小学校の夏休み学習会に、美術講座(コラージュ制作)で協力参加。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

小学校の夏休み学習会に、美術講座(コラージュ制作)で協力参加。

福津市では「コミュニティ・スクール」なるものを推進しています。小中学校の運営に地域の方々が参画し、「地域に開かれた信頼される学校づくり」「子どもたちが異世代や多様な立場の人と関わる機会の創出」を意図しています。ある小学校で地域住民との交流を交えた「夏休み学習会」を開催するにあたり、イベント的に美術系の講座を希望しているということで相談があり、協力してまいりました。

小学1年生から6年生までの生徒が約50名参加する学習会。夏休み二日間だけでも、こうして学校で受け入れてくれる機会があるというのは、保護者にとっても、子どもたちにとっても、ありがたいことだろうなと思います。運営する学校の先生方、地域の大人たちの愛を感じます。まずは旗振り役の教頭先生にお会いして、小学校の状況や、夏休み学習会の目的などをお伺いし、今回は「コラージュ」を取り入れることにいたしました。

コラージュ

上の写真は説明用サンプルとして、久しぶりに自分の手を動かして作ったコラージュ。いつやっても、やっぱり楽しい作業です。

通常1時間から1時間半かけて行っているコラージュのプログラムを、時間割の関係で30分に組み直し。50名を前後半に分けて25名づつの講座となりました。最初の説明と、後片付けの時間まで含めて30分のプログラムですので、実質作業ができるのは20分ほど。こんなに短い時間で組んだのは初めてでしたが、思いのほか小学生たちが集中力を発揮してくれて、充実した時間となりました。時間も素材も、制限されたなら制限されたなりに、面白い作品が出来上がると証明できる、良い機会となりました^^

久しぶりに子ども相手のコラージュ講座で、とにかく面白かったです。一口に小学生といっても、1年生と6年生とでは成長度合いがまったく異なります。今回はその1年生から6年生まで混成での50名でしたので、まぁその成果物の多様なこと。夏休み学習会のお手伝いにボランティアで来ていた近所の高校生たちにも、せっかくだからとコラージュ制作をしてもらいました。最初は「えー…」と言いつつも、はじまったらものすごく集中して作り上げる姿が見られました。これまたとても面白かったです。

子ども向けの美術講座もそろそろ再開しようかしら、と考える機会になりました。ご興味のある方はお問い合わせくださいね。

夏越祭2025-今年もぞろぞろと茅の輪くぐりをして参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

夏越祭2025-今年もぞろぞろと茅の輪くぐりをして参りました。

一年の上半期の穢れを祓い、無事に感謝する夏越祭=茅の輪くぐり。ここ津屋崎の波折神社では例年7月末に行われています。今年も7月最終日曜日の夕方から神事がスタートということで、お散歩がてら出かけてまいりました。

神事が始まる18時を過ぎると、にわかにあちらこちらから人が集まってきます。皆さんご近所さんなので、普段着でちょっと出てきました、という風情なのが、毎年のことながらとってもGOODです。本殿内での神事を待つ間、よく見る顔、久しぶりの顔、顔を合わせてはあちらこちらでおしゃべりする時間も楽しく。

波折神社 茅の輪くぐり

いよいよ茅の輪くぐりがスタートすると、ぞろりと長い行列になりました。コロナ明けから、年々人が増えているような気がします。嬉しいですね。鳥居から大きくはみ出して道路を半分塞ぎ、たまに通る車の妨げになっているのも、まぁご愛敬。くぐり終わったら、社務所で紅白饅頭を受け取り、茅の葉(枝)を何本かいただき、持ち帰ります。持ち帰った茅で輪っかを作って玄関先にお守りとして掛けるのです。輪っかづくりは、毎年ダンナの仕事。

