2025年の藤吉憲典の展覧会情報など―陶芸家・磁器彫刻家・書画家-。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2025年の藤吉憲典の展覧会情報など―陶芸家・磁器彫刻家・書画家-。

藤吉憲典の個展・企画展情報、本年もいくつもの機会を頂いております。お声掛けくださるギャラリーオーナーの皆さま、会場に足を運んでくださるお客さまに心より感謝申し上げます。まだ日程や詳細の確定していないものもございますが、現時点での展覧会予定をご紹介。

  • 4月19日~5月6日暮らし用品 茶器展(大阪・阿倍野)
  • 5月11日~5月16日桃居 藤吉憲典陶展(東京・西麻布)
  • 10月25日~11月4日暮らし用品 藤吉憲典個展(大阪・阿倍野)
  • 12月SLADMORE GALLERY クリスマス・ショウ(英国・ロンドン)

今年は暮らし用品さんでの企画展と個展があり、大阪でご覧いただける機会が2回あります。春の茶器展は複数の作家さんとご一緒するもの。藤吉憲典は中国茶や煎茶にお使いいただける小さめの急須・杯・菓子皿などをお届けする予定です。秋の個展では、前回2023年の個展の際にお客さまからご希望のありました「料理屋さん向けの器」もご用意いたします。気がつけば大阪万博の年でもあり、たくさんの方々に手に取っていただけると嬉しいな、と思っています。

隔年で開催していただいている桃居さんでの個展は、毎回新しいチャレンジの場となっています。オーナーの広瀬さんは、初個展のときからずっと変わらずに、藤吉憲典のチャレンジを見守り楽しんでくださっています。このような機会を頂けるのは作家としてほんとうにありがたいことです。今回も新鮮な驚きのある個展にしたいと考えています。

ロンドンSLADMORE GALLERYでのクリスマス・ショウは、ありがたいことに毎回熱心なコレクターの方にお買い上げいただいております。作品数が限られているため、ここ数年は早々に売約済となることが多くなっていました。ギャラリーの担当者とも話し合い、今年はゆっくりと選んでいただけるように、少し余裕をもってご用意する予定です。

当初2025年に予定していた北京・喜水ギャラリーさんでの個展は、日程調整の結果、年明けて2026年1月に開催することになりました。中国では春節前の時期となり、お祝いにふさわしい中国茶器や酒器などをたくさんご用意する予定です。一年先の話になりますが、どうぞお楽しみになさってくださいね。

また詳細が追加されましたら、その都度ご紹介して参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

博物館学芸員研修「オンライン語り場」―「恐れず弟子をとれ!~博物館の最コアユーザーの育成~」に参加しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

博物館学芸員研修「オンライン語り場」―「恐れず弟子をとれ!~博物館の最コアユーザーの育成~」に参加しました。

2016年からお世話になっている、九州産業大学の緒方先生が責任者を務める博物館学芸員のための技術研修会。令和6年度も文化庁「大学における文化芸術推進事業」連続講座・オンライン語り場が開催されました。今年度のテーマは「地域の子ども、若者を支えるミュージアム活動」。最終回は、沖縄市立郷土博物館の主任学芸員さんからの報告でした。

以下、備忘。


  • 師匠はいますか?弟子はいますか?
  • 「もの」を中心に、時間・空間・こと・人とつながる(つなげる)。
  • 「恩師」との出会い。
  • 引き継ぎたい時間の流れ。
  • 背中を見せる・追いかける。
  • 子どもの「体験格差」。
  • 格差を縮小させることができる、公的施設での体験。
  • 博物館の理念に共感する「コアユーザー」。
  • 近隣施設との協力。
  • イベント参加者ではなく、「調査隊員」。
  • レポート(観察報告記録)を書くことで、より観察力が増す。観察力が増すと、レポートもよりレベルが上がってくる。の、好循環。
  • 単なる体験イベントではなく、科学的な成果も残す。上がる。→論文の発表、成果の共有(動画など)。
  • 科学者・研究者とは?-大学の研究者じゃなくても、在野でもできる!
  • 学校に行けない子たち→博物館へ!!
  • 来館者(弟子)も、学芸員(師匠)も、笑い合える場所。
  • 同じ方向性を見つめ、師の作った道の延長線上に、さらに道を進めること。
  • こんな仕事もあるよ!を示せる大人。
  • いろいろな場所に、それぞれに「師匠」が存在する。
  • 次の世代へ、の想い。空回りも多いけれど。

