第113回九州EC勉強会「これからのSEOの話をしよう」に、参加してまいりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

第113回九州EC勉強会「これからのSEOの話をしよう」に、参加してまいりました。

九州EC(九州ECミーティング)は、経営者やECに取り組む方々が幹事となり、事業運営に役立つ情報交換・提供を行う会です。完全ボランティアで続いている、稀有な勉強会組織。毎回、充実したテーマと講師による勉強会を博多で開催してくれるので、ほんとうにありがたい存在です。第113回九州ECは「これからのSEOの話をしよう~E-E-A-TとYMYL、コンテンツ・マーケティングでAI時代に大切にしたいこと~」のテーマで、株式会社ユウキノイン代表取締役・酒匂雄二さんを講師としてお迎えしました。

たしかに「SEO」の話ではありましたが、SEOというフィルターを通した「ブランディング」の話だったのだと思います。「SEO対策」という言葉を聞くと、ちょっぴり小手先感が漂ったりもする昨今ですが、そういうテクニック的なものとはかけ離れたお話でした。

以下、備忘。


  • 地産外商。
  • 記事で重視されるのは、文字数ではなく「文脈」。
  • alt属性=視覚的に認識できない人にも、同様の情報を届けるためのもの。
  • 事業は継続していくことが、世のため人のため自分のため。
  • 売り手とお客様の間にロイヤリティがあれば、顧客単価アップ(値上げ)はGOOD。
  • お客様との時間を増やす。
  • ライブ感=ファンイベント、展示会、工房見学等。
  • 歴史を語る、自分たちが考えていることを語る。
  • 「読みもの」を作る。
  • 「オリジナリティ」に注力する。
  • LinkedIn。
  • ウィキペディア。
  • 日本語圏のグーグルと英語圏の検索の傾向は、まったく異なる。
  • グーグルのAI利用ガイドラインは要チェック。
  • 「労力のかかっているコンテンツ」。
  • 「ドメインの趣旨」と異なるコンテンツはアップするな。
  • 労力・独自性・才能や技術・正確性。
  • 引用=出所(名前・URL等)を明示すればむしろOK。
  • EEAT:経験・専門性・権威性・信頼性。
  • 「商標」の効用。
  • 「実在」を証明する価値。
  • 誰が何を言うか=「自分は何者か」をはっきりさせる。その「証拠」をつくる。
  • プレスリリース→ニュースサイト→ブランディング。
  • グーグルビジネス「言語設定」多言語化する。
  • Do、Know、Goの見極め。
  • ○○専用→理由→開発秘話。
  • 当たり前のことこそちゃんと伝える。例)米と水だけのお酒。
  • ブログ=更新頻度アップと、読者数アップが肝。

第113回九州EC「これからのSEOの話をしよう~E-E-A-TとYMYL、コンテンツ・マーケティングでAI時代に大切にしたいこと~」株式会社ユウキノイン代表取締役・酒匂雄二さんのお話より。


こうしてあらためて復習すると、誰もがスマホを持ちインターネットの情報を当たり前に享受する時代に、情報を発信するサイドがわきまえるべきリテラシーのお話だったということがわかります。とっても勉強になりました。ありがとうございました!

昔に比べて楽になった!?久しぶりのパソコン移行作業でドキドキ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

昔に比べて楽になった!?久しぶりのパソコン移行作業でドキドキ。

仕事で使うメインパソコンを入れ替えるのは、数年に一度やってくる必須作業ですが、そのたびに入れ替えまでの年数が短くなっています。昨年からマイクロソフトがあまりにもしつこく「Windows11」へのアップデートを促してくるので、いやいや、このままアップデートしたらスペック的にたいへんなことになるでしょ!?ということで、アップデートのタイミングでパソコンを買い替えることに決めていたのでした。

もともとがアナログな人間なのに、仕事上の必要でパソコンやらインターネットにかかわるようになって約30年。でもまあ「自分がやらなければならない」状況にあったからこそ、なんとか今までやってくることができた、というのも事実です。ともあれ、昨年末に「年明けてから移行できるように」と注文したパソコンが思いのほか早く到着し、お正月休み明けからは、決算やら確定申告の準備やらで移行どころではなく、せっかくの新品PCがしばらく放置状態となっておりました。3月も中旬になってようやく「そろそろ移行準備に取り掛かるかな」という心境になったところです。

