陶片ミュージアム@花祭窯、始動に向かってまずは展示資料陳列棚の検討から。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

陶片ミュージアム@花祭窯、始動に向かってまずは展示資料陳列棚の検討から。

そろそろ有言実行で、陶片ミュージアムを整備したいと思います。とはいっても、花祭窯のギャラリースペースの一角に「いつでもすぐにご覧いただけるよう、展示用の陳列棚を設置する」程度ですので、「ミュージアムを整備」という字面は少々大袈裟(笑)。畳一畳ほどの美術館からスタート!とでも言いましょうか。それでもわたしにとっては嬉しい一大事業の第一歩です^^

形から入る、というのは案外良いことなのかもしれません。容れ物が決まることが推進力になるのは確かです。花祭窯の什器でたびたびお世話になっている大川家具ドットコムさんに、今回もお世話になることは早々に決めました。どういうものを作っていただくのが良いか検討した結果、今回はオーダーメイドではなく、既存の「着物箪笥」を流用して陶片の展示棚として使うことを決定。アドバイスをいただいていくつかの候補を挙げたところ、大川家具ドットコムさんのアテンドで、メーカーさんのショールームを見学できることになりました。ありがたいことで、感謝感謝です。

いざ、福岡県大川市にあるメーカーさんのショールーム「カグハウス」さんへ。花祭窯のあるここ津屋崎からは高速道路を使って約1時間半のドライブです。足を運んで実物を拝見しに伺う理由は、頭のなかにある「陶片展示棚」のイメージがはっきりしているので、そこに当てはまるかどうか、というところです。事前のやり取りでほぼ間違いないだろうという確信はありましたので、念のための確認というところでしょうか。

大川家具ドットコムの代表堤さんのアテンドで、カグハウスさんの営業担当さんから説明をお聞きすることができました。現物は、やはりとっても素敵でした。嬉しくなって引き出しを何度も開け閉め。そしてなんと、既製品として紹介しているものの、メーカーさんだから箪笥の引き出しの数や深さを希望に合わせて作り変えるセミオーダーが可能!ということで、思いがけず活用イメージの幅が広がりました。もちろんオーダー分は有料でプラスですが、これはとても魅力的です。

というわけで、この箪笥にすることは、ショールームに入って5分もしないうちに即決。あとはどのようにアレンジしていただくか、あるいはアレンジなしでそのまま使ってみるのか、決めるだけとなりました。やはり現物を見ると早いですね。メーカーさんに直接お話を伺うことができたのも、良かったです。

おかげさまで、今年内にはまず陶片ミュージアムの第一弾展示ケースを完成させることができそうな道筋が見えてきました。嬉しいです。頑張ります♪

読書『AI時代の知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク』(SB Creative)永田豊志著

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読書AI時代の知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク』(SB Creative)永田豊志著

いつものカメリアステージ図書館から。「このテーマの本が必要」と目的がはっきりしているときは、まず図書館の蔵書検索です。福津市の図書館のサイトで、キーワードを打ち込んで簡易検索すれば、候補が上がってきます。リストにざっと目を通して、よほど中身が外れていると思うものを除いて片っ端から予約を入れます。福津市には図書館が2館あって、蔵書も分かれていますが、どちらにも予約を入れることが可能です。開館日であれば、そして該当する本が貸出可能な状態であれば、だいたい午前中に予約を入れれば午後3時過ぎごろには、カメリアステージ図書館のカウンターでまとめて受け取ることができます。便利の一言。

先日のブログ「サッシン・ベースの宿題…」にも書きましたが、「ピッチ資料」を書き上げるために、たくさんの本を予約して借りてきました。久しぶりにガッツリとビジネス書を借りて参りましたが、おかげさまでピッチ資料は無事完成しました。本書はその立役者ともいえる一冊です。SB Creativeの公式サイトでの紹介によると「6万部突破のロングセラー『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』が大幅アップデート!」だそうで、人気の高いシリーズなのですね。