「恐れず弟子をとれ!~博物館の最コアユーザーの育成~」沖縄市立郷土博物館からの報告より


沖縄市での、子どもの教育環境に見られる問題点の提示からスタートした、今回の報告。「体験格差」の言葉が頭に浮かびました。経済的なゆとりが無いと、子どもに習い事や旅行などの体験をさせることが出来ないというのは、世の中がある程度豊かになったからこそ生まれた事態だとは思うものの、やはり切ないです。

公的施設である美術館博物館は、家庭での経済状況に関わらず、館に来る子どもたちに「体験」を提供できる場所です。その機能を最大に生かすことで「経済的な格差≠体験格差」を掲げていくことが出来る場所し、そうならなければならないと思いました。美術館博物館には、お金をかけた習い事や旅行などにも匹敵するような体験を、来館者に提供できるポテンシャルがあると信じています。

また参加者の自由な意見交換の場である「語り場」からは、芸員さんの立場の不安定さについての話がでました。日本の文化・教育行政の大きな課題ですが、現状がこうである以上、そのなかでいかに道を拓いていくかをそれぞれに考えて行くしかありません。報告者さんのお話のなかで「在野の研究者」という言葉が出ており、同様に「在野の学芸員」もアリなのです。もちろんそのなかで、いかに収入を得るかという問題は大きなものですが、現にわたしはフリーで動いているので、難しさと同時にたくさんの可能性・選択肢があることも感じています。これからは学芸員の在り方も、もっと自由になるように思います。

一番上の写真は、わたしが勝手に師と仰いでいる、齋正弘先生の著書。

ロンドンSLADMORE GALLERYのクリスマス・ショウがオープンしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドンSLADMORE GALLERYのクリスマス・ショウがオープンしました。

ロンドン訪問時にはいつもアテンドを依頼しお世話になっているNさんから、初日のレセプション前にSLADMOREに行ってきましたよ!と、ご連絡をいただきました。アートや工芸の数々のプロジェクトを担い、日本と英国の文化の橋渡しをしておられるNさんには、もう10年以上お世話になっています。

12月4日晩にオープニングレセプションが行われ、クリスマス・ショウがスタートしました。今回は残念ながら、作家もわたしも会場に足を運ぶことが出来なかったのですが、おかげさまで藤吉作品ファンのコレクターさんからさっそくオーダーが入っているとのこと。ほんとうにありがたい限りです。急遽追加で送った作品も無事、会期前日にギャラリーに到着したということで初日に間に合い、いろいろとホッとしているところです。

SLADMORE GALLERYはロンドンで50年以上続く老舗であり、長年のコレクターさんがついていらっしゃいます。展覧会カタログは、上得意のコレクターさんに優先的に紹介するため、初日の時点で作品が売約済みになっていることが少なくありません。今回は、初日以降足を運んでくださったお客さまにも、藤吉作品をお買い求めいただけるようにと、急遽、カタログに載らない追加をお送りしたのでした。

ロンドンはすっかりクリスマスの景色になっているでしょうね。次回の展覧会には、必ず足を運びたいと思っています。


Unique sculpture by Edouard Martinet and Kensuke Fujiyoshi

4 December 2024 – 20 December 2024

Our Christmas season exhibition showcases Edouard Martinet’s new unique sculptures of insects, animals and birds, all remarkable and witty creations, and Japanese master ceramicist Kensuke Fujiyoshi with his new collection of exquisite porcelain animal boxes.

