映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を見て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を見て参りました。

2024年5本目の映画鑑賞は再び邦画です。原作本『もしも徳川家康が総理大臣になったら』眞邊明人著(サンマーク出版)にを読みたいと思い、いつものカメリアステージ図書館で貸出予約を入れていた一冊。ビジネス小説ですね。人気が高く、予約待ち数名で、順番が回ってくる前に映画を観ることになりました。

まあ、キャストを見れば「濃い」演劇が繰り広げられるのであろうという予測はつくわけで、原作は「ビジネス小説」でも映画は「コメディ」以外の何物でもないだろうと。上の写真は映画の公式サイトからお借りしたものですが、まあ、濃いですよね。脚本は『翔んで埼玉』の脚本家さんですし、これはもう爆笑を期待して映画館に向かいました。

結論としては、爆笑への期待値が高すぎて、ちょっと足りませんでした(笑)面白さのピークは前半にあって、ラストにかけてはひたすら説教臭い(笑)。今回、戦国武将マニアで映画鑑賞が趣味の息子と一緒に見に行ったのですが、彼に言わせると「ラストに向かって、雑過ぎて、残念」と手厳しい感じでした。

それでも、それぞれの「偉人」の皆さんの濃い演技は、期待通りではあり、土方歳三役で山本耕史が出てくるなど、期待していなかったところでの嬉しいサプライズがあり、という感じではありました。個人的に大ヒットだったと思ったのは、「聖徳太子」役の長井短さん。その存在感が一番面白く、わたしは彼女のことを知りませんでしたので、映画館を出てすぐに「あの聖徳太子誰?」と息子に聞いたところ、「今売り出し中の女優さん。長い短い」で覚えてね、と。

というわけで、少々残念ななかにも、まあまあ楽しめた映画でした。今月はもう一本観に行けるといいな、と思いつつ。まずはビジネス小説の『もしも徳川家康が総理大臣になったら』に期待したいと思います。

北京・喜水ギャラリーさんから、e-DM(個展案内状)が届きました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

北京・喜水ギャラリーさんから、e-DM(個展案内状)が届きました。

今週末からいよいよ、です。久しぶりの中国、初めての北京。前回の上海は、コロナ禍直前の2019年11月から2020年2月でした。こうしてまた中国でご覧いただけることが、とても嬉しいです。

喜水ギャラリーさんが可愛らしいDMを作ってくださいました。なんともやさしい雰囲気に仕上がっていて、とても嬉しくなりました。オーナーが花祭窯にいらっしゃったときにもおっしゃっていたのですが、喜水ギャラリーのお客さまには、若い年齢層の方々も多くいらっしゃるというということが、このDMデザインを見ても伝わってきました。

添えられている「空山新雨后」は、中国・唐代の漢詩だそうです。「そろそろ夏が終わり立秋だよ。気持ちの良い季節が来るよ」というほどの意味だと教えていただきました。今回の個展開催にあたり、ギャラリーオーナーさんがいろいろと考えてくださっていることが伝わってきて、とても嬉しいです。

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

藤吉憲典 個人作品展

北京 喜水ギャラリーにて

8月4日(日)ー8月11日(日)

※詳細は中国版インスタグラム「小紅書」をご参照ください。
喜水ギャラリー 小紅書ID 675288412

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

北京喜水ギャラリー 藤吉憲典作品展

中国にお友だちのいらっしゃる皆さま、ぜひ宣伝していただけると嬉しいです。

読書『マリコ、アニバーサリー』(文藝春秋)林真理子著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『マリコ、アニバーサリー』(文藝春秋)林真理子著

本書も、いつものカメリアステージ図書館新刊棚で手に取った一冊。ふだん「エッセイ」はほとんど読まないのですが、「林真理子」の名前に釣られました。

林真理子氏のお名前は、彼女の作家としてのデビュー作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』の頃から知っています。これが出たのが1982年ということですから、当時わたしはといえば中学生。マスメディアにもどんどん登場した林真理子氏は、まさに社会現象的な存在でした。そんな彼女がずっと気になりつつも、実は著書はほとんど読んではおらず、小説家としての彼女に完全に脱帽したのが、約1年前に読んだ『私はスカーレット』の上下巻という。

