西麻布・桃居さんでの「藤吉憲典陶展」に合わせて東京出張に行ってきました♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

西麻布・桃居さんでの「藤吉憲典陶展」に合わせて東京出張に行ってきました♪

隔年で開催してくださっている、西麻布・桃居さんでの「藤吉憲典陶展」。初日・二日目は作家であるダンナが在廊、わたしは5日目(最終日の前日)にお伺いしてまいりました。会期終盤で終日ゆったりペース。ご来場のお客さま方と、比較的たくさんお話することができて、楽しかったです。オーナーの広瀬さんともゆっくりたくさんおしゃべりできて、濃い在廊時間となりました。ご来場くださいました皆様、ありがとうございました!

在廊日のお昼ご飯は、桃居さんのすぐご近所「おそばの甲賀」さんへ。週末には遠方からもたくさんのお客さんがいらっしゃるという人気店です。タイミングよくカウンター席に座ることができてラッキーでした。おやつには、これまたご近所の「ホブソンズ西麻布店」でアイスクリームをゲット。この西麻布店はホブソンズアイスクリームの日本第一号店だったそうです。夜は西麻布交差点から5分ほどのイタリアンダイニングmingoさんへ。ピザもパスタも大満足の美味しさでした。おかげさまで、西麻布を楽しむ一日となりました。

翌日は、朝一番にサントリー美術館へ。開催中の『酒呑童子』の展覧会を満喫した後は、銀座へ向かいました。藤吉憲典の器を使って下さている料理屋さんで、お昼のコース。そこで、つい先日藤吉憲典への取材依頼をくださった編集の方とカウンター席で隣り合わせるという、すごい偶然のラッキーもあり、楽しいお食事となりました。お料理ももちろん大満足です。お食事のあとは、すぐご近所の銀座黒田陶苑さんへご挨拶。虎屋ビル5階の本店は、ちょうど展覧会の入れ替え最中で大忙しのご様子でしたので、文字通りご挨拶のみで失礼し、別館アネックスへ。スタッフさんとおしゃべりしがてらの近況報告です。

今回の東京出張は、そこでミッションコンプリート。あとは、気になっていたお店をいくつかチェックしながら帰途につきました。そういえば前回の東京出張は日帰り。福岡から東京は飛行機の数も多く、日帰り出張が可能なのですが、宿泊することによって動ける範囲が広がるのも当然のことで、気持ち的にも余裕ができるのが良いですね。今回は気にかかっていたことをほぼすべてクリアすることができました。行きの飛行機からきれいに富士山が見えたのも、良かったです♪

というわけで、着物リメイク第一弾「薄手の羽織りもの」を作ってみました♪

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というわけで、着物リメイク第一弾「薄手の羽織りもの」を作ってみました♪

着物リメイク本を入手した「やる気」をキープしているうちに、さっそくまず一つ取り組んでみることにいたしました。本のタイトル「手縫い」「かんたん」「ほどかずそのまま」の言葉を信じて、チャレンジです。

単衣の薄手の着物を使いました。本に付いている型紙を使ったのは襟の形を切る時だけで、あとはほぼフリーハンドで裁断して、縫って、で、できました。もともとついている折り目などをうまく生かせるようになっているのですね。かかった時間は、半日×2日程度。きちんと丁寧にやろうとすると、もっと時間はかかると思いますが、それでも隙間時間でサクサクと進めることができそうです。これならせっかちで面倒くさがりのわたしでも、なんとか作れそうな感じがします。

本のなかから「自分が着れそうで、一番簡単そうなもの」を選んで作ったのですが、まずは第一弾が出来上がったのが、とっても嬉しいです。実際に羽織って外出してみたら、反省点が出てくるだろうと思います。次は、お茶のお稽古に着ていくスカートを作りたいな、と企んでいます。

読書『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』(ブティック社)高橋恵美子著

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読書『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』(ブティック社)高橋恵美子著