SLADMOREの公式サイトからお問い合わせくださいませ。

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」を見て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」を見て参りました。

ご近所の国登録有形文化財・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777 江戸時代から受け継がれた人形たちに会う日」を見に行ってきました。

津屋崎人形は江戸時代からここ津屋崎に伝わる工芸品。つくりとしては博多人形とほぼ同じで、この手の土人形は全国各地にあるようですが、受け継がれてくる中で、土地の風土やそれぞれの人形工房の個性が加わって、津屋崎人形ならではの面白さがにじみ出ている工芸品だと思います。

今では最後の一軒となってしまった「筑前津屋崎人形巧房」さん。当代=7代目の原田誠さんには、ご近所であることもあり、地域活動やら商工会活動やらでも、たいへんお世話になっています。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

近年は、全国規模のショップとのコラボレーションで、一躍全国区のご活躍。この柔軟性が、継承の秘訣なのだろうなと思います。色を塗る作業はすべて手作業なので、とても時間がかかり、たくさん作るのはたいへんです。MUJI(無印良品)さんとのコラボでは「家族総出でやっても終わらない!」とおっしゃっていました。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

個人的に一番今回目を引いたのは、このミニチュアドールハウス。素晴らしかったです。一代前は、このような店構えでなさっていたとのこと。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

上からのぞくと、仕事場には絵具をはじめとした道具類が並んでいるのがわかります。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」は、2024年12月7日(土)まで。福津・津屋崎方面にお越しの際はぜひご覧くださいませ。

BASE GALLERY HAKATAがオープン―博多御供所町に素敵なアートギャラリーが登場。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

BASE GALLERY HAKATAがオープン―博多御供所町に素敵なアートギャラリーが登場。

博多御供所町は、最近は「博多旧市街地」と呼ばれて、毎年11月のライトアップイベントでも恒例の人気のエリアとなりつつあります。日本に茶をもたらした栄西禅師が開祖となる日本初の禅寺・聖福寺を中心に、周囲にはたくさんのお寺があります。わたしがお茶を習っている南方流の円覚寺は、聖福寺さんの塔頭であり、毎年九月に行われる栄西禅師の法要には、円覚寺の和尚様が献茶を差し上げています。上の写真は、聖福寺さん。

そのような、わたしにとって馴染みの深い場所に、この11月アートギャラリーがオープンしたと知り、さっそくお茶のお稽古帰りに寄ってみました。

BASE GALLERY HAKATAさん。タイミングよく、オーナーさんが在廊しておられ、お話を伺うことが出来ました。もともと東京で40年続くギャラリーで、二店目を出すのは必ずこの御供所町と決めておられたそうです。現在は、東京と博多を行ったり来たりしていらっしゃるとか。この地にギャラリーを開いた経緯や、ビル正面に入るお茶やさんとカフェについての情報など、気さくに教えてくださいました。落ち着いた物腰のなかに強い意志が感じられるお話に、ここから博多のアートシーンが動き出すかもしれないと期待が高まりました。

ギャラリーの入っている「グラムビル御供所町」は、道路に面してはお茶とお干菓子のお店「SABOE HAKATA」が入り、その脇を奥に進んでいくと、BASE GALLERY HAKATAの入り口があります。うなぎの寝床=町家の建っていた奥に深い立地を生かしたギャラリー空間は、半地下から一階部分を吹き抜けにした天井の高いつくりになっており、スペースはさほど広くはありませんが、縦に開放的な空間がとても贅沢です。静謐な空気に満ちていました。

自分の行動範囲のエリアに、このような素敵な場所が出来たことが、嬉しくてたまりません。聖福寺さんからすぐの場所=南方流円覚寺からもすぐなので、しょっちゅう足が向きそうです。福岡市内は、天神から向こうの赤坂・大名エリアにアートギャラリーが多いのですが、博多のこの場所に開いてくださったことが、ほんとうにありがたいです。「人間の価値の基礎(ベース)をつくるようなアート」を追及するというギャラリーコンセプトにも深く共感します。

現在、BASE GALLERY HAKATAでは、開廊記念展「静寂の形」を開催中。興味のある方は、ぜひ覗いてみてくださいね!

南青山・百福さんでの藤吉憲典展、スタートしました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

南青山・百福さんでの藤吉憲典展、スタートしました!

