菖蒲まつり開催中の「光の道」でお馴染み宮地嶽神社は、今、紫陽花も見頃です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

菖蒲まつり開催中の「光の道」でお馴染み宮地嶽神社は、今、紫陽花も見頃です。

毎年この季節になると思い出すのは、2021年のNHKBSプレミアム『美の壺 File543「青と白の粋」』の撮影です。「三の壺」に登場する藤吉憲典紹介のオープニング部分は、『美の壺』ディレクターさんの強いご希望で、早朝の宮地嶽神社、菖蒲園のあたりで撮ったものなのでした。

今年も菖蒲まつりがスタートしたので、足を運んでまいりました。菖蒲まつりと言いつつ、もちろん、菖蒲も美しかったのですが、より目を引いたのは紫陽花。ということで、眼福をお裾分けいたしますね。

宮地嶽神社の紫陽花

宮地嶽神社の紫陽花

宮地嶽神社の紫陽花

宮地嶽神社の紫陽花

宮地嶽神社の紫陽花

菖蒲まつりは、6月中旬頃まで。期間中は、日没〜21:00まで掲題のライトアップをしています。また「菖蒲フォトコンテスト」を開催中で、こちらは6月14日(金)まで。わたしが観に行った時も、平日午後にもかかわらず、カメラを構えた皆さんがたくさんいらっしゃいました。腕に覚え有、の方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう^^

宮地嶽神社 菖蒲まつり

十二種類の向付(むこうづけ)、続々完成中―肥前磁器作家・藤吉憲典の仕事。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

十二種類の向付(むこうづけ)、続々完成中―肥前磁器作家・藤吉憲典の仕事。

制作における新しいチャレンジとして「十二種類の向付の新作制作」に取り組んでいます、とご紹介したのは約ひと月前のことでした。

やきものの制作工程は、ざっとこんな感じ

土こね→成形→素焼→下絵付(染付)→施釉→本窯焼成→上絵付(赤絵)→赤絵窯

で、現在は染付が出来上がった段階まで来ております。

※制作工程の詳しくは、以前にまとめた記事がありましたので、よかったらご覧くださいね↓↓

さて、向付12種類。すべて新作になるため、染付の呉須(ごす)と釉薬の種類の組み合わせがデザインと合っているか、確認する仕事も入ります。作家の頭のなかでは、窯に入れる前に完成イメージが出来上がってはいるものの、実際には「ほぼ思惑通りに上がった」というものと「ここは、こうした方がよかった」というものとが出てきます。「こうした方がよかった」の方は、呉須と釉薬との組み合わせなどを修正して、次回の窯にのぞみます。

向付とは、懐石料理に用いられる器のひとつで、お刺身など酒の肴(「お向こう」と呼ぶそうです)になるものを盛り付ける器です。お膳の向こう正面に置かれる、いわばメインの器。わたしたちも、食事をしに行くときには、料理人さんの器使いが楽しみのひとつですが、向付にインパクトがあると、やはり「おお!」となります。そもそもなぜ12種類と思ったのかといえば、和食では季節ごとに器を変えるから。ある料理人さんとお話をしていて、春夏秋冬の四季では実は足りなくて、12か月で使い分けたいし、もっと欲を言えば、1カ月に2種類あっても良いということを伺ったからです。

たしかに食材を考えても、半月違えば旬が変わってくるものもたくさんあります。ならば、ということで、まずは12種類の新作に挑戦しているのでした。ところが面白いもので、作り始めると次々に案が出てくるようです。結果、カタチだけでも12種類以上が出来上がっていて、そこに染付・赤絵・染錦と文様の組み合わせを加えたら、20種以上になりそうな勢いです。

実物をご覧いただけるのは、7月から。銀座黒田陶苑さんでの個展と、博多阪急さんでの個展がスタートになります。それぞれの個展のご案内は、またあらためて。ぜひ楽しみにしていてくださいね。

藤吉憲典の制作活動のようすは公式インスタグラムで!https://www.instagram.com/ceramicartist_kensukefujiyoshi/

