実務の勉強をサポートしてくれるお友だちがいるありがたさ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

実務の勉強をサポートしてくれるお友だちがいるありがたさ。

今年もスタートして4か月が過ぎようとしています。つまり、三分の一。昨年度の確定申告を済ませて既に2か月が経ったと思うと、「早っ!」の感が否めません。

その確定申告時の経理仕事で出た反省を踏まえ、クラウド会計の基本をちょっと学んだほうがいいな、と思っていました。昨年とりあえずクラウド会計に移行したものの、その恩恵をほとんど生かせていなかったように思います。わたしが今使っているのは「freee」です。とても分かりやすくヘルプも充実しているのですが、「ここ押さえておくと、もっと使いやすくなるよ」というところが、できていませんでした。

そんなことを税理士事務所を構えるお友だちに相談したところ、ありがたくも「ミニ勉強会」(マンツーマン指導!)を快諾してくれました。

以下備忘。


  • データ連携をフル活用。
  • 要チェック:取引の重複入力。
  • 要チェック:家事/事業の混在。
  • カード類の「事業専用」化。
  • 交通系カード→旅費交通費専用化。
  • 現金領収書をできるだけ減らす。
  • 仕訳ルール「適用文字列」「金額」で設定。
  • 仕訳ルール「取引先」「品目」を勘定科目に紐づけ。
  • メモタグ設定の活用→見たいデータの種類でタグを入れる(複数OK)。
  • 自動登録ルールはその都度作っていけばストレスにならない。
  • 年度ごとに総勘定元帳をPDFで取っておくと、出力が必要になったときに便利。

基本的なことばかりに見えますが、まず何から始めたらよいのか、なぜそのように考えるのか、ストレスをなくすための優先順位・取り組み方がわかり、とてもスッキリしました。画面上に表示されているものの背景を知ることで理解できることって、ありますね。おかげさまで経理仕事へのモチベーションも、ぐーんとアップ。そのほか個別の状況に応じたアドバイスなどもいただき、あっという間の1時間でした。

「顧問先のお客さまに説明するのにもちょうどいいから」と簡潔でわかりやすい資料を作ってくれたうえ、「今日は久しぶりに近況報告をしに来ただけ」と相談料を固辞したお友だちの温かい気持ちに、心から感謝のミニ勉強会でした。ありがとうございました!

まずはお花を飾ってみてください!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

まずはお花を飾ってみてください!

ラジオから聞こえてきたのは、石原和幸さんの声。毎朝ルーチンで聴いているLOVE FM木曜日「石原和幸のフラワーレター」コーナーです。庭園デザイナーの石原和幸さんは長崎県ご出身で、会社「風花」も、もともと長崎県にありました。ハウステンボスの庭園デザインや、英国王立園芸協会主催のチェルシーフラワーショーで金メダルをいくつもとった方として有名です。

長崎でそのような凄い仕事をする方がいらっしゃるのだなぁ、と思っていたら、あれよあれよという間に全国区でのご活躍。最近では、西鉄の遊園地かしいかえんをリニューアルした株式会社藤井設計室・藤井昌宏さんが、庭園デザインで石原さんとご一緒だったと聞き、勝手に親近感を持っておりました。

さてその石原さんが、上述のラジオで「よろず相談」的なことをなさっているのですが、花に対する愛情があふれているのです。いつもテンション高めのトークなので、聞いていて勢いに押されてしまうのですが、お話しなさっている内容をじっくり反芻すると、花が人の気持ちや生活や世の中に、どんなふうに役に立っているかに気づかされることが少なくありません。

さっき聞こえてきた「まずはお花を飾ってみてください!」の声にも、石原さんのやさしい気持ちが込められていると感じます。お花を飾ることって、簡単そうでありながら、習慣にならないと、なかなかできないことなのかもしれません。かくいうわたしも、お客様がいらっしゃったり、ご近所からお花をいただいたりという機会があるからこそ花を生けますが、そうでなければ、家のなかに花のない状態が続くこともあります。

「まずはお花を飾ってみてください!」ラジオから聞こえてきた陽気な声が、たくさんの人に届いているといいな、と思った朝でした。

桃居さんから藤吉憲典陶展のDMが届きました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

桃居さんから藤吉憲典陶展のDMが届きました!