久しぶりに「縫い物」をしています。「あの人は着物を着るらしい」ということが知られると、不思議と着物が集まってくる、という経験を、着物を着る人はしたことがあると思います。お母さまやお祖母さまから受け継いだ着物がたくさんあるけれど、着ないし捨てることもできなくて…という方からいただくのです。きちんと仕立てられた良いもの、ほとんど袖を通していないものも多く、ありがたくいただき、着させていただいています。

自分のサイズに合わないものは、状態が良ければ、アップサイクルのきもの屋さんに差し上げていますが、生地が劣化していたり、ほんのちょっぴり虫食いがあったり、「そのままでは着ることができない」ものも。そういうものもなんとか生かしたいと取っておいた結果、着物箪笥が少しづつ混みあってきました。このままではイカンと、ようやく手を動かす気になったところで、この機を逃さずにハウツー本を探しました。

ネットで書籍情報を探してある程度目星をつけてから、博多の丸善へ。実際にページをめくってわかる情報も多く、最終的には売り場でこの本に決定。なんといっても「手縫い」「かんたん」「ほどかずそのまま」です。わたしにとって、これ以上に魅力的な単語があるでしょうか(笑)。ここからまずは一着でも完成させることが、最初のミッションです^^

↓下のリンク先は、ブティック社・高橋恵美子さん著の『手ぬいでかんたんに 着物をほどかず素敵にリメイク』です。わたしが入手したのは『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』なので、微妙にタイトルが異なり、中身も異なるのですが、このシリーズの最新版のようです。

『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』(ブティック社)高橋恵美子著

西麻布・桃居さんで「藤吉憲典 陶展」-実店舗とオンライン両方でスタート。

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西麻布・桃居さんで「藤吉憲典 陶展」-実店舗とオンライン両方でスタート。

桃居さんでの「藤吉憲典 陶展」スタートしました。初日在廊したダンナによれば、オープン前、早い時間から並んでくださるお客様方が何人もおられたため、桃居さんが少し早めに開場してくださったとのこと。とてもありがたく嬉しいスタートとなりました。

振り返れば、桃居さんとのお付き合いは、おおよそ四半世紀。その間ずっと、藤吉憲典のチャレンジを温かく見守ってきてくださっています。隔年開催での個展は、オーナーの広瀬さんに、毎回「新しい藤吉憲典」を見ていただく機会。商業的には厳しいチャレンジをしたときにも、面白がって楽しんで受け止めてくださる懐の深さに、なんども助けられています。桃居さんでの個展にかける作家の意気込みは、そんな広瀬さんの期待にお応えしたい一心でもあり。

一人でも多くの方に、現地会場に足を運んでいただけると嬉しいです。またオンラインでの展覧会もスタートしていますので、遠方の方は、ぜひこちらからご覧いただけると嬉しいです。どうぞご来場くださいませ^^

桃居 Online 展覧会 藤吉憲典の作品は5月11日から5月16日までの掲載となります。

桃居さんで「藤吉憲典陶展」

藤吉憲典 陶展

桃居

港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494

5月11日(日)-5月16日(金)会期中無休
11-18時(最終日のみ17時まで)

http://www.toukyo.com/

3か月ごとのペースで味噌を仕込むことができるのは、糀屋さんのおかげ。

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3か月ごとのペースで味噌を仕込むことができるのは、糀屋さんのおかげ。

梅干と味噌はうちで漬けている、というのが、藤吉家の定番となっています。味噌を自分で作るようになったのは、20年以上前のこと。当時オンラインショップを構築するために、いろいろな業態の先進的なオンラインショップのオーナーさんに学んでいたなかに、「お家で手前味噌」の手作りセットを販売していた麴屋さんがいらっしゃったのが、きっかけでした。オンラインショップ運営のハード面・ソフト面ともに理解するためには、自分が実際に買い物をしてみることが一番の学び、というのがスタートでしたが、結果として味噌づくりが習慣になったという^^