今年も梅仕事―まずは佐賀・花祭にて梅の収穫をしてまいりました♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年も梅仕事―まずは佐賀・花祭にて梅の収穫をしてまいりました♪

先週、佐賀有田に仕入出張に出かけたときに、花祭窯の創業地にも寄って、草刈りをしてきたのでした。

そのときに梅をチェックしたところ、今年はちゃんと実がついていたのは1本だけ。その1本も、実の数は例年に比べると少なかったのですが、その分、と言いましょうか、一つ一つが大きめに実っていました。まだ熟してはいませんでしたが、青梅としてはじゅうぶん収穫時期を迎えたと言える状態でしたので、近々行かねばと思っていたのでした。

ご近所のお友だちに声をかけて、いざ梅摘みへ。当日は写真の通りの快晴で、風もなく、湿度もなくからっとして、最高の梅摘み日和でした。道具は、剪定ばさみと、のこぎりと、脚立と、高枝切りばさみ、それに下草刈り用の、草刈り機と手鎌です。ダンナが草刈りをしている間に、お友だちとせっせと梅摘み。重労働ではありませんが、ふだん使わない筋肉を使うので、いい運動になります。

毎年同じ反省を繰り返しているのはわかっているのですが、桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿、の「梅伐らぬ」はわたしたちのことよね…と、上へ上へと伸びている梅を眺めながら思うのです。「脚立+高枝切りばさみ」という合わせ技を駆使しつつ、落っこちて怪我をしてはなりませんので、安全な範囲内での収穫となりました。

それでも目についた梅はだいぶ摘むことが出来たと思います。収穫のあとは、来年以降に向けて少しでも梅が元気になるように、無駄な枝を落としたり、絡んでいる蔓を断ち切ったりの仕事をしてきました。大きな梅の生る木に、今年は実がついていませんでしたので、来年はたくさんつくかな、と期待しつつ。

さてこの後の梅仕事は、仕込みです。今年は我が家は梅干を漬けこむことさえできればOKなので、それほどたくさんは要りません。梅酒、梅サワー、梅干を漬けるというお友だちに、じゅうぶん持ち帰っていただくことが出来て、一安心。今日はこれから梅干を漬けこむ「塩」を買いに行ってきます^^

花祭窯の磁器制作材料や道具は、佐賀県有田の陶磁器産業の方々にお世話になっています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の磁器制作材料や道具は、佐賀県有田の陶磁器産業の方々にお世話になっています。

花祭窯の独立以来ずっと、材料や道具は有田焼の産地である佐賀県有田とその近辺にある関連産業の事業者さんにお世話になっています。そしてその多くは、藤吉憲典が独立前に、有田の複数の窯元で社員として商品開発をしていた時からお世話になっていたところ。つまり窯元勤め時代を合わせると、30年を超えるお付き合いがあるところも少なくありません。

独立前から、伝統工芸である有田焼はバブル期の割烹食器需要をピークに衰退の一途をたどっていました。花祭窯を開いたのは1997年ですが、当時、産地の方々からは「よくこんな景気の悪い時期に独立するね」と言われたものでした。その後も多くの窯元・メーカーが廃業するのに伴い、関連産業の事業者さんも廃業に追い込まれたところがたくさんありました。そんななか、堅実なお仕事で産地を支えてくださっている事業者さんのおかげで、今も安心して仕事ができることは、ほんとうにありがたいことです。

さて久しぶりに、有田への仕入出張にダンナと一緒に行ってきました。ダンナは1‐2カ月に一度くらいの頻度で有田に足を運んでいますが、わたしはここ数年足を運べず。前回は2021年かな…コロナ禍があったとはいえ、ずいぶんご無沙汰してしまいました。

久しぶりの有田は、街並み自体はそれほど変わったようには見えませんでしたが、連なるお店や会社の名前がずいぶんと変わったところもあるようでした。釉薬やさん、絵具やさん、筆や機械などの備品を扱う陶芸材料やさん、化粧箱やさん、梱包材やさん…陶磁器産業を支えるさまざまな事業者さんが集積しているのを見ると、やはりここは一大産地なのだなぁと思います。