まあ何度やっても緊張します。そんななか今回とても役に立ったのが、昨年のうちに購入していた雑誌『2024年最新版 Windows11は初期設定で使うな!』(日経PC編)でした。11では、これまでにはない「おせっかい機能」が満載で使い勝手がかなり異なるということを、本誌でざっと目を通していたので、覚悟して取り組むことができました。一方で、いろいろな設定が自動でスムーズにいくところは、前回も感じていたところですが、やはり20年前とは雲泥の差がありますね。また「クラウド」の概念が浸透してからの移行は今回が初めてでしたので、そこはとても大きな違いだったと思います。

今回の移行でもうひとつ便利だったのが、WindowsのAIアシスタント「Copilot(コパイロット)」でした。移行や初期設定においてわからないことが出てきたら、とりあえずここで質問すると、ある程度解決。もちろんCopilotの言うことを鵜呑みに実行して「違うやん、やりなおし!」というケースもありましたが、そこはちゃんと画面に「間違いを言うこともあるよ」的な注意書きもありますので、まあそういうものということで。

あとはこまごまとしたことを整えていけば、通常運転に入ることができそうです。慣れている人から見たら、大げさなことを言っていると思われそうですが、わたし的には心理的負担の大きな作業です。なんとか目途をつけることができて、ほっと一安心。こういう仕事をしてくださる業者さんがいらっしゃるのはわかっているのですが、自分でできるうちは自分でやらないと、本当にまったく分からなくなってしまうという危機意識もあり、せめぎあいです。

アジアの中心から世界へ-海外展開の可能性を考察する、ピアリビングさん主催セミナー。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

アジアの中心から世界へ-海外展開の可能性を考察する、ピアリビングさん主催セミナー。

セミナーの正式タイトルは「アジアの中心から世界へ。グローバルビジネスの起点であるシンガポールでの法人設立から事業開始までの戦略的メソッド」。ということで、かなり、我が身の丈には合わない(大きすぎる)テーマです。が、今後シンガポールのギャラリーさんを探したいという頭がありましたので、シンガポールビジネスをスタートしたばかりの株式会社ピアリビング代表でもある室水さんと、彼女を現地でサポートしている方々の生の声を聞くことができたのは、とっても貴重でした。

以下、備忘。


  • 親日。
  • 真似しない=いいものを自分で選ぶ気質。
  • 今まさに高度成長~バブルという感じ。
  • ほんとうにいろんな人種の人がいる。
  • Made in Japanへの信頼。
  • ブランディングは日本のままでOK=現地仕様にする必要無し。
  • 賃貸は家具付きが多く、インテリアはプロ(デザイナーなど)が一括してやっている。
  • 人口の約40%が外国籍。
  • Wise使える。おススメ。
  • 世界の富裕層・起業家にとって魅力的な法制度(特に税制)。
  • 国土面積は東京23区程度。「遊びに行く場所」があまりないので、イベント・パーティー開催需要がある。
  • 日本人コミュニティが多数あり、結びつきが強い。

上記は、実際にシンガポール進出を決めた室水社長の体験に基づくお話の備忘。とても面白く、勉強になりました。その後に続いた「現地法人設立」に関する法的な事柄等、現地弁護士さんによる詳細なお話は、まったく頭にないので退屈するかもと思いながら聞きましたが、退屈どころではありませんでした。というのも、法律関係のお話を聞くほどに、シンガポールという国が、国民や産業をどのように守っていこうとしているかの姿勢が垣間見え、自国と比べても非常に興味深かったのです。

福岡で、生でこのようなお話を聞くことのできる機会を作ってくださった株式会社ピアリビングさんに、心より感謝です。

令和6年度デザイン開発ワークショップ最終回―今年度もお世話になりました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

令和6年度デザイン開発ワークショップ最終回―今年度もお世話になりました!

