【開催報告】対話型鑑賞講座@朝日カルチャー福岡教室

こんにちは。Meet Me at Art エデュケーターふじゆりです。

【開催報告】対話型鑑賞講座@朝日カルチャー福岡教室

「知識いらずの美術鑑賞」対話型鑑賞(ビジュアルシンキング)で美術の見方を深めましょう

というタイトルで、単発講座を開催いたしました。

美術鑑賞、それも対話型鑑賞法という一般にはまだあまりなじみのない概念。参加してくださる方があるかしら?と思っておりました。が、美術館で展示解説のボランティアをなさっている方、プロモーションやイベント企画をお仕事になさっている方、年に何十回も展覧会に足を運ぶ方など熱意ある方々がお越しくださいました。

90分の講座のなかで、対話型鑑賞の基本的な考え方と、鑑賞を深めるためのワークショップを3ステップ一緒にやってみました。実際に美術鑑賞をするワークでは、水彩の小作品を目の前で見ながらのワークと、有名作家による作品をスライドで確認しながらのワーク。

一度の体験だけでは「対話型鑑賞」の面白さを体感しにくいかもしれませんが、これから日常で美術作品を前にしたときに自分自身で対話型の手法をとりいれることができる観方のヒントもお伝えしました。

今後も朝日カルチャーセンター福岡教室さんでは、単発での美術鑑賞関連の講座を計画しています。美術がもっと生活のなかに浸透していくように、いろいろなきっかけ作りができたら嬉しいな、と思いつつ。

教室に到着したらすぐに講座が始められるよう準備を整えてくださっていた朝日カルチャーセンター福岡教室さん、ありがとうございました!

大牟田市動物園。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

大牟田市動物園

桜の咲き誇る3月最終日、福岡県大牟田市にあるダンナのお父さんのお墓参りと、大牟田市動物園に行って参りました。

お墓参り⇒動物園のルートは、息子が誕生してからのお決まりルートになっているので、もう10年以上になります。道すがらにあること、市民動物園で入りやすい入園料であること、コンパクトで回りやすいこと、そしてなんといってもアットホームな雰囲気があることから、「ついでに動物園」にぴったり、ちょうど良いのです(^^)

実は、先だって参加した学芸員シンポジウムでのワークショップで大牟田市動物園の学芸員さんとご一緒する機会があり、大牟田市動物園運営の実際について、いくつかお話を伺うことができたのでした。動物園も博物館のひとつです。おかげさまで、いつもの動物園の楽しみに加えて、理念に基づく運営の在り方や裏方さんの工夫などにも目の向く訪問となりました。

大牟田市動物園
大牟田市動物園
大牟田市動物園
大牟田市動物園
大牟田市動物園
大牟田市動物園

大牟田市動物園、大好きです(^^)

福岡ACAD.(ふくおかアカデミー)。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

福岡ACAD.(ふくおかアカデミー)。

福岡ACAD.(以下、アカデミー)のフェイスブックページができました! 福岡ACAD.(ふくおかアカデミー)は福岡を拠点に、美術 Årt、工芸 Craft、建築 Architecture、デザイン Design に効く勉強会やワークショップを展開していくプロジェクトです。現代ではあらゆる職種に求められるクリエイティブな思考に効く内容を追求していきます。

ロゴ制作はダンナ・藤吉憲典。陶芸術家ですが、趣味でときどき書道家ときどきグラフィックデザイナー(笑)。このロゴに合わせて、小文字だったアカデミーのacad.をACAD.と変更しました。

現在募集中の講座は、黄金芸術の時代と言われる「ルネサンス・バロック」をテーマにした「世界史を建築家の視点で学ぶ」シリーズ。「自分たちが学んで楽しいこと・学びたいこと」を講座にするので、毎回楽しみでたまりません。

アート、クラフト、アーキテクチャ、デザインに興味のある皆さん、ご一緒に学びませんか?