磁器土を扱う陶土やさんだけは、有田からほんの少しだけ離れた嬉野市塩田川沿いにありますが、これは有田泉山の磁器土が採石できなくなってから、熊本天草で採石された原料土が水路で運ばれてきたからという地理的な理由があるようです。

さて必要なものを買い揃えたあとは、古くからの友人であり、陶芸作家としての先輩でもある、陶房七〇八・豊増さんの工房へ。連絡無しにふらりとおじゃましても、いつも嫌な顔一つせず、中国茶でもてなしてくださいます。久しぶりにご夫妻とお会い出来て嬉しかったうえに、ちょうど北京に行ってこられたという豊増さんに、現地情報をいろいろとお伺いすることができました。

佐賀に行くと、独立以来ずっとさりげなくサポートしてくださっている皆さんにお会いできて、初心に戻ります。そういう場所があることのありがたさを、あらためて感じた一日でした。

映画『劇場版「鬼平犯科帳 血闘」』を観てきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『劇場版「鬼平犯科帳 血闘」』を観てきました。

行こう行こうと思いながら、久しぶりの映画鑑賞。いつものご近所TOHOシネマです。前回観た『ジャンヌ・デュ・バリュー』からふた月も空いてしまいました。2024年の三本目です。

フランス映画の次は邦画、それも時代劇です。池波正太郎生誕100年企画で新たに復活した鬼平犯科帳。

『鬼平犯科帳』といえば、わたしの頭に浮かぶのはもちろん中村吉右衛門。テレビで観たことのある世代です。今回は吉右衛門の甥である松本幸四郎が長谷川平蔵を演じることに加え、その青年時代を幸四郎の実息である市川染五郎が演じるという、話題性たっぷりの作品。気になっていたところに、観た人からの「よかった!」という感想があちらこちらから聞こえてきましたから、これはもう観に行くしかありません。

約二時間の上映時間、自分の記憶にある鬼平犯科帳のイメージ・世界観を損ねることなく期待以上で、見終わったときに「良かった!」と思わずつぶやきました。松本幸四郎さんは、この役のために体重を増やしたかしら?と思しき貫禄が出ていました。吉右衛門さんに比べると、遊び人らしい風体というか色香が少し足りないかなぁという感じもしましたが、やや堅物っぽい雰囲気の鬼平も、個人的には好みでした(笑)染五郎さんの演じる、青年時代の平蔵も、良かったです。

映画館で時代劇もいいなぁと思わせる一本でした。まず思いがけず、画的にとても見応えがありました。ストーリー的には、どんなふうに話が展開するかなんとなくわかっているのだけれど、それでも手に汗握りドキドキする。そんな予定調和の醍醐味を、久しぶりにたっぷり満喫いたしました。エンディングで次作への伏線が張られていましたが、こちらは時代劇専門チャンネルでの番組になるようですね。劇場版ならぜひ観に行きたいところでしたが、ちょっぴり、いやかなり残念です。上の写真は、フリーペーパー「TOHOシネマズマガジン」に載っていたインタビュー記事より。このインタビューで松本幸四郎さんがおっしゃっていることもなかなか素敵でした。

劇場版「鬼平犯科帳 血闘」

約ふた月ぶりの映画館での鑑賞は、やっぱり良かったです。大きな画面に好い音響、映画上映のために作られた空間ですから、その違いは大きいですね♪

藤吉憲典の制作の様子は、Kensuke Fujiyoshi 公式Vimeoでご覧になれます。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の制作の様子は、Kensuke Fujiyoshi 公式Vimeoでご覧になれます。

初めて動画サイトVimeoを使ったのは2017年のこと。当時、特に国内では、動画サイト=YouTubeという認識が強かったので、Vimeoの存在は嬉しい驚きでした。