2021年藤吉憲典の展覧会は、5月の桃居さんがスタートです。初日までちょうどあと一か月という昨日、桃居さんから個展DMが届きました。毎回、素敵な案内状を作ってくださる桃居さん。ギャラリーさんが作ってくださる案内状には、ギャラリーさんから作り手への期待が込められていると感じます。完成したDMを見て、作り手のやる気はますますアップします。過去の桃居さんでのDMはこちら

2021年の「藤吉憲典展 at 桃居」テーマは「おさらい」。この6月で、花祭窯は創業から25年目に入ります。藤吉憲典が「やきもの」の道に入ってからは、35年。試行錯誤を繰り返し変化しながら進んできた道を、このタイミングで丁寧に見直し(作り直し)、自らの原点を踏まえてこの先にジャンプしていこうというところです。

藤吉憲典陶展 at 桃居 2021/5/21(金)-5/25(火)
藤吉憲典陶展 at 桃居 2021/5/21(金)-5/25(火)

桃居さんでは、昨年来、感染症対策の観点から「オンライン展示」で展覧会を開催しておられます。今回の藤吉憲典陶展も同様で、現時点では、会期後半5月23日(日)から最終日までの三日間がご来店可能日となっています。

時節柄変更の可能性もありますので、ご来場の際は、直前に桃居さんのサイトでご確認いただくか、お電話で桃居さん(TEL03-3797-4494)に問い合わせていただくと確実です。お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします!


藤吉憲典陶展 at 桃居
2021年5/21(金)-5/25(火)会期中無休
11-19時(最終日17時まで)
東京都港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494
http://www.toukyo.com/exhibition.html

久しぶりに、がっつり、やきものの話。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりに、がっつり、やきものの話。

先週末、磁器作家・藤吉憲典を訪ねてお越しになったお客さまがあり、久しぶりにがっつりと「肥前磁器の話」を楽しむ時間となりました。

肥前磁器の歴史の話、染付の話、道具や材料の話、佐賀の産地の栄枯盛衰の話、江戸時代の風俗の話、九州陶磁文化館の話、現代の伝統工芸の話、デザインと芸術の話、陶片や骨董の話、作家を育てるギャラリーさんの話、朝鮮半島と中国大陸の話、佐賀有田(伊万里)とここ津屋崎との不思議なつながりの話…果てしなく話題は広がっていきました。

文様についての話題も盛り上がりました。文様のルーツについて、解釈について、様式について、描き方について、古典文様とオリジナル、写しとコピー、使う絵の具について、筆について…。わかりやすいように、それぞれの話題に応じた器を引っ張り出し、目の前に並べて見ながらおしゃべりしていたら、テーブルの上は器だらけになっていました。

「やきものの一番の魅力ってどこにあると思いますか?」というお客さまの問いに対する答えは、このおしゃべりの時間がそのまま答えになっていたように思います。すなわち知的好奇心をくすぐる要素があまりにも広く深いこと。文様の話ひとつとっても、語りだしたら、いくらでも語るべきことがあり、調べだしたらいくらでも調べるべきことがあるのです。作り手にしてみれば、作っても作っても「これで完璧」ということはなく、どこまでも追及していける深みがあること。いずれにしても「簡単に理解できるもの、達成できるもの」は、面白くないのかもしれません。

日常的に(仕事も生活も)肥前磁器に囲まれていますが、たっぷりの「言葉」で肥前磁器の世界に浸かったのは久しぶりでした。好きなものについて語り合う時間は楽しい。素敵な時間をもたらしてくださったお客さまに、心より感謝しています。

花祭窯の四月の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の四月の庭。

花祭窯の小さな露地にも、色とりどりの花が咲いています。今朝は久しぶりにやさしい雨音が聞こえています。雨もまた、植物たちへの自然の恵み。この季節は紫色のバリエーションが多いな、と思います。上の写真は、毎年勝手にツルを伸ばし、可愛らしい花を咲かせてくれるヒメツルニチニチソウ。