福岡ACAD.(以下、アカデミー)のフェイスブックページ

読書『ユダヤ人と近代美術』(光文社新書)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『ユダヤ人と近代美術』(光文社新書)圀府寺 司 著

ちょうどひと月前、アメリカの現代アート市場について、その道のプロである方にいろいろと教えていただいていた時のことです。アーティストだけでなくギャラリスト・ギャラリーオーナーも、コレクターも、美術館のキュレーターも、アメリカではアートに関わるあらゆる場面で ユダヤ系の方々が多く活躍しているという話になりました。

教えていただきながら、北米アート市場に進出したいと言いつつ、自分がそういうことをきちんと考えたことも無かったことに気づかされました。「人種のるつぼ」という多民族国家アメリカ合衆国を言い表す象徴的な言葉を聞いたことがあっても、その現状・背景をアートとのかかわりのうえで考えたことがありませんでした。

まずは少しでも知らなければと頼ったのが、本。「美術」「ユダヤ人」のキーワードで、ドンピシャのタイトルを見つけることができました。2016年1月初版のこの本。多大な時間と労力のかかっている研究成果が、このように一般人でも読みやすい本になっていたことに、感謝!の一冊です。

以下、備忘


  • 「教養」の概念は(中略)ドイツ古典主義の作家たちによって形成された理想的な人間の特性であり、その模範となったのが古代ギリシャの理想である。
  • それはロマン主義的な激情的美ではなく、理性的美を志向し、真善美の調和のとれた人間像を追求した。
  • 個人の真善美と内面の調和が社会も支えると考えられ、その意味で徹底した個人主義的理想であった。
  • 「教養」は個人主義的であると同時に、普遍性志向であり、ある種のコスモポリタン(世界市民)的な理想
  • 知性は最も奪われにくい財産でもあった。
  • この無形の財産の習得によって世界市民としての「市民権」と社会的評価と敬意を勝ち取れる。
  • 〔絵画の領域で〕他の生徒たちより優れていたことで、私は自分が受けていた屈辱に復讐することができた。
  • フィリップ・ファイトが「教養」や「世界市民」の理想のなかに見た普遍性は、古典文化に精通したひとにぎりのエリートたちだけの間でのものだったが、ピサロが絵の中で実現しようとした感覚世界、視覚世界はさらに大きな普遍性とはるかに広い受容者層をもちえるものだった
  • おそらく、啓蒙主義をいち早く実践し、最も早くユダヤ人に市民権を与えたフランスという国が保証し続けた「自由」こそが、芸術が育つために不可欠な土壌だった
  • 印象派以降、ピサロ以降に可能になってきた感覚的な美による大衆的感覚的普遍性
  • 一握りの裕福な家庭出身の知的エリートしかなれない世界市民ではなく、東欧の貧しいメシューゲにも手の届く新しい世界市民への道をシャガールはみつけることができたのである。
  • かつてユダヤ人を追放して衰えた国々のように、異邦人たちに安住の土地を与えられなくなった「芸術の都」はその地位を失っていく
  • これらの人々の主な亡命受入先がアメリカだったことを考えれば、アメリカが獲得した文化的な遺産の大きさも想像できる。
  • 芸術家や画商は、家柄や富、大きな元手がなくても、才能と努力で成功していける仕事である。
  • ロスコは自身の絵画を普遍的な根源的感情、宗教体験を伝えるものと考えていた。
  • 「原初の人間は芸術家であった」
  • 「人間の最初の手仕事は陶磁器ではなく神のイメージをつくることであった」
  • 陶磁器は文明の産物にすぎず、芸術的行為こそが人間にもともとそなわっていた本性なのである。
  • わたしの意図は空間environmentではなく場placeを創りだすことにある。
  • しかし私は、自分の作品が普遍的なものとして見られ、理解されるものであってほしいと望んでいます。
  • 普遍的な価値をもつと信じた美術を創り、それらを守り、それらに関わることで自分たちを支えた。

『ユダヤ人と近代美術』(光文社新書) 圀府寺 司 著より


2019年藤吉憲典個展予定など。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

2019年藤吉憲典個展予定など。

今朝、桃居(とうきょ)さんから個展案内状用の作品送付予定などについてのご連絡をいただき、いよいよ!と気分が盛り上がってまいりました。と同時に、そういえば今年の予定をこのブログでご紹介しそびれていたことに今頃気がつき…(汗)。

2019年も素晴らしい機会をいただいております。
主催してくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございます!

