Zoomことはじめ。

※2020年4月8日追記:Zoomのセキュリティ問題について、親しい友人からのアドバイスがあり、現時点で利用を見合わせております。安心して使えるようになるのを楽しみにしているところです。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

Zoomことはじめ。

このご時世で、存在感が増しつつあるクラウドサービスのひとつ「Zoom」。簡単に言えば、Web会議システムというのでしょうか。お友だちとのやりとりでも名前が出てくることが日に日に増え、そろそろ試しておきたいな、と思っていたところでした。

そんなタイミングで、お世話になっている英会話スクールから、通常の通学クラスにZoomでも参加できるようにします!と連絡がありました。昨今の状況に配慮しての素早い対応に感謝です。試してみるチャンスですので、さっそく4月のクラスからZoomでの参加に切り替えることにしました。

つい先日がその最初の日でしたが、思いのほか首尾よくいきました。まずはやってみる、ですね。不備は後から直していくこととして。そういえば、数年前にスカイプを利用した中国語講座を中国の大学生から習ったことがありましたが、そのときもドキドキしながら繋いだのでした。

実際に使ってみて、おお!と思ったのは「バーチャル背景」なる仕組み。カメラに写り込んでしまう背景を目隠しするために、画像を使うことができるのです。わたしは自分の仕事場でZoomを使ったので、ぜひとも室内の乱雑さを隠したいと思い、バーチャル背景の設定にチャレンジしてみました。

これも実際やってみると、チャレンジというほど難しくもなかったです。背景画像を設定できるとなると、ちょっと遊び心もわいてきます。旅行に行ったときの風景写真や、近所の海など、気分で使い分けるといっそう楽しくなりそうです。上の写真は、バーチャル背景に使った、津屋崎の海の画像。

ともあれ、わたしはスタートしたばかり。これからいろいろな可能性を見出していけるといいな、と思います。

※2020年4月8日追記:Zoomのセキュリティ問題について、親しい友人からのアドバイスがあり、現時点で利用を見合わせております。安心して使えるようになるのを楽しみにしているところです。

海外美術館の教育普及ツール、その2。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

海外美術館の教育普及ツール、その2。

写真は、今が満開のご近所の桜。今日のブログの内容とは関係ありません^^

内容が充実しているといわれる、海外美術館サイトのエデュケーションツール。そのなかから、実際に自分で試してみたものを、その都度ご紹介していきたいと思います。その第2弾。

今回試してみたのは、引き続きNational Gallery of Art, Washingtonのビデオプログラムから、Exhibitionコーナーのビデオ前回ご紹介したKid’sプログラムでウォーミングアップしたあとは、少し長めの美術鑑賞にチャレンジです。

このコーナーにも約50のビデオが紹介されています。わたしもまだ全部に目を通したわけではありませんが、「見るだけでも楽しい」という意味では、National Gallery of Art, Washingtonのビデオプログラムのなかでは、Kid’sプログラムに次ぐとっつきやすさだと思います。

こちらは一般向けのプログラムになりますので、話される英語のスピードも内容も、一般向けのレベルになってきます。それでも、映像に合わせて比較的短いセンテンスが多いのに加え、すべてに英語字幕が入っているので、助かります。わたしは音声と文字とで意味を拾っていくことで、なんとなく理解できるかなぁ、という感じ。ただ「英語」に引っ張られてしまうと「鑑賞」への集中は削がれてしまいますね(笑)。逆に、美術鑑賞を利用して英語を学ぶ、というスタンスの方には最適だと思います。

Exhibitionコーナーというだけあって、展覧会での鑑賞をサポートするような映像のつくり方だと感じました。わたし個人的には、英語の意味を考えず映像だけで楽しめるものも少なくありませんでした。また、内容は展覧会のテーマによるので、絵画や彫刻といった美術作品だけではなく、取り上げられているテーマが様々なのも興味深く。なかにはアポロ11号のミッションをテーマとしたものなどもあります。

National Gallery of Art, Washingtonのビデオプログラムから、Exhibitionコーナーのビデオ

興味が湧いたら、のぞいてみてくださいね!

海外美術館の教育普及ツール、その1。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

海外美術館の教育普及ツール、その1。

前々からチェックしたいと思っていた、海外美術館のエデュケーションツール。これまでにもこのブログで何回かご紹介している『英語でアート』の宮本由紀先生が、その著書内でエデュケーションにお薦めの美術館サイトをご紹介くださっています。

そのなかから、実際に自分で試してみたものを、少しづつご紹介していきたいと思います。その一発目。

その1:National Gallery of Art, Washingtonの、Kid’s用ビデオ

所蔵品のなかから、50点の絵画がピックアップされていて、子ども向けに音声解説がついています。解説はすべて英語なのですが、わたしが最初に子ども向けを選んだ理由は、自分自身の英語レベルでも比較的聞き取りやすいから。

