「金の生る木」復活プロジェクト進行中。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「金の生る木」復活プロジェクト進行中。

通称「カネノナルキ」。Wikipediaによれば「カネノナルキ(金のなる木、学名: Crassula ovata)は、ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物。正式には、クラッスラ・ポルツラケア(Crassula portulacea)といい、園芸名では、カゲツ(花月)とも呼ぶ。」ということです。

ここ津屋崎に2012年に移転してきたとき、庭の端っこに植木鉢に入ってひょろりと伸びていたのが、カネノナルキでした。過去にサボテンを枯らしてしまったことのある身としては、多肉植物に対して少々苦手意識があったのですが、何年も空き家になっていた庭でこうして残っているのだから、きっと強い子に違いないとお世話してみることに。

ネットで調べながら、まずは鉢を大きめのものに植え替え、一年を通して比較的安定して明るい土間に移動して見守り。どんどん大きくなり、そのつどまた鉢を大きくして、と気がつけば12年が経っていました。すっかり花祭窯の土間の景色となっていましたが、この夏ごろから少し元気が無く、心配に。これはまた鉢を変えた方がいいのかなと植え替えを実行するなど、試行錯誤しておりました。

そんなところに、古くからの友人が遊びに来て「わたし今、多肉植物にハマっているの」と。多肉植物、流行っているのですね。なにやら色々育てていて「多少詳しくなった」というので、見てもらいました。そしてスタートしたのが、金の生る木復活プロジェクトです。

原因はよくわからないながらも、大きくなり過ぎて栄養がいきわたらなくなったのか、どうやら根っこが傷んでいるらしいと。まだ青々としている葉や茎を、今のうちに保護した方が良いかも、ということで、こまごまと指導してくれました。で、復活を待っている面々が、上の写真の子たちです。冬の寒い時期は軽く休眠時期に入るようで、根っこが出てくるまで、焦らずじっくり待つのだよ!とアドバイスいただき、毎朝声をかけています。

みんながしっかり根を出してくれると嬉しいな、と思いつつ。

読書『哀しいカフェのバラード』(新潮社)カーソン・マッカラーズ著 /村上春樹訳/山本容子銅版画

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『哀しいカフェのバラード』(新潮社)カーソン・マッカラーズ著 /村上春樹訳/山本容子銅版画

いつものカメリアステージ図書館新刊棚。本の色合いに惹かれて手に取れば、表紙に並ぶ名前にびっくり。これはとりあえず借りねばならぬ、となりました。というのも、村上春樹さんの訳に、山本容子さんの銅版画による挿絵。実は肝心の著者であるカーソン・マッカラーズさんのお名前は存じませんでしたが、そこはご愛敬ということで^^;

なんとも奇妙な読後感が残るお話でした。結末で誰一人幸せにならないどころか、光も見えない。あとがきに村上春樹さんが「主要登場人物である三人のいずれにも感情移入し難い」というようなことを書いているのですが、まさにその通りなのです。ただしばらくすると、これもまたあとがきに書いてある「登場人物それぞれが抱えている、ある種の欠落」を、自分のなかにも多かれ少なかれ認めることができるからこそ、無視できない小説になっているのだろうと思えてくるのです。

そんなわけで、カーソン・マッカラーズ著に俄然興味が湧いてきました。村上春樹さんの訳で既刊が2冊あるようなので、まずはそちらから読んでみたいと思います。

『哀しいカフェのバラード』(新潮社)カーソン・マッカラーズ著 /村上春樹訳/山本容子銅版画

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」を見て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」を見て参りました。

ご近所の国登録有形文化財・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777 江戸時代から受け継がれた人形たちに会う日」を見に行ってきました。

津屋崎人形は江戸時代からここ津屋崎に伝わる工芸品。つくりとしては博多人形とほぼ同じで、この手の土人形は全国各地にあるようですが、受け継がれてくる中で、土地の風土やそれぞれの人形工房の個性が加わって、津屋崎人形ならではの面白さがにじみ出ている工芸品だと思います。

