「デザイン開発ワークショップ」に参加しました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「デザイン開発ワークショップ」に参加しました。

福岡県商工部新事業支援課さんからご案内をいただき、「デザイン開発ワークショップ」なるものに参加することにいたしました。「デザイン」という言葉が使われる場面は、もともと使われていた物理的なデザインを意味するものから、概念的な分野へと広がってきていますね。「デザイン思考」という言葉がもうずいぶん前に流行ったような気がしていましたが、流行りで終わらず定着してきているということかな、と。今回わたしが参加した目的は、まさに思考のデザインを学ぶこと。それもただ概念を学ぶのではなく、「何をどう売っていくか」「その方法をどうデザインするか」まで具体的に落とし込むことを目的としています。昨日はその4回講座の初回でした。

会場は西小倉駅から徒歩3分ほどの、西日本工業大学地域連携センター。上の写真は、そこからほど近い小倉城。実は西日本工業大学の存在を知らなかったのでしたが、システム工学・建築学・情報デザインに特化し、地域連携・産学官連携を推進して地域貢献することを使命とし、工業の町北九州地域の要望に応えて設立された大学なのだそうです。今回ワークショップのコーディネーターは、その西日本工業大学デザイン学部教授・梶谷克彦先生。

受講生として参加した企業は、花祭窯を含めて3社。そこにコーディネーターの先生と、アドバイザーとしてデザイン関係の専門家が2名、福岡県の新事業支援課さんから2名のスタッフが参加。運営側の人数の方が多いという、受講者にとっては非常に手厚い体制であることに、まず驚きました。

さてワークショップ第一回目。まずは参加者の自己紹介からスタートし、各社の課題の共有へ。参加の三社は、広義でいえば皆「製造業」であるという共通点はありながら、まったく分野の異なる三社でした。当然、課題を理解してもらうにはその前提となる事業内容の説明から必要なわけで、2時間の予定を大幅に超えて盛り上がりました。皆さんのお話は面白く興味深く、わたしにとって貴重なブレスト機会となりました。

そしてもう一つ驚いたのは、コーディネーター・アドバイザーのお三方の姿勢で、必ずこのワークショップ期間中に三社の課題解決を成し遂げようという強い意思が感じられました。それはそれぞれが発する言葉の端々に現れていて、とても新鮮な印象でした。よく考えてみたら、「初めまして」から2時間×4日=8時間のワークショップで各社の課題を解決に導くというのは、なかなかハードルの高いことです。これは、初回で2時間を大幅に超えたのも仕方がないかな、と。県の職員さんは少々お困りの様子ではありましたが(笑)。

次回は3週間後の2月5日。楽しみです^^

藤吉憲典2024展覧会予定など。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典2024展覧会予定など。

※2024年3月21日更新(北京個展の日程が少し早くなりました)

おかげさまで、本年も各地での展覧会の機会をいただいております。いつもお世話になっておりますギャラリーの皆さまに、心より感謝申し上げます。まだ会期が確定していないものもございますが、現時点で決まっている内容をお知らせいたします。


3月16日(土)~3月29日(金)ギャラリー栂(岡山・和気町)

約二年半ぶりの栂さんでの個展です。今回も、器とアート作品の両方をお持ちする予定です。会期中に栂さんが「作家を囲む会」を計画してくださっているとのことで、作家本人も楽しみにしています。案内状が出来上がり次第、あらためてお知らせいたします。

7月13日(土)~7月18日(木)黒田陶苑(東京・銀座)

隔年開催の銀座黒田陶苑さんでの個展です。建て替え中だった本社店舗ビルが今年春に落成し、新しいギャラリースペースでの展覧会となります。これまでよりもスペースが広くなるということで、ワクワクしています。

7月17日(水)~7月23日(火)博多阪急(福岡・博多)

昨年に引き続き、今年も博多阪急さんでの個展です。二回目となる今年は、「より足を運びやすく、より見やすい展覧会」を目指して参ります。地元福岡の皆さまとお会いできる貴重な機会、一人でも多くのお客さまにご来場いただけると嬉しいです。

