花祭窯の十一月(霜月)の露地-小さな庭にも秋の気配到来です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の十一月(霜月)の露地-小さな庭にも秋の気配到来です。

毎週日曜日は「お掃除の日」です。ふと庭先を見たら、夏の間に青々と茂っていた草の方々がすっかり枯れているのに気が付きました。ぐるりと見まわしたら、ツワブキの黄色い花も第一号が咲いているし、

ツワブキの花

いつの間にか南天の実も赤く色づいているし、

ナンテン

ザクロはすっかり開いているし、

ザクロ

ヤツデの花?もたくさんついているし。

ヤツデの花

これから先のお楽しみとしては、沈丁花のつぼみがたくさんついているのを発見。

ジンチョウゲ

サザンカも準備万端。

サザンカ

スイセンは、いつ咲くかな???

スイセン

という感じです。

冬に向かって、小さいながらも楽しみはいろいろです。

ダンナがお友だちからたくさん渋柿をいただいてきたので、干し柿。

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ダンナがお友だちからたくさん渋柿をいただいてきたので、干し柿。

ダンナがお友だちのところから、たくさん柿をいただいて(摘んで)きました。大きな袋いっぱいに入った渋柿。丸々と大きく、濃い橙色が魅惑的です。干し柿は、食べるのは美味しいし、お正月にあると嬉しいけれど、仕込みに手間がかかる…という思い込み(あるいは真実)があり、やらなきゃやらなきゃと思いながら、数日横目に見ておりました。

これ以上置いたら、そのまま熟してしまう!という危機感が迫り、ようやく包丁を手にしました。熟してしまったら、冷凍柿にする、という手もありはしますが、まずは干し柿。皮を剥き始めるまではなんとなく面倒くささが先に立ちつつも、いざ剝き始めると、意外にサクサクと進む干し柿仕事。というのも、わたしが皮を剥く側から、ダンナが紐に括り付けて吊るす、という流れ作業によるものです。食いしん坊による、協働仕事。

吊るした日は、ちょうど寒気が流れ込んだ寒い日でしたので、干し柿日和となったはずです。あまり早くから吊るすと、かびるのが心配というのもありますね。カビを防ぐのに、吊るす前に熱湯に通したり、焼酎を振りかけたり、という方法もありますが、今回はとりあえずはそのままで吊るしました。

これでお正月の一品が仕込み完了。あとは、自然の力にお任せして美味しくなるのを待つばかりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第三回目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第三回目。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」の第三回目。「地場企業オフィスツアー:株式会社カホエンタープライズ新規事業、刷新事業を学べ!」ということで、企業訪問+ワークショップのてんこ盛りでした。全7回(+キックオフ)のプログラムのなかでも楽しみにしていた企業訪問は、ホームセンターグッディさんの姪浜店へ。

現在「嘉穂無線ホールディングス」としていくつもの事業会社を統括運営なさっている会社が「嘉穂無線株式会社」であったころに、サラリーマンとして仕事で少しだけ関わったことがあった身としては、その事業の拡大ぶりは「すごいなぁ」の一言で、その強さの秘訣を垣間見る一日にもなりました。

以下、備忘。


  • データドリブン→AIドリブン。
  • Tableau、Google work space、Chat GPT、Gemini、Notebook LM…
  • 生成AIの進化によって、内製DX・身の丈DXが容易に安価になった。
  • 数値の可視化、あらゆる情報の共有化。
  • 必要な資料を膨大に読み込ませて「○○アシスタント」を制作する。
  • 端末(スマホ)ひとつで、誰でも、簡単に、すぐにできる←そのための基礎研修。
  • ここから数年の間に、何を学び、どう行動し、何者になっていくのか。
  • エフェクチュエーション。

正直言いますと、まずわたしの頭に浮かんだのは「ドリブンって、何?」でした。「データドリブン経営」とかの言葉を聞くことはありましたが、それが何を意味するのか考えたことは無く。さっそく検索したところ、「driven」に由来した言葉の使い方のようです。drive→drove→drivenですから、過去分詞形。走らせる、動かす、駆り立てる…。データドリブンなら、データによって動かされる、といった感じですね。