さて『マリコ、アニバーサリー』。林さんがデビューした時代はバブル前夜から最盛期、「クリエイター」という存在と言葉が現れた、イケイケドンドンな時代です。本書の文章の端々から、その雰囲気をじゅうぶんにまとい、牽引してきた人の一人だということをあらためて思いました。当時のキラキラとした「クリエイター」なる人種のなかでも、林真理子さんはちょっと劣等感を抱えてひねた感じがしていた、というのがわたしの拙い印象だったのですが、本書を読んで、「実はどんな人なのか」「当時どんなふうだったのか」、情報を修正することが出来ました。

本書はもとは「文藝春秋」に連載されているエッセイをまとめたものだということです。掲載されていたのは、ちょうどコロナ禍前・中・後の時期にあたり、またご本人的には日大の理事長就任なども重なっていて、興味深く読みました。意外だったのは、その語り口がとっても「すなお」なこと。とげとげしさを伴う「そっちょく」というよりは、やさしさを伴う「すなお」な感じだったのが、新鮮でした。長年彼女のエッセイを読んでいる方々からしたら、それが彼女で当たり前のことなのかもしれません。もっと、毒を持った雰囲気だったような気がしていたのですが、何十年も前に抱いた印象をそのまま持っていた自分の思い込みを恥じるとともに、ただす機会となりました。

『マリコ、アニバーサリー』(文藝春秋)林真理子著

わたしはエッセイはあまり手に取らない方なのですが、その著者自身に余程興味が沸いたときは、読んでみると面白いものですね。その方の背景がうっすら分かったうえで読む小説は、また少し違って見えてくるものかもしれません。

読書『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』(早川書房)高殿円著

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読書『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』(早川書房)高殿円著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚。またもやすごい人を見つけてしまいました。タイトルに「ホームズとワトソン」とくれば、否応なくある種のイメージが沸くわけで、迷わず借りて参りました。読後にわかったことですが、このシリーズで何冊か既に出ていたのですね。さっそく既刊本を図書館蔵書検索&予約しました。

さて『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』。タイトルから広がる期待の大きさゆえに、「もしかしたらがっかりするかもしれないな」という心配もありつつ本を開きました。が、まったくの杞憂でした。主要登場人物がすべて女性になっていて、現代が舞台という設定が、ちゃんと面白さを増す要素になっているのがすごいと思いましたし、作者自身が楽しみながら本書を書いている感じが伝わってきました。

本家のニュアンスを上手に取り込んでいて、そこが面白さであり、ニヤッとする場面がいくつも出てくるのはもちろんですが、ストーリー自体、本家を知らなくても楽しめる本だと思います。登場人物が個性的で魅力的に描かれていました。わたしが読んだのはシリーズ最新刊でしたので、「その前」のストーリーがどのように始まっていたのか、とても気になりました。というわけで、これから遡って読書です。わくわく。

『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』(早川書房)高殿円著

ご近所観光案内施設「津屋崎千軒なごみ」で「藤吉憲典 書画展」を開催しました♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

ご近所観光案内施設「津屋崎千軒なごみ」で「藤吉憲典 書画展」を開催しました♪

銀座黒田陶苑さんでの個展、博多阪急さんでの個展と続き、七月のラストは、いつもなにかとお世話になっているご近所観光案内施設の「津屋崎千軒なごみ」で、書画を飾りました。

ここ2-3年力を入れてきた、藤吉憲典の書画作品。表装してご覧いただけるようにしたものを、一堂に会して見れるようにする機会をこれまで作っておりませんでした。その前の個展機会も、銀座と博多で分けて展示したので、「ぜんぶいっぺんに観れるように」というのが、わたしたち自身のやりたかったことでした。