8月4日(日)~8月11日(日) 喜水ギャラリー(中国・北京)

初の北京個展です。喜水ギャラリーさんは、日本の現代工芸作家の個展を定期的に開いておられます。藤吉憲典の個展は来年2025年に本開催予定。それに先駆けて今年「ミニ個展」開催の運びとなりました。北京の皆さまにご覧いただけるのが、とても楽しみです。

11月9日(土)~11月15日(金)百福(東京・南青山)

隔年で開催してくださっている百福さんの個展、今年は11月の開催です。定番のご飯茶碗や蕎麦猪口などふだん使いの器を中心に、年末年始に嬉しいハレの器も取り揃える予定です。染付の器・赤絵の器の魅力を存分にお届けする展覧会を目指します。

12月 Sladmore Gallery クリスマス・ショウ(英国・ロンドン)

ロンドンSladmoreでのクリスマス・ショウに、今年も参加いたします。人気のAnimal Boxesシリーズの新作を中心に、Kensuke FujiyoshiならではのColored Porcelain Sculpture(彩色磁器彫刻)作品をお届けいたします。


各展覧会の詳細は、それぞれ会期が近づいたころに、あらためてブログやSNSを通してご案内いたします。今年も一人でも多くのお客さまにお会いできるのを、楽しみにしております!

年の初めの恒例仕事「花祭窯2024経営指針書」作成。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

年の初めの恒例仕事「花祭窯2024経営指針書」作成。

2024年のテーマは、藤吉憲典が「レリーフ(平面立体)作品と、獣人(fantastical human hybrid)シリーズ」、わたしは「増殖と拡散」です。

毎年変わる「テーマ」は、今まではやや漠然としていました。昨年が「表現の多角化」「奥行きのある仕事」、その前が「威風堂々」「自由な展開」、さらにその前は「超えて行く」…こう見てみると、年々少~しづつ具体性が出てきて、今年はかなりピンポイントになっています。上の写真は毎回一番上に掲げるもので、毎年決めるテーマと、「志(ビジョン)」「使命(ミッション)」「大切にすること」。「志」以下の三つは、言い方が少しづつ変わったことはありますが、基本的にはずっと変わっていません。

今回指針書を作るにあたり、記録を保存している2014年からのものを、久しぶりに(もしかしたら初めて!?)振り返ってみました。この10年で指針に掲げてうまく行っていること、思いがけず新たに生まれた方向性、やむを得ず見直したことなどが一目瞭然で、今年どう動いていくのかを考えるのに、最適の反省材料となりました。あらためてはっきり見えたことは、目標に掲げて、口に出して、実際に動いてみないことには、何もはじまらないし、何もわからないということ。動いたものに対しては、良きにつけ悪しきにつけ結果が出るので、次に進むことが出来ています。

また10年分の経営指針書を振り返ってわかったもう一つのことは、変化のスピードがどんどん速くなっているということ。じっくり取り組むべきことはじっくり取り組むこととして、他方でどんどん試してどんどん見極めていくことが増えていると感じました。特にオンラインでの情報発信に関しては、「何を使って、どのような情報を発信し、なにを期待するのか」が、猛スピードで変わっていることを、あらためて実感。その変化についていこうと頑張るよりは、振り回されることのないスタンス・仕組みを作り上げることに重点を置くべく舵を切っているここ数年の動きは、自分たちにとっては正解なのだと思います。

今年もこの経営指針書を真ん中において、修正を重ねながら取り組んでまいります。一年後にどれだけ変化しているか、楽しみです^^

そんな仕組があったのね!な、税理士さんの記帳指導にお世話になっています。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