2019年3月現在の予定は次の通りです。


5月31日(金)~6月4日(火)
桃居(東京・西麻布)藤吉憲典陶展

桃居さんでの8回目(あしかけ15年!)になる個展です。ずっと温かく見守り続けてくださっているオーナーの広瀬さん、ほんとうにありがとうございます。

桃居さんでの個展は、毎回「最新の藤吉憲典」をご覧いただくチャレンジの場です。今年は明確に「蓋もの」というテーマをもって取り組みます。重箱、香合、筆箱、飾り箱…あらためて取り組んでみると、「蓋もの」って意外といろいろあることに気づきます。どうぞお楽しみに。

10月下旬
未在味在空間(上海)藤吉憲典個展

昨年に引き続き、上海の未在味在空間(Mizai-Ajizai Gallery)さんでの個展です。初めての個展はわたしたちにとってもチャレンジでしたが、思いのほかたくさんのお客さまがいらしてくださり、とてもありがたい機会でした。今回も引き続き関わってくださる方々に心より感謝しています。

今回も前回同様、食の器からオブジェまで、ジャンルにとらわれない「藤吉憲典作品」を、自由な発想で楽しんでいただけたらと思っています。会場では呈茶も予定しています。

12月4日(水)~12月24日(木)
Sladmore Contemporary(ロンドン)
KENSUKE FUJIYOSHI EXHIBITION

大好きなロンドンでの個展です。前回人気だった動物シリーズ、箱シリーズ。その最新作をお持ちいたします。壁面を飾ることのできる半立体の作品も、増えるのではないかと思います。

今回はクリスマスシーズン。コレクター心に響くものはもちろん、ギフトにも喜んでいただけるようなものも、ご覧いただけるといいなと思っています。どうぞご期待ください♪


もうひとつ、12月中旬に上海での企画展に参加予定です。こちらも詳細が決定次第、あらためてご案内いたします。

それぞれ会期が近づいてまいりましたら、その都度ご案内をいたします。あらたに個展案内状をご希望の方は、花祭窯・蕎麦猪口倶楽部のページからお申込みくださいませ。ご案内状の送付は無料ですが、枚数の都合上、開催地に近いご住所の方からお送りしております。

読書『芸術の都 ロンドン大図鑑』(西村書店)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『芸術の都 ロンドン大図鑑 英国文化遺産と建築・インテリア・デザイン』(西村書店)

1700枚以上の写真で語られるイギリス文化遺産。解説の文章も充実しています。見応えがあるうえに読みごたえもある本です。産業革命という猛スピードの変化と、二度の世界大戦という破壊行為を経たうえで、どうやってこれらの文化遺産が残されてきたのか、とても興味深く読みました。

名前は聞いたことがあるけれど行ったことのない場所、初めて目にする場所、とにかくたくさんの文化遺産的建築を堪能することができます。455ページある大型本なので、ガイドブックとして使うには大きすぎますが、次回のロンドン訪問時に行きたい場所がたくさんできました。

東京日帰り―出光美術館。

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

東京日帰り―出光美術館。

どうしても東京に行きたい用事(仕事です!)があって、日帰り出張。これが無理なくできるのですから、福岡は便利ですね。

仕事のあと帰りの飛行機まで少し時間に余裕があったので、これまでなかなか足を運ぶことができていなかった「東京の出光美術館」にやっと行ってまいりました。我が家でふだん「出光美術館」というと、北九州門司にある出光美術館なのですが(^^)