今年も無事、茅の輪くぐりができて大満足。お祭りを準備してくださる神主さん、氏子総代の皆さんに感謝です^^

今回は「柿渋染め」で―三代目の暖簾(のれん)が到着しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今回は「柿渋染め」で―三代目の暖簾(のれん)が到着しました。

現在二代目の暖簾(のれん)がだいぶ傷んできたので、三代目を検討中。…と書いていたのは、5月初めのことでした。これまでの2代の暖簾でわかったことを生かして、生地をどう選ぶのが良いのか、どんな染めにしてもらうのが良いのか、そして文字を入れるかどうかまで含めて、ダンナと意見を交わしつついろいろと検討。と、なんか堅い書き方ですが、ああだこうだと選ぶのは、とても楽しいものです。

そうして今回辿り着いたのが、京都大原で柿渋染めを専門になさっているという、みつる工芸さん。ネットで見つけました。サイトに掲載されている染めについてのコンテンツや、実際におつくりになった暖簾の実例の数々を拝見して、ここにお願いしてみようか、と。柿渋染めのこと、適した生地について、そして特注サイズへの対応等、メールでのやり取りでご相談したところ、とても丁寧にご返信をいただきましたので、お願いすることにいたしました。

5月下旬に正式発注し、当初6月末ごろの納品予定とお聞きしていましたが、少し遅れますということで、7月下旬の到着でした。手仕事でなさっていることですので、納品が延びることはあること。花祭窯でも、予定よりもお客様をお待たせすることがありますので、そこはよくわかります。時間をかけても良いものを仕上げていただく方が嬉しいので、その旨をお伝えしました。

そして到着したのがこちら。

花祭窯のれん
花祭窯のれん

柿渋染めですので、これまでの「花祭窯カラー」での染色ではありませんが、近い感じの色合いで、良い感じに仕上がって大満足です。三代目が一年でも長く暖簾を勤めてくれることを祈りつつ。

ありがとうございました!

青い空、青い海-たくさんの「青」の表情に見入る津屋崎の贅沢。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

青い空、青い海-たくさんの「青」の表情に見入る津屋崎の贅沢。

暑いですね~^^; 天気予報欄には連日の「猛暑」マークで、そろそろ夕立でも欲しいところです。この炎天下、外に出るの嫌だな~と思いつつ、ご近所に用事で玄関を出れば、この景色。路地の先に明るく青い海が光っているのを見ると、嬉しくなります。

津屋崎の海

海岸通りまで歩いて1分かかりませんので、ついつい通りまで出て海を眺めます。通りまでの路地は、日陰でまぁまぁ涼しく。青空の下、お日さまに照らされた海は、青のグラデーションがとても美しく、こういう景色を見るたびに、やっぱり自然の生み出す色の美しさにはかなわないなぁ、と思います。

これぐらい快晴だと、海の向こうに福岡市内の陸がよく見えます。津屋崎から宮地、福間の海岸、さらにお隣の古賀市、その先の香椎と砂浜は松林の緑と砂浜の白がつながっているのを見るのも、なかなか絶景。福津市は海に夕日が沈むのがきれいで、特に宮地嶽神社参道からの海の道が有名ですが、ふつうに日中の海の景色も見応えがあると、わたしは思うのです。

この暑いなか、釣りをする人、水遊びをする人、浜辺を歩く人など、今日もたくさんの人が出ています。皆さん熱中症と水の事故にはくれぐれも気を付けてくださいね、と心のなかで願いつつ。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その2。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その2。

藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方「GALLERY」でご覧いただけます。2025年7月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

さて「その1」は、東京西麻布の桃居さんでした。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。

「その2」は、南青山の百福(ももふく)さんです。


百福(ももふく)