そんな仕組があったのね!な、税理士さんの記帳指導にお世話になっています。

その封筒が届いたのは、6月だったと思います。差出人欄を見て「え?税務署?」と、ちょっとどっきり。申告何か間違えていたかしら…と緊張しつつ封を開くと、出てきたのは管轄税務署からの「記帳指導等希望アンケート」の案内でした。いわく「国税局から委託された税理士が、受講される方の備付帳簿に応じて、記帳の仕方、決算における処理、所得税及び消費税の確定申告書の書き方等の指導を、計4回無料で行うもの」ですがいかがですか?と。

へぇ~!こんなサービスがあったんだ!(知らなかった!)ということで、さっそく税理士をしているお友だちに相談してみたところ、「インボイス制度も始まるし、個別に無料で指導してもらえるのは、いい機会だと思いますよ!」とのお返事。記帳指導の方法は、セミナー形式と個別形式があり、「記帳指導等希望アンケート」では、どちらの方法を希望するかと、具体的に希望する内容を記す欄がありました。この機会に、利用しているけれど最低限しか活用できていない感のあるクラウド会計での記帳・活用方法をご指導願いたい旨を記し、申込。無事、所轄税務署から「税理士による個別記帳指導」受講決定のお知らせが届きました。

個別記帳指導では「指導担当税理士」さんが、年度末までに4回指導してくださいます。花祭窯は、お隣の宗像市に公認会計士事務所を構える税理士さんが担当してくださることに。先日3回目を終えたところですが、うちと同じクラウド会計をお使いなので、毎回すっきり明快なご指導。大きめのディスプレイに実際の入力画面を映し出して、各種帳票をチェックしながら記帳上の課題を指摘し、修正方法を示し、次回までの宿題を出してくださいます。今世間を騒がせているインボイス制度についても電子帳簿等保存制度についても、現時点でうちが最低限対処すべきポイントを押さえて説明してくださるので、迷いがありません。

おかげさまで、今年度分の確定申告に向けての会計処理の進み具合は、開業以来かつてない早さ。昨今の「税制度にふりまわされている」感満載のなか、ありがたいことです。

英語でアート!のマンツーマンレッスン。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

英語でアート!のマンツーマンレッスン。

『英語でアート!』(マール社/佐藤実・宮本由紀共著を手に取ったのは2018年2月となっていましたので、5年以上前のことになります。その数か月後に著者・宮本由紀さんの福岡での出版記念講座に参加したのが、由紀さんとの「初めまして」でした。そこから、対面やZoomで「アート×英語」や「アート×仕事」などをテーマにした講座でお世話になったり、海外ギャラリーとのメディエーターとしての由紀さんにご相談をしたり、とにかく「まだ5年しか経っていなかったのね!」と思うほど、とてもお世話になっています。

その由紀さんが、期間限定で月一のマンツーマン講座をしてくださるという情報をいただき、またとない機会に張り切って手を上げたのでした。昨日はその2回目。あらかじめ送っていただいた「質問リスト」を中心に、レッスンは進みます。わたしは即興での受け答えに自信がありませんので、質問リストに対する答えを準備したうえで臨みました。…が、レッスンはほぼフリートーク形式で進み、そのなかに質問が組み込まれ、準備したものを読み上げるというよりは参照しながら、懸命に英語を繰り出す60分となりました。

オール英語でのマンツーマンレッスン60分。ふだん習っている英会話レッスンも、同様の形式ですが、こちらは日常会話が中心になっていることもあり、自分が話しやすいテーマを広げることが出来るので、それほど大変ではありません。ただこれが「アートの英語」であり、相手がこちらに対して聞きたい内容を具体的に持っているということになると、少々(いや、かなり?)勝手が違って参ります。わたしにとって60分は短いとは言えず、1回目も2回目も、途中で頭のなかが真っ白になってしまうのではないかと心配しました。

実際には、由紀さんが上手にナビゲートしてくださったおかげで、頭のなかが真っ白になってしまうことは無く、60分もあっという間でした。またレッスンの後にはすぐに、レッスン中に引っかかった部分について、気づきのフィードバックが届きます。どのような言い方をすれば、より伝えたいように伝わるのか、テキストで書いたものを受け取ることによって、フリートークのなかで流れて行ってしまいがちなところを、きちんと意識に残せるようになります。その手厚いフォローがとてもありがたいレッスンです。期間限定レッスンは、年をまたいで残すところあと3回。昨日終わったばかりですが、すでに次回が楽しみになっています。