絵画なのでもちろん絵自体は動きません(部分的にCGで動かしているものもありましたが)。でも、カメラ=視線・視点を動かしながら解説することで、絵画鑑賞の要である「絵をよく見る」への集中が促されます。1本=1作のビデオの時間は、ほぼ3分以内。長いものでも3分半ぐらいですので、集中力を持続できます。

作者名を見れば、ドガ、ラファエロ、マネ、モネ、レオナルドダヴィンチ、ゴッホ、ルーベンス、セザンヌなどなど、よく聞く名前も多く並んでいます。なんか聞いたことある名前だな、という絵から見てみてもいいし、メニューの絵を観て惹かれるものから見てみてもいいし。

興味が湧いたら、ぜひ試してみてくださいね♪

National Gallery of Art, Washingtonの、Kid’s用ビデオ

大学の美術館。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

大学の美術館。

1月にこのブログで、今年観に行きたい美術展の情報を上げておりましたが、そこに追加したい情報です。

今日から新年度ですね。上の写真は、福岡市にある九州産業大学美術館2020年度展覧会予定。今年度最初の展覧会「家具をつくる」は、スタート日が変更になっていますので、お出かけの前にご確認くださいね。

大学美術館の良いところは、その大学や、学校のある地域に縁のある作家や作品が集められていることと、展示に大学での研究成果を反映させることができるところにあるのではないでしょうか。それを大学関係者だけのものとせず、一般の人々にオープンになっているところが少なくありません。

ここ数年、学芸員技術研修などでお世話になっている九州産業大学の美術館は「コレクションを本学の芸術教育研究に役立てるとともに、学外にも公開して地域の方々の楽しみと学習に資するため、2002年4月に開館しました」(九州産業大学美術館ウェブサイトより)というもので、積極的に地域からの観覧受け入れをしています。

今年大学創立60周年ということで、今年の企画展には特に力が入っているようです。なかでも個人的に「行くぞ!」と思っている展覧会を二つご紹介。

〇第29回九州産業大学美術館所蔵品展「絵画と語らう―風景・動物・人をめぐる旅―(2020年9月11日-10月11日)

鑑賞教育にぴったり合いそうな展覧会タイトル!と思ったら、既に地域の小学校からの訪問予定が何件も入っているということでした。初めての絵画鑑賞にも向いていそうです。

〇九州産業大学創立60周年記念特別展「酒井田柿右衛門×九州産業大学=MIRAI」(2020年10月17日-11月15日)

学内にある伝統みらいセンター所蔵の古陶磁も観覧できるということで、楽しみな展覧会です。

九州産業大学美術館の2020年度すべての展覧会予定(PDF)

↑こちらで予定表をご覧になることができます^^

呑んべえの器。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

呑んべえの器。

ダンナ・磁器作家藤吉憲典は、このところ食器づくりに勤しんでいます。アート作品と、用途美の器。この両翼があることが、創造・制作に好い刺激になっていることを、傍で見ていて感じます。アートが器から学ぶこともあれば、器がアートから学ぶこともあるのだなぁ、と。

久しぶりに食器ばかり作っているわけですが、その出来上がりを見ていると、ちゃんと「食べる」「飲む」「手に取って使う」への心配りが、なされていて安心します。そんなのは当たり前!の筈とはいえ、作家ものでもそのイメージが出来ていないと感じられる器は少なくありません。

器を見ると、そのつくり手が、ふだんから家で自分の器や、他の作家さんの器を使っているかどうかがわかります。それは、そもそもつくり手自身が「いい器で、食べたり、飲んだりする時間を楽しみたい!」と思っているかどうか、にも通じるように思います。

そういう意味では、一番わかりやすいのは、酒器かもしれません。本人が酒を愛する呑んべえかどうかで、出来上がりがかなり違ってくるのを感じます。実際に我が家にあるぐい呑みコレクションを眺めてみると、作家さんは、皆さん呑んべえ(笑)

そして、たいていの呑んべえは「食べる」ことも好きで、男女問わず自らお料理をする方も少なくありません。すると、やっぱり食器の作り方も違ってくるのです。意図せずとも、「家呑み」の効用がつくりに反映されるのですね。

そんなわけで、わたしは呑んべえのつくる器をお勧めします^^

小皿の新作。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

小皿の新作。

先週末に「新作が生まれるワクワク感。」なるタイトルでブログを書いておりました。今朝、赤絵窯が上がって、出てきた新作が上の写真の面々。

六角の亀甲型に三つ足の高台。ものすごく丁寧な作りです。カタチが出来上がった時点で「いいねぇ、どんな絵がつくのか、出来上がりが楽しみだねぇ」と言っていた六角小皿。ようやく完成形で目の前に現れました。

サンプルの段階なので、同じ形にいろいろな絵が載っています。実際にこうして出来上がりを見てみてから、定番化するものと、そうでないものとが出てきます。

つくり手のイメージ通り、イメージ以上にあがってくるものがある一方で、そうでないものも出てくるのが、新作制作の常。20年以上のキャリアを積んだ昨今は、イメージから大きく外れることは少なくなってきているようですが、それでも「窯を開けてみないとわからない」のです。

