読書『百万ドルを取り返せ!』(新潮文庫)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『百万ドルを取り返せ!』(新潮文庫)ジェフリー・アーチャー

ジェフリー・アーチャーのデビュー作。詐欺にあった作者の経験を基に書かれたという本ですが、まあなんともゴージャスな場面設定でした。映像化されることを最初から意図していたのではないかと思うほど、ひとつひとつの場面を脳内でつくるのが楽しかったです。

画廊街、ウィンブルドン、カジノ、アスコットの競馬、そしてオクスフォード…。読みながら、カラーでイメージがどんどん膨らみました。わたしは映画もドラマ版もまだ見ていませんが、こういう小説を読むと映像の美しさへの期待感が大きくなります。

わたしが「コン・ゲーム」という言い方を知ったのは、映画「コンフィデンスマンJP」で、つい最近のことでしたが、『百万ドルを取り返せ!』は「コン・ゲーム小説の傑作」という解説が。なるほど昔から使われている言い回しなのですね。

それにしても、これが著者の第一作目というのですから、衝撃的なデビューだったことでしょう。まったく古さを感じずに楽しめました。

肥前磁器の美:藤吉憲典の器「染錦柿右衛門調小壺」

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肥前磁器の美:藤吉憲典の器「染錦柿右衛門調小壺」

磁器作家・藤吉憲典がつくる肥前磁器の美しさを伝えるシリーズ。「美しさ」には「用途の美」を含みます。使い勝手の良さも含めて「美しい」と言えるもの。そこにこそ、江戸時代から400年続く肥前磁器の価値があると思っています。

「肥前磁器(ひぜんじき)」という呼び方は、まだまだ一般的ではありません。「有田焼」とか「古伊万里」といった方が、わかりやすくイメージできると思います。肥前磁器とは、有田焼、伊万里、鍋島などと呼ばれる、北部九州地方(肥前地域)で作られてきた磁器の総称です。地域的には現在の佐賀県・長崎県あたり。

「柿右衛門」というのは、酒井田柿右衛門の子孫が代々受け継ぐ名前であり、その特徴的な作風(絵付の様式)を表します。「柿右衛門調」とか「柿右衛門様式」と呼ばれています。十四代柿右衛門氏が色絵磁器の重要無形文化財保持者(人間国宝)となっているので、柿右衛門調というと赤絵・色絵をイメージする方も多いと思いますが、実際には柿右衛門様式と呼ばれているものには幅があり、下絵の青色が入る染付や染錦もあります。

藤吉憲典のつくる柿右衛門調は、目の届きにくいところまで丁寧に絵付をする、江戸時代の輸出品・献上品としての有田磁器の良さを受け継ぐことを旨としています。

染錦柿右衛門調小壺 藤吉憲典
染錦柿右衛門調小壺 藤吉憲典
藤吉憲典 染錦柿右衛門調小壺
藤吉憲典 染錦柿右衛門調小壺

丁寧で細やかな絵付が特徴ですが、その美しさを引き立てるのは、余白です。磁器作家の絵付に求められるのは、絵の上手さだけではなく、造形美に適うバランスの良いデザインだと、感じさせられる一品です。

花祭窯の九月の庭。

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花祭窯の九月の庭。

九月は初旬に大きな台風がふたつありましたので、さすがのヒガンバナもお彼岸には難しいかも、と思っていたのでした。大潮と重なったこともあり、津屋崎千軒は潮をかぶりました。潮をかぶると、モノは錆びるし、植物は枯れてしまいます。

枯れた植物を片付けつつ、突如まっすぐに伸びてくる茎が数本あるのに気が付いたのが、約一週間前。ヒガンバナです。台風の潮風にも負けず、きちんとお彼岸に照準を合わせて伸びてきました。9月20日にひとつめが開花。その後次々と咲いて、いつものようにお彼岸の風景となりました。

気候が変わっても季節に合わせて咲く花のすごさは常々感じています。なかでも「秋のお彼岸」ピンポイントのタイミングに必ず花を咲かせるヒガンバナの力には、毎年感動しています。今年はまたひとしお。

今朝はまたここに、ヤブランも新たに顔を出してくれました。紫色のヤブランは8月の下旬に咲いていたのですが、時間差で白が開花。

植物の力に勇気づけられる初秋です。

読書『FACTFULNESS (ファクトフルネス)』(日経BP社)

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読書『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(日経BP社)

ハンス・ロスリング氏とその息子夫妻による本書。日本での出版後、すぐにあちらこちらの書評で取り上げられ、ぜひ読まねば!と思っていたのが、今になりました。

読むのがずいぶん遅くなってしまったなぁと、やや反省していたのですが、初版の発行日を確認したところ2019年1月15日。まだ2年は経っていないのですね。今年1月来のコロナ騒動を経た今読んだのは、わたしにとってベストタイミングだったかもしれません。