冬の間まばらになっていたカバープランツ(地被植物)が、元気に伸びはじめました。多年草のジュウニヒトエは、毎年高貴な紫色を見せてくれます。

ヤマブキの黄色がお日さまに映えています。この春はこれまでで一番花がたくさんついていて、まだしばらく楽しめそうです。

ハギもじわじわと咲きはじめました。ちょっと早いかな、という気もしますが^^

スズランに似た可憐な白い花は、アマドコロというのですね。何年も気になっていましたが、ずっとガーデナーさんに聞きそびれていて、やっと名前を探し当てました(笑)

シランもつぼみがたくさんついてきました。満開になるのは5月頃かな。

最後はおまけで、毎年楽しみなご近所さんの藤棚。今年は2週間くらい早いかな、と。

フリートークでブレスト。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

フリートークでブレスト。

使い勝手の気軽さが気に入って、このところよく使っている「Zoomでのよろず相談」。特に実務レベルの課題をピンポイントで専門家に聞くことができて便利です。先日新たに「知りたいこと」が出てきたので、「福岡県よろず支援拠点」に問い合わせ。取り次いだ係の方が「それなら○○さんが全般的にお詳しいです!」とおススメしてくださいました。聞けば相談スケジュールもすぐに埋まりがちとのことで、それは人気が高いのだろうと、細かく調べずにその方に頼むことにいたしました。

さて相談日、話をはじめてすぐに、実はそれほどその分野にお詳しくなさそうだということがわかってきました(笑)。でもとても聞き上手。こちらが話すことを上手に整理してくださいます。意見を交わしつつ必要な情報を画面共有で一緒に調べていくことができそうでしたので、当初の課題解決にはこだわらず、フリートークで考えを深めていくことに方針変更。結果、もともと持っていた課題の根本的解決には至らなかったものの、別のアプローチの可能性が広がり、これはこれで充実した1時間となりました。

さて相談時間が終わりというときになって「実はわたしの専門は…」と切り出されたので、思わず笑いました。思いがけない展開ではありましたが、結果オーライ。なるほどこういう使い方もできるのかもと、「よろず相談」の使い方の幅が広がりそうに思いました。もちろん、専門家の方がどれだけ柔軟に対応してくださるかによると思いますが。ともあれ、今回もお世話になりました^^

今年度も福津市エコショップ申請。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年度も福津市エコショップ申請。

花祭窯のある福津市には「エコショップ認定制度」があります。この制度がいつからあるのかは忘れてしまいましたが、花祭窯はここ数年ずっと認定を受けています。令和3年度の申請案内が、市役所から届きました。

福津市には、環境保全やゴミ処理関係を扱う「うみがめ課」があります。自治体の課としては洒落たネーミングですよね。「福津市エコショップ認定」の担当をしているのも、うみがめ課。省エネルギー・省資源、ごみ減量化、再生利用促進などの取り組みに関するチェック項目があり、申請・審査により福津市エコショップに認定されます。そういえば、福津市は「SDGs未来都市」でもあります。

花祭窯では特別なことはしていませんが、まだ福津に移転してくる前の開窯時からずっと続けていることとして、下記のような取り組みがります。

  • 梱包材(段ボールや包装紙、緩衝材など)の再利用
  • ご自宅用にお買い上げくださったお客さまへの簡易包装。
  • 事務用品など、事業所で使う物品購入におけるエコマーク商品・グリーンマーク商品・再生品の積極購入
  • 事業所で出たゴミの分別回収。
  • 省エネ電球等活用による節電

こうして見ると、エコな取り組みは、そのまま事業経費を削減する取り組みにもつながることが多く、一石二鳥。ところで今年度から、ウェブでのエコショップ申請ができるようになったということで、さっそくウェブから申し込みました。制度の案内・申請・認可をすべてオンラインで完結すれば、紙の書類も郵送の手間も必要無くなりますから、それこそエコですね^^

久しぶりにEC(Electronic Commerce)の勉強会。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