藤吉憲典の書画@なごみ

ホワイトキューブのギャラリーと異なり、和室の壁面を使っての展示は、リラックスした雰囲気となりました。ご近所さんやお友だちが立ち寄ってくださり、良い時間となりました。なにより当初の目的通り、わたしたち自身が、今書画作品が全体としてどのような顔ぶれになっているのかを、文字通り一覧でビジュアル的に確認することが出来たのが、良かったです。

遊びに来てくれた友だちのなかには、海外の美術館で展示をする現代アーティストさんのご夫妻や、大型遊興施設を手掛ける建築家のご夫妻などもいらっしゃって、現代生活空間のなかで書画(平面作品)の表装(飾り方)をどう考えるべきかなど、おしゃべりのなかで貴重なご意見をいくつもいただきました。ざっくばらんにご意見をいただくことが出来たのは、プライベートスペース的なこじんまりとした展示だったからこそであり、思いがけずとてもありがたいことでした。

なごみには、展示スペースのレンタルもありますが、時間貸しの和室があり、わたしは仕事で籠りたいときにここを借りることがあります。今回の展示は、この和室をお借りしたのでした。いろいろと使えて便利なご近所さんです^^

七月末、津屋崎・波折神社の恒例行事―今年も茅の輪をくぐって参りました♪

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七月末、津屋崎・波折神社の恒例行事―今年も茅の輪をくぐって参りました♪

一年の上半期の穢れを祓い、無事に感謝する夏越祭=茅の輪くぐり。ここ津屋崎の波折神社では例年7月末に行われています。今年も最終日曜日の夕方から神事がスタート。神主さんの後に続いて、みんなで茅の輪をくぐります。時刻になると、あちらこちらからご近所さんが集まってきます。今年は昨年よりもさらに人が増えていたような気がしました。と思っていたら、ほんとうに毎年神事の後に配られる紅白饅頭が、今年は足りないかも!という状態だったということで。こうした地域行事に人が増えるのは、じんわりと嬉しいことです。

左足から入ってくださいね、くぐるときには軽く低頭してくださいね、などのご指導もありつつ、周りの人たちとおしゃべりしながらぞろぞろと歩くのは、なんとも長閑で楽しいものです。くぐり終わって、お饅頭をいただいて、あとは「茅」を何本かいただいて帰ります。いただいて帰った茅で小さな輪っかを編み、これを玄関先に下げるのです。

我が家では、輪っかを編むのはダンナの仕事。一本の茅がけっこう立派なので、数本持って帰るだけで、二つ三つとできあがります。毎年、我が家の分のほか、茅の輪くぐりに参加していなかったご近所さんにお分けしたりしています。と書いて、昨年編んでお守りにしていた茅の輪をまだ返していないことに気が付きました。あとから神社にお返ししてお礼を伝えることにいたします。

↓昨年の茅の輪くぐりレポートはこちら↓

藤吉憲典の作家スケジュール、怒涛の七月に続いて、八月は北京での初個展です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典の作家スケジュール、怒涛の七月に続いて、八月は北京での初個展です。

ダンナ・藤吉憲典のスケジュールを管理しているものとして、ちょっぴり言い訳をさせていただきますと、いつも(例年)は、こんなに同じ時期に展覧会が重なることは無いのです。そもそも藤吉憲典は、一人ですべて作っていることもあり、年間の個展数は多くはありません。ほかの作家さんに比べると、かなり少ない方だと思います。が、今年はこの夏に、チャレンジ的な個展が重なりました。

というわけで、八月は初北京。中国・北京にある喜水ギャラリーさんでの初個展開催です。個展に先立ち、ギャラリーオーナーさんが花祭窯にお越しになったのは、今月の初めのことでした。本日作品の最終便を発送完了し、ちょっぴりホッとしたところです。

これまでに開催してきた上海での個展でもそうだったのですが、中国での展覧会情報は、なかなかサイトで共有できないのが難しいところではあります。が、現地では、中国版インスタグラムと言われる「小紅書」で、バンバン宣伝してくださっているとのこと。ありがたいことです。

