こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
BASE GALLERY HAKATAがオープン―博多御供所町に素敵なアートギャラリーが登場。
博多御供所町は、最近は「博多旧市街地」と呼ばれて、毎年11月のライトアップイベントでも恒例の人気のエリアとなりつつあります。日本に茶をもたらした栄西禅師が開祖となる日本初の禅寺・聖福寺を中心に、周囲にはたくさんのお寺があります。わたしがお茶を習っている南方流の円覚寺は、聖福寺さんの塔頭であり、毎年九月に行われる栄西禅師の法要には、円覚寺の和尚様が献茶を差し上げています。上の写真は、聖福寺さん。
そのような、わたしにとって馴染みの深い場所に、この11月アートギャラリーがオープンしたと知り、さっそくお茶のお稽古帰りに寄ってみました。
BASE GALLERY HAKATAさん。タイミングよく、オーナーさんが在廊しておられ、お話を伺うことが出来ました。もともと東京で40年続くギャラリーで、二店目を出すのは必ずこの御供所町と決めておられたそうです。現在は、東京と博多を行ったり来たりしていらっしゃるとか。この地にギャラリーを開いた経緯や、ビル正面に入るお茶やさんとカフェについての情報など、気さくに教えてくださいました。落ち着いた物腰のなかに強い意志が感じられるお話に、ここから博多のアートシーンが動き出すかもしれないと期待が高まりました。
ギャラリーの入っている「グラムビル御供所町」は、道路に面してはお茶とお干菓子のお店「SABOE HAKATA」が入り、その脇を奥に進んでいくと、BASE GALLERY HAKATAの入り口があります。うなぎの寝床=町家の建っていた奥に深い立地を生かしたギャラリー空間は、半地下から一階部分を吹き抜けにした天井の高いつくりになっており、スペースはさほど広くはありませんが、縦に開放的な空間がとても贅沢です。静謐な空気に満ちていました。
自分の行動範囲のエリアに、このような素敵な場所が出来たことが、嬉しくてたまりません。聖福寺さんからすぐの場所=南方流円覚寺からもすぐなので、しょっちゅう足が向きそうです。福岡市内は、天神から向こうの赤坂・大名エリアにアートギャラリーが多いのですが、博多のこの場所に開いてくださったことが、ほんとうにありがたいです。「人間の価値の基礎(ベース)をつくるようなアート」を追及するというギャラリーコンセプトにも深く共感します。
現在、BASE GALLERY HAKATAでは、開廊記念展「静寂の形」を開催中。興味のある方は、ぜひ覗いてみてくださいね!