そもそも、融資や補助金申請などでプレゼン資料として「事業計画書」を作ることはあっても、「ピッチ資料」なるものを作る機会がこれまでほとんどありませんでした。プレゼン資料ももちろんそうなのですが、ピッチではなおのこと図表や写真やグラフなどを使いこなしてビジュアルに訴えることが必要!というイメージがあります。放っておくと説明・解説はすべて「文章」になりがちなわたしにとって、フレームワークを使いこなした資料は憧れです。その第一歩を踏み出すためにも、この本は「買い」だと思いました。

読んでまずわかったのは、様々なパターンのフレームワークを、目的に応じていかに使い分けるかが大切だということ。もちろん本文中には、どのような目的でどのように活用できるかが例示されていますが、そのまま使っても、わけがわからないことになりかねません。自分の事業に置き換えたときに、どう表すのが効果的なのか。本書で紹介されているたくさんのフレームワーク、そのどれを、何を伝えるために、どのように使うか、センスが問われます。これもきっと数こなすとコツがつかめてくるはず、と思いつつ、ともあれ強い味方になってくれました。

AI時代の知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク』(SB Creative)永田豊志著

仕掛品ならぬ仕掛仕事が増えて混沌となりつつあるので、机の上を整理整頓。

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仕掛品ならぬ仕掛仕事が増えて混沌となりつつあるので、机の上を整理整頓。

ここ津屋崎も、先週ぐらいから秋っぽい空気を感じるようになっています。天気予報を見れば最高気温は30度前後だったりするので、冷静に考えたら「夏日」ということではあるのですが、それでも朝晩は涼しい日も多くなりましたし、連日35度前後であった日々を考えれば、かなり過ごしやすく。

涼しくなってくると、なにかと意欲が旺盛になるのは、動物としての本能なのでしょうか。読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋…「○○の秋」とは言い換えれば「○○」に対する欲求。個人的には、どうやら「仕事の秋」とでもいう状態に突入しているようで、「今手掛けていること」と「これから手掛けていきたいこと」に関する情報が、やたらと目につくようになっている今日この頃です。来年以降の話がちらほら増えてきたのも、季節を感じるひとつ。

こういう状態になると、同時並行的に複数事案についての情報が、目に耳に入ってきます。とりあえず、それぞれの情報やメモをクリアファイルに挟んで目の前の棚に立てたり、机の上に積んだりしているのですが、これらが増えてくると、当然混沌とした状態になってきます。同じテーマのファイルがいつのまにか複数できていたり、あるとわかっているのに「必要な時にサッと取り出す」ことが出来なかったり。

というわけで、本日はちゃんと時間をとって、整理整頓。情報をとった時系列でファイルを並べるようにしているのですが、まずは同じ事案についての情報を時系列の一番新しいファイルにまとめてひとつにしていきます。これだけでも、現状把握ができると同時に、「空いたクリアファイル」がいくつも出てきます。

「そんなのスマホ(オンライン)で管理したらいいのに」という声が聞こえてきそうですが、そういうことに関してはスマホをまったく使えていません(笑)。ただ、手を動かして「整理整頓」の物理的な作業を行うことが、わたしにとっては記憶の定着にもつながるので、それでよいと思っています。一緒に仕事をするスタッフがいたり、外注でお願いするパートナーさんと共有すべきことがあればまた別の話になりますが。

ともあれまずは整理整頓。仕事が思うようにはかどらないな、とか、何かを探している時間が増えたなと感じたら、立ち上がって手を動かして整理整頓です^^

サッシン・ベースの宿題「7分間のピッチ資料をつくる」にチャレンジ中。

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サッシン・ベースの宿題「7分間のピッチ資料をつくる」にチャレンジ中。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月からスタートした支援事業「サッシン・ベース」。10月に開催されるワークショップ第2回目を控えて、宿題が出ました。「新規事業について、7分間のピッチ資料を作る」というもの。さっそく、週末から祝日にかけての時間を使って、取り組んでみました。

ピッチ資料には下記の内容を含めて!ということで

  1. どんな問題を解決するのか?(背景や課題)
  2. どんな商品やサービスを提供するのか?(解決策)
  3. 誰に向けたビジネスなのか?(市場)
  4. どうやって利益を出すのか?(収益モデル)
  5. 競争相手は?(競合分析)
  6. どのように事業を大きくしていくのか?(成長戦略)

