2024 辰年 よろしくお願い申し上げます!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2024 辰年 よろしくお願い申し上げます!

本日から仕事始めです。年末にダンナが花祭から飾り用の草木を採ってきてくれて、このお正月もお花を飾ることが出来ました。

正月

辰年=龍。この一年は、龍の子たちに、玄関を飾って(護って)もらうことにいたします。

龍の子 藤吉憲典

客間の床の間には、昇龍。

昇龍 藤吉憲典

ご近所さんから見事な赤と黄の千両をいただきましたので、龍の花器へ。

染付龍文花器 藤吉憲典

肥前山口駅改め江北駅にて、「車窓から花祭詣で」ミッションも完了。

江北駅

書き初めには、ご近所のお友だち25名以上がご参加くださいました。下の字は、ダンナ、藤吉憲典の今年の抱負。

書き初め2024

2024年も、良い仕事をお届けすべく、精進してまいります。よろしくお願い申し上げます。

大掃除を少しづつ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

大掃除を少しづつ。

花祭窯は「窓」が多いので、まずはガラスを拭きあげることが、一番の年末仕事になります。そういえば、以前にもこのようなことを書いたな、と調べてみると、2017年。この時は12月28日にアップしていますので、今年の方が少し早めに、大掃除に取り掛かれていることがわかります。ちょっとしたことですが、なにげに嬉しい^^

というわけで、先週末。いつも後回しになっていた2階の窓を拭くことからスタート!しました。バケツにぬるま湯を用意して、ガラス拭き用の雑巾を数枚用意して、準備万端。「この冬一番の寒波」が緩んだあとでしたので、そんなに寒くないと思っていたのですが、かといって暖かくもない天気で、最初はぬるま湯だったバケツの中も冷たい水に早変わり。窓の内側と外側を吹くので、どうしても「開けっ放し」の状態が発生します。というか、ほぼ外仕事。

寒風に吹かれつつほぼ半日がかりで拭き上げ、それでもまだ2階の半分(道路側)しか終わっていないのですが…でもクリアになった窓を見れば、達成感!です。この「わかりやすさ」大事ですね。このあとは順番に、1階の玄関側➜1階の中庭側➜2階の中庭側の優先順位で進みます。さて年内あと1週間でどこまでできるか…いえ、ぜんぶやるつもりで取り組みますが。

年内の「To Do」リストには、あと「餅つき」と飾りつけがあります。年末年始のお買い物リストもそろそろ作らねばなりません。そのあとに控えるお節料理づくりは、もう余力の範囲で(笑)。それでも今年は、ダンナが早くも年賀状のデザインを仕上げてくれて、あとは宛名書きをするばかりですから、だいぶ良いペースと言えます。このところ年明け投函となっていた年賀状が、年内に出せるかもしれません。

師走のバタバタを楽しむ今日この頃です^^

読書『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』(朝日新聞出版)牛尾理恵著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』(朝日新聞出版)牛尾理恵著

いつものカメリアステージ図書館の「特集棚」で発見。お節料理のレシピ本は、長年使っている手持ちのものが気に入っているので、なかなか新しい本を追加することがないのですが、毎年この季節になると、図書館で借りてきてお節料理のイメージトレーニングをするのが楽しみになっています。

本書は大判で144ページオールカラー。眺めるだけでも楽しい一冊ですが、内容の充実度合いがすごいです。サブタイトルに「作りやすくておいしい おせち&ごちそう料理148レシピ」とあり、読後の印象は、まさにそのサブタイトル通り。基本のおせちからアレンジまで、作り方だけでなく、盛り付け、シーン別のおススメなど、幅広く網羅していて、しかも「わたしでも出来そう!」がたくさんみつかりました。

レベル別のアレンジレシピは、特に便利に使えそうです。初級者向けには「盛り付けるだけプレート」やら「詰めるだけおせち」やら、「簡単だけど豪華」を謳ったレシピは、パパッと何か用意しなければならないときに役立ちそうです。また本の後半では、年末年始に喜ばれる鍋料理や持ち寄り料理、おつまみレシピもあります。「おせち」を超えて、かゆいところに手が届く一冊です。久しぶりに「おせち本」を購入リストに追加しました^^