今では最後の一軒となってしまった「筑前津屋崎人形巧房」さん。当代=7代目の原田誠さんには、ご近所であることもあり、地域活動やら商工会活動やらでも、たいへんお世話になっています。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

近年は、全国規模のショップとのコラボレーションで、一躍全国区のご活躍。この柔軟性が、継承の秘訣なのだろうなと思います。色を塗る作業はすべて手作業なので、とても時間がかかり、たくさん作るのはたいへんです。MUJI(無印良品)さんとのコラボでは「家族総出でやっても終わらない!」とおっしゃっていました。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

個人的に一番今回目を引いたのは、このミニチュアドールハウス。素晴らしかったです。一代前は、このような店構えでなさっていたとのこと。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

上からのぞくと、仕事場には絵具をはじめとした道具類が並んでいるのがわかります。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」は、2024年12月7日(土)まで。福津・津屋崎方面にお越しの際はぜひご覧くださいませ。

郷育カレッジ講座「自然と人がともに生きるまちへ」で学んでまいりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

郷育カレッジ講座「自然と人がともに生きるまちへ」で学んでまいりました。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」。九州工業大学教授で現在(2024-2025年)「日本景観生体学会」の会長を務めておられる、伊藤啓太郎先生の人気講座です。念願かなって参加できました。正式タイトルは、

「自然が人ともに生きるまちへ~世界とふくつの自然・風土・ランドスケープ~」

で、「ふくつの自然・風土の素晴らしさと魅力、環境を育ててゆく方向性について、世界の街や文化を紹介しながら楽しく考えます」(令和6年度郷育カレッジパンフレットより)という講座です。

世界のあちらこちらのプロジェクトに呼ばれ、研究をなさっている伊藤先生。まあとにかく知見が広く、話が面白いです。学術的なことも、わたしたちにわかるようにやさしい話し言葉で説明してくださいました。広く世界の実態に目を向けながら、足元の、自分たちが暮らす場所の課題と、その解決に向けて自分たちに少しでもできることを考える。おかげさまで少しは視野が広がったような気がしました。受講生の皆さんも深くうなずきながらお話に聞き入っておられ、とても良い雰囲気の1時間半でした。

個人的には、この講座で出会った新しいキーワードに、興味をそそられました。

  • 人新世(じんしんせい/ひとしんせい)
  • 万人権(ばんにんけん)
  • ランドスケープからオムニスケープへ

これからこの三つのキーワードに、緩くアンテナを張っていきたいと思います。

講座終了後に、受講生のお一人が「こんなすごい先生が地元にいらっしゃることを知りませんでした」と話しかけてくださいました。郷育カレッジではカリキュラムを検討する際に、「福津市の郷育カレッジだからこそできる講座・やるべき講座」を最も大切にしていますので、このご感想はとても嬉しいものです。そのような講座が実現できるのも、講師を務めてくださる皆さんが、(驚くほど薄謝であるにもかかわらず^^;)地域のためと快く引き受けてくださるからこそ。あらためて、ありがたいなぁと思いました。

読書『大転生時代』(文藝春秋)島田雅彦著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『大転生時代』(文藝春秋)島田雅彦著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚。ド派手な装丁に目を奪われ、タイトルを見て「ん?」となり、著者名を見て「おお!」となり、これはもう借りるしかないでしょうという一冊です。

島田雅彦さんの名前を久しぶりに見ました。島田雅彦さんの著書、大学生の頃とかに何冊か読んでいるはずなのですが、内容をほとんど覚えていません^^;。80年代から90年代にかけて、テレビや雑誌などのメディアでの印象の方が強く残っています。わたしのなかでのイメージは、おしゃれでナルシストで皮肉屋でとっても頭の良い人、というところ。そうそう、「詩のボクシング」でのイメージも大きかったです。

さて『大転生時代』は、これぞザ・エンターテインメントという感じでした。文藝春秋サイトでの紹介によれば「純文学×SF」ジャンル。すぐ目の前の近未来、あるいはわたしが知らないだけですでに始まっているかも知れない現代とも思える設定で、少なからず怖さを感じる物語でもあります。正直なところ、笑えません。