2004年のオープン以来、オーナー田辺さんが工藝作家の器をセレクトし、「自分が好きだと思うもの、心が動くもの」を紹介しています。

東京都港区南青山2-11-6 1F
TEL:03-6447-0952
営業時間:12:00~18:00
不定休
https://www.momofuku.jp/


現在は南青山でお店を構えていらっしゃる百福さん、そのスタートは町田でした。オーナーの田辺さんが、お店をオープンする前に、佐賀・花祭の山奥まで足を運んできてくださったことをよく覚えています。それからもう20年以上のお付き合いになります。上の写真は、2022年の百福さんでの個展のDM。田辺さんがお撮りになる写真や動画は、作品の美しさ・魅力を雄弁に伝えてくださいます。技術的な面もさることながら、器への愛情あればこその写真で、ついつい「あの写真貸してください」とお願いすることも。

「作家ものの器」や「文化の継承」について、確固たる信念をお持ちの田辺さん。わたしは同世代の親しみやすさもあって、お伺いすると話題がはずみ、たくさんのことを教えていただいています。ふだん家庭で使う器はもちろん、お料理屋さんでも品良くカジュアルに使える器のセレクトが素晴らしいです。作家の個展だけでなく常設もなさっていますので、気軽に立ち寄って楽しんでいただけるお店です。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」次回は、銀座黒田陶苑さんをご紹介いたします^^

若かりし頃「ロッキン・オン」が好きでした―渋谷陽一氏のご冥福をお祈りいたします。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

若かりし頃「ロッキン・オン」が好きでした―渋谷陽一氏のご冥福をお祈りいたします。

渋谷陽一とピーター・バラカン。10代の頃、ラジオで洋楽ばかり聴いていて、そのころ誰の影響を受けていたのかといえば、まず出てくるのがこのお二人の名前。すいぶんあとになって、ピーター・バラカン氏がテレビで日本文化について語っている姿を見かけたときは、懐かしいような嬉しいようなちょっぴり残念なような、複雑な気分にもなりましたが(笑)、それはさておき。

「こんばんは、渋谷陽一です」ではじまるラジオ番組と、四つ上の姉が買ってくる「ロッキン・オン」こと雑誌『ロッキング・オン』。わたしが大学生になってアルバイトをはじめ、自分で自由に使えるお金ができた初めての誕生日に買い漁ったのは、レッド・ツェッペリンのCDでした。中古や輸入盤のCDです。世代的には、わたしはちょっと(だいぶ?)後なのですが、ギタリストといえばジミー・ペイジ、と洗脳されていました。

渋谷陽一さんは、わたしにとって初めて認識した、「音楽をする人」ではないけれど「音楽の人」でした。肩書で言えば「音楽評論家」となりますね。楽器をやらなくても、歌わなくても、音楽が好きだから、音楽を語る人。でも、自分ではやらないからこそ、の情熱があふれていたのだと思います。そして今わたしは、絵を描かないし、作品は作らないけれど、「美術の人」をしています。

わたしにとって渋谷陽一さんは「ラジオの人」でしたので、声のイメージははっきりと思い出せるのに、お顔のイメージがすぐにはわかない、という存在でした。訃報に触れてお顔の写真をあちらこちらで拝見し、ああ、そういえばこんなお顔をなさっていたんだな、と不思議な感じがいたしました。

「こんばんは、渋谷陽一です」に、10代の自分がどれだけ支えられたか。心より感謝し、ご冥福をお祈りいたします。

読書『聖灰の暗号』上・下(新潮社)帚木蓬生著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『聖灰の暗号』上・下(新潮社)帚木蓬生著

知人がSNSで読後の感想を書いているのを見て、気になり、いつものカメリアステージ図書館で検索・発見・予約。いやぁ、ほんとうに便利です、図書館。そして、良い本を読書感想の形で紹介してくださる、本好きのお友だちの皆さんのおかげで、未知の読書領域に踏み込むことができるのが、とてもありがたいことです。上の写真は、若かりし頃に旅行したローマ。このときヴァチカンにも入ることができたのは、貴重な経験でした。

