実体験として「別の視点」「別の方法論」「別の技術」を手にすると、力になる。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

実体験として「別の視点」「別の方法論」「別の技術」を手にすると、力になる。

なんだか少々説教臭いタイトルになってしまいましたが、これは先日息子に説明した時の言葉。今週、ダンナ・藤吉憲典は、京都芸術大学 藝術学舎の日本画の基礎を学ぶ公開講座に、生徒として受講しに行っていました。「陶芸家としてすごい作品たくさん作ってるのに、なんでわざわざ日本画勉強しに行くの?」とたずねる息子にした説明が、このタイトルのような内容でした。

モノを作り出す、生み出すというのは、文字通り「出す=アウトプット」。そのアウトプットを支えるために、作る人=藤吉憲典は意識的・無意識的に日々インプットをしています。出張で出かける海外での体験などは、まさに集中的なインプット。意識するしないに関わらず、たくさんのものが入ってきます。その一方で、体系的に指導してくださる人のいる場に臨んで、身体を動かして技術を習得するというのは、さらに別のレベルでのインプットになります。そしてそのような「学ぶ機会」を得るには、時間的にも気持ち的にも、余裕というか余白が必要です。

前回の意図的インプットツアーは、イタリア・カッラーラでの大理石彫刻研修への参加でした。2023年9月でしたので、もう2年半近くも前のことになりますね…そうなんです、そういう時間って、きちんと確保することを意識しないと、日常の仕事に流されてしまいがちなのです。昨年末に北京個展の延期が決まり、思いがけず年初に余白ができたので、「このタイミングで何かやりたいことある?」とダンナに投げかけてみたところ、「日本画と水墨画の基礎をやりたい」と、即座に返事が来たのでした。

というわけで、すぐに調べたところ、昨今は国内各地の芸術・美術系大学で、さまざまな公開講座が積極的に開催されていることが判明。なかでも京都芸大の通信課程や一般向けの講座は、通信も通学も、多種多様に間口を広げていることがわかりました。希望する期間に希望する分野を学べそうだということがわかり、すごい!ラッキー♪と、さっそく申し込み。丸二日間の講座は、集中講座と呼ぶのにふさわしい内容だったようで、作家曰く「久しぶりに、使ってない脳みそをフル回転させて、めちゃめちゃ疲れた!でもすごく楽しかった!勉強になった!」と大興奮でした。そしてわたしはといえば、この体験がどのようにアウトプット=作品にあらわれてくるか、今後の制作物がますます楽しみになるのです。

「だから、日本画やら水墨画やらを学んだり、作品制作することは、そのものの技術の向上を目的とするだけじゃなくって、やきものの仕事(と、我が家では読んでいます)に反映されるものがたくさんあって、全体としての創造力や技術のアップにつながるんだよ」と、息子には説明をしたのでした。そしてこれは芸術分野のみにあらず、なはず。きっと、彼がもっと社会経験を積んでいったあとに、「こういうことだったのか」と気付いてくれることでしょう。

読書『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から。この棚は、ほんとうにいろいろな視点を私にもたらしてくれます。年末年始に読んだ本の中の一冊にあった『地上の楽園』(中央公論新社)月村了衛著も、カメリアステージ図書館新刊棚から手に取ったものでしたが、本書はそれに続いて、わたしがこれまで知らずにきた日韓(あるいは日朝)関係の近現代史の一端を、目の前に提示してくれた一冊です。

1950年代=朝鮮戦争下、1960年代=朝鮮戦争休戦後の混乱期、1970年代=理不尽な国の政策に翻弄される時代、1980年代=ソウル五輪開催直前の軍事政権下、1990年代=あらたな格差社会の時代…と、時代を追って「食べもの」を中心としたストーリーが繰り広げられます。内容は、なかなかにシビアというか、鋭いながらも淡々とした視点で描かれています。食べものの話を中心に進みますが、近現代史小説、あるいは社会小説といったほうが合っているような気がしました。わたしはタイトルや表紙のポップなイメージから、勝手にふんわりした感じのお話かと想像していましたので、少々面喰いました。

