな状態でしたので、これは!と、取り外してとっておいたものです。

お友だちの革職人さんが、作ってくださいました。振り返ってみれば、これまでの人生で「キーケース」なるものを使ったことがありませんでした。55年目にして初キーケース♪

アップサイクルキーケース

ベル(鐘)型のキーケースです。釣鐘よろしく、バッグ等に結び付けることができる革紐が上部についていて、これならキーケースがバッグの中で迷子になることもなさそうです。上に乗っている革製のイカは、これまた別の革職人のお友だちが作ったキーホルダーなのですが、今回アップサイクルで出来上がったキーケースと色合いがばっちりでしたので、くっつけてみました。

こんなふうに、身近にいる「腕」のあるお友だちのおかげで、何気なく贅沢をさせていただいています。

アップサイクルでお世話になったお友だち アフォーダンス

イカキーホルダーを作るお友だち cokecoleather

他所から来た人の目線を借りていつもの街を歩くことで見えてきたいくつものこと。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

他所から来た人の目線を借りていつもの街を歩くことで見えてきたいくつものこと。

言い換えると、よそから来た人と一緒に街を歩くと、いつも歩いている場所でも、見える景色が変わることがある、ということ。住んでいる街に漠然と向ける目線と、訪ねて行った先に向ける(何らかの目的を持った)目線は、当然かもしれないけれど違うものですね。つい先日、遠方から来たお友だちと一緒に街を歩いたときに、つくづくと実感したのでした。

上の写真は、博多から天神を中心とした福岡市街地のマップなのですが、昨今、住んでいる場所でこの類の地図を手に取るということがまずありません。ホテルに観光客向けに設置してあるというこのマップを見てみると、とってもわかりやすく、観光に限らず便利そうです。もともと紙派のわたしとしては、スマホでグーグルマップを見るよりも、がぜん使いやすく。

仕事での訪問にしても観光での訪問にしても、行先での行動を決めるために、多かれ少なかれ下調べをし、せっかく行くならばその土地らしいものを楽しみたいという気持ちが、「目に見えるもの」を変える原動力になるのだなぁ、と思いました。つい先日アップした「アクロス山登山」も、お友だちがよそから来たからこそ、の体験。わたしは子どもの頃に東京から長崎への引っ越しを経験しているのですが、その引越しが決まって初めて、上野動物園にパンダを観に行き、浅草の雷門をくぐったのを思い出しました。

住んでいる場所での「観光」、たまにやってみると、いつもと違ったものが見えてくること、間違いなしです。視点を変える、視界を広げる訓練になりますね^^

読書『若い男/もう一人の娘』(早川書房)アニー・エルノー著/堀茂樹訳

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読書『若い男/もう一人の娘』(早川書房)アニー・エルノー著/堀茂樹訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚より、表紙の雰囲気に惹かれて借りてきた一冊です。上の写真はカメリアステージ図書館の見取り図なのですが、入り口となる階段を上がった正面に「新刊棚」があります。棚二つほどで、面積はそれほど大きくない=そこに並ぶ本の数は限られるのですが、場所的にまず目に飛び込んでくる良い配置なのですね。

さて『若い男/もう一人の娘』。本のタイトルも作家名も、まったく心当たりなく借りてきたのですが、アニー・エルノーさんは2022年にノーベル文学賞を受賞していて、日本語訳されたものとしては受賞後第一作目だということです。ノーベル文学賞受賞=キャリアのある作家さんということですね。デビューから50年を超えているそうです。とはいえ、こうした情報はすべて読了後に仕入れたもので、先入観の無い状態で読むことが出来ました。

本を開いて数ページ読み、なんというのか「あ、フランスっぽい」と感じて、著者プロフィールをチェック。やはりフランスの作家さんでした。この「フランスっぽい」とわたしが感じる理由というのが、あくまでも「なんとなく」なのですが、まあまあ当たるのが不思議です。その都度状況を書き留めて置いて分析したら、具体的に「フランスっぽさ」を感じる要素を上げることができるのかもしれませんが。それはさておき、とにかく「フランスっぽさ」を(ややくどいほどに)感じながら、短編(中編?)ふたつ、面白く読みました。