帚木蓬生さんのお名前は、たびたび見かけたことがありましたが、読むのは初めましてでした。本書読後に、新潮社の公式サイトで著者紹介を拝見しましたが、福岡生まれ、九州大学卒のお医者さま(精神科医)でいらっしゃるのですね。医者としての視点を生かして書いていらっしゃる本も、たくさんありそうです。「次は何を読もうか」と興味をそそられるもの多々。

さて『聖灰の暗号』。ヴァチカンから異端として敵視され、十字軍の攻撃を受け、壊滅させられたカタリ派についての真実を追求する物語。古文書を手掛かりに11~14世紀の出来事を調べてくうちに明らかになっていく内容は、日本での16~17世紀のキリシタン弾圧のイメージにもつながります。「歴史ミステリー」ジャンルの、もちろん小説ではありますが、そのもととなっている史実があることを考えると、なんともやりきれない気持ちになりました。そして、少し前に観た映画『教皇選挙』と、その後に実際に行われたローマ法王のコンクラーベを思い返しました。

キリスト教に限らず「宗教がその名のもとに暴力をふるう」事態は、古今東西で起こっているわけで、結局、宗教と政治は結びつきやすいということなのか、宗教に限らず組織あるところには権力闘争が生まれるということなのか、それが人の業ということなのだろうかと考えさせられます。教祖や聖地をつくるから問題が生まれるのならば、いたるところにさまざまな神が宿るとする「八百万の神」的な考え方、自然信仰が一番平和なのではないだろうかと思ったり。

少々、というか、かなり重いテーマでした。少し時間をおいてリフレッシュした後に、帚木蓬生氏の著書を追っかけてみたいと思います。

『聖灰の暗号』上・下(新潮社)帚木蓬生著

郷育カレッジ「終活と相続について~人生100年時代を生きるために~」に参加してまいりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

郷育カレッジ「終活と相続について~人生100年時代を生きるために~」に参加してまいりました。

今年度の郷育カレッジ講座受講一発目は「終活と相続」のお話。講師はファイナンシャルプランナーの目代正道氏で、定番の人気講座の一つです。わたし自身は初めての参加。郷育カレッジの受講生は全体的に70~80代の受講生の割合が多く、この講座も内容からしてそうかな、と思っていました。が、わたしと同年代の50代と思しき受講生も少なからずで、関心を持つ年代が広がってきていることを感じました。

実際に話を聞いてみて、特にエンディングノートについては、年代に関係なく一度書いておくべきかも、と思いました。そして、定期的に見直していくのが良さそうです。「余生への準備」というよりは、「今をよりよく生きるためのもの」だということが、しっかり伝わってきた講座でした。遺言状とエンディングノートの違いが分かったのも、良かったです。

途中休憩をはさんで2時間の講座、皆さんとても熱心にメモを取りながら聞いておられました。質問受付時間も盛り上がりました。講座を聞いてすぐに準備を始めることはできなくても、このようなオープンな場を通して、まずは心構えをしていくのは、良いことですね。

近年、書き込み式の「エンディングノート」がいろいろと市販されています。ご自身に合ったものを手に入れると、書き込みやすいかもしれませんね。わたしは今回の講座で初めて知ったのですが、福津市の高齢者サービス課では「エンディングノート」を発行しています。市民サービスの一つとして、こういうものが位置づけられるようになったことに、時代の流れを感じます。

終活に向けての行政サービスに興味のある方は、まずはお住まいの市役所等に問い合わせてみると良さそうですね。

福津市の地域資源(高齢者向け)…高齢者やそのご家族からの問い合わせが多い情報をまとめた冊子

福津市各種連絡先

津屋崎祇園山笠2025-19日裸参り・20日追い山-無事終了いたしました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

津屋崎祇園山笠2025-19日裸参り・20日追い山-無事終了いたしました!