特別展は「染付」。さて出光さんといえば、仙厓さんのコレクションと陶磁器のコレクション。今回の染付展もたくさんの収蔵品を拝むことができました。

個人的に「おおーっ」と思ったのは、景徳鎮の青花扁壺、同じく景徳鎮の少し小さめの祥瑞茶碗、祥瑞に兎の皿、豆彩(とうさい)の数々でした。とくに豆彩のなかに、これ欲しい!と思うものがいくつかありました。やきものを見る時はいつも、無意識のうちに「これを藤吉憲典が作り直したものを見てみたい」という見方をしてしまいます。

特別展を観たあと、今回の出光訪問の一番の目的「陶片室」へ。津屋崎陶片ミュージアムの設立を企むわたしとしては、この陶片室がどのように展示管理されているのかが、とっても気になっていたのです。

いやはや、勉強になりました。やはり現場を自分の目で歩いて見るのが一番ですね。と同時に、多様な陶磁器の分野を網羅・研究している出光の陶片室に対して、古伊万里や宋時代の青磁などいくつかの分野においては、現在うちにある陶片の顔ぶれも決して引けを取るものではないと感じて嬉しくなりました。

出光美術館の陶片室は、古陶磁を学ぶための展示室として、昭和41年の開館と同時に開設されたのだそうです。小山冨士夫氏の尽力によるものと聞いて、なるほどと思いました。 小山氏は出光美術館の理事でもいらっしゃるのですね。

ますます陶片ミュージアムへのモチベーションが上がってきました(^^)

眼福で胸いっぱいになったところで、しばしロビーから皇居を臨む景色を楽しみました。フリードリンクのお茶が用意されているのが、嬉しい心遣いでした。東京の出光美術館での染付展は3月24日(日)までです。

続2019九州産業大学国際シンポジウム。

こんにちは。Meet Me at Art ふじゆりです。

続・2019九州産業大学国際シンポジウム。

2019九州産業大学国際シンポジウム。の続き。

講演内容を踏まえてのワークショップと質疑応答の時間も、濃い時間となりました。「博物館が地域社会をつなぐ」の実現を目指すにあたり、イギリス、アメリカと日本との違いは数え切れないほどありますが、情熱を持って取り組む学芸員さんの姿には共通するものも多々。

以下、備忘。

  • 「誰が必要な人を連れて来てくれるか?」連携。
  • 公式・非公式なメンター。
  • 同業者会議。
  • 「人がつくったもの」を見る意味。
  • What humanity is.
  • What I am.
  • my mission = social mission
  • What museum can do for the world.
  • meaning making
  • social inclusion
  • social justice
  • mentoring
  • visitor’s view
  • accessible for anyone
  • for one = for every people
  • support each other
  • depends on interest
  • cultural relationship
  • positive feeling
  • open communication
  • create and connect
  • small group
  • continue and feedback
  • care = partner
  • diversity
  • school and museum space
  • community of neighbors

これまでの学芸員研修では、毎回のようにワークショップのなかで、各地各館の学芸員さんの「こうしたいけど、なかなかできない」苦悩を耳にしていました。縦割り行政の弊害であったり、事業のトップに立つ者の無理解であったり。

今回の講演では、ダリッチ・ピクチャー・ギャラリー、イントレピッド航空宇宙博物館、両館のとてもポジティブな発表に、環境・文化の違いゆえに博物館での教育普及への理解が日本よりも深く、実行しやすい環境が整っているのだろうと単純に考えそうになったところ、彼らもまたたくさんの努力によって障壁を乗り越えて施策を進めて来たこと、そして今後も継続していくためにネットワークの構築に力を注ぎ続けていることがわかりました。

特に日本ではイメージしにくいほどの人々の多様性を受け入れてきている両国での努力は、ことばで聞いた内容以上に大変なことなのだろうと推察できました。でも、だからこそ、わたしたちは常にチャレンジしていくのだという言葉に、実際に推進してきた人たちの強い意志と力を感じました。