本書に限らず、個人的な記憶をもとにした自伝的な小説が彼女の持ち味のようです。執筆作業はきっと痛みを伴うのだろうな、血を流しながら、痛みを昇華していくのだろうな、と、勝手に推察しつつ読みました。わたしが知らなかっただけで、邦訳書がたくさん出ているようですので、さかのぼって読んでいきたいと思います。

『若い男/もう一人の娘』(早川書房)アニー・エルノー著/堀茂樹訳

福岡市街地で30分登山!?―ついに「アクロス山」に登ってきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡市街地で30分登山!?―ついに「アクロス山」に登ってきました。

「アクロス山」は、「国際・文化・情報の交流拠点」として福岡・天神の旧福岡県庁跡地に誕生した公民複合施設「アクロス福岡」の、ステップガーデンです。ステップガーデン…直訳すると階段庭園ですね、2階部分から14階部分まで階段状に屋上緑化が施されているものです。

アクロス福岡ステップガーデン

1995年オープンのときには幼木だった植栽が、どんどん大きくなって、ついた呼び名が「アクロス山」。わたしはちょうど1995年に一度福岡暮らしをしていましたので、真新しいビルが斬新な手法で植栽されているというニュースは耳にしていました。が、アクロス福岡は「仕事の用事で足を運ぶ場所」の位置付けであり、ビル内のオフィスに足を運ぶことがあっても、話題のステップガーデンに行ったことがありませんでした。

つい先日、関西方面から遊びに来た友人が「登れるなら、登ってみたい」ということで、そういえば人が登っている映像をテレビで観たことがあるなぁと調べてみたら、何のことは無い、ふだんから登れるようになっているのでした。この建物のなかにも前にも、何度も足を運んだことがあるのに、そんなことも知らないまま約30年経っておりました。

アクロス山

いざ、アクロス山登山。平日の日中ということもあり、人は少ないものの、登っている人、わたしたち以外にも何人もいらっしゃいました。そして、この場所を使い慣れている感じのスーツ姿のお兄さんが、あずまや的なスペースでパソコンを広げ仕事をしていたり。「登山」とはいえ、歩きやすい階段ですから、スーツ姿でもぜんぜん大丈夫です。オフィス仕事の合間に登ったら、素晴らしい気分転換になるだろうな、と思いました。

アクロス山登山

木々の緑、流れる滝、小鳥の声、足元に転がるどんぐり。ゆっくり登って、ゆっくり下って、約30分。とても気持ちの良い時間でした。今度から天神に出たときには、この場所を有効活用することにいたします^^

本のイベント「BOOK MEETS FUKUOKA~本のもりのなかへ~」を見に行ってきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

本のイベント「BOOK MEETS FUKUOKA~本のもりのなかへ~」を見に行ってきました。

福岡市では「ブックオカ」という、本のイベントが秋の恒例行事となっています。「Book」と「福岡」をあわせて「ブックオカ」。これっていつからだったのだろうと思ったら、今年で19年になると、公式サイトに書いてありました。

ブックオカ〜福岡を本の街に

「BOOK MEETS FUKUOKA」は、「ブックオカ実行委員会」と、そのなかで中心的役割を果たしておられる書店「ブックスキューブリック」さんによる企画イベントです。

いやぁ、楽しかったです!「独立系書店」と呼ばれる、地域に根差した小さな書店さんによる本のセレクトは、棚を眺めているだけでワクワクしましたし、全国から集まったという出版社の多様性にも、驚きました。近年「一人出版社」をはじめ、小さくて尖っている出版社がじわじわと増えているという話を聞いたことがありましたが、ほんとうにいろんな出版社があるのだなぁと感心。

そこに並んでいる本にも、その本を並べた書店、出版社の存在にも、大いに刺激を受けました。本好きの方々にはおススメのイベントです。福岡パルコで11月10日(日)まで^^

BOOK MEETS FUKUOKA~本のもりのなかへ~