今でこそ芸能分野を中心に、活発な交流のある日本と韓国ですが、これはほんとうに最近のことなのだと、あらためて思いました。朝鮮戦争から1980年代後半に民主化されるまでの韓国の現代史について、わたし自身はあまりにも無関心であったことを突き付けられました。韓国ドラマのファンになったり、韓国アイドルを推している人たちは、もしかしたら、こういう近現代史を自ら学ぶ機会を持ったのかもしれませんね。

本書の内容をとても分かりやすく解説していたので、銀座にある書店・教文館さんの書籍紹介のページをリンクにしています。「本書は、歴史に学びつつ過去現在未来のつながりを模索し、多くの危機を克服してきた朝鮮半島の歴史をふりかえる作業をおこなっている1972年生まれの著者が、韓国現代史の中で誕生し、愛され続けてきた5つの食べ物をとおして、朝鮮戦争のころから1990年代まで、それぞれの時代のすがたを10年ごとに見つめてみたいと考えたことから生まれた短編集です。」と紹介されています。

『チキン半々大根多めで』(影書房)キム・ソヨン著/下橋美和訳

読書『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

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読書『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、表紙借り。山田詠美さんといえば『ベッドタイムアイズ』。デビュー作のときからお名前は知っていましたが、衝撃的な雰囲気の漂うタイトルに気圧されたまま、ここまでまったく読まずに来ていました。図書館で見つけた本書の表紙は、わたしが勝手に長年抱いていた「山田詠美」さんのイメージとなんだかかけ離れていて、ついつい手に取りました。上の写真は満開の藤の花。過剰なまでの華美さが、本書の「女流作家」イメージと重なりました^^

第1章2015年、第2章2007年、第3章2023年に、エピローグ。登場人物は、文学界のなかでも「女流作家」と呼ばれた時代の作家たちと、彼女らのまわりで振り回された編集者や家族たちです。文体が独特で少し読み辛く感じましたし、物語自体もスピード感があるような面白さではない。にもかかわらず、グッと引き込まれました。「女流作家」とはなんぞや、の正解がここにあるのだとしたら、読者として客観的に眺めるにはとても面白いけれど、お近づきにはなりたくないな(巻き込まれたくはないな)、という感じのエピソードが盛りだくさんで、のぞき見するような読書でした。

本書は書下ろしだそうで、それも「オーディブル」のためでもあったと巻末に書いてあったのを読んで、文体が独特であることにとっても納得しました。たしかに、少し陰気でねばっこい雰囲気を漂わせた妙齢の女性の声で読み上げられたら、たまらないだろうな、という感じです。このためだけにオーディブル使ってみるか!?と考え中(笑)。

なによりも、本書を読んで、これまで勝手に抱いていた山田詠美さんのイメージがガラッと変わりました。長年一冊も読まずに、勝手なイメージを持っちゃって、ごめんなさい!です。これを機会に、図書館で既刊本遡って読んでみようと思います。

『三頭の蝶の道』(河出書房新社)山田詠美著

自分にとっての「ご褒美」は何か、どんな時にそう感じるか、思い返してみた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

自分にとっての「ご褒美」は何か、どんな時にそう感じるか、思い返してみた。

「自分へのご褒美」という言い方がありますが、これっていつ頃から使われるようになったんだろう…と、ふと思いました。割と最近のような気がします。諸説ありそうですが、AI検索では、特に2010年以降に顕著になったという記事がいくつも上がってきました。たしかに肌感覚的には、よく耳にするようになったのは、ここ10年ほどかなぁという気もします。

個人的に思い当たるのは、1996年アトランタオリンピック、女子マラソンで銅メダルを取った有森裕子さんの「自分で自分をほめたいと思います」という、あまりにも有名なことば。これによって「自分を褒めていいんだ!」という肯定感が表出してきたことが、その後の「自分へのご褒美」につながってきたような気がしています。あの有森さんのことばで、自分たちまでもが救われたような気持になった人は、少なくなかったのではないでしょうか。

さて、自分へのご褒美。わたしが最初にそれを自分にとっての言葉として自覚したのは、2013年の博物館学芸員実習でした。博物館学芸員資格取得のための最終課程です。佛教大の通信課程での取得でしたので、そこまでの必要科目の講義受講と単位認定は、自宅学習と最寄り会場での試験で進みましたが、実習は博物館等施設の現場での1週間以上の実習が必須です。そのため京都に10日間ほど滞在して、朝から晩まで実習に通ったのでした。