そもそもは、ロンドンの取引先ギャラリーSladmoreが使っている動画サイトを教えてもらったのがきっかけでした。アート系・デザイン系の利用者が多く、その特徴は、画像が美しいことと、なんといっても広告が入らないこと。これがYouTubeとの大きな違いです。アップロード容量に制限のある無料プランから、サービス内容の充実した有料サービスまで、すべての動画再生で広告が入りません。

久しぶりに動画をアップしました。これで6本目です。使いはじめてから7年ほど経っていると思うと、超スローペースですね。アップロード容量に制限がありますし、そもそも動画をバンバンとることをしておりませんので、このようなペースですが、ぜひ皆さんにご覧いただきたい良い動画が出来たら、Vimeoで紹介して参ります。

Kensuke Fujiyoshi公式Vimeo  https://vimeo.com/kensukefujiyoshi

ちなみに現在、Sladmoreで紹介されている藤吉の紹介ページにも、ロンドン個展の際に撮った動画がvimeoの埋め込みで公開されています。よかったらこちらもご笑覧くださいませ^^

2024年も再放送が決定しました:NHK 美の壺「青と白の粋 染付の器」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2024年も再放送が決定しました:NHK 美の壺「青と白の粋 染付の器」。

美の壺「染付」の担当ディレクターさんからメールが届きました。「爽やかな染付の似合う季節になって参りました」で始まる文章で、今年も番組の再放送が決定したことをお知らせしてくださいました。

藤吉憲典がほぼ丸二日間撮影に協力し、2021年7月に初回放映があったNHK BSプレミアム 美の壺「青と白の粋 染付の器」。本放送の翌年から毎年この季節に再放送が決定し、四年目となる今年も、ご連絡をいただきました。撮影のときにも「人気の高い番組は、なんども再放送されることがあります」との説明を受けてはおりましたが、いやはや番組の完成度が高かったのだなぁと、今更ながらに制作チームの皆さんに感謝するばかりです。

今回はNHK Eテレでの再放送と、NHKプラスでの配信となります。


NHK 美の壺 File543「青と白の粋 染付の器」

6月9日(日)午後11:00〜11:29 Eテレ

NHKプラスでの配信(同時配信+放送後7日間)


藤吉憲典は、番組後半「三の壺」での登場となります。おかげさまで、皆さんに知っていただく機会が増えています。ありがとうございます。初回放送で見逃した、BS契約をしていなくて見れなかった、昨年までの再放送も見逃した、という皆さま、今年は地上波Eテレでの放送ですので、どうぞお時間がありましたら、ご高覧下さいませ。

NHKさんの放映情報解禁が1カ月前となっておりますので、この後の再放送情報は、その都度またブログやSNSでお知らせいたします。

そういえば、『美の壺 File543 「青と白の粋 染付の器」』のなかの映像を二次使用する形で藤吉がご協力した、日本文教出版株式会社が作る2024年度版小学校図画工作教科書に連動した「教科書QRコンテンツ」は、今年度からいくつかの小学校で導入・活用されているはずです。一人でも多くの子どもたちの心に響くといいな、と思います。

花祭窯の五月の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の五月の庭。

今日は久しぶりにすっきりと晴れて、青い空青い海の津屋崎地方です。ゴールデンウィーク中に、やっと花祭窯の茶室「徳利庵」の掃除に取り掛かりました。実は、せっかくのお茶室を、ちゃんと使えていない期間がかなり続いてしまいました。反省です。気候の良い今のうちに、しっかり掃除して、お客様をお迎えできるようにしたいと思います。

さて5月。足元を見れば草がわさわさと生い茂りつつあり、視線を上げれば山の新緑はブロッコリーのように盛り上がっています。幸い花祭窯の露地は、先月庭師さんに手入れをしていただいていたので、すっきり爽やか。あのタイミングで剪定してもらって良かったなぁと、あらためて思う今日この頃です。