福岡県の新事業支援課の事業のひとつ「デザイン開発ワークショップ」。昨年11月からスタートしたワークショップも、昨日が最終回でした。北九州のワークショップグループは、初回から、2時間の予定をほぼ毎回(ときに大幅に)超えていたのですが、最終回とあって、予想通り約1時間押しとなりました。

花祭窯としては、昨年から構想していた、シルクスクリーン作品のPR動画第一弾を完成させ、お披露目することが出来たのが、ワークショップのひとつの成果です。最終回は限られた時間を有効に使いたかったので、肝となるロゴデザインの確定に絞ってアドバイスを求めました。おかげさまで、ロゴデザインも無事決定。もうひとつ手がけていた作品紹介の小冊子制作については、前回までにたくさんのアドバイスをいただいておりましたので、それらをまとめてプロに投げることにしました。このように「どこまで自分でやり、どこから専門家に投げるか」の見極めが出来るようになったのも、ワークショップ参加の成果だと思います。

以下、今回のワークショップで得た大切なこと、備忘。


  • 文章・ストーリーはできるだけ短く端的な表現で。
  • どこで使うか?何に使うか?誰に伝えたいのか?によって、メディア・サイズ・カタチを決める(変える)。
  • 1.ロゴ、2.キャッチコピー、3.(補足としての)文章。プラス、それぞれをつなぐためのブランドメッセージ。
  • 文章で言いたいことを、図・絵・写真で置き換え。
  • 伝えたいことの優先順位の高い方から、順番に目に付くように並べる(提示する)。
  • 何が価値で、どこをどう見ればその価値がわかるのか。見極めるべきポイントの明確化。

最後に福岡県の担当者さんのお話を聞きながら、そういえば、そもそもこのワークショップは「福岡デザインアワード」というひとつのゴールを持っていたのだと、思い出しました。ただ、その場でオブザーバー参加していた専門家の方が「アワードを受賞するということと、売れる商品ができるということとは、まったく別のこと」だと即座に補足なさったのが、とても良かったです。県の思惑は思惑として、北九州でのワークショップは、グループをまとめる先生方が一貫して「参加する企業さんの売り上げに結びつかなければ意味がないので、そこを目指して頑張りましょう」というスタンスで場を作ってくださったため、「デザインアワードでの受賞を目指す」というお飾り的な目標に煩わされることなく議論ができたと思います。他のグループのことはわかりませんが、わたしは北九州のグループに参加して良かったと、つくづくと思いました。小倉城も拝めるし^^

小倉城

コーディネーター、アドバイザーとして伴走してくださった先生方には、ほんとうにお世話になりました。ありがとうございました。

博多―小倉間の移動に、新幹線がとっても便利であることに気がつきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

博多―小倉間の移動に、新幹線がとっても便利であることに気がつきました。

仕事で博多方面に出かけたり、小倉方面に出かけたり、というのはもちろんこれまでもふつうにあることなのでしたが、最近になって「博多に出たあとそのまま小倉に移動」というパターンが出てきました。花祭窯のある津屋崎は最寄り駅がJR鹿児島本線の「福間駅」で、博多には在来線で25~30分、小倉には在来線で40~50分ぐらいな感じです。特急停車の本数はとても少ないので、ほとんどは在来線の快速または普通電車での移動です。余程急いでいて、タイミングよく特急があれば、特急に乗ることもありますが、ほぼ在来線でじゅうぶんです。

これが博多から小倉まで、となると、一気に乗車時間が1時間半近くとなり、少し時間がかかります。電車好きなので、時間に余裕があるときは、長時間の乗車も苦になりませんが、目指すべき到着時間がある場合は、さてどうしよう?となります。

そんなときに博多駅-小倉駅間の移動方法としてわたしの選択肢にあるのは、次の三つ。それぞれの方法でかかる乗車時間と料金は、2025年3月11日現在下記のような感じです。

  • 在来線快速利用→約1時間20分 1310円
  • 特急自由席利用→約45分 1910円
  • 新幹線自由席利用→約15分 2160円

上記の特急と新幹線の料金は、あらかじめネット予約等をした場合ではなく、乗るときに通常の切符を購入した場合です。特急利用で時間が在来線の約半分になり、600円のプラス。新幹線利用では特急から200円のプラスで、時間は特急からさらに三分の一になります。時間、だいぶ違いますね。ここまで異なると「特急券」の価格の価値を感じます。