1.から3.まではサクサクと進んだものの、「4.収益モデル、5.競合分析、6.成長戦略」という段になって、はて?と手が止まり。ふだん事業計画を考えるときに、わたしの頭は後半3つを(前半3つほどには)重視していないらしい…と判明しました。こういう発見があるのも、ありがたいことですね。

これではイカン、ということで、さっそく参考書を求めてまずは図書館検索。思いつくキーワードを入れては出てくるビジネス書をチェックして、できるだけ最近発刊されたものをいくつか選びました。ビジネス書、あるかなぁ…と心配していたのですが、とりあえず今回のピッチ資料に活用できそうなものを数冊見つけることができて一安心。本屋さんに行けばもっと選び放題であろうことはわかっているものの、一番近いのが図書館なもので、急いでいるときほどまず図書館で探してしまいます。

で、今のところ今回のピッチ資料制作で一番役に立っているのが、次の2冊です。

AI時代の知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク』(SB Creative)永田豊志著

SB Creativeの公式サイトでの紹介によると「6万部突破のロングセラー『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』が大幅アップデート!」だそうで、人気の高いシリーズなのですね。説明・解説はすべて「文章」になりがちなわたしにとって、フレームワークを使いこなした資料は憧れであり、その第一歩を踏み出すためにも、この本は「買い」です。本書で紹介されているたくさんのフレームワーク、そのどれを、何を伝えるために、どのように使うか、センスが問われると思いました。

『新しい「価格」の教科書 値づけの基本からプライステックの最前線まで』(ダイヤモンド社)松村大貴著

こちらは上述の「フレームワーク」に比べると、資料作りにそのまま具体的に役立つというよりは、「4.収益モデル、5.競合分析、6.成長戦略」を言語化(あるいは図解化)するために、その前提として知っておくべき考え方が書いてありました。「そもそも」とでもいいましょうか。タイトルを見て、即物的な値付けの方法論を説いた本なのかと思って借りたのでしたが、もっと骨太な本でした。

ということで、学習したことを下敷きにして、引き続きピッチ資料作り。頑張ります^^

「私は誰か」「私は何を知っているか」「私は誰を知っているか」。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「私は誰か」「私は何を知っているか」「私は誰を知っているか」。

今年四月に読んだ本『Effectuation エフェクチュエーション』。つい先日、友人とやりとりしていて、あの本のタイトルは「エフェクチュエーション」のあとに『優れた起業家が実践する「5つの原則」』と続くけれど、起業家とかビジネス分野に限らず、ふつうに個人の生き方・考え方に置き換えても、当てはまるところがあるよね、という話になりました。

「エフェクチュエーション」という耳慣れない名前で「5つの原則」をまとめて差し出してくださったから、なんだか新しい考え方のように見えましたが、そこに書いてあることは、実はずっとなんとなく「心当たりがある」ものでした。道理で、最初に読んだ時から「腑に落ちることだらけ」という感覚が付いて回ったのですね。

なかでも、ひとつ目の原則として挙げられている「手中の鳥の原則」は、たとえば「(自分資産の)棚卸し」と言い変えたら「ああ!それならやったことある!」という人も多いのではないでしょうか。おそらくビジネスパーソンには馴染みのある考え方かな、と。かくいうわたしも、花祭窯を創業する際に、自分たち(ダンナとわたし)について、まずこれを書きだす作業を何度もしたなぁと、思い出しました。本日のブログタイトル「私は誰か(Who I am)」「私は何を知っているか(What I know)」「私は誰を知っているか(Whom I know)」です。「私」は場合によって「私たち」にもなります^^

日々の仕事のなかで、わたしたちはおそらく無意識に「手中の鳥の原則」を使いまわしているのだと思います。が、きちんと意識して書きだすことは、ここ何年もしていない!ということに気が付きました。というわけで、久々にさっそくやってみることに。年齢を重ねている=経験・体験を積んできた分、書き出せる内容はずいぶん増えています。もちろん、なかには失ったものもあります。取り掛かったは良いけれど、思いがけず膨大な作業になりつつあり、内心ちょっぴり「しまった!」という気もしないではありません(笑)。ともあれ、どんな鳥が何羽ほどいるのか、楽しみながら見つけたいと思います。