久しぶりにEC(Electronic Commerce)の勉強会。

お友だちが「少人数での勉強会どう?」と声をかけてくださって、実に久しぶりにオフラインでの勉強会に参加してきました。

ここ一年は、ビジネスでの学びもオンラインでのセミナーや勉強会ばかり。なかでも技術的な勉強会は、Zoomを使ってマンツーマン形式で学ぶことがほとんどでした。少し前にこのブログにも書いた「よろず相談」もそのひとつ。ピンポイントで「今知りたいこと」を専門家から学ぶことができて効率的だった半面、思いがけない方向に派生していくことは、ほとんどありませんでした。

さて少人数勉強会。参加者各々が持っている課題を解決していく過程で、自分の仕事においての課題と重ねて考えることができるのが、一人で学ぶのとは大きく異なる利点です。自分が気づいていなかったテーマが明らかになったり、課題解決方法としてまったく思いがけない提案があったり。やっぱり一人で黙々と考えているだけでは、世界が狭くなるなぁ、と痛感しました。

「これを知りたい」と思ったときに、直線的に答えが返ってくるのは気持ちの良いものですが、「別の課題を持った自分以外の人」が同じ場所にいることで、そこから解が多様に広がっていくことの面白さを久しぶりに実感した少人数勉強会でした。なにげない無駄話のなかにも、ヒントがたくさん。これが大人数になってくると、広がりすぎて訳が分からなくなるので、わたしにとっては、少人数がちょうどよいようです。

以下、備忘。


  • 写真がきれいならオーバーレイは外した方がベ良い。テキスト載せたいなら画像に入れてaltで残す。
  • EMS送料はその都度試算するのではなく、方面と重さでパターンを作成し選べるように。
  • タグ→サイト内検索に有効。タグを正確に、該当するものはすべて入れ直す。
  • コレクション(カテゴリー)、タグをうまく使う。
  • FB、インスタ→海外向けEC。
  • デジタルコンテンツ制作:Udemyなど参照。
  • コンテンツ+モノの組み合わせ販売。
  • Paypay払い増→ソフトバンクペイメント。
  • 手軽に画像制作→Canva。
  • それは本当に必要か?このタイミングで業務・仕組みの見直し。

おかげさまで、出かけるときには考えてもいなかった方向での事業の可能性を見出すことができました。やっぱり顔を合わせて学ぶことで生まれてくるものがありますね。誘ってくれたお友だちに心より感謝!です^^

日帰り佐賀-花祭と有田へ-花祭窯はここからはじまったのでした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

日帰り佐賀-花祭と有田へ-花祭窯はここからはじまったのでした。

昨日3月30日は久しぶりに佐賀へ。釉薬、呉須(絵具)、筆などの陶芸材料の仕入れで有田に出かけるタイミングで、創業地花祭にも出かけ、独立から25年目に入るのを目前に、創業の原点を目で確認する一日となりました。写真は有田で踏み切り待ち中に出会った、MR(松浦鉄道)伊万里行きの1両編成。本数が少なく出会うのがレアなので、ラッキーでした^^

お天気が良く、桜もなんとかキープされている感じでしたので、お弁当を作りました。九州自動車道古賀インターチェンジから、一路佐賀へ。小城(おぎ)ETC出口で高速を降り、まずは村岡総本舗本店へ。村岡総本舗さんは朝9時から開いているので助かります。佐賀に住んでいた時は、小城羊羹の羊羹屋さんを制覇すべく、よく小城に足を運んでいました。お目当ての羊羹をゲットし、お茶をいただいて、いざ花祭へ。

花祭では、まずは昨年オープンした観光農園「花祭いちごの谷」を訪問しました。創業地である花祭。離れてはいるものの、地域のことはずっと頭と心にあります。限界集落に光を当ててくれた、代表の唐島さんにお話を伺うことができました。いちご狩りも堪能して大満足。これから長期的なお付き合いを通して、花祭のことを一緒に考えていくことができればと思っています。