上の写真は、わたしの仕事机に常連で並んでいる本4冊。パソコン画面の横、すぐに手に取れる場所は、ここ数年ずっとこの4冊です。あらためて写真を見て、我ながら背表紙の傷み具合にびっくり。丁寧に扱っているつもりですが、仕事中必要になることが多く、しょっちゅう手に取っていることがわかります。これら、わたしにとっての「必須本」を眺めながら、由紀さんとのご縁に感謝しています。

年内のお茶のお稽古は、今週でお仕舞い。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

年内のお茶のお稽古は、今週でお仕舞い。

時折小雨の舞う博多へ、今年最後のお茶のお稽古に行って参りました。今わたしがお稽古しているのは、奥点前のひとつで「袋茶碗」と呼ばれるお点前です。袋茶碗のお稽古に進んだのは今年の春のことでした。

茶道南方流では、奥点前のお稽古は、ひとつのお点前を一年かけて習います。一年の間に、炉が風炉になりまた炉に戻り、炉にも風炉にもときどきで設えの変化がありますので、同じお点前のお稽古をずっとしている感じではありません。覚える間もなく変化していく、という感じです…と、毎回言い訳しながらの、お稽古。

ちょうど同じ袋茶碗を習い中の仲間が目の前でお稽古をしてくださったので、拝見しつつ予習になり、いつもよりはスムーズにお点前をすることが出来ました。スムーズになると今度は所作が次また次へと忙しい感じになり、半年以上前にいただいたご指導「あと0.5秒ゆっくり」に舞い戻るという結果になったりもいたします。その自覚があるだけに、それでもお稽古の後に「だいぶ所作がきれいになってきましたよ」と褒めてくださる先生方の言葉が、とても心にしみるのです。

今日は年内最後ということで、先生が今後のお稽古の進み方を確認してくださいました。来年の春あたりまでは引き続き袋茶碗のお稽古で、そのあとは「天目」のお点前に進みます。天目をさらに1年以上お稽古して、その先へ、と。南方流は、節目となるお免状的なものが他の流派に比べて格段に少ないようで、そのことが、お茶を習うこと自体が大切なわたしにとっては、とてもありがたいのです。お免状は要らないので、ずっとお稽古させてください!という感じ。お茶のお稽古に足を運ぶこと自体が目的になっています。

先生方や和尚さんに年末のご挨拶をしながら、円覚寺のお茶室が自分にとって心の拠り所となる場所になってきているのを実感しました。

シマウマ作品続々-「壁面」の楽しみがどんどん広がります。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

シマウマ作品続々-「壁面」の楽しみがどんどん広がります。

気がつけば、もう12月!とはいえ年内(=花祭窯にとっては年度内)に進めたい仕事はまだまだてんこもり。今年は、藤吉憲典作品において、書画をはじめ「壁面」に本格的に意識を向けた一年となりました。これまでにも陶板レリーフ(半立体陶板)を作成するなど、ジワジワと壁面へのアプローチは続けてきていましたが、本格的に書画作品をアート作品として発表することを決めてから、「どのように提供するか」への意識が新たになりました。

「購入できる作品としてご覧(ご検討)いただく」「お客さまが自分の空間に飾ったときのイメージができるようサポートする」と考えたときに、特に国内では、額縁であったり軸装であったりという、「作品をプレゼンテーションするための+α」が大きな意味を持つことを、実地で学んだ一年でした。

というわけで、引き続き「壁面作品」の「見せ方」を考え続けています。その最新作が、シマウマ陶板の額装。今回も大崎周水堂さんにお世話になりました。

藤吉憲典 縞馬陶板

藤吉憲典の縞馬陶板。額装していたものがひとつ嫁ぎましたので、あらたに二つ増やしました。大崎周水堂のスタッフさんがさまざまに(かつ、かなりピンポイントで!)提案してくださったなかからセレクト。今回はシックで上品な仕上がりとなりました。

