大阪都島区にある藤田美術館に行ってきました―大阪日帰り出張その1。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

大阪都島区にある藤田美術館に行ってきました―大阪日帰り出張その1。

ロンドン訪問時にいつもリサーチやアテンドを依頼しお世話になっているNさんが日本に帰国中というので、会いに行ってきました。アートや工芸関連はもちろん、広い分野でビジネスの数々のプロジェクトを担い、日本と英国の文化・経済の橋渡しをしておられるNさんには、ロンドン進出を模索していた頃から10年以上お世話になっています。「ロンドンまで行かなくても会えるなんて!」ということで、機会を逃さぬよう新幹線に乗り一路大阪へ。

アポイントの時間以外は、気になっていた場所をチェックする時間に宛てました。まずは都島区にある藤田美術館へ。前からその存在は知っていましたが、今回が初訪問です。関西エリアにある美術館は、万博前にリニューアルに入っているところが多かったのですが、藤田美術館もその一つ。新大阪駅から大阪東線と東西線を乗り継ぎ、大阪城北詰駅下車、3番出口を出たらそのすぐ横にありました!これならわたしでも迷いません^^

素晴らしかったです。まず建物がおしゃれ。そして展示室の作りの贅沢なこと。入館時にスタッフの方が「中の照明が暗いのと、展示ガラスの透明度が高いので、ぶつからないようお気を付け下さいね」とおっしゃったのが、まったく大げさではありませんでした。展示ケースのガラスがまったく気にならず、モノに寄り過ぎて「危ない危ない」とガラスから離れるということを何度も繰り返しました。

展示されている中身も、もちろん見応えたっぷり。今はまだ穴場のようで入館者がそれほど多くありませんでしたので、じっくり拝見いたしました。学芸員さんのキャプションパネルにも工夫がみられ、親しみを感じました。展示内容のガイドは、入館者各自のスマホを館内専用のWi-Fiにつなぎ、専用のウェブサイトで確認しながら拝見できる仕組みになっています。これまでの美術館サービスを、根本から見直している感じが伝わってきました。斬新というか無駄が無いというか、あっぱれです。

展示数は多過ぎず少なすぎず、一つ一つじっくり観てちょうど満足するぐらいの量です。この塩梅もまた心憎い配慮。展示替えのスケジュールは3か月ごとになっていましたので、機会を見つけて何度でも足を運びたいところです。展示を満喫した後は、庭園を通って出口に進むのですが、この庭園がまたGOOD。都市部での「美術館+庭園」というと、東京青山の根津美術館が頭に浮かびますが、藤田美術館もまた素晴らしかったです。すぐそばにOBP(大阪ビジネスパーク)のビル群があるとは思えない環境でした。

大阪藤田美術館

展示室内は、スマホでの写真撮影はフラッシュ禁止でOKです。

大阪藤田美術館

↑入ってすぐのこのメッセージにじわっと来ました。

大阪藤田美術館

↑本物がここにいらっしゃるとは知らなかった、有名な空也上人像。

大阪藤田美術館

↑収集者はこの方。

大阪藤田美術館

↑お天気が良かったので庭園でゆっくりしました^^

藤田美術館

超穴場です。おススメです。