花祭窯の縁側-サザンカ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

花祭窯の縁側-サザンカ。

寒い間、目を楽しませてくれるサザンカ。今年もつぼみがたくさんです。写真がピンボケで、実のようにも見えますが、つぼみです(^^)

つぼみがついて、花が次々に開いて、最後は花弁のじゅうたんになる。こうして考えてみると、サザンカがわたしたちを楽しませてくれる期間は、けっこう長いのですね。毎年しっかり咲いてくれて、嬉しいです。

すくすくと育つので、花祭窯の庭を見てくれるガーデンアルテさんからは「縦に伸びだした枝を切るときれいに整うからね」と剪定のコツを教わっているものの、少々伸びすぎの今日この頃。

佐賀の花祭にもサザンカがたくさん植えてあり、満開のころになると、野鳥が花にたくさん飛んできていました。花の蜜が美味しかったのでしょうね。こちらもすくすくと育って伸びています。そろそろ剪定してあげなければ…!と思いつつ。

 

おいしい野菜の贅沢。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

おいしい野菜の贅沢。

今年の三月から、お隣の町・宗像の竹松農園さんからお野菜を購入しています。おいしいだけじゃありません。つくっている方の顔、野菜作りの考え方・方法が見えて、安全安心。「食の安全・安心」という言葉は、最近、その言葉の意味の大切さに反してあちらこちらであまりにも気軽に使われているような気もしますが、それを疑わなくてもよいというのはとっても贅沢なことです。

安心感の背景にあるのは、竹松さんの農園運営のスタンス「ゆっくり、じっくり、自然にまかせて」という姿勢です。無農薬・無化学肥料という具体的な方法の背景にある、骨太な考え方、信念。

竹松さんのお野菜を食べるようになってから、我が家では「野菜が食卓の主役」のメニューが、俄然増えてきています。

竹松農園 https://www.facebook.com/takematsu.farm/

 

 

格好いいケーキ屋さん。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

格好いいケーキ屋さん。

誕生日だったので、お気に入りのケーキ屋さんに、ケーキを買いに行ってきました。カッコよくて、もちろん最高においしいケーキ屋さんです。

幹線道路沿いにそのケーキ屋さんを見つけたのは、津屋崎に越してきて1年くらいたったころだったと思います。タルトの種類とおいしさにすっかり惚れ込みました。オーナーパティシエを中心に、何人ものスタッフがケーキ作りに取り組んでいる活気あるキッチンがガラス越しに見える人気店。

何年目かのクリスマスケーキを買いに行ったときに、オーナーパティシエのおじさんが「ここを閉めます」とおっしゃって、ビックリしたのでした。そして「別の場所に移転してこっそり小さな店を開くんです」と。

聞けば、もっとこじんまりとしたお店をつくって、自分のつくりたいものだけをつくるのだと。自分のつくるケーキをほんとうに好きだって言ってくれるお客さまだけが来てくれるお店にするのだと。

これを聞いたときに「格好いい!」と感激したのでした。

移転先の新しいお店は、ほんとうにこじんまり。ケーキのショーケースのサイズも以前の5分の1くらいに見えます。そのなかに、定番のタルト数種類と季節の生ケーキが並んでいます。お店もお客さんが一組入ったら、次のお客さんが入れないくらい。でも、不思議なほどうまいタイミングで、入れ替わり立ち替わりお客さまがやってきていました。

キッチンで忙しく手を動かしているオーナーパティシエの顔はとってもおだやかで、実は今年でお店をオープンしてから30年になり、感謝の夏祭りをするからとお誘いいただきました。

30周年を迎える前に、自分のほんとうにやりたいかたちでのケーキ屋さんを実現なさったのだなぁと、その格好良さにあらためて感激した誕生日でした。

 

 

 

義父のお墓参りに行ってきました。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。先週末のことですが、

義父のお墓参りに行ってきました。

毎年いつとは決めていないのですが、ダンナのお父さんのお参りに行きます。わたしたちが結婚する前にすでに亡くなっていたので、わたしは会ったことがありませんが、遺してくださっているものから、お父さんのイメージがはっきりと出来上がっています。

遺してくださっているもの、それは有形無形さまざまなのですが、それらが陶芸家としてのダンナ藤吉憲典に大きな影響を与えていることがはっきりとわかります。だからこそ、毎年ある時期になると「今こんなふうに頑張っているよ」を報告しに行こうとソワソワしだすのです。

ダンナのお父さんは、書道教室の先生でした。ダンナの字が上手いのは、お父さんに猛特訓されたから。当時は泣きながらやっていたそうですが、書道をたたき込まれたおかげで、字が上手くなっただけでなく、やきものの絵付をする上での筆遣いの上手さにも繋がっています。

蔵書のなかには、書道関係の本はもちろん、古典や昭和文学の全書、そして近代画家の画集がずらり。画家になりたかったダンナは高校卒業後デザイン事務所に就職しました。「絵で飯が食えるものか」とお父さんからなかなか認めてもらえなかったようですが、その実、画家へのあこがれはお父さんもまた持っていたものだとわかります。

