こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025―その3。
藤吉憲典の作品を取り扱ってくださっているギャラリーさんを、藤吉憲典公式サイトに掲載しています。「どこに行ったら見れるの?買えるの?」の疑問をお持ちの皆さんに、ご参照いただけると嬉しいです。トップページの下方「GALLERY」でご覧いただけます。2025年7月現在の情報です。
藤吉憲典公式サイト 日本語版 https://fujiyoshikensuke.com/ja/
ブログでもあらためてご紹介をスタート、その3は、銀座の黒田陶苑さんです。
銀座 黒田陶苑
1935年の創業以来、厳選された日本の近現代陶芸作品や古陶磁を取り扱う、日本を代表するギャラリーです。北大路魯山人の鑑定ギャラリーとしても知られています。
東京都中央区銀座7丁目8-17虎屋銀座ビル5階
Tel:03-3571-3223
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日
https://kurodatouen.com
別館:銀座 黒田陶苑アネックス
中央区銀座6-12-14 銀緑館2F
営業時間:12~18時
定休日: 月・火曜日
日本の近代陶芸の担い手たちと、美術工芸たる陶芸文化を支えてきた銀座の黒田陶苑さんは、多くの陶芸家が目指す場所です。公式サイトの「銀座黒田陶苑 社史」で、日本陶芸史上で黒田陶苑さんが果たしてきた役割を垣間見ることができます。
そんな黒田陶苑さんと藤吉憲典とのご縁は、三代目店主・黒田佳雄さんにより始まりました。黒田さんと藤吉の初見のエピソードは、思い返すにつけ笑みがこぼれます。そうそうたる学歴・賞歴・肩書を持つ陶芸家の作品を扱う黒田陶苑さんに対して、芸術学歴も師匠筋も所属も持たない藤吉がアポを取ったときのこと。はじめは会う時間が取れないとおっしゃっていた黒田さんが、作品をご覧になった途端に出ていらっしゃり、その場で最初のお仕事の打診を受けたのでした。
実際のところ、老舗ギャラリーほど、後ろ盾のない作家を門前払いすることが少なくない時代でした。「どこの先生におつきですか?」「どなたからのご紹介ですか?」「学校はどこを出ておられますか?」と。そんななか、もしかしたら最初は「作品を見たうえで断ろう」と考えていたかもしれない黒田さんが、器を見ただけで、作家の経歴などをほとんど聞くことなく、その場で扱うことを決めたというのは、慧眼というほかありません。
おかげさまで、一年おきに個展の機会をいただいています。あの時のご判断が間違っていなかったと確信を重ねていただけるよう、気合の入る機会です。
「藤吉憲典の器に会えるギャラリー・お店情報など2025」次回は、岡山の「ギャラリー栂」さんをご紹介いたします^^