『Effectuation エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』(ダイヤモンド社)吉田満梨・中村龍太著

花祭窯は2025年も、中学生職場体験学習の受け入れ事業所となりました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯は2025年も、中学生職場体験学習の受け入れ事業所となりました。

毎回「中学生になにをやってもらおうか」に頭を悩ませる、中学生職場体験学習。市の公式サイト「福津市中学生職場体験」のページを見ると、職場体験学習の目的や、受け入れ事業者に期待されていることを確認できます。 

初めて受け入れてから10年ほどが経ちますが、年数を重ねるにつれて、職場体験の3日間(スタート当初は5日間でした)で何を伝えることができるか、難しく感じるようになってきています。難しいと感じる要因は、3日間という短期で何ができるか、というのが一つ。そして、必ずしも花祭窯の仕事に興味があってきてくれる子ばかりではない、というのがもう一つ。受け入れ回数が増えて、だんだんと中学生のことが見えてくるようになったのも、理由の一つだと思います。

花祭窯は「やきものや」なので、扱うのは「われもの」であり、仕事を知ってもらおうと思えば、実際に触ってもらうことが一番の近道です。「大切に丁寧に扱う」ということが、根本にある仕事。これまでに一度だけ、作業中に作品を割ってしまった生徒さんがあり、そのときの生徒や親御さんたちの気持ち的な負担を考えると、触らせるのに迷いが生じるのが正直なところ。とはいえ、どの職場でも求められるような雑用的な仕事だけでは、これまた物足りないよね、などなど、いろいろと考えてしまいます。

今回、一日目~二日目で取り組んでもらった仕事は「シール貼り」「ハンコ押し」「メモ帳づくり」「梱包材のカット」などの雑用仕事と、図書館での資料集め。図書館での資料集めも毎年恒例で、福津市には二カ所図書館があるので、その二カ所ともを回って、動物関連の資料を集めてもらいます。例年この時期は、ちょうどロンドンでのクリスマス・ショウ向けにアート作品を作っているところなので、そのための資料になります。

そうして慣れてきたところで、展示ギャラリーにある器を拭いてきれいにする作業にも取り組んでもらいました。まずは器の取り扱い方をきちんと説明。そして、実際に作業をしているところを見て気になることがあれば注意をしながら、きれいに器を拭きあげてもらうことができました。おかげさまで展示棚もきれいになり、なんとなく「やきものやの仕事らしい仕事」を体験してもらうことができたかなぁ、という感じです。

試行錯誤の3日間も本日が最終日。毎年恒例の「絵付け体験」でお終いです。中学生が絵付けした器は、本窯焼成後にプレゼント。中学生時代の行事の記念品のひとつになれば嬉しいなぁ、と思いつつ。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第一回目。

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福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第一回目。

サッシンベースのキックオフは8月1日でしたから、それからすでに1カ月経っているということですね。キックオフでは、トーマツのコンサルさんからヒアリングを受け、事例二社の講演を聴くのがメインで、参加事業者としては顔合わせと自己紹介だけでしたので、今回のワークショップからが、アウトプットへ向けた具体的な動きになります。

ワークショップ第1回目は、株式会社倉岡紙工 代表取締役社長 倉岡和徳さんによる講座で、テーマは「新しい取り組みを支える組織変化」。「組織変化」と聞いて、人事や部門編成を刷新する話をイメージしていましたが、それどころではなく、ハードからひっくるめての「大規模ガラガラポン」なお話。本気で変化を進めようとしたときに必要となるモノ・コトに対して、投資規模があまりにも大きいことにびっくりしました。メーカーさんの設備投資の重さを垣間見ることができました。