今、ダンナはやきものの上に絵を描いています。画家ではありませんが、陶芸家もまた、画家と同じくらい「それで飯が食えるものか」と言われそうな類の職業です(笑)

あなたの息子は自分のやりたいことに忠実に、それを仕事にして、なんとか飯を食っていってますよ。自分の表現の世界をどんどん広げていますよ。これからも面白くなっていきそうですよ。と報告してきました。

 

一生懸命のところに感動が生まれる。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

もうすぐ春休み。今年度の息子の担任の先生は、とっても熱い先生でした。その先生が終業式1週間前に保護者に向けて書いた手紙の内容が、これでした。

一生懸命のところに感動が生まれる。

その数日後に行われる卒業式で、在校生が卒業生に合唱をプレゼントすることになっていました。練習やリハーサルの特訓を通して、先生が子どもたちに一番伝えたかったことがお手紙に書いてありました。「このくらいでいいや、そう思って手を抜いてしまえば楽です。でもそこには何の価値も生まれません。一生懸命だからこそ、素晴らしい価値が生まれます。」

思春期にかかる子どもたちに「あつくるしい、うざい」と言われながら熱血指導を貫いた先生。その結果、卒業式前の最終リハーサル、卒業式本番と、素晴らしい合唱を披露し、先生方も涙していたということでした。

「歌う側」であった息子にも話を聞いてみると、一生懸命歌ったら、歌いながら涙が出てきたと恥ずかしそうに言いました。「ちょっとおかしいんやけど」というので、「全然おかしいことじゃないよ。よかったね、先生が熱血指導してくれたおかげだね」と話をしました。

 

先日、セミプロを名乗る音楽家の演奏を聴く機会がありました。そのとき、明らかな手抜きというか、まったく気が集中していない演奏であったのが、素人の自分でもわかるように伝わってきて、とても残念でした。生演奏を聴きながら苦々しい気持ちになったのは久しぶりのことでした。

心を動かすのは小手先のテクニックではなく、一生懸命さだと、しみじみと感じた二つのできごとでした。

 

 

 

手帳選びが楽になったワケ。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

数年前まで、11月ごろになると気になりはじめ、本屋さんをハシゴしたりネットで探したり、お気に入りを見つけるまでにかなり時間がかかっていた「来年の手帳選び」。

今年は12月半ばのつい先日、さくっと2017年版が決定。たまたま立ち寄った本屋さんで手帳コーナーを見つけ、「そうえばまだだった」と思い出し、15分もかからずに決まりました。

手帳選びが楽になったワケは、
革の手帳カバー。

数年前にオーダーで革の手帳カバーを作ってから、手帳選びが断然楽になりました。あたりまえですが、この手帳に合う中身だけを探せばよいのです。外側は気に入ったけれども中身が気に入らない、あるいはその逆、ということがありません。

年々「中身だけ(リフィルと言ったらいいのかな?)」を出すところも増えてきているように思います。身近なところでは無印良品やコクヨCampusなどの定番ノートがあります。わたしが見た限り、今のところB版よりもA版サイズの方が「中身だけ」はバリエーションが豊富です。でもバッグへの入れやすさ、手にとっての扱いやすさを考えて、B6でつくりました。

さてよく聞かれるのが

手帳カバーをオーダーでつくったら、高くありませんか?

わたしの場合は、手帳カバーをつくるまえに比べて毎年の手帳への出費が格段に減ったので・・なにしろ中身だけ買えばよいので・・長期的に見てコストパフォーマンス抜群。そのうえ「使い込んだ革の手帳カバー」というだけで、なんだか「ちょっと仕事のできる人」に見えるような気がして勝手に嬉しくなるという…(笑)

「良いものを長く使いたい」という嗜好のある方にはおススメです。

この手帳カバーをはじめ、革小物のオーダーをお願いするのは、津屋崎千軒内にあるcokecoさん。そんなお店が近所にあるというのがまた、ありがたいことですね。
手作り靴と革小物のお店cokeco 

中学生職場体験@花祭窯

こんにちは!ふじゆりです。

花祭窯では、普段「陶芸体験」なるものは一切受け入れていませんが
毎年1週間(実質5日間)の中学生の職場体験を受け入れています。

津屋崎中学生職場体験@花祭窯
初めての年はすべてのことが試行錯誤でした。

今年は3年目。
1年目、2年目と経験してわかってきたことを反映しながらの取り組みです。

中学生が来てくれている時間を無駄にしないよう、
いろんな仕事があるのだと知ってもらうことが出来るよう、
そして、出来れば陶芸の仕事のおもしろさを感じてもらえるよう。