イントロダクションに書かれていた「(カー)ナビの情報が間違っていたら、目的地にたどり着けるはずがない」の一文に、この本で伝えたいことの本質を感じました。目指す目的地にたどり着きたいならば、正しい情報を基にしなければなりません。

では、「正しい情報」は、どうしたら手に入るのでしょうね。そして、何をもって「正しい」と言えるのでしょうね。

個人的には前々から、「統計データ」は「ある仮説を裏付けるために算出された数字」であるというイメージを持っています。数字もまた、それだけでは根拠となりえません。よく「『真実』はどこから見るかで変わるけれども、『事実』は変わらない」というような言葉を聞きますが、さて。そのわたし自身の疑問への答えのひとつが「訳者あとがき」にありました。

『FACTFULNESS』の訳者は、関美和氏と上杉周作氏。訳者あとがきで上杉氏が「事実に基づかない「真実」を鵜呑みにしないためには、情報だけでなく、自分自身を批判的に見る力が欠かせません。」と書いていらして、ドキリとしました。いわく「「この情報源を信頼していいのか?」と問う前に、「自分は自分を信頼していいのか?」と問うべきなのです。」と。

今日も報道されるいろいろな数字を前に、思い込みを排除し冷静に判断できる態度を養ってゆかねばと、あらためて考えさせられた一冊でした。

藤吉憲典公式サイトをリニューアルしました。

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藤吉憲典公式サイトをリニューアルしました。

藤吉憲典公式サイト https://fujiyoshikensuke.com/

前回に引き続きウェブ制作を担当してくださったのは、福岡を拠点にご活躍のウェブデザイナー・ハラプロ原田大輔さん。そして今回も、いつも作品を撮ってくださるabc pictures 赤司憲壕さんの写真に、大いにお世話になっております。おかげさまで、格好良いサイトが出来上がりました。

リニューアルのキーワードは「シンプル」でした。見る人にとってシンプルか、運営する側にとってシンプルか。新しいサイトのポイントは、主に次の3つです。


一.これまで二つに分かれていた英語版と日本語版を一体化しました。

これまでは「英語版=海外向け=アートメイン」、「日本語版=国内向け=器メイン」という見せ方になっておりましたが、「藤吉憲典の仕事としてどちらも見ることができるのが面白い」というご意見をいただくことが増えてきました。また「アート」「器」という線引きが難しいものも多く、それなら無理に分ける必要はないのでは!?という結論にたどり着いたのでした。藤吉憲典の仕事を丸ごとご覧いただけるようになりました。

二.お問い合わせ方法のご案内を増やしました。

コンタクトフォーム、電話、各種SNSの機能など、コンタクト方法がさまざまにある昨今。お客さまができるだけ使いやすい方法でご連絡できるように、と思いました。お問い合わせへのナビゲーションを増やしたり、大きめに表示したり、ご利用可能な方法をわかりやすく表示することを心がけました。ここはデザイン上の美しさとのせめぎあいもあり、希望だけお伝えして、あとはデザイナーさんに一任。

三.プラットフォームとしての公式サイト。

最新の情報は、フェイスブック、インスタグラム、ピンタレストでその都度発信してまいります(2020年9月現在)。リアルタイムで流れる情報発信を得意とするSNSに対し、公式サイトでは、基本的な情報をしっかり載せることを意識しました。結果として、コンテンツが好い具合に絞られたと思います。その一方で文字が多くなった部分もありますが、興味のある方がゆっくり読んで下さったら嬉しいな、と思っています。


日本語・英語の文章チェックは何度見直しても細かいところが気になり、思いのほか時間がかかりました。ここは自分の責任。特に英語は、どうしても自分の稚拙なレベルが反映されてしまうので、英会話スクール・ブループラネットのトラヴィスさんにチェック&アドバイスをお願いし、助けていただきました。

ウェブ制作の原田さん、写真の赤司さん、英語のトラヴィスさん、皆さんその道のプロであるのはもちろん、藤吉憲典の仕事をよく見ていてくださり、その世界観を大切にしてくださるのがありがたいです。わたしの言葉足らずの説明でも、毎回スムーズに仕事が運ぶのは、ひとえに皆さんのおかげです。今回もたいへんお世話になりました。ありがとうございました!