11月9日初日を迎えました、百福さんでの藤吉憲典展。初日、二日目と作家在廊で、ダンナ・藤吉憲典は百福さんにおじゃましておりました。たくさんのお客さまにお会いすることが出来たようで、たいへん喜んでおりました。ご来場・お買い上げくださいました皆さま、誠にありがとうございました。

百福さんのオーナー・田辺さんは、写真や動画を撮るのがとても上手でいらっしゃいます。Instagramで個展会場の様子を拝見しながら「おおー!」と思わず声が出ました。

百福さんの公式インスタグラム

2日目時点で、蕎麦猪口は早くも残り少なくなっていたようですが、酒器や大鉢、お正月に最適の赤絵の器など、まだご覧いただくことが出来そうです。

会期は11月15日(金)まで。ぜひご高覧下さい!


百福 momofuku

藤吉憲典展(磁)

2024年11月9日(土)-11月15日(金)※会期中無休

12:00-18:00(最終日は17:00まで)

東京都港区南青山2-11-6-1F

TEL03-6447-0952

https://www.momofuku.jp

南青山百福 藤吉憲典展
南青山百福 藤吉憲典展

DM到着―11月は東京南青山の百福 momofukuさんで「藤吉憲典 展」です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

DM到着―11月は東京南青山の百福 momofukuさんで「藤吉憲典 展」です。

11月は東京南青山の百福さんで個展です。ダンナ・藤吉憲典は、ただいま制作ラストスパート中。


百福 momofuku

藤吉憲典展(磁)

2024年11月9日(土)-11月15日(金)※会期中無休

12:00-18:00(最終日は17:00まで)

東京都港区南青山2-11-6-1F

TEL03-6447-0952

https://www.momofuku.jp

南青山百福 藤吉憲典展

南青山百福 藤吉憲典展

百福さんでの個展では、ご飯茶碗などふだん使いの器を中心にご覧いただける予定です。どうぞお楽しみに!

博物館学芸員研修会の連続講座-第3回「来館者に寄り添う鑑賞の『処方箋』」に参加しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

博物館学芸員研修会の連続講座-第3回「来館者に寄り添う鑑賞の『処方箋』」に参加しました。

今年度の講座がスタートしました!とブログに上げていたのは、9月末のことでした。1回目2回目とリアルタイムでのスケジュールが合わず、開催後日アップされたYouTubeで講座の様子を拝見し、ようやく第3回にリアルタイムでの参加が出来ました。Zoomや動画の活用が当たり前になった昨今とはいえ、このように後追い参加をフォローをしていただけるのは、ほんとうにありがたいことです。

「ミュージアムと地域住民のつなぎ方を考える」をテーマに設定された連続6講座の第3回目は、鹿児島市立美術館さんの前野耕一先生からの取り組み報告でした。

以下、備忘。


  • 処方箋=作品を味わうための仕掛け。
  • 博物館浴によるレジリエンス(回復)効果。
  • 美術館を楽しむ=所蔵品を楽しむ。
  • 「鑑賞」に焦点のあった企画展。
  • 比べてみれば:気づきを言葉にする。2点1組での鑑賞による効果。
  • 見るを楽しむ:作品に設置された「問い」を頼りに鑑賞する。自分なりの意味や価値に気づく、言葉にする。
  • 小学校の図画工作授業の学習指導要領をもとに企画を考える→「能動的」な鑑賞。
  • 利用者(利用予備軍)の「困りごと」に対処←当事者に聞く。
  • 心理学者アビディル・ハウゼン氏の「感受性の段階」を根拠にしたプログラム→段階を上げていく。
  • 「アートカード」で鑑賞ポイントを学ぶ。
  • 自主的に使える教材の配置。
  • 教材の使い方動画を流す。
  • アートカード+問い
  • 課題:一人一人の課題に対して、それぞれに合った処方箋をどのように提供するか。
  • アウトリーチ教材としてのアートカード。
  • 視覚化する、言語化する。

講座終了後にまず決めたのは、花祭窯のアートカードを作ろう、ということ。藤吉憲典作品をモデルにしたアートカードは、美しいものが出来上がる確信があります。アートエデュケーション現場での活用イメージがどんどん湧いてきました。出来上がったらこちらでもご紹介いたしますね。どうぞお楽しみに。