受け入れる側のこちらの度量が試される5日間です。

今年はゴールを「箸置きの生地づくり」において
少しづつ、慣れていってもらうことを意識。

お客さま用駐車場の草むしりにはじまり
海散歩で貝殻を拾い、デッサン(平面図)→カタチ(立体)にしていく作業を入れてみたり

中学生職場体験@花祭窯

来年の干支に向けて、図書館で「サル」の資料を集めてもらったり

視覚から平面へ、平面から立体へと
目と手、視覚と触覚(皮膚感覚)をつかっていく練習のよう。

「人に教える」ことの難しさと面白さ。

中学生職場体験@花祭窯

そして、おそらくうちで一番カタチの単純な箸置きの生地をつくってもらいました。

もちろん、ここから多少の手を加えてカタチを修正していかなければ
お客さまにお出しできるものは出来上がりませんが、
かなり頑張ってくれました。

職場体験も本日が最終日。
将来の仕事を考えるきっかけのひとつになると嬉しいな、と思いつつ。

わたしたち自身の5日間のあり方もしっかり省みて
また来年、中学生が来てくれるといいな、と期待しています。

盆踊りが終わって

おはようございます!ふじゆりです。
雨で涼しい朝です。

盆踊りが終わって、子どもたちの夏休みも終わりに近づき
津屋崎の夏もそろそろお仕舞いの気配です。

津屋崎祇園山笠2015

山笠で梅雨が明け、夏のはじまり。

南阿蘇2015

お取引先さまとのご縁で楽しんだ南阿蘇。

南阿蘇2015

伝統行事の楽しみ、自然の雄大さ
たくさんの栄養をいただいた夏休みです。

さて津屋崎の盆踊りは、毎年8月15日。
小さな櫓(やぐら)に三味線、笛、太鼓の生唄生演奏。

生演奏で踊ることの出来る盆踊り。
とっても贅沢です。

津屋崎の盆踊りは、「博多柳町」と「須磨の浦」という二つの唄があります。
この踊りがとてもややこしく、一周が長いことから
なかなか覚えることが出来ません。

毎年お盆前に盆踊りの練習日があり
津屋崎移住1年目から、この練習と本番に欠かさず参加し(笑)
4年目の今年は、ようやく1曲はなんとなく覚えたかなぁ・・・という感じです。

来年の夏こそは1曲マスターするぞ、と決意しつつ。

目の前に海がある贅沢

こんにちは!ふじゆりです。

八月。毎日暑いです。

花祭窯からあるいて1分かからずに海に出ます。
そこから海岸沿いに歩きながら砂浜にでると
すぐに泳ぐことが出来ます。

津屋崎の海

津屋崎浜は遠浅で、膝から腰あたりまでの深さが続くので
子どもを連れて行くには、とても安心です。

この地の利を活かして、このところ夕方からの遊泳がお気に入り。

日中の炎天下にでるのは勇気が要りますが
夕方4時半くらいになると、すこしお日さまもやわらかくなるので
夏休み中の息子と一緒に海に出かけます。

家で水着を着て、自転車に乗って。

夕方にもなると、お日さまで海水も少し温み
長く海に入っていてもそれほど冷えません。

海がきれいなので、生き物もたくさん。
息子が水遊びしている横を魚が飛び跳ねます。

浅くて透明度が高いので
海のなかの様子もよく見えます。目の前を魚の群れが通り過ぎます。

あまりにも近くを泳いでいるので
毎回網を持ってくればよかったと思うほど。

海の楽しさは、泳ぐおもしろさに加え、景色の楽しさ美しさ。
1時間も遊べばリフレッシュして、息子もわたしも満足。
砂だらけで自転車に乗って帰ります。

クラゲが出てくるまでもうしばらく、夕方遊泳楽しみます。

弥生三月、変転の季節。

こんにちは!ふじゆりです。

ここ福岡は数日真冬に戻った後、今日からまた暖かな晴れ。
寒いのが苦手なので、お日さまが出るとホッとします。

このところ、お世話になっている方がお二人続けて異動の挨拶におみえになりました。
お一人は信金の担当者さん。
お一人は商工会の職員さん。

お二人ともそれぞれ
この地ではあまり一般的でない「窯」という業種の仕事に
そして見ようによっては突飛とも思えるわたしたちの事業展望に
理解を示し力を貸してくださったのでした。

何年か後に、もしまた津屋崎に戻ってこられることがあれば
そのとき「お、花祭窯さんも相変わらずがんばってるね!」と誇らしく思ってもらえるような
そんな自分達であることが、一番の恩返しになるはずだと思っています。

宮地嶽神社の早咲きの桜
宮地嶽神社の早咲きの桜。

とはいえ、嬉しいことにお二人ともお住まいは比較的近所。
職場の肩書きを持ってのお付き合いから、個人としての友達付き合いへとステージを変えて
これからもわたしたちにとって大切な存在です。

津屋崎に移転してもうすぐ丸三年。
いつのまにかたくさんの大切な方々に囲まれて過ごしています。
親身にサポートしてくださる方々の存在を、あらためてありがたく思ったのでした。