『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』(朝日新聞出版)牛尾理恵著

毎年、器に助けられている我が家のお節料理。本書が力強い味方になってくれそうです。

花祭窯の師走の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の師走の庭。

ここ北部九州に位置する津屋崎も、すっかり冬らしい寒さとなっています。寒いのは苦手なのですが、寒さが増して嬉しいことのひとつが、干し柿。寒くなることでカビの心配がなくなりますし、より甘みも増すような気がします。実のところ既に食べ始めておりまして、かなり甘く美味しくできています^^

干し柿

ちなみに先月吊り下げたばかりの干し柿は、下のリンク「花祭窯の霜月の庭」から見ることが出来ます。仕込んだ時はかなり大きな柿でしたが、ひと月足らずですっかり干し柿らしく育ったことがわかります。

ヤツデの花。どんどん葉っぱが大きくなっています。

冬の庭

ツワブキの花は、そろそろお仕舞いです。

花祭窯の庭

ナンテンの実が、すっかり色づきました。

ナンテン

シダの葉っぱがきれいに伸びているので、鏡餅の飾りにそのまま使えそうです。

花祭窯の庭

そしてこれからの楽しみはなんと言ってもサザンカ。我が家のサザンカはまだ始まったばかりです。

山茶花サザンカ

年内のお茶のお稽古は、今週でお仕舞い。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

年内のお茶のお稽古は、今週でお仕舞い。

時折小雨の舞う博多へ、今年最後のお茶のお稽古に行って参りました。今わたしがお稽古しているのは、奥点前のひとつで「袋茶碗」と呼ばれるお点前です。袋茶碗のお稽古に進んだのは今年の春のことでした。

茶道南方流では、奥点前のお稽古は、ひとつのお点前を一年かけて習います。一年の間に、炉が風炉になりまた炉に戻り、炉にも風炉にもときどきで設えの変化がありますので、同じお点前のお稽古をずっとしている感じではありません。覚える間もなく変化していく、という感じです…と、毎回言い訳しながらの、お稽古。

ちょうど同じ袋茶碗を習い中の仲間が目の前でお稽古をしてくださったので、拝見しつつ予習になり、いつもよりはスムーズにお点前をすることが出来ました。スムーズになると今度は所作が次また次へと忙しい感じになり、半年以上前にいただいたご指導「あと0.5秒ゆっくり」に舞い戻るという結果になったりもいたします。その自覚があるだけに、それでもお稽古の後に「だいぶ所作がきれいになってきましたよ」と褒めてくださる先生方の言葉が、とても心にしみるのです。

今日は年内最後ということで、先生が今後のお稽古の進み方を確認してくださいました。来年の春あたりまでは引き続き袋茶碗のお稽古で、そのあとは「天目」のお点前に進みます。天目をさらに1年以上お稽古して、その先へ、と。南方流は、節目となるお免状的なものが他の流派に比べて格段に少ないようで、そのことが、お茶を習うこと自体が大切なわたしにとっては、とてもありがたいのです。お免状は要らないので、ずっとお稽古させてください!という感じ。お茶のお稽古に足を運ぶこと自体が目的になっています。

先生方や和尚さんに年末のご挨拶をしながら、円覚寺のお茶室が自分にとって心の拠り所となる場所になってきているのを実感しました。

藤吉憲典の龍-来年の干支「辰」の盃が出来ました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の龍-来年の干支「辰」の盃が出来ました!

一昨年までの一周(12年)は干支の置物(箸置き)を作っていましたが、その前の一周は干支の盃を作っておりました。満を持して(!?)盃に回帰、とでも言いましょうか。

もともとは、ふだんお世話になっているご近所の方々にお年始としてお礼かたがたお届けするために作り始めた「干支もの」。長らく販売用ではありませんでした。それが、次第に「販売してほしい」という声が増えてきて、お分けするようになり。

今年は珍しく12月の頭には完成しました。このところずっと年末ぎりぎりだったり、年明けてからだったりしたので、「おおー!」という感じです。お買い求めくださるお客様のことを考えれば、11月下旬から12月初めごろには出来上がっているのが、一番よいのだと思いますが、そこは作り手のペースに委ねているもので。

干支辰 藤吉憲典 龍盃

東京は南青山の百福さんで、お買い求めいただくことが出来ます。
百福さんの公式サイト https://www.momofuku.jp/

大阪阿倍野の暮らし用品さんでは、12月9日(土)~19日(火)の酒器展に並びます。
暮らし用品さんの公式サイト https://www.kurashi-yohin.com/