上の写真は、本番前日の夕方スタートする「裸参り」が無事終了したところ。神社を回って翌日の追い山の安全を祈願します。起点となる波折神社を出発するときはまだ明るいのですが、約7Kmといわれている距離を完走して戻ってくる頃には、写真の通り提灯に明かりが灯り、本番の追い山に負けず劣らず勇壮で見応えがあります。この長い提灯を掲げて走るのは、考えただけでも重労働。ここ数年、息子がその役をいただいており、とても嬉しいです。彼が初めて裸参りに参加したのは小学校2年生のときで、無事完走して帰ってきたときには安堵のため息をついたものでした。昨年「お宮出し」の「表」の台上がりを勤めた時もそうでしたが、山笠を通じて成長を見ることができるのは、なかなか感慨深いものがあります。

追い山当日は、気持ちの良い青空が広がりました。わたしはといえば、例年通り、ごりょんさんのお勤めです。その空き時間に、ちょこちょこと見て回りました。スタートしてから、近所を通るときに「水掛け係」をすることができましたので、大満足。実のところ、この「水かけ」も、水を外に用意して出してくださるお宅があってこそです。おなじみのご近所さんが用意してくださったバケツと水をお借りして、走っていく各山にバシャバシャとかけました。

津屋崎祇園山笠2025

ともあれ大きな事故なく無事お祭りが終了したことがなによりです。いよいよ夏到来。津屋崎千軒なごみでは、もうしばらくお祭りの余韻を楽しんでいただくことができます。思い立ったら津屋崎千軒なごみの「山笠展示」を見にいらしてくださいね。

津屋崎千軒なごみ 津屋崎祇園山笠マンス2025

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その1。

少し前にもご紹介しましたが、今年の6月に、藤吉憲典公式サイトの日本語版が完成しました。

今回のリニューアルでは、藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを追加掲載するのも目的の一つでした。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方に「GALLERY」コンテンツを掲載しています。2025年7月現在の情報です。

藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/

せっかくなので、あらためてこちらのブログでもご紹介していこうと思い立ちました。ギャラリーさんだけでなく、料理屋さんで使ってくださっているところも、ご紹介していけたらと思います。トップバッターは、5月に個展でお世話になったばかりの桃居さんです。


桃居(とうきょ)

※現在桃居さんは個展のみで常設展示はありませんので、お店に行かれても藤吉憲典の器をご覧いただくことはできませんが、お尋ねになりたいことがありましたら、桃居さんで取り次いでいただくことが可能です。

1987年のオープン以来、オーナー広瀬さんが、顔の見える作家の「美しい仕事」を探り出し、顔の見えるお客様へと橋渡しをしている名ギャラリーです。

東京都港区西麻布2-25-13
Tel:03-3797-4494
営業時間:11:00~18:00(最終日は17:00まで)
毎月、1日~6日・11日~16日・21日~26日
http://www.toukyo.com/


広瀬さんがお店を開いたのが1987年、花祭窯は1997年スタートです。いつからお付き合いが始まったか、正確には覚えていないのですが、2000年頃だと思います。土ものの作家さんを中心に扱っておられた桃居さんでしたが、その審美眼に適いたいと、作品を見ていただくためにアポイントをとったのが、一番最初でした。

藤吉憲典が磁器作家として活動をスタートしてから、いくつものギャラリーさんにお世話になっていますが、現在もお付き合いのあるギャラリーオーナーさんのなかでは、桃居の広瀬さんは一番長いお付き合いです。広瀬さんのすごいところは、いつも、ずっと、相手が誰でも、常に丁寧なスタンスが変わらないこと。人間的な度量の広さと常に謙虚な姿勢を貫かれる姿、ご自身の揺らがない価値観・美意識を示してくださいました。こんなふうな人物になれたらすごいけれど、ぜったいに自分には無理だと思うほどに、尊敬している人です。これからもずっと、広瀬さんから学び続けたいと思っています。


「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」次回は、南青山の百福(ももふく)さんをご紹介いたします^^