干支の亥で考えた。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

干支の亥で考えた。

今年は干支の制作が遅れて、販売用にお出しすることがほとんどできませんでした。「商機を逃した」と見るのが一般的な向きかも知れませんが、このことで「どうして干支を作りはじめたのか」という基本を思い出す機会にもなりました。

花祭窯の干支作品は、佐賀の花祭で創業して以来、お世話になったご近所の方々への感謝に配って回ったのがそもそものスタートでした。そのためだけに作っていたので、つくる数も必要な数だけ。値付けもしていませんでした。

最初は干支の盃でスタート。十二年経って干支を一周した後、干支の箸置きになり、次第に箸置きにも使える置きものになり、今年のイノシシに至っては完全に置きものになりました。

「売ってほしい」というご要望を受けて、販売もするようになったのはいつ頃からだったでしょうか。それにしても、毎年末から新年のはじめごろに作ったら、あとはリピートでは作らず「その年だけのもの」としています。

年末から年始にかけて、家族で干支をもってご近所にご挨拶に回るのが、花祭窯=藤吉家の決まりです。喜んでいただけているのかどうか、実際のところはわかりません。でも、年に一度、吉祥のものをお届けすることが、うちにできるわずかなことなので続けています。

今日は春節。イノシシ、旧正月に間に合ったので良しとしましょう(^^)

藤吉憲典の作品集

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の作品集

というとなんだか大げさな感じがしますが、いわばポートフォリオとしての冊子。これまでの作品からセレクトしたものに、今年(2018)作ったものをいくつか追加しました。

この手のものを作るようになってから、4冊目。 2013年につくった最初の1冊と比べたら、ずいぶん要領よく作れるようになってきましたが、 相変わらず手作り感ありあり。恥ずかしながら「作品を外に出す前に、ちゃんと全部プロに撮ってもらわなきゃ」と、同じ反省をくりかえしています。

写真がちがうと冊子の完成形が大幅に変わるのは、体験済み。とはいえアート作品が数まとまったときにはプロへの依頼もしやすいのですが、単発的に制作した作品をすぐに発送しなければならないときには、自分で撮ってお終いになってしまうこと多々。

欲を言えば撮影だけでなく編集も、本来すべてプロに任せるべき仕事。毎年少しづつ修正の入るものは手元でぱぱっとやってしまうにしても、ここぞというときにはやはりプロにお任せしなければと、あらためて思いました。作品の良さが十二分に伝わるものをつくらないと、意味がありませんよね。

2019年はアート作品を数まとめてつくる年。来年の今頃はプロの撮影・編集による作品集をニヤニヤと眺めている自分をイメージしています。

藤吉憲典、干支制作中につき。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

12月も中盤を過ぎておりますが、今まさに2019年の干支イノシシをせっせと制作中のダンナ・藤吉憲典。写真は今年初め『ミセス』2018年1月号「福を招く、正月」特集でご紹介藤吉憲典の「昼寝犬香合」

イノシシ、楽しみにしてくださっている皆さまには、なんとか年内にお届けできればと思いつつ、年明け初荷でのお届けになるかもしれません…。

お待たせしております間に、干支置きもの(箸置き)振り返り。

藤吉憲典干支の午(馬)
藤吉憲典の干支。午(馬)。
藤吉憲典 干支兔ウサギ
藤吉憲典 干支兔ウサギ
藤吉憲典 干支 未(羊)
藤吉憲典 干支 未(羊)
藤吉憲典 干支 酉(ニワトリ)
藤吉憲典 干支 酉(ニワトリ)
藤吉憲典 干支 申(サル)
藤吉憲典 干支 申(サル)
藤吉憲典 干支 辰(龍)
藤吉憲典 干支 辰(龍)
藤吉憲典 干支 巳(蛇)
藤吉憲典 干支 巳(蛇)