昨年の台風で解体撤去を余儀なくされた創業地の古民家跡は、見事に更地になりました。今まであったものが無くなったのを目の当りにしたら、悲しい気持ちになるかもと思っていましたが、不思議と感傷的な気分にはなりませんでした。むしろこの更地を目にして、またゼロからイチを生み出す覚悟を新たにしました。事業者としてのわたしたちを育ててくれたこの土地に、必ず恩返しをしたいと思いました。

花祭を後にして有田へ。釉薬を作ってくれる佐賀陶磁器原料さんを訪問すると、ちょうど昼休みで職員さんが皆さん休憩中。そういえば有田はお昼休みは業務全体が休みになるのだということを思い出し、近所で桜を眺めながらお弁当を食べつつ待つことに。1時になると業務再開、釉薬をゲット。その後、道具やさん、絵の具やさんを回って、絵筆と呉須をゲット。創業前からお世話になっている陶房七〇八の豊増さんご夫妻にも、久しぶりにご挨拶することができました。

ダンナは定期的に有田に足を運んでいますが、わたしはほんとうに久しぶりの有田でした。九州陶磁文化館がリニューアル工事のため休館中で寄ることができなかったのが残念でしたが、これは、オープンしてからまた行くべし!もっと足を運ぶべし!という天のお告げと考えることに。久しぶりの佐賀への道中は、自然の豊かさを感じる、気持ちの良いドライブとなりました。

自家用にも贈り物にも、蕎麦猪口―見た目の楽しさと使い勝手の良さで人気です―

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

自家用にも贈り物にも、蕎麦猪口―見た目の楽しさと使い勝手の良さで人気です―

日本では、三月~四月は変化の季節。進学・就職・転職・異動など、あちらこちらで別れと出会いの場面があります。なかでも今年の三月は、ここを節目に新たなステージに動く方々がいつもより多いような感じがしています。上の写真は、藤吉憲典のつくる「錦桜散し文蕎麦猪口」。赤絵(上絵)で描かれた淡い桜の花びらは、上絵具の紫色を2種類使い、散る桜の美しさを描いています。

花祭窯にも「贈り物を見繕ってもらえますか?」という急ぎのお問合せを、例年以上に多くいただきました。花祭窯の食器は、日常用途の品でありながら嗜好品的な側面も大きく、「一般的に価値がわかりやすいもの」ではないかもしれません。それを贈り物にとおっしゃってくださる背景に、相手の方に対する深い気持ち(感謝・敬意・ねぎらい・愛情などなど)があることを感じます。そして、その気持ちを載せるメッセンジャーとして花祭窯の器を選んでいただけることを、とてもありがたく思います。

一番人気は「蕎麦猪口」です。蕎麦猪口は磁器作家・藤吉憲典にとってのライフワークであります。花祭窯が目指す価値は、Democratic Luxury=庶民的な贅沢。蕎麦猪口は特にそれを端的に示してくれる存在です。シンプルでありながら造形的な美と、絵画的な美を兼ね備えていて、まさに庶民的な贅沢を実現してくれるもの。日々の生活でさまざまに活用できる「用途の美」術品であり、さりげなく感性を磨いてくれるもの

贈り物に藤吉の蕎麦猪口を指名してくださるお客さまが、「ふだん自分が使っていて、使いやすいから」「贈り物でいただいたことがあって、嬉しかったから」とおっしゃってくださるのを聞くたびに、とても嬉しくなります。ひとつ手にすると、少しづつ増やしていきたくなる蕎麦猪口の魅力。こうしたお客さまの声に支えられて、贈り物にどれを選んだらよいのかわからない、とおっしゃるお客さまには、蕎麦猪口をお勧めすることも多いです。もちろん、贈り先の方がどんな方なのかをお聞きして、別のものをお勧めすることもありますが^^

本日(2021年3月末)現在、蕎麦猪口はネットショップの在庫が補充できない状態が続いております。ご不便をおかけしております。「予約注文」でしたら、お届けまでの時間はかかりますが、ご用意できます。蕎麦猪口欲しいな、と思ったときは、ぜひご相談くださいませ。

花祭窯(HANAMATSURI GAMA)蕎麦猪口倶楽部