企業訪問と講座の後は、ワークショップ「アイデアソン」。で、やはり「アイデアソン」の言葉がよくわからず調べましたら、「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、特定のテーマや課題に対し、多様な参加者が短期間で集中的に新しいアイデアを創出するイベント、と出てきました。アイデアソンへの取り組み姿勢における「エフェクチュエーション」思考については、何度も本を読み、腹落ちしていましたので、講師の言わんとすることがばっちり理解できましたが、ビジネス用語、カタカナ多すぎです(笑)。

アイデアソンのワークショップは、短時間でしたが、面白かったです。次回はワークショップの最終回で、そのあとはデモ用のピッチ資料制作になります。次回も楽しみです。

ここ1年ほど探し続けていた「箪笥の引き出しの取っ手」をついにゲット。

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ここ1年ほど探し続けていた「箪笥の引き出しの取っ手」をついにゲット。

ずいぶん長いこと使い続けてきた木製の整理箪笥がひとつ空き、引き出しの取っ手(ここはプラスチックだった!)が壊れたりもしていたので、粗大ゴミに出そうかどうしようか、と思いながらも、取っ手さえちゃんとしていたらまだ使えるんだよなぁ、という状態になっていました。どれぐらい長く使ってきたかというと、わたしが大学生のときに一人暮らしの道具として近くのナフコで買ってきて以来ですから、もう35年以上です。木製のタンスの寿命としては、35年はふつうというか、さほど長くないかもしれませんが、貧乏学生が当時4,000円ぐらいで買ったものとしては、じゅうぶんに長く働いてくれています。

で、タンスの引き出しの取っ手。「100均で見たことあるよ!」と友人に聞いて、100均に通りかかるたびに入って探したものの、見つけることができずにおりました。アイテムとしてはあるのかもしれないけれど、限られた店内に並べるものとしては、優先順位が下がるのも仕方がないよなぁ、と思いつつ。近所のホームセンターも2軒見てみましたが、やはり見つけられず。通販で買えば早いのはわかっているものの、最近はできるだけ「オフライン」での買い物を心掛けているので、通販には手を伸ばさず、気長に探しておりました。

で、ついに発見したのは、サッシン・ベースの企業訪問でおじゃましたグッディさん。DIYに強いグッディさんにはあるかもしれない!と密かに期待しつつ、勉強会の集合時間よりもだいぶ早く現地に到着したので、ぶらぶらと店内を歩き回りながら取っ手を探したところ、ついに発見!しました。しかも、木製の、感じの良いもの。さすが「グッディならできる」ですね。

タンスの引き出しの取っ手

さっそく取り付け。

タンスの引き出しの取っ手

こうして写真で見ると、だいぶ本体との質感に隔たりがある感じがしなくもないですが(笑)、見事にはまってくれました。ミッションコンプリート。学生時代からの付き合いの箪笥、これでまたしばらく使えます^^

最近の津屋崎浜~宮地浜散歩で出会った「おっ!」あるいは「えっ?」な景色。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

最近の津屋崎浜~宮地浜散歩で出会った「おっ!」あるいは「えっ?」な景色。

空気が、風が、すっかり冬っぽくなってまいりました今日この頃。浜辺の散歩で眼に入ってくる景色も、冬らしさを増してきています。そんななか、ぼんやりと歩いていても、おっ!とか、えっ?とか目を見開いてしまうような画が飛び込んでくるのも、散歩の楽しみ。