特撰復刻古伊万里蕎麦猪口

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

特撰復刻古伊万里蕎麦猪口

12月に入ってご依頼が少し増えてきました。福津市のふるさと納税で花祭窯が提供している返礼品。市からの要望があって、今年の春に提供品の種類を増やしたところ、「特撰復刻古伊万里蕎麦猪口揃い」のシリーズが人気です。

上の写真は、ふるさと納税額20万円以上で選ぶことができる、特撰復刻古伊万里蕎麦猪口揃いの5客組。内容は…

  • 錦粟に鶉文蕎麦猪口(にしきあわにうずらもんそばちょこ)
  • 錦紫陽花文蕎麦猪口(にしきあじさいもんそばちょこ)
  • 染付風船蔓唐草文蕎麦猪口(そめつけふうせんかずらからくさもんそばちょこ)
  • 染付丸文撫子文蕎麦猪口(そめつけまるもんなでしこもんそばちょこ)
  • 染付青海波文蕎麦猪口(そめつけせいがいはもんそばちょこ)

いずれもしっかりと手が入った文様ばかり。もちろん藤吉憲典の作品です。通常のご注文と同様、ご依頼を受けてから制作しています。3~4ヵ月お待たせするにもかかわらず選んでくださる方々がいらっしゃるのは、ありがたいことです。

ちなみに、通常の蕎麦猪口ご注文は、オンラインショップ花祭窯・蕎麦猪口倶楽部で承っております(^^)

ふるさと納税については賛否ありますが、この制度を通して多少なりとも地域の役に立つことがあるのだとしたら、それは事業者として嬉しいことです。

福津市が寄附金の使い道として掲げているなかでも【文化財保護や伝統文化の継承に関する事業】に賛同していただけると嬉しいな、と。福津市には世界遺産登録された「新原奴山古墳群」や、花祭窯のすぐ近所に国登録文化財の「藍の家」などがあります。

藤吉憲典の新しいパンフレット制作中。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の新しいパンフレット制作中。

写真は、2018年上海での藤吉憲典展での一幕。

2019年からの動きに合わせて、パンフレット=作品集を編集しなおしています。2019年はアート系の作品が多く生まれてきそうなので、その前に現時点でのアーカイブ整理整頓というところです。

今回のパンフレットに載せる作品も半分以上がすでにお客さまのもとにある状態で、ありがたいことだなぁとつくづく。同時に、手元にある写真データを見繕いながら、作品が嫁いでいく前にもっとちゃんとプロに撮っておいてもらわなければ、という反省も。

今までは漠然と感覚的に見ていた藤吉憲典作品も、生み出された作品の数が増えるにしたがって「箱シリーズ」「動物シリーズ」「半人シリーズ」「社会シリーズ」と色分けできることが見えてきました。同じ作品写真でも、カテゴリーによって色分けしたら、観る方にとって、より受け取りやすいものになるかもしれないな、などと考えつつ。

藤吉憲典の新しい作品パンフレット。年明け早々の完成を予定しています。

やっぱり人気の波兎。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

やっぱり人気の波兎。

肥前磁器の文様のなかには動物がたくさん登場するのですが、なかでもウサギは人気が高い動物です。干支のひとつであるのももちろんですが、干支に関わらずファンが多い。そしてウサギをモチーフにした肥前磁器の定番文様といえば、波兎文。

波兎(なみうさぎ)文。波とウサギの組み合わせは、神話の「因幡の白うさぎ」に題材を得たとも言われますが、真偽のほどはさておき、江戸時代からこちら「波に乗るウサギ」として縁起の良い意味づけをされています。

伸びやかなウサギの躍動感が感じられる、藤吉憲典の描く波兎。上の写真ではマグカップに入っていますが、定番の蕎麦猪口、飯碗など。今回の町田ももふくさんの個展でも、波兎文をいくつかみつけていただくことができます。