子どものころに祖母が作った味噌を食べていたので、自分で味噌を作る姿はすぐにイメージできました。初めのころは、大豆の収穫が終わり麹が出来上がる2月~4月に一年分をいっぺんに仕込みました。大豆をゆでることから始まる一連の作業は、面白くも結構な力仕事でした。時間も丸一日がかりでした。それから20年以上が経った今は、つぶし大豆と麹を混ぜた状態まで作ってくださるお味噌屋さんを見つけ、そこの材料にお世話になっています。大正時代から続いているという老舗のお味噌醸造屋さんです。

年間を通して材料を準備してくださるので、しばらくは半年に一度10キロのペースで仕込んでいましたが、ここ1~2年は5キロづつをその都度仕込むようになりました。10キロまとめて作っていたときは、最後のほうになると熟成が進んでほぼ醤油のような状態になっていましたが、5キロづつだとそこまでになる前に食べ終わります。熟成しきった状態の味噌も好きですが、最近は少し若い状態のお味噌を美味しく感じるようになりました。

下の写真は、熟成がかなり進んだ状態のお味噌。ふちの方をよく見ると、溜まりのようになっているのがわかると思います。

我が家味噌

「5キロづつ」に切り替えた理由はもうひとつ、「あとは樽に移して押し込むだけ」の状態ではあっても、10キロを扱うのはかなり体力が要りますが、5キロだと楽々できるということに気が付いたのです。いつでも材料を持ってきていただけるのであれば、こっちのほうが良いかも、ということで、最近はほぼ3か月ごとに5キロづつ仕込んでいます。このゴールデンウィークにも、一つ追加。おかげで常に仕込み中の味噌が樽に1つ2つ眠っている状態で、ささやかなぜいたくです。

西麻布・桃居さんでの「藤吉憲典 陶展」は、5月11日(日)スタートです!

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西麻布・桃居さんでの「藤吉憲典 陶展」は、5月11日(日)スタートです!

ゴールデンウィークも後半、皆様いかがお過ごしでしょうか。我が家は、5月11日(日)スタートの桃居さんでの個展に向けて、粛々と準備を進めています。ダンナ・藤吉憲典は作陶ラストスパート中。この1~2週間で、本窯と赤絵窯を繰り返し焚いています。わたしはといえば、完成したそばから作品リスト作りと、梱包準備。先ほど段ボールの在庫が足りなくなり、ホームセンターに走って(車で^^)きました。

作品のお届け指定日時から逆算して、発送日を決め、そこに間に合うように窯を焚きます。今日明日が勝負というところでしょうか。毎回「できるところまで」といいつつ、せっかくだから良いものをひとつでも多くお届けしたい」と、結局はぎりぎりまで粘るパターンです。その甲斐あって、力作が次々と出来上がってきていますので、バタバタしながらもワクワクする時間でもあり。

一人でも多くの方に、現地会場に足を運んでいただけると嬉しいですし、桃居さんは初日の晩からネットでも公開してくださいますので、ネットで全国各地からご参加いただけると嬉しいです。

桃居さんで「藤吉憲典陶展」

藤吉憲典 陶展

桃居

港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494

5月11日(日)-5月16日(金)会期中無休
11-18時(最終日のみ17時まで)

http://www.toukyo.com/

現在二代目の暖簾(のれん)がだいぶ傷んできたので、三代目を検討中。

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現在二代目の暖簾(のれん)がだいぶ傷んできたので、三代目を検討中。

念のため申し上げますと、ここでいう暖簾は「老舗の暖簾」的なことではなく、布でできた物理的なモノとしての暖簾です。1代目の暖簾が、津屋崎に越してきた2012年から2017年までの約5年。2代目は2017年から現在まで約8年、花祭窯の玄関口を守ってくれています。上の写真は、1代目がやってきてすぐのころ^^