博多小倉間の電車運行事情を考えると、実は新幹線が最も本数が多い=時間を選べるということがあります。それに加えて、小倉方面の特急の「揺れ」が独特で酔いやすいことから、特急はちょっと避けたい、という心理もあります。というわけで、最近はもっぱら新幹線利用を楽しむことに。新幹線に乗ると、線路の位置が高いので、いつもの電車とはまた目線が変わることも面白く。15分間の贅沢です。

久しぶりに有田-佐賀有田へ仕事道具の買い物に同行してきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりに有田-佐賀有田へ仕事道具の買い物に同行してきました。

花祭窯の独立以来ずっと、材料や道具は有田焼の産地である佐賀県有田とその近辺にある関連産業の事業者さんにお世話になっています。そのほとんどは、藤吉憲典が独立前に、有田の複数の窯元で商品開発デザイナーとして働いていた時からお世話になっていたところ。つまり窯元勤め時代を合わせると、30年を超えるお付き合いだったりします。

久しぶりに、有田への仕入出張にダンナと一緒に行ってきました。ダンナはたびたび足を運んでいますが、わたしは約1年ぶり。「つくる」に関してはノータッチのわたしですが、足を運ぶことで、制作環境について気づくこと・理解することもたくさんあるので、できれば年に数回は足を運びたいと思っています。

今回の有田行きは、絵付に使う筆を購入するのが主目的でした。「筆」は、実は伝統工芸。国内の職人さんの廃業が増えていて、磁器の絵付用の筆も、長いこと使っていた職人さんのものがどんどん手に入りにくくなっています。陶芸材料を幅広く扱う古川商店さんへ。昨年おじゃましたときにも、筆をどこから仕入れるか今後の課題とお店の方がおっしゃっていましたが、「この方の筆は、もう在庫限りなんですよね…」と並べて見せてくださったなかから、「ダミ筆」を選び確保することが出来ました。

次は梱包材やさんへ。梱包材は全国どこにでもありますが、花祭窯では化粧箱の制作とクッション材は、有田で調達しています。やきもの用の梱包材量を幅広く扱っている岩永商会さんへ。クッション材こそ、ネットでもどこででも販売していますが、岩永商会さんではわたしたちにとって使い勝手の良いサイズにカットされたものが何パターンも揃っているので、有田に来たときはついで買いをすることにしています。店内はそれほど広くはありませんが、やきものを包むウコン布や真田紐や紙袋など、「やきものを扱っている人が欲しいもの」が置いてあるので、「あ、これも必要だった!」と目に留まるのもありがたく。

それから今回は足を運びませんでしたが、有田の「卸団地」と呼ばれる業界関連の工場やお店が集積する場所に、化粧箱を作ってくれる蒲原興産所さんがあります。もう長いこと同じパターンでの化粧箱制作をお願いしているので、電話注文して作ってもらって送ってもらうというお取引になっています。長年、やきもの=ワレモノ用の箱をつくっている会社なので、強度面で安心であるというのと、丁寧な仕事できれいな紙箱を作ってくださること、品質に対して制作料金も良心的だと思うのでずっとここにお願いしています。

有田での用事が済んだら、創業地・花祭へ。冬の間できていなかった草刈りです。ちょうど梅の花が咲き出したところでした。ちゃんと手入れできていなかったので、木が少し弱っている感じで申し訳なく、蔓をはらって元気に復活してくれるよう声掛け。数年前に植えたリンゴの木は二本とも元気でした。柑橘系の木は、たびたびうっかり草刈り機でカットしてしまったりしていましたが、それでもちゃんと根付いています。ありがたいですね。

桜の木が二本、とても大きく育っていましたので、今年の桜の季節が楽しみです♪

令和6年度デザイン開発ワークショップ第5回目―PR動画と小冊子の完成に向けて。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