お話のなかで特に頭に残ったテーマは次の4つ。

  1. 自分たちの「コアバリュー」は?
  2. 経営の定石(=基本)を知ることが、新しい挑戦につながる。
  3. 誰をバスに乗せるか=「チーム」をいかに作るか。
  4. 身の丈DX。

なかでも、3.誰をバスに乗せるか は、今年一番考えていることでもあり、どうにか年内にひとつの形を作りたいと考えているので、身に沁みました。また、4.身の丈DXという考え方については、あらためて花祭窯のなかでも活用できる手があるかもしれないと、考えるきっかけになりました。

次回は10月。月に1度なので間が空きますが、空いた期間に自分でどれだけ進めることができるかが、せっかくの機会を生かせるかどうかだと思います。それにしても、参加者の皆さんパワフルで、お話を聴いているだけでも面白い。次回も楽しみです^^

インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その2。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その2。

その1では、北九州芸術劇場での九響定期演奏会をレポートしました。同じ日に、念願だった「ZENRIN MUSEUM(ゼンリンミュージアム)」に足を運ぶことができました。かつてサラリーマン時代に法人営業職でたいへんお世話になった道路地図・住宅地図のイメージから、現在ではカーナビの基幹を支える地図情報など、「地図といえばゼンリンさん」です。衛生陶器のTOTOさん、ロボットの安川電機さん、プラントの高田工業所さんなどなど、北九州市は創造力豊かな企業が育つエリアとして、京都市と似た雰囲気あると感じていますが、ゼンリンさんもその筆頭の一社だと思います。

リバーウォーク北九州の4階に受付と映写室があり、展示室はエレベーターで昇った14階にありました。14階に上がり、まず目に飛び込んできたのが雰囲気の良いカフェコーナーと、広い窓からの景色。美術館のチケットが無いと入れないカフェです。おお~!と思いつつ、まずは展示を見に回ります。

いやぁ、圧巻の資料の数々でした。ほとんどは複製資料でしたが、それは地図の役割と、材質(ほとんどが紙)であることを考えれば当然です。そのうえで、これだけの資料が揃っていることに、地図を事業とする会社の誇りと信念を感じました。なにより地図の数々を眺めていると、その地図が作られた時代背景などにも思いが至り、想像力を掻き立てられます。地図ばかりこんなにたくさん並んでいるのを見たのは初めてでしたが、期待以上の面白さでした。1600年代頃からの、諸外国が作った日本地図の数々を眺めていると、その背後にあったであろう「日本に対する意図」が透けて見えたように思いました。

そして、日本国内で地図といえば=伊能忠敬のコーナーももちろん充実していました。下の写真は、撮影OKの伊能図。

ZENRIN MUSEUM(ゼンリンミュージアム)

あまりの面白さに興奮冷めやらぬ状態で、カフェコーナーへ。セミセルフ式のカフェでは、150円からお茶をいただくことができます(2025年8月現在)。せっかくなので辻利茶屋さんの緑茶200円也をいただきながら、窓際の席へ。するとすかさず、スタッフさんが窓からの景色を開設する略地図を持ってきてくださり、窓から見える海向こうの下関(山口県)やら関門海峡の関門橋の位置など、地理関係を説明してくださいました。これは素晴らしいサービスです。眼下には海峡を往来する船と、新幹線と在来線の線路が見え、小倉駅で速度を落としている新幹線をじっくり見ることができました。最高の場所でした。

ゼンリンミュージアム、かなり楽しかったです。小倉方面に用事があるときは、また何度でも足を運びたいと思いました。

インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その1。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

インプットツアー in 小倉-リバーウォーク北九州が素晴らしい―その1。

1月の九響ニューイヤーコンサート、2月の日本フィル、5月の九響定期演奏会「オペラトスカ」のあと、しばらく間が空きましたが、九響の北九州定期演奏会に足を運んでまいりました。今回の会場は、北九州市小倉にあるJ:COM北九州芸術劇場大ホール。商業施設「リバーウォーク北九州」の中にあります。そういえば2月に日本フィルを聴いた北九州ソレイユホールはここから歩いて15分ほどのところ。北九州市内には、オーケストラの演奏会ができるホールがいくつもあって、市民の文化芸術活動への関心の高さ・培ってきた歴史を感じます。

