読書『イン・ザ・メガチャーチ』(日本経済新聞出版)朝井リョウ著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『イン・ザ・メガチャーチ』(日本経済新聞出版)朝井リョウ著

メールマガジンBBM(ビジネスブックマラソン)で紹介されていた本書。BBMはその名の通り「ビジネス書」系のものを紹介するのがメインなのですが、ときどき小説が入ってきます。そしてそれらは、時勢や地勢を知るのに有用な場合であることが多く、物語としても面白いので、わたしにとって必読書になることが多いです。さっそくいつものカメリアステージ図書館で図書館検索をかけてみると、ありました!が、予約者多数。ほかにも読みたいものがありましたので、ここは気長に待つことにいたしました。で、忘れたころに順番到来。

「推し活」を中心に、というか題材に、物語は展開します。わたしはこれまでの人生で推し活をしたことが無いので、その描写から伝わってくる姿には、新鮮なインパクトがありました。登場人物の口を使って語られるマーケティング的な分析からは、現代の消費社会がどのような前提でうごいているのか、その一端を垣間見ることができ、薄ら寒い心持ちになりました。信仰、物語、中毒性、孤独、連帯…「推し活」を素材に語られているものの、あらゆることに通じる危うさがありました。

朝井リョウさん、たくさんの著書がありますよね。日経BP社の公式サイトでの紹介によると、本書は作家生活15周年記念作品だったということです。わたしもこれまでに何か読んだことがあったかしらと、自ブログ検索しましたが、上がってきませんでしたので、もしかしたら今回が初読書。それはつまり、これからまだたくさん読むことができる!ということで、また楽しみが一つ増えました^^

『イン・ザ・メガチャーチ』(日本経済新聞出版)朝井リョウ著