長編です。が、スピード感にのってサクサク読み進みました。あれ?ずいぶん残りページが少なくなってきたけれど、まだ、ストーリー的に完結しないよね?と思うままに最後のページへ。いや、これ絶対続きあるでしょう!?という感じです。困りました(笑)。「完」とも「つづく」とも表記が無いので、表紙のタイトルに「1」とか「上」の文字を探しましたが見当たらず。うーん。

読後の感想は一言「島田さん、続きお願いします!」です^^

『大転生時代』(文藝春秋)島田雅彦著

お天気が良かったので、ご近所散歩で花々をパチリ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

お天気が良かったので、ご近所散歩で花々をパチリ。

家の前の道路を掃除していて、なんだかすごく良い香りがするなぁとキョロキョロしたら、ご近所のギンモクセイが目に入りました。思わず近寄って確認。キンモクセイに比べたら、知名度的に少々弱めのギンモクセイですが、とっても良い香りです。キンモクセイ以上に香る時期は短いように思いますので、これに気が付くことが出来たのは、とってもラッキーでした。

そう、いつもウロチョロしているご近所にも、花の景色がたくさん。ちょっと郵便を出しにとか、ちょっとなごみにとか、ちょっと藍の家にとか、出かける短い道中でも、目を楽しませてくれます。ご近所だけに、スマホを持たずに出かけることが多いのですが、たまには写真を撮ってみようとスマホ片手に出かけてみました。

ご近所の椿?サザンカ?

我が家のサザンカは今つぼみがたくさん膨らみつつあるところですが、日当たりの良いご近所さんでは、たくさん咲いていました。

ご近所の椿?サザンカ?

白い花はまだ数えるほどで、これからたくさん咲きそうです。

ご近所の花

いつも玄関前にたくさんお花を咲かせているご近所さん。

ご近所の花

お日さまが射して、黄色が眩しくきれいでした。

ご近所の柿

ずっと気になっている柿(笑)。

我が家の周辺は、こんな感じです^^

日常の風景にドラマのような一瞬がある贅沢-津屋崎は良いところ♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

日常の風景にドラマのような一瞬がある贅沢-津屋崎は良いところ♪

このところだいぶサボり気味ではありましたが、やっとお天気が良くなりましたので、久しぶりに浜辺をお散歩。日曜日の夕方とあって、砂浜ではたくさんの方がカメラ片手に散歩したり海を眺めたりしていました。親子連れに、カップルに、友だち同士のグループに、お一人様に…年齢も性別もさまざまな人たちが、一様にワクワクした表情で海を眺めている風景は、それだけで嬉しくなります。結婚式の前撮りと思しき、ウェディングドレスのお姉さんとタキシードのお兄さんも。これもまた「あるある」な風景のひとつ。

わたしはといえば、一人散歩。津屋崎浜から宮地浜へと砂浜を歩き、福間海岸に入る手前で折り返して、宮地嶽神社の参道の鳥居からは松林沿いにUターン。いつものコースです。砂浜を折り返したところで出会ったのが、近くの乗馬クラブの方々が砂浜を走るこの景色。

宮地浜の景色

総勢10頭ほどもいたかと思います。海に夕日が沈もうとしている砂浜を駆け抜ける馬。なんともドラマチックな景色です。とはいえこの景色、地元民からしたら「時々見かけるよね」という感じのもの。このときも、たまたま出会って「ラッキー!」とばかりにカメラを向けました。

前にもこんな記事をアップしたなぁ、と、探してみたら2021年のことでした^^

読書『長い読書』(みすず書房)島田潤一郎著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『長い読書』(みすず書房)島田潤一郎著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚より。タイトルに惹かれました。島田潤一郎さんというお名前には憶えがありませんでしたが、一人出版社「夏葉社」を立ち上げた方と聞いて、その話はなんだか聞き覚えがあるかも、と思ったのでした。11月の初めに本のイベント「BOOK MEETS FUKUOKA 」に足を運び、小さな出版社や、独立系書店が頑張っている姿を感じたところでしたので、個人的にとってもタイムリーな出会い。