藤吉憲典展

2018.12.1(土)-12.7(金)
会期中無休

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

ももふく
町田市原町田2-10-14#101
TEL042-727-7607

map

出荷完了!町田ももふくさんで藤吉憲典展。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

出荷完了!町田ももふくさんで藤吉憲典展。

写真は藤吉憲典作、染付牡丹唐草文中鉢。月の満ち欠けに見立てたデザインになりました。

午前中に、個展会場に並ぶ器の出荷が完了。あとは作品リストを作成してお送りするのが、ひとまず会期前のわたしの任務。ここまでくるとひとまずホッとします。

個展の前は毎回ぎりぎりまで窯を焚いている藤吉憲典。今回も赤絵窯から朝上がったばかり。楽しみに足を運んでくださるお客さまに、ひとつでも多くご覧いただきたいという気持ちのあらわれです。

ぜひご来場くださいませ。


藤吉憲典展

2018.12.1(土)-12.7(金)
会期中無休

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

ももふく
町田市原町田2-10-14#101
TEL042-727-7607

map

 

過去作品の掘り起こし。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

過去作品の掘り起こし。

ダンナ・藤吉憲典は、12月1日からの町田ももふくさんでの個展に向けてラストスパート。染付の絵付に取り組んでいる最中です。発送までにあと何回窯が焚けるかな、というところ。

食の器をメインにした個展でお持ちするものは、定番のものと、新作と両方になります。新作だけではないんですね。20年以上のキャリアを経て「藤吉憲典といえば」という文様や形がいくつかあるので、それを期待してお越しになるお客さまに向けてお持ちします。

新作も、まったくの新作もあれば、以前に作ったものをもう一度作り直してみる、という取り組みがあります。つくり手は(うちのダンナだけかもしれませんが)自分がつくったものが自分の手を離れると、すぐに忘れてしまいます。執着が無いのですね。なので以前に作ったものを写真で見せると、「そういえば、こんなものも作ったなぁ」という感じ。

そして年月を経て取り組むと、以前に作ったことのあるものでも、かなり出来が変わってきます。つくり手の腕が上がっているので、つくりが良くなり、絵付もいい感じにあがります。もちろん、つくった当時はその時出来る最善を尽くしてつくっているので、「この時も頑張っていたんだなぁ」という思いも。

さて今回も、いくつか「過去作品の掘り起こし」をしています。「今の藤吉憲典が作ると、どうなるか」は、側で見続けているわたしにとって、これからもずっと楽しみのひとつです。

 

藤吉憲典の日本語サイトリニューアル。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

藤吉憲典の日本語サイトリニューアル。

日本語サイトをリニューアルいたしました。

https://fujiyoshikensuke.com/jp/

藤吉憲典公式サイトには英語版サイトと日本語版サイトがあるのですが、日本語版をそのまま英語化したもの(あるいはその逆)ではなく、それぞれにつくっています。

海外のお客さまが求めておられる情報と、日本のお客さまが求めておられる情報。海外のお客さまにお届けしたい情報と、日本のお客さまにお届けしたい情報。それらをきっぱりと分けるわけではありませんが、やはり傾向が異なるので、アプローチを変えています。

今回の日本語版リニューアルでは、これまで比較的文字情報が多かったので、もう少し写真情報を増やしていけるようにと意識しています。サイトの骨組みは出来上がりましたが、器やアートの写真を増やしていくのは、今からの作業。

コツコツ増やしてまいります。

 

町田「ももふく」さんで藤吉憲典展

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

町田「ももふく」さんで「藤吉憲典 展」

2018年ラストの個展は町田のももふくさん

個展案内状が届きましたので、本日より宛名書き&発送です。

今年は「食の器」で注目されることの多かった藤吉憲典。町田のももふくさんもまた「作家ものの器」をふだんの食卓に使うことの楽しさを一人でも多くの方に伝えたいという志をお持ちのオーナーさんです。

ぜひご来場くださいませ(^^)


藤吉憲典展

2018.12.1(土)-12.7(金)
会期中無休

12:00-19:00(最終日は17:00まで)

ももふく
町田市原町田2-10-14#101
TEL042-727-7607