ご近所の皆さんから「のれん、外に出してると潮ですぐ破けやすくなるよ~!」とお聞きしていながらも、嬉しくてほぼ常に外に掛けていた1代目は、やはり思いのほか早く生地が劣化してしまいました。陽射しと潮風で、やられてしまうのですね。当時は、海辺暮らしの現実をわかっていませんでした(笑)。その反省を生かして、2代目は生地自体をより強いものに選び直し、お客様がいらっしゃる時だけ外に出すようにしました。それらの成果でしょうか、1代目よりだいぶ長く活躍してくれています。

その2代目、日焼けして表面はだいぶ色が褪せてきたものの、頑丈な生地は相変わらず良い感じです。が、「花祭窯」の文字を染めた部分が、染料の関係でしょうか、破けてきました。もともと引き戸の開け閉めで引っかかったりしやすい場所ではあるので、そのような理由もあるのでしょうね。目に見える範囲では部分的な劣化なので、どうにか繕って使い続けることができないかしらと思いつつ、でも「花祭窯」の名前が入った部分だからなぁ、と悩みつつ。

ともあれ、気持ち的に少しゆっくりしているこの連休中に、3代目の検討に入ることにしました。これまでの2代の暖簾でわかったことを生かして、生地をどう選ぶのが良いのか、どんな染めにしてもらうのが良いのか、そして文字を入れるかどうかまで含めて、プロにもご意見を伺いつつ考えたいと思います。

花祭窯の暖簾を応急手当

↑この写真は、昨年2代目暖簾の修理をしたところ。ブログを確認したら2024年2月となっていましたので、一年以上が経っていました。このときには見られなかった破れが今あることを思うと、やはりそろそろ全体に生地の痛みが出てきているのかもしれませんね。

ゴールデンウィークはご近所で楽しむ―藍の家で「五月人形展」。

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ゴールデンウィークはご近所で楽しむ―藍の家で「五月人形展」。

ご近所の登録有形文化財・津屋崎千軒「藍の家」で、恒例の「五月人形展」。「準備ができました!」とSNSで発信なさっているのを見つけ、さっそく寄ってみました。

会期は5月1日(木)~8日(木)までの一週間です。ちょうど最後の展示が終わったところだったようで、「明日からよ~」と言いながらも「どうぞどうぞ、観ていって!」と、快く迎え入れてくださいました^^

藍の家で「五月人形展」


ついつい道具に目が行くワタクシ。まずは弓矢を見つけて「おおー!」。

きらきらとした甲冑がみごとです。

おそなえの柏餅がまたたまりません。

大きなこいのぼりを室内に飾ることができるのも、古くて広い建物だからこそ。

ゴールデンウィークをのんびり楽しみたい方に、津屋崎千軒散策おススメです^^

津屋崎千軒「藍の家」

5月は東京西麻布の桃居さんで「藤吉憲典 陶展」-個展DMが到着しました!

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5月は東京西麻布の桃居さんで「藤吉憲典 陶展」-個展DMが到着しました!

隔年で開催してくださっている、西麻布の桃居さんでの個展、2025年は5月です。桃居さんでの個展は、藤吉憲典にとって、毎回チャレンジの場。どんなものを持って行っても、オーナーの広瀬さんが作家の意図を読み取って楽しんでくださるので、安心して新しいものに挑戦できるありがたい機会です。

今回のDM撮影用には、ちょっと凝った珈琲碗皿などをいくつかお送りいたしました。そのなかからどれを選んで、どのように撮ってくださるのか。オーナーさんの視点や期待を垣間見ることができる機会でもありますので、完成したDMを見るのは、毎回とても楽しみです。

今回のDMでは、赤絵万暦文様の珈琲碗皿とマグカップが主役になっています。赤絵万暦文様は「呉須赤絵」とも呼ばれ、中国は明の時代から現代まで続く人気文様。古伊万里にもたくさんの名品があります。時代を超えて、たくさんの職人や作家たちが描いてきた赤絵(色絵)の「定番古典文様」の一つです。近年「赤絵万暦といえば藤吉さん」とおっしゃってくださる方もあり、いつのまにか作家にとって代名詞的な位置付けになりつつあるのを感じます。たしかに、独立以来ずっと、たくさん描いていますね。絵付けしている様子を側で見ていても、作家の手・体になじんでいるのがわかります。