縞馬陶板 藤吉憲典

色違いで同じタイプの額縁です。ちょっとした色の違いですが、どちらがよりしっくりくるか、何度もシミュレーションした結果、このような組み合わせとなりました。「作らないけれど、作る側の人」である私としては、このような形で作品に参加できることが、とても面白く嬉しいのです。縞馬陶板シリーズは、個人的にも大好きなので、ずっと花祭窯に飾っていたいという気持ちもありつつ。

そして今年は、少し前までは「はっきり分かれている」と感じていた、器ギャラリーさんとアートギャラリーさんとの垣根というか役割分担が、こと国内においては徐々に意味がなくなりつつあることを、何度も実感いたしました。「器を見に来たけれど、そこで気に入ったアート作品を見つけて、購入する」お客さまが確実にいらっしゃって、それが自然であること。実は勝手な線引きをしていたのは販売する側のわたしたちの方で、お客さまの方がずっと自然体で自由なのだということを感じる場面がいくつもありました。そうとわかれば、何をすべきかは明白です。来年以降は作品を発表する作家側としても、もっと垣根をなくして、「藤吉憲典のアート作品」をご覧いただける機会を増やして参ります。

続・BCP(事業継続力強化計画)策定-申請完了!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

続・BCP(事業継続力強化計画)策定-申請完了!

「やろう!」と腰を上げかけて1年以上ほったらかしだったBCP(Business Continuity Plan)を、やっと形にし始めたのは、つい2週間ほど前のことでした。

福津市商工会が計画してくれたBCP策定セミナー。結果論(セミナー参加希望者がうちだけだった…)とはいえ、中小企業診断士の先生にマンツーマンで指導していただける稀有な機会はラッキー!そのもの。前回ご指導を受けて、申請書類への計画の書き方の流れやコツがわかりましたので、2回目に向けては、2週間の間に自分で計画書をすべて埋めて、あとはチェックだけしていただくという状態で臨みました。

結果、相談2回目は、1時間ほどで内容のチェックと数か所の修正が済み、無事申請完了となりました。やったー!あとは、管轄機関である中小機構九州支部からのフィードバックを待ち、フィードバックに対する修正を経て、認証という運びです。その一方で、実際に花祭窯での危機管理が絵に描いた餅に終わらないように、自分たち用にまとめたものを作り、実践していく必要があります。ここまでやらないと、意味がありません。

花祭窯はダンナとわたしの二名だけですが、きちんと明文化して共通認識としておくことが大切だと、今回の計画申請を通してあらためて思いました。自然災害・感染症・サイバーセキュリティの観点で計画を立てるにあたり、まずは課題を書き出すことが、漠然とした不安を少しでも払拭する最初の一歩になることを、実感しました。

まだ取り組んでおられない事業者さん、おススメです!

実山忌の献茶式とお茶会でした。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

実山忌の献茶式とお茶会でした。

今年最後のお茶会は、実山忌でした。南方流の円覚寺に伝承される『南方録』。千利休、南坊宗啓、立花実山の三名の存在があって、『南方録』が出来上がっているのだと解釈しています。その一人、立花実山を祀る茶会は毎秋十一月。円覚寺本堂での献茶式とご焼香に続いては、和尚様による『南方録』の読解があります。南方録の解釈は、自分一人で本を読んでも困難なばかりですが、和尚様が毎回「わかる方も、わからない方も、お聞きください」とおっしゃってくださるので、気持ちが楽になります。

南方録の講話が終わると、残茶拝復のお茶会です。今年のお茶会では、濃茶の亭主を一席務めるよう指名されました。南方会のお茶会で亭主を務めるのは、ずいぶんしばらくぶりです。コロナ禍下では使っていなかった三畳のお茶室を、久しぶりに開いてのお点前ということもあり、前日のお掃除と準備が終わった後、お茶室の確認とお点前の確認を先生にお願いしました。ご多忙のなか、先生や先輩が残ってご指導くださり、ほんとうにありがたいことです。