京都という土地柄、佛教大学という大学柄のふたつが合わさって、ほんとうに贅沢な実習でした。通常は佛教大学の付属博物館ですべて賄われるはずの実習が、ちょうど佛教大の博物館が部分的に改修中であったという理由で、いくつもの他館での実習が組み込まれたのでした。京都・奈良の国立博物館をはじめ、平等院鳳凰堂、龍谷大の龍谷ミュージアム、サントリービール工場(見学ツアーの仕組みが博物館的な位置付けになります)、京都市博物館等で、各館のバックヤードに入り込み、学芸員さんたちから直接に様々なことを学びました。また座学で文化財保護や保存の歴史と今についての特別講義が開催されたのも、京都ならではだったと思います。1週間の間に、とてつもなく濃密な体験をしました。

自分にとって、宝物のような時間であり、これまでやってきたことに対するご褒美だと感じた時間でした。この実習のあとは、ロンドン出張が、わたしにとってのご褒美になっています。ロンドン出張はもちろん仕事なので緊張感も伴うのですが、時代を問わずたくさんの美術や歴史的資料に触れることのできる機会であり、まさにご褒美。自分が個人的に嬉しいことがそのまま仕事につながるのは、ほんとうに嬉しいことで、そういう仕事を稼業にできているのは恵まれていることだなぁと、つくづく思います。

「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方をまなぶ」畑レッスン進捗状況その8。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方をまなぶ」畑レッスン進捗状況その8。

造園家であり花や野菜を作りハーブの専門家であるガーデンアルテさんの畑で「1年を通して畑の作り方・野菜の作り方を、一緒にやりながら教わる講座」。2025年2月から受講をスタートした畑づくりも今月でお終い、来月からは、いよいよ自分で家庭菜園を続けていくことになります。こうしてブログに書き留めてきた内容が、ちゃんと生かせるといいな、と思いつつ。


(35)11/22(土)15-16時 曇 11/18℃

  • 黄インゲン、レタスミックス収穫。ミニ大根、ラディッシュ間引き。
  • ホウレンソウ、春菊の芽が出てきた。
  • ニンジンが育っている→雨が少ないので土が固く、間引きに向かないので、雨のあと土がやわらかいときに間引く。
  • ニラ、小葱収穫。
  • 寒くなってきたので、保温用に多めに枯草を敷く。目や茎の出ているところは除けて。

(36)11/29(土)15-16時 晴 

  • 黄インゲン収穫、ニンジンの大きいものから間引いて収穫。
  • 畝を整える。草を畝周りにたくさん敷く。
  • 時間があるときは、畑、野菜の様子をゆっくり観察する。

(37)12/14(日)14-15時 曇

  • ジャガイモ、ニンジン、レタス収穫。ニンジンは大きいものから間引くように。
  • 雨のあとなので、あまり土を触らないようにする。
  • ジャガイモは収穫後、まだ種芋がしっかりしているようだったら、また土に戻しておく。

(38)12/27(土)14-15時 晴

  • ニンジン収穫、レタス収穫、ニラ収穫。
  • 畑と畝を整える。
  • 枯草を多めにかけて保温する。

(39)1/10(土)14-15時 曇

  • ニンジン、レタス、ミニ大根、ラディッシュ収穫。
  • ホウレンソウ、春菊間引き。

(40)1/18(日)14-16時 曇

  • ニンジン、大根収穫。
  • ミニ大根とラディッシュは全部抜いてお終いにする。
  • 大根の後の畝を均して巾広めにとり、タマネギの苗を10cm間隔ぐらいで二列に植える。
  • ネットの場所にインゲン豆の種を蒔く。畝に3等分にして種を2つづつ、合計6つ。
  • すべての畝を整えて、上部をきれいに均し、畝の上には保温に細かい枯草をたくさん敷く。畝周りには草をたくさん敷いておく。