下の写真は、なんてことないカモメの姿。11月に入って、カモメの数もだいぶ増えて参りました。面白かったのは、この後。津屋崎浜・宮地浜は「遠浅」で、結構遠くまで歩けます。わたしが近づいてきたのを察知したカモメが、この後にとった行動としては、波のほうに歩いて行って波に乗って泳いで距離をとる、というのが通常です。ところがこのカモメ、波に乗った後の動きが何だかぎこちない。で、よーく見たら、浅瀬で足がついていて、水面下で歩いていることがわかりました。渡り鳥なんだから、泳ぐか飛ぶかしてよ!と突っ込みたくなりましたが、この方々、結構歩くんですよね。

宮地浜のカモメ

次に出会ったのが煮干し大のお魚。ぴちぴちと跳ねていました。ちょうど満潮から潮がひきはじめたところで、時々似たような景色を見かけますが、引き潮に乗り切れず取り残されてしまったようです。イワシの稚魚かな?と思しき姿。写真に写っているのは1匹ですが、歩いていくほどに、波打ち際にたくさんの稚魚が上がっていました。連れて帰って干したら煮干しになるのかしら…と思いつつ、海岸線の先の方を眺めたら、波打ち際にずらりと並んだカラスやカモメの姿。ああ、ちゃんと食物連鎖になっているのね、と納得しました。

津屋崎浜のお魚

そしてラストは、遠くから見えたときに目を疑い、思わず声を出してしまった出会いです。波打ち際に、緑色も鮮やかなカマキリの姿。どうしてこんなところにいたのでしょう。潮は引き始めていますが、タイミングによっては大きな波が打ち寄せて、潮水まみれになってしまう距離でした。無事に自力で草のある所まで這い上がってくれることを祈りつつ、ちょっとだけ海から離してあげました。

津屋崎浜のカマキリ

散歩、面白すぎます^^

2025北九州国際音楽祭―ハーゲン・クァルテットwith 谷昴登-を聴きに行ってきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2025北九州国際音楽祭―ハーゲン・クァルテット(弦楽四重奏)with 谷昴登(ピアノ)-を聴きに行ってきました。

九響の北九州定期演奏会に足を運んでまいりました」のは8月下旬のこと。ピアニスト・谷昴登氏の演奏を初めて聴いて、ものすごく惹きつけられ、そのまま次のコンサートのチケットを買って帰ったのでした。で、楽しみにしていたそのコンサートに足を運んだのが、先週末。チケットを購入したときには気づいていませんでしたが、「2025北九州国際音楽祭」のステージのひとつでした。この音楽祭は1988年を第1回として、今年は38回目だとのこと。ここ数年、北九州の文化芸術のポテンシャルの凄さにおののいていますが、まだまだ知らないことがたくさんありそうです。

会場の「響ホール」は、わたしには初めましての場所でした。開場時間前から15分ごとに最寄りのJR八幡駅からホールまでの無料シャトルバスが出るという、心遣い。歩いても10分強ほどの距離のようでしたが、初めてで迷子になったら嫌なので、シャトルバスを使いました。少し小高い場所にあらわれたホールは、こじんまりとしておしゃれで素敵な佇まい。会場内に入ってまず目についたのが、舞台に沿って横と後ろ側にぐるりと設けられた二階席でした。コンサートホールで、演者の後ろ側から見ることができる席は、とても興味深く。知っていたらあの場所に座りたかったなぁ、と思いました。次の機会があったら、必ずそこを狙います。

さて、コンサート。前半はドイツからいらしたハーゲン・クァルテットの演奏で、弦楽四重奏曲をふたつ。息のぴったり合った演奏は、ほんとうに楽器が四つだけ?と感じるほどに重層的に聴こえてきて、とても心地良いものでした。休憩をはさんでは、お待ちかねのピアノの登場です。驚いたのは、休憩時間のタイミングで観客が増えたこと。北九州市は谷昴登氏の出身地ということもあるのでしょう。音楽をなさっているのであろう若い方々も多く、歓迎の空気感がさらに盛り上がるのを、体感しました。