ともあれ、新作の誕生はワクワクがいっぱい。染付の山水文もいいし、赤絵万暦もいいなぁ、と、感想を述べるばかりのわたしは呑気なものです(笑)

新作が生まれるワクワク感。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

新作が生まれるワクワク感。

年明けからこちら、ご注文品の制作が続いている藤吉憲典。ご注文いただいた定番の器を確実に仕上げていく一方、窯を焚くタイミングで、隙間に一つ二つと新作の生地を入れるのも、楽しみです。

写真は先日素焼き窯からあがった豆皿いろいろ。素焼焼成→絵付(染付)→本窯焼成→赤絵付→赤絵窯という順番で、ひとつの新作が出来上がるにも、赤絵まで含めると少なくとも三回窯が入ります。

藤吉憲典は、新作をつくるときに完成形のデザインを紙に書き起こすことがほとんどありません。素焼き窯から上がってきた生地を見て、どんな文様が載るかが決まります。染付の絵付を入れるタイミングで、完成デザインをイメージしていても、本窯焼成から上がったものを見た段階で、赤絵の入れ方が変わることもあり。

つまり、最後の赤絵窯から上がってくるまで、最終形がどのようなものになるのかはわかりません。だからこそ、工程の所々で進み具合を見ながら完成形をイメージするのは面白く、ワクワクは大きくなっていきます。

もうすぐ、豆皿の新作がいくつか上がります。新作誕生のワクワクを、一番最初に味わえる役得と贅沢です。

noteはじめました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

noteはじめました。

さて何を書くか。これもまた「自分が読みたいから書く」のには違いないのですが、ブログと同じでは意味がありません。かといって「noteに合うものを」というほどには、まだnoteの仕組みがきちんとわかっているわけでもなく。とりあえず書きはじめました。

まずは、『陶芸家の妻ですが、なにか?』シリーズ

エピソードは無尽蔵。ブログ「ふじゆりスタイル」が表だとすると、noteでの連載は裏とでもいいましょうか(笑)興味のある方は、のぞいてみてくださいね。アホな夫婦と笑ってもらたら、これ幸いです。

読書:まだまだ続く、シャーロック・ホームズ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書:まだまだ続く、シャーロック・ホームズ。

図書館が臨時休館する前に駆け込みで借りてきたなかに、シャーロックホームズがいました。創元推理文庫「シャーロック・ホームズ全集」から『シャーロック・ホームズの冒険』と『シャーロック・ホームズの復活』。ともにアーサー・コナン・ドイル著、深町眞理子訳。

短編集なので、隙間時間に読めるのが嬉しいです。ひとつひとつの事件は一話完結。にもかかわらず、すぐに続き(=次の事件簿)を読みたくなり、読みだすと本を閉じるのが難しくなります。

今回、この二冊を読みながら、ストーリーを魅力的にしている大きな要素のひとつが、「筆者」のホームズへの深い敬意と愛情であることに気づきました。ここでややこしいのが、「筆者」は誰かということ。ホームズの事件簿は、友人であり相棒であるドクター・ワトスンが記している、という設定であり、そのワトスンのホームズへの敬意と愛情が、読み手たる自分に伝播しているのを感じました。

正確には筆者はもちろん、コナン・ドイル。なんとも魅力的なキャラクター・ホームズを生みの親ながら、自ら何度も終わらせようとし、そのたびに読者によってくつがえさざるを得ない状況に追い込まれ…(おかげでのちの世の我々が、いくつものホームズ物語を読むことができているのですが)ということが、昨年からのホームズ読書でわかっていました。

でも、ドクター・ワトスンの手を借りてホームズへの愛と尊敬を語っているのは、まぎれもない実在の筆者・ドイル自身であったわけで。「愛憎」という言葉は、こういう関係性に使うのかもしれないな、と思いつつ。愛情を注いで綴られたキャラクターとストーリーだからこそ、ついつい読みたくなるのだろうな、と思いました。

創元推理文庫「シャーロック・ホームズ全集」 には、まだ読んでいないものが何冊も。まだまだわたしの「シャーロック・ホームズ追っかけ」は続きそうです。

花祭窯の春の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の春の庭。

このところ、いつもにも増して、毎朝の花チェックが楽しみです。一番の理由は、花桃が見頃を迎えたこと。一本の木なのに、色の異なる花がついて、目を楽しませてくれています。

↓3月から4月にかけて開く水仙。我が家の今シーズンラストの水仙です。

↓年々株が増えていく、生命力あふれるスノードロップ。白い可憐な花が嬉しいです。

↓白と桃色の八重。美味しそうに見えるのはわたしだけでしょうか。

↓白い花弁の先の緑色の点々が秀逸な自然のデザイン。

↓芍薬の新芽。赤い新芽が土から顔を出すと、ワクワクします。今年はいくつ咲いてくれるかな。

↓移植して翌春は二つ三つの花だけだったのが、九年目になるこの春はたくさん咲いてくれています。

花桃

↓グランドカバーの緑も、新しい葉っぱがどんどん出てきています。ドクダミ草も元気。