今年3月までN響のコンサートマスターをお勤めだったという「まろ」こと篠崎史紀氏の指揮とヴァイオリンを初鑑賞できるとあって、ドキドキしながら出かけました。九響のミュージック・アドバイザーも務めておられる篠崎氏、そういえば氏が登場するのは、北九州での定演が多いなぁ、と思っていたら、北九州市のご出身なのですね。クラシック素人のわたし、ほんとうに知らないことばかりです(汗)いわばお膝元である会場は、ほぼ満席でした。驚いたのは、マイクを握った「まろ」氏の気さくさと、サービス精神の旺盛さ。大御所感を全身から放ちながら、ファンサービスをさらっとこなす大人の余裕。すごい人はやっぱりすごい!ですね。

北九州芸術劇場には初めて足を運んだのですが、3階の一番上の席を押さえたところ、これが大当たりでした。というのも、ソリストとしてピアノの谷昴登さんが登場したのですが、高い位置の席から、グランドピアノの蓋を開けた中がとても美しく見えたのです。そして、ピアノを弾く鍵盤の上の手の動きがまたよく見えました。高い位置の席=舞台から一番遠いので、もちろん細かいところは見えませんが、全体をすっぽりと俯瞰で拝見することができて、耳と目とで満喫する、至福の時間となりました。

ピアニスト・谷昴登氏の演奏をお聞きしたのも、初めてでした。ピアノを弾く姿と音の、優雅でありながら入り込んでいる様子に、力を感じました。その谷昴登氏も、北九州市のご出身だということです。北九州のポテンシャル、すごいですね。演奏に感動し、谷さんが出演なさる公演のチラシが目についたのをいいことに、帰りに劇場内のチケット販売窓口に寄ってさっそくゲット。次もまたわたしにとっては「初めまして」のホールになりますが、北九州市内での演奏会になります。今回の成功体験に味を占めて、一番高い位置にある席を取りました♪

これまで何回も足を運んだことのあるリバーウォークでしたが、そのほとんどは夕方から夜にかけてのビジネス系勉強会でしたので、文化施設としてのリバーウォークを楽しむ初体験となりました。「その2」に続きます^^

たまに取材が入ると、ダンナが頑張って掃除したり、わたしが久しぶりに花を生けたり^^

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

たまに取材が入ると、ダンナが頑張って掃除したり、わたしが久しぶりに花を生けたり^^

久しぶりに取材が入るというので、ちょっと頑張って(ダンナはかなり頑張って)お掃除。ふだんは手の回らないところ、ずっと気になりながら放置状態になっていたところを少し整えることができました。空間をきれいにすると花を生けたくなりますし、久しぶりに花を生けるとやっぱり楽しくて、汗だくになりつつも気分が上がります。

この暑さで花があまりありませんので、朝から自転車で買い出しに。まずはお魚センターうみがめへ。「お魚センター」ですが、農家さんから野菜やお花も入ります。いつも花が置いてあるところになかったので、もしやと店員さんにたずねると、「今日は来るかなぁ。花が今少ないんですよね~」とのこと。ですが、あきらめかけたところにちょうど入荷してきて、小菊が2種類入った小さな束をひとつゲットすることができました。ラッキー♪

ただ、まだ色合い的にもボリューム的にも少し寂しいので、続いては津屋崎千軒なごみへ向かいます。こちらは観光案内所ですが、こちらもご近所農家さんからときどきお野菜やお花が少し入荷します。あるといいな~、と思いつつ館内に入ると、ありました!名前は…わかりません(汗)が、かわいらしく色とりどりのものを、ゲットすることができました。実は福津市内には花き農家さんがたくさんあり、いろいろな種類のお花があるんです。あとから花の名前を確認したところ、千日紅(センニチコウ)でした^^

というわけで久しぶりに行けたお花たちがこちら。

花生け

床の間に

廊下の一輪挿しに

花生け

玄関先に。

暑さでお花が長持ちしにくい今日この頃ですが、カメラマンさんが喜んでカメラを向けてくださったので、良かったです^^