読書『点と線』(新潮文庫)

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読書『点と線』(新潮文庫)松本清張

ついに松本清張に手を伸ばしました。はい。松本清張、読んでいませんでした。ほんとうに「読んでいない本」ばかりですね(笑)

この前に『ゼロの焦点』を読んだので、2冊目の松本清張。これまでまったく読んでいなかったにもかかわらず、なんとなく「ゼロの焦点=崖」「点と線=時刻表」というイメージだけはありました。松本清張作品もまた繰り返し映像化されているので、その世界観はもはや読者・ファンだけのものではないのでしょうね。

『点と線』は、昭和32年2月から翌1月まで雑誌『旅』に連載されたものだそうで、わたしが生まれる10年以上前のものでした。舞台のひとつが福岡博多の香椎(かしい)であり、国鉄(現JR)の香椎駅と西鉄の香椎駅が出てきます。小説を読むときはいつもそうですが、自分の知っている土地(場所)が舞台として出てくると、読みたい気持ちが俄然上がるのですから、不思議なものです。

JR香椎駅は普段わたしが博多に行くときに使う路線上にあります。香椎宮がありますし、管轄の税務署もあるため、しばしば使う駅であり、とてもなじみ深い駅。一方、西鉄香椎駅は眺めるばかりで使ったことが無いものの、本文中最初の方に「この電車は、津屋崎という北海岸の港まで通じていて、西鉄香椎駅は、その途中なのだ。」の一文を発見し、津屋崎が登場したことに感激。

西鉄香椎駅の少し先にある新宮駅からここ津屋崎に至る線路は既に廃線となっていますが、名残を感じる風景は近所にも残っています。「つやざき」の地名が出て来たのは、本文中この一箇所だけですが、それでも嬉しく。

ストーリーは、もちろん面白かったのですが、後半がなんとなく駆け足に感じました。前半の描き方の細かさに比べ、最後の「手紙による種明かし」は、描写を端折られてしまったような感じを受けました。「何を中心に書いているのか」という点では、これで十分なのだと思いますが、ストーリーテラーたる刑事だけでなく、他の登場人物たちの心の機微ものぞきたかったと思ったのは、我が儘でしょうか。

と、ここまで書いてから、そういえば最近の小説は「すべてを書き過ぎている」のかもしれないと思い至りました。わかりやすさを求める風潮に、毒されている自分を発見。はっきりとは描かれず、わからない部分が多いということは、解釈の余白・余韻が読者に残されているということ。それこそが、本書の魅力でもあるかもしれません。

栗!

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栗!

花祭窯の創業地は佐賀県。自然の恵みがいっぱいの里山です。梅雨前には梅、夏にはカボス、秋には柿と栗の楽しみがあります。

梅やカボスは収穫期が比較的長いので、毎年その時期に訪れて収穫することができていましたが、柿と栗はなかなかタイミングが合わず、満足な収穫ができずにいました。収穫できなかった柿や栗は、落果して山の動物たちの胃袋へ入りますので、無駄にはなりません。木の周りには、イノシシ、タヌキ、アナグマなどと思しきたくさんの足あとが残っています。

自然がすごいなぁと思うのは、その土地に合うものを、きちんと育んでくれること。佐賀ではいろいろな木、食いしん坊なので主に果樹を植えましたが、すくすくと育つものと、そうでないものがはっきりしています。苗木を買うときはお店の人に「育てやすいものを」とお願いしていましたが、一般に言われる「育てやすさ」とは別の要因があることを感じます。

花祭窯の創業地に関しては、梅、栗、カボス、柿、キンカン、山椒などは、感心するほど自然にすくすくと育ってくれています。桜の木も大きくなりました。それらに対して、みかん、ブルーベリー、イチジクなどは、うまくいきませんでした。もっとちゃんと環境を整えてあげなければならなかったようです。合うもの合わないものがありますね。

さて今年は、タイミングよく栗の収穫期に訪問することができました。全部ではありませんが、これまでで最もたくさん収穫することができて、大喜び。食欲の秋スタートです^^

読書『舟を編む』(光文社文庫)

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読書『舟を編む』(光文社文庫)三浦しおん

「本屋大賞」を受賞した時に、読みたいなぁと思いながらそのままになり、松田龍平主演で映画化されたときに、これは観たいと思いながら見逃しておりました。忘れかけていたつい先日、偶然図書館で文庫版を発見。

最初から最後まで、なんともやさしい空気が流れていました。もちろん切迫したシーンがあったり、気持ちが昂るシーンもあったりするのですが、全体を安心感が貫いているとでも言いましょうか。結末に対する期待は裏切られないはず!と、著者に対する信頼をもって読むことができました。

それにしても、「辞書編纂の仕事を小説にする」ことを、思いつくのがすごいな、と思いました。そのために、膨大な取材をしたのだろうな、ということも。小説やテレビドラマや映画などで「仕事」をきちんと描くとヒットするという定石を聞いたことがありますが、それにしても辞書編纂とは。でも、かつて誰もが一度は手に取ったことはあるという点では、「辞書」を中心に置くのは、マニアックなようでありながら、実は普遍性の高さも担保しているのかもしれません。