で、演奏。とっても感情に響きました。ハーゲン・クァルテットとピアノがまたしっくりと合っていて、プロってやっぱりすごいものだなぁと、うっとりしました。わたしはクラシック素人で、演奏された曲の作曲家の名前は聞いたことがあるけれど、というレベルですが、わかる・わからないではなく、好きだと感じるかどうか。画家の名前を知らなくても、絵画を見て心に響いてくるものがあるのと同じです。北九州国際音楽祭のパンフレットに、曲の紹介・解説が丁寧に載っていましたので、あとから読みました。定期的にコンサートを聴きに行くようになったのは昨年からなので、こうして毎年少しづつ通ううちに、耳馴染みになる曲も少しは増えていくかもしれないな、と思いつつ。

響ホールからの帰りは徒歩で、距離的にもちょうど良いお散歩コースでした^^♪

十一月は立花実山忌-南方流々祖実山居士献茶式-のお茶会でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

十一月は立花実山忌-南方流々祖実山居士献茶式-のお茶会でした。

南方流を継承する博多の円覚寺に伝承される『南方録』。南方流茶道の根本です。南方録研究には諸説あるようですが、先生方に教えていただいて、わたしは熊倉功夫先生解説の『南方録を読む』(淡交社)を、教科書としています。千利休・南坊宗啓・立花実山の三名の存在があって、『南方録』は完成しているのだと解釈しています。その一人、立花実山を祀る茶会が毎秋十一月。

今年の実山忌は、わたしが入門した時からずっとご一緒にお稽古をさせていただいている方が、「お献茶」を奉納なさるとあって、特に嬉しい日でした。南方流での、お稽古の進み具合を確認する節目には大きく三つあり、「お献茶」は「懐石」に続く二つ目のタイミングとなります。お献茶することが決まってからの、稽古に勤しんでおられる姿も拝見していましたので、無事に終えられた安堵の表情に、こちらまで嬉しくなりました。

献茶式が終わると、こちらも恒例となった、和尚さんによる南方流を読み解くお話があります。本を読んでも、なかなか頭に入ってこないことも、和尚さんに読み聞かせていただくと、少しは理解できるような気がするから不思議なものです。南方録は分量がありますので、毎回少しづつ。それが終わると、お昼のお弁当をいただいて、濃茶・薄茶の拝服です。今回はお茶席の組み合わせなどを決める係を仰せつかっていましたので、とても緊張しましたが、どのお席からも楽しそうな談笑の様子が伝わってきて、ホッと致しました。

おかげさまで、今年の実山忌も、とても充実した一日となりました。ありがとうございました。

なごみで勉強会「毎日5分でできる!くじけないInstagram講座」に参加しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

なごみで勉強会「毎日5分でできる!くじけないInstagram講座」に参加しました。

ご近所「なごみ」は津屋崎千軒の観光案内施設ですが、現在ここを運営している「ひかりのみちDMO福津」さんは、福津市全体の観光推進を担っておられ、ときどき地元事業者向けの勉強会を企画してくださいます。インスタグラムの勉強会は以前にも一度ありました。と思ってブログを遡ったら、なんとまぁ、ちょうど一年前の今日、その報告をアップしていました!というわけで、一年ぶりのお勉強。

インスタに限らず昨今のSNSは、しょっちゅう、仕様と言いましょうか、アルゴリズムと言いましょうか、が変わります。なので、日々使ってはいても、ちゃんと使いこなしている方に話を聴く機会は大切。このような機会を意識して確保しないと、浦島太郎になってしまいます。講師は前回と同じく、福津市のグルメ&お出かけスポット情報を発信している山下ことみさん。地域密着のインスタグラマー、ウェブライターなどのお仕事をなさっています。

今回は、インスタの最新動向と、インサイトのデータの簡単な読み取り方と活かし方、動画ツールである「リール」「ストーリーズ」の活用方法について勉強しました。講座タイトル「毎日5分でできる!くじけないInstagram講座」のタイトル通り、難しさや手間を感じさせることなく、今インスタをどう使うか「how to」を上書きする時間となりました。