花祭窯のギャラリースペースでは、プラス二種類ご用意。

干支辰 藤吉憲典 龍盃

干支辰 藤吉憲典 龍盃

吉祥の霊獣「龍」。縁起を担いで良い一年を迎えたいですね♪

師走!でカレンダーめくったら、仙厓さんから肩透かしを食らわされた。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

師走!でカレンダーめくったら、仙厓さんから肩透かしを食らわされた。

ここ何年も、わたしの仕事場のカレンダーは出光さんの仙厓さんカレンダーです。朝から「いよいよ師走!」とカレンダーを勢いよくめくったら、出てきたのが、これ。

仙厓さんカレンダー

もうね、一気に脱力です(笑)

タイトルは「三福神虎渓三笑画賛」。「寿老人 大国夷子 虎渓の三笑ノ 狂言スル」とあります。カレンダーに記された解説によると、「虎渓三笑」は中国の故事で、笑い話のようです。それを三福神が特別の演目として演じ大笑いしている、という、福々しく笑顔あふれるおめでたい画。

おかげさまで好い具合に肩の力が抜けました。気忙しくなってくる十二月ですが、皆皆さまもどうぞごゆるりと参りましょう。

仙厓さん、大好きです♪

博物館リンクワーカー人材養成講座 2023。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

博物館リンクワーカー人材養成講座 2023。

九州産業大学地域共創学部の緒方泉教授が音頭をとり、毎年開催してくださっている講座です。「博物館リンクワーカー人材」というキーワードがタイトルに入ったのは、2021年からですが、学芸員技術の向上と美術館博物館施設の地域社会への貢献を目指した数々のプログラムに、もう7年もお世話になっています。

今年度もオンラインでの開催です。そもそもはコロナ禍下で集合研修が出来ない!という状況からのZoom活用だったと記憶していますが、Zoomのおかげで、11月から12月にかけて毎週6回の連続講座に、九州のみならず全国から学芸員・関係者が参加するという、稀有な連続講座に育っています。これって、実はとてもすごいことだと思います。

冒頭30分間、担当講師によるテーマ発表があり、そののち3-5名のグループ「語り場」に分かれて意見交換情報共有。その後、各グループからの発表でフィードバックという次第です。第1回目は九州産業大学美術館の学芸室長・中込先生と、香椎丘リハビリテーション病院のソーシャルワーカー・藤さん。数年前からスタートしている、美術館とリハビリテーション病院両者の連携についての発表でした。わたしは残念ながら第1回は参加できませんでしたが、後日動画で共有してもらえるはずですので、発表を拝聴するのを楽しみにしているところです。

第2回は甲賀市教育委員会事務局歴史文化財課の佐野正晴氏による『「歴史文化財課 佐野さんの民具図鑑」の作り方』でした。上の写真は、花祭窯のある津屋崎で民具の集まる場所、登録有形重要文化財「藍の家」。

以下備忘。


  • 「美術(館)サービス提供者自身の健康」という視点。孤立を防ぐ。
  • 慢性的・全国的な課題「満タンの収蔵庫」「未整理民具の山」「人手不足」。
  • 民具➜地域回想法。
  • 市民向け映像コンテンツの制作➜「民具図鑑」。
  • 行政各部署、市民団体等との協力=役割分担・負担分担による「持続可能化」。
  • 民具+α:民俗学、歴史学、地域密着情報、最新の研究動向、現代社会の動き…。
  • 民具×○○のコラボ。
  • 「民具を守る仲間」を増やしていく。
  • 「緩やかな保存」の視点。民具を使いながら保護していく。
  • 「ひっかかり」を作ることにより、興味を引く=「民具図鑑」動画において「オチ」も大切な構成要素。
  • 民具図鑑を観る➜資料館に足を運ぶ、小中学校が教材として採用する、博物館浴・地域回想法のアウトリーチを伸ばす…
  • まずは学芸員自身が楽しんでできることが大切。
  • 学芸員が楽しんでいる➜一緒に働く仲間も楽しくなる➜観てくれる人・館に来る人も楽しい。
  • 増え続ける資料➜どう保存するか、どう活用するか。
  • デジタル画像・ポジフィルムでのアーカイブ、動画でのアーカイブ。
  • 地域全体で観たときの、資料保存の考え方。ランク付け、取捨選択。

甲賀市教育委員会事務局歴史文化財課の佐野正晴氏による『「歴史文化財課 佐野さんの民具図鑑」の作り方』と、「語り場」より


甲賀市教育委員会事務局歴史文化財課「歴史文化財課 佐野さんの民具図鑑(YouTubeチャンネル)