さて本書。ジャンルとしては、エッセイなのだと思います。が、単にエッセイと紹介するには足りないような…と思っていたところ、本の背表紙に載っている解説に「散文集」とあって、しっくりきました。本にまつわる考察は果てしなく、いろいろな考え方があるなかで、1つの文章に深くうなずきました。

「たいせつなのは、個人的なことだ。その人にしか感じられないよろこびや悲しみ。あるいは、ほかの人からすればどうでもいいような人間関係。そういうものが守られなければいけない」(『長い読書』島田潤一郎著より)

だからこそ、一人で出版社を立ち上げたのだなぁと。

『長い読書』(みすず書房)島田潤一郎著

今年も来ました第一号:津屋崎の冬の風物詩「ソデイカ」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年も来ました第一号:津屋崎の冬の風物詩「ソデイカ」。

週の初めから低気圧が次々通過したここ北部九州地方。冬が急にやってきたようなお天気です。爆弾低気圧!?と思しき冷たい強風が吹き荒れた翌朝は、いろいろなものが海岸に打ち上がる可能性に満ちています。そして、その強風のなか、海からの贈り物を探しに出かける我がダンナ。

今年も冬の風物詩「ソデイカ(別の呼称にアカイカ、バカイカなど)」がやってきました。10年以上もここに住んでいると「そろそろ、イカ来そう」という気配が、ダンナだけでなくわたしにまで伝わってくるので不思議なものです。とはいえ、毎年必ずゲットできるとは限りません。「今年はぜんぜん見なかったね」という年もあるのです。ちなみに昨冬は、1月時点で4杯もゲットしていたようですが^^;

今年の第一号は、体長90cmほど。ふつうのイカに比べたらずっと大きいですが、ソデイカのサイズとしては、特大というほどでもありません。それでも捌いて切り分けたら大量になりますので、ご近所にお裾分けです。ソデイカがとれた、そのこと自体が面白いので、皆さん喜んでくださいます。そして、もちろん、美味しく頂けるのですから、さらに嬉しい。ふつうのイカと同様の「イカレシピ」で、活躍します。我が家はイカ素麺(お刺身)と天婦羅でいただきました。

この冬は何杯のソデイカに出会えるやら。楽しみです^^

SLADMORE GALLERY/ロンドンでのクリスマス・ショウは12月4日(水)スタート。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

SLADMORE GALLERY/ロンドンでのクリスマス・ショウは12月4日(水)スタート。

ロンドンSLADMORE GALLERYでのクリスマス・ショウまで、あとちょうど1週間となりました。すでに作品は先方に到着し、電子カタログでのご案内もそろそろ始まるころ。おかげさまで、ギャラリーには藤吉憲典作品への問い合わせも増えているということで、早くも作品追加が可能かとのオファーがありました。嬉しい限りです。

会期は12月20日まで。クリスマス・ホリデーに入るまでに、クリスマス・ショウを楽しむ、というわけです。ロンドンの街はもうクリスマスデコレーションがはじまっているでしょうね。期間中ロンドンにおいでの皆さま、よかったらぜひお出かけ下さい。ギャラリーにお出かけの際は、事前に電話かメールでオープン時間の確認をして、訪問日時を伝えておくことをお勧めいたします。

藤吉憲典の公式インスタグラムでも、作品の写真を公開しています。

藤吉憲典公式 Instagram:ceramicartist_kensukefujiyoshi


Unique sculpture by Edouard Martinet and Kensuke Fujiyoshi

4 December 2024 – 20 December 2024

Our Christmas season exhibition showcases Edouard Martinet’s new unique sculptures of insects, animals and birds, all remarkable and witty creations, and Japanese master ceramicist Kensuke Fujiyoshi with his new collection of exquisite porcelain animal boxes.

Catalogues will be available soon.

展覧会カタログは電子カタログで配布されます。展覧会に登場する作品の最新情報をいち早くゲットしたい方は、SLADMOREの公式サイトから、ニュースレター(メールマガジン)をお申込みいただくのが、一番早いと思います。ご興味がありましたら、ぜひSLADMORE GALLERYにお問い合わせくださいね。