講座から帰ってから、あらためてチャッピー(ChatGPT)で「リールとストーリーズの違い」を尋ねてみたところ、おおよそ下記のようなお返事で、講座で学んだことの補完ができました。


リール:広く届けたい、見つけてもらいたい、作品性を出したい

  • 拡散力が高くフォロワー以外にも表示されるので、新規ユーザーに届きやすい=新規フォロワー獲得に向いている。
  • 長めの動画もOKで、編集機能や音源選択が豊富で、作品としての完成度を高めやすい。
  • 残る投稿で、プロフィールの「リール」タブに蓄積されるため、後から見返されたり、検索から発見されることもある。
  • アルゴリズム重視のコンテンツで、「面白い」「ためになる」「美しい」など価値を感じる内容が伸びやすい。

      ストーリーズ:フォロワーと交流したい、日常やお知らせに使いたい

      • 24時間で消える「日常アップ」向けで、消える前提なので、ラフな内容やお知らせ向き。
      • 主にフォロワーに届くので、新規拡散には向かず、既存フォロワーとの関係強化に向いている。
      • インタラクション(反応)が得やすく、アンケート・質問箱・リンク・スタンプなど、ユーザーにアクションを促す仕掛けができる。
      • プロフィールに残すことも可能で、「ハイライト」に保存すれば24時間後も表示できる。

        というわけで、せっかく学びましたので、コツコツやっていきたいと思います。おかげさまで、インスタ継続のモチベーションにつながりました。講座を主催してくださったDMO福津さんと、講師を務めてくださった山下さん、一緒に学んだ皆さまに、心より感謝です^^

        初めての地元BtoB商談会「しんきん合同商談会」レポート-当日編。

        こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

        初めての地元BtoB商談会「しんきん合同商談会」レポート-当日編。

        初めての地元BtoB商談会「しんきん合同商談会」レポート-準備編に続いては、当日編。

        「しんきん合同商談会」のタイトルの、しんきんさん=信用金庫さん。一般社団法人九州北部信用金庫協会が主催する商談会でした。声をかけてくださったのは、津屋崎に工房を移転して以来ずっとお世話になっている、遠賀信用金庫さん。当日は担当の営業職員さんだけでなく、支店長さん、お隣の支店からの応援職員さんまで、何人もの職員さんが朝から撤収までサポートしてくださいました。また朝一番で、いつもお世話になっている福津市商工会の経営指導員さんもお見えになり、花祭窯が今取り組んでいる新規事業についての理解を深めていただくことができました。

        今回の出展の目的は、長期的には新規事業である「KENSUKE EDITIONS」=藤吉憲典のエディション作品(シルクスクリーン)の販路開拓ですが、短期的には、アートギャラリーなどに行きつけていない方々が、どのようなものに関心を持つか、反応や意見を集めることを目的としました。そのための仕掛けとして「フォトスポット」の設置と、「シールアンケート」を実施。上の写真はシールアンケートの途中経過、下の写真中央に見える黄色い掛け軸の昇龍がフォトスポットです。結果、フォトスポットへの誘導はいまひとつスムーズにできませんでしたが、シールアンケートは、思いのほか多くの方が楽しんでご協力くださいました。シールアンケート、軽い気持ちで用意しましたが、今後の作品制作に生かせる、貴重な結果を得ることができました。

        第8回しんきん合同商談会

        また今回は、シルクスクリーン作品を初めてまとめて展示できる場となりましたので、この事業でたいへんお世話になっている、OIL MOUNT PRINTERSの日高さん紙漉思考室の前田さんに招待状を差し上げたところ、ご多忙のなか駆け付けてくださいました。このように作品をまとめてご覧いただける機会は、ありそうで無いもの。おかげさまで、完成作品をご覧いただき、今後の展開について意見を交わす、貴重な機会となりました。

        事前予約制による商談会があり、花祭窯は2件の会社さんとの商談が組まれました。どちらも販路開拓につながるものではありませんでしたが、楽しくお話ができて、今後の課題解決につながりそうなお話もひとつ確保。これは期待以上の成果です。