令和6年度デザイン開発ワークショップ第5回目―PR動画と小冊子の完成に向けて。

福岡県の新事業支援課の事業のひとつ「デザイン開発ワークショップ」。昨年11月からスタートしたワークショップも、昨日で5回目が終わり、来月が最終回となります。前回(4回目)から今回まで約ひと月の間に、サンプル制作していた小冊子の見直しをし、昨年から構想していたPR動画第一弾も編集の最終段階を残すのみとなりました。今のところ及第点の進捗具合(あくまでも自己評価ですが…)なのは、やはりワークショップの機会を最大限に生かしたいから、そこに間に合わせようという意識が働くからであり、「仕事を見てくれる人がいる」ありがたさを感じています。

おかげさまで、小冊子、動画ともに大枠は決定し、あとは細部を詰めて仕上げていく段階です。わたしにとって前年度のワークショップは、「考え方としてのデザイン」「デザイン思考」的な部分でのブレスト機会であり、考え方を煮詰めていくのが主目的となっていました。それに対して今年度は、商業デザインに強く、知識と経験の宝庫である専門家の先生方から、具体的実践的アドバイスを頂くことがメインになっています。これは先生方としてもおそらく最も腕を振るえる分野であり、惜しみなく微細にわたるアドバイスを頂いているので、ほんとうにありがたい限りです。

北九州のワークショップグループは、2時間の予定をほぼ毎回(ときに大幅に)超えてしまいます。それは、各参加企業の取り組みへのフィードバックをきちんとしたいという先生方の気持ちの表れであり、ほんとうにありがたいなぁと思います。帰り際にワークショップを統括する先生が「参加する企業さんの売り上げに結びつかなければ意味がないので、そこを目指して頑張りましょう」とおっしゃってくださったのが、とっても嬉しかったです。

来月は最終回。利益を呼び込む成果物をきちんと仕上げられるよう、頑張ります!

佐賀・七山へ、手漉き和紙をつくる紙漉師さんに会いに行ってきました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

佐賀・七山へ、手漉き和紙をつくる紙漉師さんに会いに行ってきました。

「新しいことをしようとすると、自分の知らない仕事がたくさんあることが、実感としてわかる。」と記事にしたのは、昨秋10月のことでした。それからもう4か月近くになると思うと、するすると進んでいるように感じる藤吉憲典の新作分野への取り組みも、それなりに時間と手間をかけていることがわかります。

そんななかでありがたいのが、信頼できる方から、信頼できる方を紹介していただけること。今回は、書画用に使う和紙を求めて、「紙漉師」を名乗る手すき和紙職人さんに会いに行って参りました。佐賀には15年ほど住んでいましたので、もちろん七山の地名は知っています。現在は唐津市七山ですが、合併前は七山村でした。佐賀県内に住んでいたときも遠いイメージのあった七山ですが、福岡の都市高速道路から西九州道で唐津方面につながったため、思いのほか近かったです。ここ津屋崎からでも約一時間半で到着しました。

山のてっぺん!と言いたくなるような場所に、目的の工房はありました。多様な種類の紙を見せていただき、材料のことやら制作方法のことやら、どのように活用されているかなど、いろいろとお話して教えていただきました。月並みな表現ですが、手間のかかる仕事ですし、奥が深いですね。藤吉憲典もようやく理想的な和紙に出会えたようで、大きな収穫でした。

藤吉憲典の新作分野=書画作品とそのエディション作品であるシルクスクリーン作品の構想は、多様な職人さんの力を借りてはじめて実現するものです。これまでにはなかった手順が必要になり、それがとても嬉しい形でつながってきているのを感じています。

さて七山での仕事が終わったら、江北・花祭へ。厳木線と呼ばれる山道を使って、七山から山を越えて約1時間で到着しました。しばらく草刈りに行けていなかったことを反省。カボスが完熟状態で残っていたのを収穫し、ずいぶんと育った侘助の見事な花を愛でることが出来ました。少し暖かくなったらまずは草刈りからです。

花祭の侘助(ワビスケ)

JETRO「国内輸出商社商談会 in 久留米」に参加して参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

JETRO「国内輸出商社商談会 in 久留米」に参加して参りました。

今年は花祭窯として新しい分野でのチャレンジをひとつ前進させたいという思いもあって、これまでの方法や考え方にとらわれないよう、いろんなところに顔を出そうと考えています。そんなときに強い味方になるのが、JETROさん、中小機構さん、商工会さん、福岡県の新事業支援課などが発行しているメールマガジン。定期的に新着情報が流れてくるので、ざっと読みつつ、アンテナに引っかかったら詳細調べる、というパターンです。

