読書『人気建築家と考える50代からの家』(草思社)湯山重行著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『人気建築家と考える50代からの家』(草思社)湯山重行著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、タイトル買い(買ってはいませんので、「タイトル借り」ですね)。久しぶりの実用書(?)です。著者は本のなかで「エッセイだと思って読んでください」的なことをおっしゃっていますが、実用に役に立つであろう本。

著者は1964年生まれということで、ほんのちょっぴり上の世代。だからこそ、「住まう」ことについて、年代的にそろそろ考えた方が良いことなど、とても刺さる内容が盛りだくさんでした。60代で建てる家を提案した「60ハウス(ロクマルハウス)」「TOFUハウス」「ぴっころハウス」など、著者がこれまでに提唱してきたという家のパターンの面白さはもちろん、実家じまいの話、二拠点生活の提案、持ち家と賃貸の考え方など、興味深いお話がいろいろ。

自営業者としては、生活の拠点としてだけでなく、仕事の拠点としての「家」をも念頭に、いろいろと考えさせられる問いかけがたくさんありました。これから10年後、20年後をどう生きるか、どう働くか。我が家は仕事と生活が密接なので、毎年立てている事業の経営指針書に、「家」の要素を取り入れていくべきだなぁと、気づかされました。ともあれこの手のことを考えるのは、未来への不安以上にワクワクが伴うものであり、この本に出合えたのは良いタイミングだったと思います。

『人気建築家と考える50代からの家』(草思社)湯山重行著