桃居さんで「藤吉憲典陶展」

今回の桃居さんでの個展では、久しぶりにコーヒーカップをいろいろと作っています。それから花器や水指などの「少し大きいもの」をまあまあな数作っているのも、今回の特徴。もちろん、藤吉といえば「酒の器」も並びます。気候の良い季節ですので、お散歩がてらお越しいただけると嬉しいです。また桃居さんは、初日の晩からオンラインでも開催してくださいますので、一人でも多くの皆さんにご参加いただけたら嬉しいです。


藤吉憲典 陶展

桃居

港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494

5月11日(日)-5月16日(金)会期中無休
11-18時(最終日のみ17時まで)

http://www.toukyo.com/

毎年四月の恒例行事、茶道南方流の献茶式&お茶会「南坊忌」でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

毎年四月の恒例行事、茶道南方流の献茶式&お茶会「南坊忌」でした。

毎年4月に開催される「南方流遠祖・南坊宗啓禅師 献茶会」。今年も参加することができました。まずは前日土曜日のお茶会準備。よく晴れて暖かく、お掃除日和の一日でした。

現在「つくばいのお掃除係」を拝命しているわたくし、同輩のお仲間と手分けして、露地の4か所にあるつくばいのお掃除からスタートです。つくばいがきれいになったら、今回は露地のお掃除にまわりました。準備に参加する皆さんの阿吽の呼吸で、屋内の準備に回る人、露地の掃除に回る人と、うまいぐあいに手分けして準備が進んでいくのが、毎度すごいところです。

さて露地では、季節柄どんどん草が伸びてきています。ちょうど満開を迎えているツツジの華やかさを横目に、細かいところまでお掃除していきます。お掃除しながらのおしゃべりがまた楽しい。南方流で茶道修業をスタートして10年以上経ちますが、その間ずっと変わらず凄いと感じるのは、こういうときに先生方が率先して一番動いておられることです。そんな先生方の背中を見ていると、少しでも役に立ちたいという気持ちが、自然と沸き上がります。

お茶会本番の日曜日は、南坊宗啓禅の法要の献茶からです。今年の献茶は和尚様のお点前を拝見することができました。献茶と読経が終わったら『南方録』のお勉強。毎回少しづつ、和尚様が原文・書き下し分・解説と読んでくださいます。難解な表現も多いですし、自分自身の未熟さゆえに理解できないこと多々、というのが正直なところ。ですが「わかっても、わからなくても、読んでいくことが大切」とおっしゃってくださるので、安心して耳を傾けています。

法要が終わったら、昼食をはさんで、濃茶・薄茶の残茶拝服です。今回は、いずれ「水屋係」として自ら考えて動けるようになることを目指して、ご指導をいただきました。結論から言えば、もう、ぜんぜん気が回らずご迷惑をかける結果となってしまいました。「やらないと、できるようにならないのだから、いいんですよ」とおっしゃってくださる皆さんに助けられています。

席に入れば入ったで、今回も末客を仰せつかり、これまたちゃんと働けず。皆さんに教えていただきながら、頭のなかが真っ白になりながら、でした。あとで冷静に考えたら「ふだんどおりにすればよい」とわかることが、そのときには、動けなくなったり、わけのわからない動きになってしまったりするのですから、なんだかな…という感じです。とにかく、自然と体が動くようになるまで、繰り返し失敗しながら学んでいくしかありません。

たくさん失敗し、たくさんご迷惑をかけながらのお茶会ですが、それでも終わったときにはとっても充実した気持ちになっているのは、ほんとうに周りの皆さんのおかげです。とても恵まれています。今回も、ありがとうございました。

花祭窯でお抹茶