早くもザクロの花が咲きはじめました。

花祭窯 ザクロ

南天の白い花。まだツボミですがたくさんついていますので、今年の冬は実がたくさんついてくれるかも。

花祭窯 南天

カノコユリやら、タカサゴユリやら、しっかり伸びてきています。今年はいくつ花が咲くかしら、楽しみです。

花祭窯 百合

ツワブキを収穫するのをうっかり忘れていました。写真を撮ったあと、収穫。甘辛く炊いて、晩御飯の一品に追加します。

花祭窯 ツワブキ

おまけはミニトマト。プランタ栽培に挑戦中です。順調に生育中。

花祭窯 トマト

全体的に「緑」ですね。外の花壇には、フウセンカズラの種を蒔きました。昨年いただいた種から花が咲き、種が取れたので、今年もまた育ってくれるといいな、と思いつつ。

カメリアステージ歴史資料館で開催中の「令和5年度発掘速報展」を見て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

カメリアステージ歴史資料館で開催中の「令和5年度発掘速報展」を見て参りました。

福津市のカメリアステージは、1階が歴史資料館とカフェ、2階が図書館の文化施設です。1階の歴史資料館には、世界遺産・新原奴山古墳群に関する常設展示室があります。コンパクトながら重要な遺物等を展示するための基準を満たす特別展示室がふたつ、その周りに回廊になっている展示スペース、そして机と椅子が備わり閲覧可能な書籍資料の部屋。そして常設以外に、ときどき企画展・展示解説があります。

毎年恒例となりつつある「発掘速報展」。福津市の文化財課が行っている発掘調査の成果を、展示解説で観ることが出来ます。現在、令和5年度の発掘調査の成果が展示されており、図書館ついでに覗いてきました。今回は遺物の展示はとっても少なくて、正直なところちょっと拍子抜けしてしまいましたが、それでも身近にある古墳群がどのようになっているのか、その一端を覗き見ることができるのは魅力的です。

出土した遺物のなかで「ほお!」と思ったのは、小ぶりの土師器の瓶。完全な形ではありませんでしたが、形状が可愛らしく美しく、いいなぁ、と思いました。そして今回の見どころは、写真資料による石室の様子。大きな板状の石を使った床、壁、天井、棚は、思わず「すごいなぁ」と声が出ます。このような感じの石室には、実際に古墳で何度か入ったことがあるので、写真を見ると、全体のイメージが頭に浮かびます。ここにある古墳もそんな作りなのね、と思うとワクワクし、近い将来、公開されるようなことがあったら、ぜひ行ってみたいな、と思えばさらに嬉しくなります。

報告書によれば、これまで円墳だと思われていたものが、前方後円墳である可能性が出てきたとのこと。調査によって歴史が書き換わる面白さを、ごくごく身近で感じることができる贅沢です。こういうものを見ると、また発掘調査係に登録したいなぁという考えが出てきます。わたしが掘ったことがあるのは、江戸時代の遺構でしたので、そこから歴史を大きく遡る古墳発掘は、憧れなのです。

↓昨年度の企画展の様子はこちら↓

津屋崎千軒「藍の家」で五月人形の展示を見て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

津屋崎千軒「藍の家」で五月人形の展示を見て参りました。

連休中はご近所で。登録有形文化財の「藍の家」では、五月人形の展示が開催されています。三月のお雛様も、毎年大がかりな展示と撤収がたいへんそうですが、五月人形も古いものの寄贈が増えてきたようで、年々充実してきているように思います。

入ってすぐのところには、今年から仲間入りしたという面々が飾られていました。古いものを扱うのは緊張した!とは、展示をなさった藍の家スタッフさんの弁。

藍の家 五月人形

雛飾り同様、やはり「道具類」に目が行きます。破魔弓・破魔矢に鎧兜。ここの展示の良いところは、ガラスケースに入っていないところ。間近で見て参りました。

藍の家 五月人形

郷土工芸の「津屋崎人形」の金太郎は愛嬌があって、見ている方が思わず笑顔になります。

藍の家 五月人形

奥にどっしり構えていたのは、ふくよかなお人形さん。脇に控える張子の虎の姿が良かったです。ミニチュア(というには少し大きめでしたが)の菖蒲の花、粽(ちまき)、柏餅などが供えられて、立派でした。

近々津屋崎方面お越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ^^

津屋崎千軒「藍の家」