ほんとうに素敵な機会をいただきました。あらためて、九産大の緒方泉教授に心より感謝申し上げます。

2019九州産業大学国際シンポジウム。

こんにちは。Meet Me at Art ふじゆりです。

2019九州産業大学国際シンポジウム。

博物館が、地域社会をつなぐ。」博物館にはその力があると思います。でも、日本では残念ながらまだその力があんまり発揮できていない。2018年度の学芸員研修では「医療・福祉」を通してそのことを考えてきました。そのまとめ的位置づけの国際シンポジウムに参加してまいりました。

ロンドンにあるダリッチ・ピクチャー・ギャラリーと、ニューヨークにあるイントレピッド海上航空宇宙博物館からの、高齢化社会に向けた博物館教育の取り組みについての事例報告講演を中心に、ワークショップ・質疑応答など、脳みそフル回転の一日でした。

以下、講演からのキーワード備忘。

  • aged friendly city
  • find yourself in art
  • my care, my way
  • voluntary challenging
  • social care
  • positive way, positive environments
  • collection → benefit to public
  • welcoming
  • Can I support? What could I do? How do we do?
  • find new audience → connect
  • opportunities to try
  • knowledge and skills
  • together through art projects
  • individual experience
  • feel be supported
  • partnership
  • community based programs
  • Arts & Minds
  • any types of museums can do
  • care partners
  • connections
  • besides with
  • try something new
  • do themselves
  • professional networks
  • national and local networks
  • access
  • for opportunities, for challenges
  • continuing

当日は同時通訳さんがついて、講演を日本語・英語の両方でイヤホンでクリアに聞き取ることができました。わたしはといえば、できるだけご本人のことばで聞きたいなと思いながらも英語できちんと聞き取れるはずもなく、日本語と英語を行ったり来たり。言語脳も大汗をかきました。英語学習、全然足りていないことを痛感。同時通訳さんのすごさにも感動した一日でした。

学芸員研修 in 宗像

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

学芸員研修 in 宗像

一年間受講してきた2018年度の学芸員研修の仕上げに、講座に参加した学芸員が所属する館を実際に観に行き考察を深めよう!というバスツアーが計画されました。その最終回が宗像~福津でした。

当日は世界遺産ガイダンス施設としての海の道むなかた館見学からスタート。 特別展「漫画×考古学『宗像教授帰省録』」 開催中で、いいタイミングでした。

海の道むなかた館の西谷正館長による世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の解説講義のあと、「地域学芸員」と呼ばれるボランティアスタッフさんによる展示解説を経て、3D映像による沖ノ島の映像を体験。その後、ディスカッション。

今回は学芸員を目指す学生さんのご参加も多かったのですが、「展示方法」についてのグループディスカッションでは、キャプション・光源・展示台の高さ・壁面の活かし方・ユニバーサルデザインについて、鋭い意見がいくつも出ました。

お昼ご飯の後は「宗像大社神宝館」で世界遺産から出土した国宝ザクザクの展示を堪能。ここでも展示方法についての考察をしながら観覧。個人的には、むなかた館も神宝館も、ともに映像資料が展示を補足する資料として大きな役割を果たしていることをあらためて感じました。

宗像を後にして、一路、花祭窯に向かいます。ここからは、わたしの担当(笑)バスの車中では世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群新原奴山古墳群を車窓から眺めつつ解説し、これから向かう「津屋崎千軒」エリアマップを配って、地域が抱える課題について皆さんに情報提供。

短い時間ではありましたが、豊村酒造、藍の家、花祭窯という狭いエリアでの視察を通して、地域共創・コミュニティ再生における文化や博物館の役割を考えてもらえたら、という意図をもって案内をしました。

おかげさまで、参加者としても、案内者としても充実した研修となりました。貴重な機会をくださった九州産業大学の緒方泉先生に感謝申しあげます!