これまでのわたしたちの海外展開は、「現地ギャラリーに直接アプローチ」という、自力の力技とでもいうべき方法でした。この方法は、海外だけでなく国内でも独立当初から貫いてきたやり方です。商人さんや商社を通さずに、実際にお客様に対応するギャラリーのオーナーさんに直接お会いする、という方法。それはわたしたちにとっては揺るがない「正解」ですが、作品の性質=商材に合わせて別のやり方を模索することも必要です。

さて商談会の会場は、久留米市の中心市街地・六ツ門にある久留米シティプラザ。とても良い立地です。この場所が「久留米シティプラザ」になってから初めての訪問でしたが、最近は演劇やコンサートをはじめ各種文化イベントの開催場所として、よく名前が出てきます。会議室やホールを備えた複合施設です。

事前にマッチングをしたうえでの、時間の決まった面談でしたので、無駄が無くスムーズで快適でした。こちら(セラー)側からの希望と先方(バイヤー)側からの希望とで面談を設定していて、1件目はこちらからも希望を出していたところで、2件目は先方からのご希望をいただいたところでした。時間はそれぞれ40分。この時間が絶妙にちょうど良くて、これはジェトロさんがこれまでに開催してきたなかで獲得した最適時間なのだろうな、と、妙なところに感じ入りました。

当初、こちらから希望を出していなかったところとは、あっけなく話す内容が無くなってしまうのではないかと懸念していたのですが、蓋を開けてみれば全くそんなことは無く。先入観で決めつけてはいけませんね。ウェブサイト等で事前にある程度情報を集めて臨んだとはいっても、実際に対面でおしゃべりをするなかで出てくる情報は、お互いに「なるほどそんな視点、考え方もあるのね」という発見の連続でした。そして、会って話すからこそわかる、担当者さんの熱意。これは面談させていただいた二社ともにあてはまったことでしたので、「会って話す」は大事だなぁと、つくづく思いました。

ラッキーなことにお昼前にすべての商談が終わりましたので、久留米といえば、のお目当ての「肉の中津留レストラン」でゆっくりカツカレーを食べ、これまた久留米といえば石橋製菓さんで甘納豆を買って、帰路につきました。ほんとうは、久留米といえば和菓子処とらやさんでお菓子を買いたかったのですが、残念ながら火曜日は定休日。こちらはまたの機会に託します^^

ジェトロさん、面談に対応してくださった二社のご担当者さんに感謝。ありがとうございました。

「令和6年度デザイン開発ワークショップ」第4回目―広報物のデザインについて具体的に細部を詰める。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「令和6年度デザイン開発ワークショップ」第4回目―広報物のデザインについて具体的に細部を詰める。

福岡県の新事業支援課の事業のひとつ「デザイン開発ワークショップ」。わたしが参加する北九州地区では、西日本工業大学の梶谷克彦先生、株式会社GKデザイン総研広島の遠藤大輔さん、株式会社宣研の重松依子さんが、アドバイザーを務めてくださっています。昨日はその四回目。

前回からの約1カ月の間に、シルクスクリーン作品の最初の二つが完成し、11月の商談会にシルクスクリーン作品で出展することを決定したので、状況が大きく進みました。11月までに「新たな作品群(商品群)であるシルクスクリーン作品の広報物をつくる」という、はっきりと具体的なゴールが出てきましたので、そこを目指してのアドバイスを求めて参りました。

これぞデザイン分野を専門とする先生方の最も力を発揮していただける部分。ブランド紹介の冊子ひとつとっても、考え方=概念的な部分と、技法=具体的な細部の両方について、経験に基づく知識と情報を具体的なアドバイスとして頂くことができた、ありがたく貴重な時間でした。

藤吉憲典シルクスクリーン作品「華」

デザインワークショップに参加申し込みをしたときは、ここまではっきりとやるべき課題が現れることを想定していませんでしたので、参加の意思決定をしていたことはラッキーでした。デザイン開発ワークショップは、残すところあと二回。この二回で、11月の商談会に向けてのデザイン面での準備をしっかり詰めたいと思います。