2024年度の文化庁「大学における文化芸術推進事業」連続講座・オンライン語り場がスタートしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2024年度の文化庁「大学における文化芸術推進事業」連続講座・オンライン語り場がスタートしました。

2016年からお世話になっている、九州産業大学の緒方先生が責任者を務める博物館学芸員のための技術研修会。コロナ禍を経てここ数年は、Zoomを活用した「博物館リンクワーカー養成講座」のプログラムが定着してきています。その結果、全国各地の博物館施設から参加する学芸員さんが、ますます増えています。そうした成果を受けてでしょう、2024年度は昨年度までからの倍の数のプログラムが組まれています。

前半は「ミュージアムと地域住民とのつなぎ方を考える」後半は「地域の子ども、若者を支えるミュージアム活動」ということで、各6回=6施設×2テーマ、つまり12もの事例について、実際に携わった方から取り組み報告を聞くことが出来ます。その報告を受けて、学芸員をはじめとした専門職の皆さんとグループワークでの意見交換。この時間がまた、とても貴重です。

第一回目の九州国立博物館の教育普及担当学芸員さんからの報告は、視覚障がい者のかたとの美術鑑賞プログラム開発の取り組みでした。タイトルは「さわる、歩く、なりきる」。そのなかで、最も強調されていたのが「当事者に聞く」「当事者からフィードバックを受ける」ことの重要性でした。「たくさん失敗して、たくさんお叱りを受けながらやってきました」とおっしゃりながら、より意味のあるプログラムを開発するために、「聞く」「フィードバックを受ける」ための土台をしっかり築いてこられた、担当学芸員さんの地道な力を感じました。

緒方先生が責任者を務める博物館学芸員研修会の根本にあるテーマは、わたしが初めて参加した2016年から変わらず「ミュージアムとウェルビーイング」です。スタート当時は「ウェルビーイング」という言葉こそ使われていませんでしたが、「LIFE」すなわち生きること・命との関りに博物館施設が果たせる役割をずっと探求し続けていて、この核はずっと変わっていないと感じます。

連続講座は12月まで続きます。ひとつでも多くの事例から、自分の取り組みに生かせるものを学びとりたいと思います。

ロンドンSLADMORE GALLERYでのクリスマス・ショウ詳細がオープンになりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ロンドンSLADMORE GALLERYでのクリスマス・ショウ詳細がオープンになりました。

Unique sculpture by Edouard Martinet and Kensuke Fujiyoshi

12月のロンドンSLADMOREでのクリスマス・ショウ。今回はフランスのエドワード・マルチネ氏との二人展です。実は同じギャラリーに所属していても、お会いしたことのない作家さんがほとんど。もっと頻繁にロンドンに足を運べるようになれば、その機会も増やせるとは思うのですが、今のところはなかなか思うようには渡航できておりません。そんななかマルチネ氏は、藤吉のSLADMOREでの初めての個展のとき…なので7-8年前になりますが…に顔を合わせる機会がありました。わたしの顔が緊張していたのでしょう、「楽しんで!成功するから大丈夫!」と声をかけてくださったのを覚えています。

Unique sculpture by Edouard Martinet and Kensuke Fujiyoshi
エドワード・マルチネと藤吉憲典の、唯一無二の彫刻

会期:2024年12月4日(水)―12月20日(金)

会場:SLADMORE GALLERY 57 Jermyn Street, St James’s, London, SW1Y 6LX

オープン:月-木曜日=午前10-午後6時、金曜日=午前10-午後5時、土曜日=予約制


Unique sculpture by Edouard Martinet and Kensuke Fujiyoshi

4 December 2024 – 20 December 2024

Our Christmas season exhibition showcases Edouard Martinet’s new unique sculptures of insects, animals and birds, all remarkable and witty creations, and Japanese master ceramicist Kensuke Fujiyoshi with his new collection of exquisite porcelain animal boxes.

Catalogues will be available soon.

展覧会カタログは電子カタログで配布されます。展覧会に登場する作品の最新情報をいち早くゲットしたい方は、SLADMOREの公式サイトから、ニュースレター(メールマガジン)を申し込むことをお勧めいたします。トップページ下方に申込フォームがあります。