ともあれ、読後がさわやかな一冊でした。見そびれた映画も、DVDで観なければ。三浦しおんさんの著作は、映像化されているものも多いですが、実は本を読んだのはこれが初めてでした。これをスタートに、読み広げていこうと思います。

カメリア図書館選書ツアー2020。

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カメリア図書館選書ツアー2020。

選書ツアー。ふだんお世話になっている図書館に並べたい本を書店で探し、図書館で購入する本の候補リストをつくるツアーです。例年は博多駅そばにある紀伊國屋書店に出向き、膨大な数の本のなかから1時間ほどかけて選んでいきますが、今年はコロナ対策で、カメリア図書館内での催行となりました。

2019年の選書ツアーのレポートはこちら

図書館カウンターで選書ツアーの受付をすませたら、バックヤードへ。館内開催とのご案内でしたので、ネットを使って探したりするのかしらと想像していましたが、そこにはなんと、ミニミニ紀伊國屋書店さんができていました!これはまったくイメージしていませんでしたので、驚くやら嬉しいやら。

細長いバックヤードスペースに、本屋さんのようにジャンル別に本が並んでいたのです。紀伊國屋さんからスタッフの方がお見えで、選書の方法も博多の書店で行うときとまったく同じ方法でした。当然ほかにお客さんはいないのに、首からかける「選書中」のカードまでも完備。思いがけない演出に、思わずにんまりしました。

カメリア図書館内に現れたミニミニ紀伊國屋書店。限られたスペースですから、本の数は博多の書店の何万分の一にも満たない数だったのではないかと思います。ですが、全体の冊数が限られていたからこそ、そのなかからカメリア図書館に置くべき本を選ぼうと、ふだんは立ち寄らないジャンルの本へも注意が向いて、かえって自分自身の視野は広がったように思いました。

実のところ、例年は「わたしが読みたい!」が先に立ち、「それに、皆にもおススメしたい」という「我」の強い選び方でした。でも今年は「この本は子どもたちに読んで欲しい」「これは息子世代におすすめしたい」と、他者への視点を優先的に取り入れることができたように思います。どんな環境で選ぶかによっても、こんなに選び方が変わってくるものなのですね。

それにしても、今年は開催は無理かなと思っていたところ、形を変えて継続してくださったカメリア図書館スタッフの方々の熱意と工夫に、頭が下がりました。今年に限らず、博多まで行くのは難しいけれど、図書館内で出来るのなら参加したい!という方もあると思います。館内の開催で、選者を小中学生に絞った選書ツアーがあってもいいかもしれませんね。

いつもと同じようにできなくても、新しい発想や可能性が広がるなぁと感じた選書ツアーでした。毎年2-3冊でも、自分の選んだ本が地元の図書館に並んでいくというのは、とても嬉しくありがたいことです。今回は、紀伊國屋さんからお土産に「紀伊國屋書店のブックカバー」(いつも紀伊國屋書店で本を買うとつけてくれる紙のやつ)が!「ブックカバーつけてもらう派」なので、とっても嬉しかったです^^

ごまかす=胡麻化す。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ごまかす=胡麻化す。

週末の朝はパンの仕込みからスタート、とはいってもホームベーカリーに材料を投入してスイッチを押すだけですが(笑)ここ数年、基本の材料として投入しているのが、胡麻(ゴマ)。黒ゴマでも白ゴマでも金ゴマでも、すりおろして大量に投入するマイブームが続いています。写真は、黒ゴマをすりおろしているところ。

「ごまかす」という言葉が好きになったのは、数年前から。「誤魔化す」といえば読んで字のごとく、誤りをうやむやにしたり、上辺をとりつくろったり、というニュアンスですから、好い印象のものではありません。が、ある日某料理研究家のひとことで「ごまかす」の解釈が大転換したのでした。

いわく「ごまかすって『誤魔化す』じゃなくて、『胡麻化す』なのよ。どんな料理も、胡麻をすりおろして入れるだけで、コクが出て美味しくなる。だから、胡麻を入れて美味しくしちゃうことを『胡麻化す』って言うのよ!」。というようなことをおっしゃったのです。

まあ、ビックリしましたが、大きく納得。たしかに胡麻を入れるほんの一手間で、コクが出たりまろやかになったり、料理の味が少しランクアップするのは、経験上よくわかります。それ以来、わたしのなかで「ごまかす=胡麻化す」になりました。ほんのちょっとの一手間を加えて、もっと美味しくすること。

おかげで今日も、黒ゴマパンが香ばしく美味しく焼きあがりました^^