寒い時期は生育がゆっくりなので、畑で出来る仕事も少なくなりがちです。そういうときこそ、畑の土の様子や野菜の様子をゆっくりのんびり観察する好機!と教わりました。そうすると、だんだんといろいろなことが見えてくるようになるようで。

春植えのときはニンジンがうまく育ちませんでしたが、秋に植えたニンジンがしっかり育ってくれていて、とっても嬉しいです。ミニ大根とラディッシュは、土が合わないのか種まきのタイミングが良くなかったのか、わたしの畑では年間通じてあまり大きくなりませんでした。同じ場所で、ほぼ同じタイミングで種蒔きをしても、お隣さんと生育状況が異なることが多々あります。要因はいろいろとあるようですが、その違いが見えるのが、とても興味深いです。

すごい教科書(DVD)を手に入れました!その2『メットガラ ドレスをまとった美術館』

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

すごい教科書(DVD)を手に入れました!その2『メットガラ ドレスをまとった美術館』

少し前に「『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』すごい教科書(DVD)を手に入れました!」というブログをアップしていました。「英語学習に適した、美術・芸術関連のDVDを教えて!」とチャッピーに尋ねたときに、候補として挙げてもらったもの。そしてそのときにやはり候補に挙がっていたもう一本、一緒に手に入れていたのが、この『メットガラ』でした。

The METことニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年開催される、世界的なファッションの祭典「メットガラ」。その存在を知ってはいましたが、ガッツリ興味があったというわけではなく、DVDになっていたとはつゆ知らず。本作は、その2015年の企画に密着したドキュメンタリーです。

最初から最後まで、圧倒されました。まず『プラダを着た悪魔』のモデルといわれる『VOGUE』編集長のアナ・ウィンターの確信的な強さにほれぼれ。そしてファッションの芸術性と力を信じるキュレーター、アンドリュー・ボルトンの、仕事への誇りと愛情と粘り強さに、脱帽。さらに彼らのやろうとしていることを支えるチームの人々の、さりげなくもプロ根性あふれる姿にニヤニヤ。登場する服飾展示の素晴らしさ、映像の美しさは言うまでもありません。

オープニングパーティーでは「豪華セレブ」が次々に登場し、その姿がまた圧巻でした。ドレスの素晴らしさと、それを着こなす面々の美しさ。わたしは残念ながら「誰が誰やら」という感じで、わかったのはジョージクルーニー、リアーナ、レディ・ガガ、ジャスティン・ビーバー…ぐらいでしたが、ちゃんと知っている方が見たら、きっと大騒ぎになるのだろうな、と。

本DVDも「繰り返し見る」が必然となりそうです。本編が91分と長過ぎないので、見やすいのも嬉しいです。「英語×アート」の映画、もっと探したくなりました。そういえば、映画『プラダを着た悪魔2』がこの5月に封切りということで、わたしにとってはなんともグッドタイミング!これは映画館に観に行かねばなりません^^

早くもサザンカが満開です―花祭窯の睦月(むつき)の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

早くもサザンカが満開です―花祭窯の睦月(むつき)の庭。

今日は寒さが緩んで、なんと黄砂が飛んでいます。寒くないのは嬉しいけれど、黄砂が飛ぶのは…と思いつつ。ともあれ今年も花祭窯の小さな露地は、眼を楽しませてくれています。

サザンカ

ご覧の通り、すっかり満開です。

サザンカ

花のなかにミツバチがいるのが見えますでしょうか。

ウラジロ

冬の間もずっと青々と美しいウラジロの葉っぱ。

ザクロ

ザクロもすっかり枯れて、渋い姿に。

スイセン

そして今シーズンひとつめのスイセン。

ジンチョウゲ

ジンチョウゲももう少しで香ってきそうです♪

ツワブキ

日陰にツワブキがまだ残っていました^^

福岡市海外展開支援プログラム Day3「海外市場の解像度を上げる」に参加しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡市海外展開支援プログラム Day3「海外市場の解像度を上げる」に参加しました。

 福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」でお世話になっているトーマツさんからご紹介いただいて、「福岡市海外展開支援プログラム」に参加してまいりました。トーマツさん、福岡県・福岡市と、中小企業支援に入っておられるのですね。このプログラムは「福岡市」の事業ですが、福岡市内で開催される講座の受講は、福岡市内の事業者でなくてもOKということで、ありがたく参加。プログラム終盤に実施されるニューヨークへの派遣事業(3社)に応募できるのが、福岡市内に拠点のある事業者さん限定となっていました。