民具を巡る「慢性的・全国的な課題」は、ここ福津市でも同じことです。「民具図鑑」の制作は、もしかしたらここでもできることかもしれず、なんとか提案できるといいな、と思います。

暮らし用品さんの「酒器展」に、藤吉憲典も参加いたします。

おはようございます。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

暮らし用品さんの「酒器展」に、藤吉憲典も参加いたします。

暮らし用品さんでは先日初めての個展が無事終了したばかりでありますが、12月に開催される「酒器展」にも参加することになりました。なので、引き続きの告知です。

さっそく案内状が届きました。今回の酒器展は、暮らし用品さんとしても初めての試みだそうで、暮らし用品さん自体が、どんな展示になるかとても楽しみにしているとおっしゃっていました。藤吉憲典も、複数の器作家さんの作品とご一緒する器の企画展は、ここ10年以上ありませんでしたので、なんだかワクワクしています。

陶・磁・ガラスの作家八名の、酒の器をご覧いただくことが出来ます。オーナーの米田さんからは、お正月向けに、酒器以外にも何かあれば、ということでしたので、ハレの席で使えそうなちょっとした食器も並びそうです。藤吉憲典は、ふだんから作っている酒器に加え、来年の干支「辰」に合わせて龍の文様を入れたおめでたい盃や、広東碗型の龍の蕎麦猪口などをお届けする予定です。昇龍の書画もお届けしようかな、などと考え中。先日の個展とはまた異なった顔ぶれとなりますので、ぜひ楽しみに♪


暮らし用品 酒器展

【参加作家】井上美樹、岩田圭介、高梨良子、西川聡、浜野まゆみ、藤吉憲典、村木雄児、渡邊心平(五十音順)

【会期】2023年12月9日(土)~12月19日(火)※水・木曜休み

【時間】11:00~18:00

【場所】大阪市阿倍野区阪南町1-45-15

【電話】06-6628-2606

暮らし用品さんの「酒器展」に、藤吉憲典も参加いたします。

実山忌の献茶式とお茶会でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

実山忌の献茶式とお茶会でした。

今年最後のお茶会は、実山忌でした。南方流の円覚寺に伝承される『南方録』。千利休、南坊宗啓、立花実山の三名の存在があって、『南方録』が出来上がっているのだと解釈しています。その一人、立花実山を祀る茶会は毎秋十一月。円覚寺本堂での献茶式とご焼香に続いては、和尚様による『南方録』の読解があります。南方録の解釈は、自分一人で本を読んでも困難なばかりですが、和尚様が毎回「わかる方も、わからない方も、お聞きください」とおっしゃってくださるので、気持ちが楽になります。

南方録の講話が終わると、残茶拝復のお茶会です。今年のお茶会では、濃茶の亭主を一席務めるよう指名されました。南方会のお茶会で亭主を務めるのは、ずいぶんしばらくぶりです。コロナ禍下では使っていなかった三畳のお茶室を、久しぶりに開いてのお点前ということもあり、前日のお掃除と準備が終わった後、お茶室の確認とお点前の確認を先生にお願いしました。ご多忙のなか、先生や先輩が残ってご指導くださり、ほんとうにありがたいことです。

さて当日は、前日に練習をしたものの、緊張で軽くパニックになりつつ、お点前。正客の先生が「おいしい!良くきれいに練れていますよ」とおっしゃってくださったのに救われて、随所で点前を凡ミスしながらも、なんとか席を務めることが出来ました。三畳のお茶室で温かく見守ってくださったお客様、水屋をサポートしてくださった皆さま、そして常日頃からお稽古をつけてくださっている先生方と同輩の皆さまに、心より感謝の一日でした。

ところで、茶道流派の「南方流」と「南坊流」は違うの?というご質問をいただくことがあります。これについては、わかりやすい説明が茶道南方流の公式サイトにありました。

Q.「南方流なんぽうりゅう」と「南坊流なんぼうりゅう」と、どう違うのですか?
A.そもそもは同じ志で茶の稽古をしておりますが、現在は「南方流」、「南坊流」はそれぞれ別の組織で活動をしております。
円覚寺での稽古は「南方流(なんぽうりゅう」になりますので、お間違えのないようお願い致します。

南方流茶道のご案内(茶道南方流公式サイト)より

次のお茶会は、年明けの初釜茶会となります。とても楽しみです♪