こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
5月の九響定期演奏会は、演奏会形式の「オペラ トスカ」でした。
1月の九響ニューイヤーコンサート、2月の日本フィル以来、久しぶりのコンサートは、九響の定期演奏会。昨年来ずっと、3階席を指定席にしていましたが、いろいろ試してみようと思い、今回は1階に席をとってみました。演奏会形式のオペラで1階だったのは、わたし的には観やすくて良かったです。
さてプッチーニの歌劇「トスカ」。タイトルは聞いたことがありましたが、どんなストーリーなのだか、まったく知らないままに会場へ向かいました。演奏の内容がどんなものなのか、よく知らないというのはいつものこと。毎回会場でいただく九響の冊子に、プログラム詳細と解説が載っているので、演奏会の概要を自分が知りたいと思えば、それを開けば大丈夫という安心感があります。素人のわたしにとっては、ものすごく助かります。
いつもはあまり事前にプログラム情報を入れないのですが、開演を待つ間にちょっと解説を読んでみました。なるほどなるほど。そして、今回は開演前に指揮者の熊倉優さんによるプレトークがあり、そこで「なぜ今年プッチーニなのか」の解説もあって、気分が盛り上がってきました。この「プレトーク」、わたしは初めての経験だったのですが、指揮者の方と聴衆との距離が近まるような感じがしました。とてもいいファンサービスですね。
演奏会形式のオペラは過去に数回観たことがありました。オーケストラと、演者、そして舞台両側には字幕のディスプレイ。目に見える派手な舞台装置も道具もなく、そのことが余計に、これだけで世界観を作り上げる力のすごさを感じさせます。歌劇「トスカ」全3幕で、すべてをフルで演奏するのはあまり無いことのようですね。プレトークでそのことを知り、貴重な機会なのだとわかりました。
休憩時間を含め2時間半を超える演奏会は、夢中になっているうちにあっという間に過ぎました。「人の声ってすごい!」というのが、率直な感想です。主役のトスカを演じた高野百合絵さん、すごく迫力がありました。昨年11月の定期演奏会のときにも高野さんのソプラノがあって感動したのですが、そのときよりもさらに迫力が増していたように思いました。
それにしても、これだけの舞台を数千円のチケットで観ることができたというのは、ものすごく贅沢でした。九響の定期演奏会は、とってもお得だと思います^^