さて「海外市場の解像度を上げる」。プログラム構成は下記の通りでした。

  1. Go-To-Market戦略を考える(ワークショップ)
  2. NY派遣企業によるプレゼン
  3. コース別で実践型ワークショップ(英文ピッチ作成講座/グローバルコミュニケーション講座)
  4. ネットワーキング

以下、備忘。


  • Want(思い・共感軸)、Can(優位性・強み軸)、Needed(市場性・必要性軸)で海外市場の解像度を上げる。
  • グローバルコミュニケーション=翻訳能力ではなく多文化設計力
  • 多文化設計力を支えるのは、多文化理解力
  • コミュニケーションは言語だけではない。ジェスチャー等のノンバーバルコミュニケーションも含む。
  • グローバル化≠海外進出。
  • グローバル化は、世界規模・地球規模。
  • ピッチや法律や「翻訳」できるが、文化前提は「設計」から変更が必要。
  • どの価値観を前提にしているのか?どんな行動様式を想定しているのか?
  • 『The Culture Map(異文化理解力)』エリン・メイカー著(英治出版)
  • Hidden Assumptions in Our Product
  • 「日本人の文化や習慣」を前提にしている点は何か?またその逆(海外市場を前提にしたプロダクトを、日本市場に持ってこようとする場合)は?

NY派遣が決まった企業3社のプレゼンは、それぞれのお話のスケールが大きくて、想いがこもっていて、すごいなぁと感嘆しながら拝聴。各5分ほどのプレゼンのなかで、視界の広さ、着眼点の鋭さ、それぞれのプロダクトやサービスを支える技術力や学びの深さが伝わってきて、ひたすら「すごい!」でした。なかでも個人的に一番刺激を受けたのが、Boutique Residence & Co.株式会社 大木健人氏のプレゼン内容。ネットワーキングの時間に、わたしとしては珍しく押しかけ気味に名刺交換をお願いしたところ、快く気さくにいろいろなお話をしてくださいました。

コース別の実践型ワークショップは、わたしは「グローバルコミュニケーション講座」を受講したのですが、担当してくださったSPRINK株式会社の元美和氏のお話が、とっても面白かったです。学術的な背景を持つ説得力を持ちながら、実践的なビジネスに生かされる内容でした。

18時スタートで20時終了、その後その場でネットワーキング=交流会という3時間ほどのプログラムでした。交流会は任意参加でしたので、講座自体はサクッと2時間。ですが、とっても濃い2時間で、わたしとしては珍しくネットワーキングの時間を存分に生かせましたので、期待以上に大満足の機会となりました。次回もとっても楽しみです。

読書『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

毎年恒例になりつつある、年初の美術展情報チェックです。この手の雑誌は何種類も出ているのですが、ここ数年は、本誌『日経おとなのOFF』の増刊号を手に取ることが続いています。全国の情報ですので、チェックしても足を運べないケースの方がほとんど。ですが「何かのついでに行けたらラッキー」ぐらいの気持ちで頭の片隅に入れておくと、いざというときに思い出すことができて、無駄ではありません。ちなみに昨年の記録を見てみると、見に行きたい展覧会ベスト5に入れていたうち、久留米市美術館で開催された「異端の鬼才-ビアズリー」に足を運ぶことができました。

また昨年は「行きたい美術館」として、泉屋博古館京都本館・大阪市立東洋陶磁美術館・大阪中之島美術館・大阪市美術館・福田美術館(京都嵐山)の名前を挙げていたのですが、これらはひとつも達成ならず。その代わりというわけではありませんが、リニューアルオープンした大阪の藤田美術館に足を運ぶことができ、ここがとてつもなく素晴らしかったです。上の写真は、その藤田美術館(大阪都島)。昨今の美術館のつくりは、「観る」だけでなく「滞在」を意識した空間がどんどん増えていて、嬉しいかぎりです。