        350社。さまざまな業種のブースがあり、わたしは限られた数しか見ることができませんでしたが、観察するなかで得られる情報も多く、とても面白い一日となりました。それにしても、撤収時間になって、各ブースの皆さんの後片付けの早いこと。もたもたしているわたしたちを、遠賀信金の皆さんが支店長さんを筆頭に手伝ってくださり、ほんとうに助かりました。当日お手伝いくださった皆様、ブースに足を運んでくださった皆様、応援の差し入れをしてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

        初めての地元BtoB商談会「しんきん合同商談会」レポート-準備編。

        こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

        初めての地元BtoB商談会「しんきん合同商談会」レポート-準備編。

        ほぼ初体験、ということで、今年2月に参加を決めてから、せっちゃんこと展示会活用アドバイザー・大島節子さんの著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』(笑がお書房)を何度も読み直しながら、準備を進めてきました。この1冊の指針書があったからこそ、時間軸に沿いながら、迷いなくやるべきことをできたと思います。

        『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』(笑がお書房)展示会活用アドバイザー・大島節子著

        準備の過程で一番悩んで検討に時間をかけたのは、ブース装飾と必要備品の決定でした。初めてでわからないことが多かったので、その都度、業者さんに電話やメールで問い合わせ、いろいろとご指南いただきました。あまりに何度もやり取りしたからか、気にしてくださったようで、前日準備で設営している最中に、業者さんの責任者の方が「足りないものあったら今からでも追加できるものもあるので、言ってくださいね」と、わざわざ顔を出してくださいました(ブースはぜんぶで350社もあるのに!)。

        会期が1日だけだったからでしょうか、ブース設営に時間と手間がかかっているように見受けられるところはさほど多くなく、看板に机とパソコンだけ、というようなところもあり、ちょっと拍子抜け。350社ほどの出展だったようですが、展示商談会への出展に慣れていらっしゃるところも多かったようで、力のかけ具合(あるいは抜き具合)がわかっているのだろうな、という感じがしました。

        花祭窯のブース設営で「これはやってよかった!」と思ったのは、カーペット敷設と、スポットライト。スポットライトは、さして広くないブース内に5つ設け、多すぎるのか?それとも足りないのか?イメージできずにいましたが、ちょうど良かったです。展示内容によると思いますが、うちの場合はカーペットと照明を業者さんにお願いして、大正解でした。

        ポスター・チラシなど、展示商談会用に新たに制作した販促印刷物に関しては、デザインは自分ですべて作ることができましたので、実質かかったのは印刷代金のみ。これもネット印刷のグラフィックさんで、納得できる品質のものを、リーズナブルな価格で発注することができました。

        今回の出展(会期2025年11月12日の1日間)にかかった費用は、おおよそ下記のような感じです。

        内容費用概算
        出展料66,000円
        ブース設営・電気・備品等77,000円
        テーブルクロス6,000円
        看板用ポスター(2種)5,000円
        チラシ4,000円
        旅費交通費(2人分)30,000円
        雑費(シール・用紙など消耗品費、当日弁当代、招待状切手代など)5,000円
        合計193,000円

        この「しんきん合同商談会」は二年に一度の開催だそうです。もし今後、同じ商談会に出展を検討する方がいらっしゃったら、費用の一例として少しは参考になるかもしれません(なるといいな)。

        200,000円以内でおさまっているのは、会期が1日だけであったことも大きいかもしれません。また、今回は設営トラブルがあった場合に慌てなくていいようにと、前泊で臨みましたが、花祭窯から会場の福岡マリンメッセまでは車で1時間から1時間半ぐらいの距離ですので、前日の設営と当日とで泊まらずに「通う」方法も無きにしも非ずでした。前泊するかしないかによっても、経費的には変わってきますね。結果的には、前日設営の段階で特にトラブル無く時間的に余裕がありましたが、それでも近所に泊まっておくのは安心で、精神衛生上良かったと思います。