さて当日は、前日に練習をしたものの、緊張で軽くパニックになりつつ、お点前。正客の先生が「おいしい!良くきれいに練れていますよ」とおっしゃってくださったのに救われて、随所で点前を凡ミスしながらも、なんとか席を務めることが出来ました。三畳のお茶室で温かく見守ってくださったお客様、水屋をサポートしてくださった皆さま、そして常日頃からお稽古をつけてくださっている先生方と同輩の皆さまに、心より感謝の一日でした。

ところで、茶道流派の「南方流」と「南坊流」は違うの?というご質問をいただくことがあります。これについては、わかりやすい説明が茶道南方流の公式サイトにありました。

Q.「南方流なんぽうりゅう」と「南坊流なんぼうりゅう」と、どう違うのですか?
A.そもそもは同じ志で茶の稽古をしておりますが、現在は「南方流」、「南坊流」はそれぞれ別の組織で活動をしております。
円覚寺での稽古は「南方流(なんぽうりゅう」になりますので、お間違えのないようお願い致します。

南方流茶道のご案内(茶道南方流公式サイト)より

次のお茶会は、年明けの初釜茶会となります。とても楽しみです♪

BCP(事業継続力強化計画)策定に、ようやく手を付けました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

BCP(事業継続力強化計画)策定に、ようやく手を付けました。

BCP = Business Continuity Plan、日本語で言うと「事業継続力強化計画」。日本語で言った方がわかりやすいと思うのですが、それはさておき、これをやらねば!と腰を上げたのは、一年以上前のことでした。

せっかく道筋をご指南いただいたのに、1年以上放置状態…で、そんなわたしのダメダメぶりを見越していたかのように、プラン策定からgBizでの電子申請までを一貫で行うセミナーを、福津市商工会さんがご用意してくださいました。これは…わたしのため!?指導してくださる中小企業診断士の先生は、前回と同じ先生で、そこから一歩も進んでいないわたしとしては合わせる顔がないところを「恥を忍んで今度こそ!」の決意を込めて申込。ちなみにgBizとは、法人や個人事業主向けの共通認証システムで、これを申請してIDを取得すると、事業者向けの複数の行政サービスを利用しやすい、というものです。

さて当日…の少し前に、商工会の経営指導員さんからお電話いただきました。「実は」とおっしゃることには、なんと今回のBCP研修の参加希望者が「花祭窯さんだけなんですよ」ということで、セミナーがキャンセルになるのかと思いきや「なので、マンツーマンでプランを策定することが出来ますので、時間配分なども柔軟に変えながら進行しますね!」というありがたいお言葉。文字通り、わたし(花祭窯)のために開催していただくこととなりました。

いやはや贅沢ですね。わたし一人に向けて解説してくださるので、疑問があるところはその都度先生のお話をさえぎって、質問・確認することが出来ました。30分ほどの解説の後は、実際に電子申請用の画面を開いて、直接書き込んでいきました。上の写真は、下書き用のフォーマットをプリントアウトしたものですが、画面上で直接入力していっても、一時中断で保存・修正・追記が出来ます。登録申請者が増えるに従い、どんどん改良されているようで、行政のシステムにしては使いやすいと思います。

基本的な事項の入力が済み、要領がわかってきたところで、次回までに残りの計画を入力するのを宿題として、一回目の講習はお仕舞い。2週間後の次回は、先生に入力内容を確認していただいて、修正加筆のうえ電子申請完了!を目指します。

ところで今回この制度の概要をあらためてご説明いただいて、BCP策定&申請が、事業資金融資や補助金申請の際の加点ポイントになるケースがけっこうあることがわかりました。計画策定は、あくまでも自分たちの事業を守る指針として取り組むものですが、同時にそのような加点ポイントがあるとわかると、モチベーションアップにつながりますね。