ではさっそく、2026年版に掲載されている情報から、今年観に行きたい美術展ベスト5は、次の通りです。順不同。


原安三郎コレクション 北斎×広重(京都文化博物館)

北斎や広重の作品を観たい、というのももちろんあるのですが、それが個人コレクションであることに魅力を感じる展覧会です。個人コレクションは、集めた人の嗜好・偏りがにじみ出てくるのが、面白さのひとつ。コレクターがどんな美意識をもって集めていたのか、のぞき見る楽しさがあります。

密やかな美 小村雪岱のすべて(あべのハルカス美術館)

小村雪岱という人の名前を知りませんでした。が、本誌で紹介されていたいくつもの日本画の展覧会のなかで、目を引いたのがこの方の絵でした。線に(線のどこに、と問われると難しいのですが)魅力を感じ、これは生で見て観たいな、と。あべのハルカスも、行きたいと思いながら未だに足を踏み入れていませんので、機会を作りたいところです。

神仏の山 吉野・大峯-蔵王権現に捧げた祈りと美-(奈良国立博物館)

奈良国立博物館は、学芸員研修のときにお世話になった館のひとつです。すごい量のお宝の数々に、数時間でお腹いっぱいになったことを思い出します。仏像はもともとあった場所(寺社など)で観るのが一番だとは思いますが、まとめてたくさん拝見できるというのもまた贅沢。

ロン・ミシュク(森美術館)

インパクトのある彫刻作品群を生で観ることができる機会。わたしは、現代美術の展覧会で「これは行きたい!」となることは、これまであまりないのですが、これはぜひ観たい展覧会です。黒田陶苑さんでの個展がちょうど会期中にあたるので、そこに合わせて足を延ばそうと計画中。

ニコライ・アストルップ(東京ステーションギャラリー)

これまであまり馴染みのなかった北欧の画家の展覧会が、今年はいくつか開催されるようです。本誌で紹介されているなかで、眼に留まったのが、ノルウェーのニコライ・アストルップ氏の展覧会。誌上で見た感じで、色の使い方が面白いな、と思いました。版画作品の上に描画を重ねるアプローチにも興味津々です。


わたしの観に行きたい!は、上のような並びとなりました。今年もひとつでもたくさん、面白い展示を観に行くことができますように。そして一つでも多くの美術館に足を運ぶことができますように♪

『日経おとなのOFF 絶対見逃せない2026年美術展』(日経BP社)

小雪舞うなか2026年初釜茶会でした―今年も精進いたします―

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

小雪舞うなか2026年初釜茶会でした―今年も精進いたします―

お茶のお稽古始めは、初釜茶会から。今年も無事に参加して参りました。お茶会前日の準備から、皆さんに新年のご挨拶をする嬉しい機会です。準備の日はそれほど冷え込みませんでしたので、翌日の天気予報の雪マークにおののきながらも、楽しく穏やかに準備は進みました。昨年から担当になった「席割り」の仕事は、お茶会ごとに、参加人数が変わったりお茶席に使うお部屋が異なったりするので、毎回新たに勉強です。

南方流の初釜茶会は、和尚様がお点前をしてくださるので、お点前をどなたにお願いするかという検討がない分、スムーズです。まずは2席設けるそれぞれの席の正客、次客、そして末客をどなたにお願いするか。そして、それぞれの席での水屋仕事を中心に担っていただくのをどなたにお願いするか。お茶会をつつがなく運営するのに、細かい心配りが必要だというのは、イメージとして頭にありましたが、イメージしていた以上に細やかな目配りが必要だということを、今回も感じました。

当日は、冷え込みながらも雪は舞う程度で本降りにはならず、ほっと一安心の一日でした。お茶会もつつがなく進み、楽しく、とても幸せな気持ちになりました。個人的には「お運び」の仕事で初歩的なことを間違えるという失態があり、我ながらびっくりするやら恥ずかしいやら。ところがそれを目の前でご覧になっていた先生が「笑わせてもらって和んだ~」と流してくださり、救われました。注意するではなく、修正するでもなく、さらっと笑いごとにしてしてくださったのは、「そのミスを本人がわかっているはずだから」というお心遣い。つくづくありがたいなぁと思いました。

本年も楽しく精進してまいります!