今回は「ミニ個展」と位置付けつつも、オーナーさんの意欲をとても感じています。これまでに日本の伝統工芸作家さんたちの展覧会を開催してきたオーナーさん、そのほとんどは「食器」の範疇ということでした。今回の藤吉憲典の個展では、数は少ないながらも、アート作品もぜひ展示して欲しいというご要望をいただきました。これまでにギャラリーで扱ったことがないからこそ、お客さまがどのように反応なさるか見てみたいとおっしゃるのは、喜水ギャラリーさんにとってもチャレンジングな個展になるということです。

こうして一緒にチャレンジして行けるのは、作家にとっても有り難く楽しいこと。国内外を問わず、このようなギャラリーオーナーさんに出会えることは、嬉しいことです。もとより藤吉憲典のお取引先様は、これまでもチャレンジングな方々ばかり。売れると分かっている作家の、売れると分かっている品揃えを並べるギャラリーではなく、売れる売れないの前に自分が好きだから扱いたいと思える作家・作品を並べるギャラリー。そんなオーナーさんたちがいてくださるおかげで、藤吉憲典は独立してここまで作家活動を続けてくることが出来ています。だからこそ、「藤吉憲典」の作るものでギャラリーさんに少しでも儲けていただけるように頑張りたい!と思うのです。

北京喜水ギャラリーさんでの藤吉憲典個展は、8月4日(日)~8月11日(日)です。

多言語化支援セミナー~ChatGPTとDeepLの活用による翻訳業務の改善~に参加いたしました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

多言語化支援セミナー~ChatGPTとDeepLの活用による翻訳業務の改善~に参加いたしました。

長年お世話になっている、福岡アジアビジネスセンターさんが主催するZoomセミナーに参加いたしました。

ここ数年のわたしの翻訳仕事は、もっぱらDeepLをメインで使用しておりましたが、今年に入ってから、ChatGPTも併用するようになっていました。とはいえ、ChatGPTについては「活用」と言えるほどではなく…という状態であったところに、ドンピシャ!なタイトルのZoomセミナーのご案内をいただき、飛びつきました。

以下、備忘。


  • 機密情報を翻訳するなど、AIにトレーニングさせたくない場合の対処:設定→データコントロール→モデルの改善を「オフ」
  • それぞれの「訳し方の癖」を理解する。
  • 日本語としての自然さ:DeepL>ChatGPT
  • 逐語的な訳:DeepL<ChatGPT
  • いずれも、英→日のほうが、日→英よりも精度が高い。
  • DeepLは、かたまりとしての文章の訳が得意。
  • DeepLで自然な文章を作り→ChatGPTで逐語的に追って訳漏れを防ぎ→人によるチェック・修正をかける。
  • 翻訳作業におけるChatGPTの役割:翻訳・書き換え・校正・辞書。
  • 訳文の種別・表現・スタイルを指定できるのがChatGPTの強み=言葉で簡単に支持できるので、「訳し方」のカスタマイズが容易。
  • ChatGPTでは「リファレンス」を示すことにより「訳し方」を指示することが可能。
  • AIの判断で付け加えられる情報があるので、人の目によるチェック・修正が必須。
  • ChatGPTは、最新の情報やニッチな情報については弱い。
  • 「文法上の誤りを修正して」の指示で、校正が可能。
  • ChatGPTで類語や例文をたくさん出してもらうと、より適切な表現が見つかりやすい。

ITを活用した多言語化支援セミナー~ChatGPTとDeepLの活用による翻訳業務の改善~(福岡アジアビジネスセンター)より


基礎的な事柄を中心にした内容でした。かなり期待値を高くしての参加でしたので、「あら、もうおしまい?」という感じがなかったと言えばウソになります。が、実際に使っていてなんとなく感じていたことに、翻訳のプロの目線から裏付けをいただくことが出来たのは、大きかったです。

今回も福岡アジアビジネスセンターさんに、たいへんお世話になりました。ありがとうございました!

博多阪急さんでの藤吉憲典個展、無事会期終了いたしました―ご来場ありがとうございました!

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

博多阪急さんでの藤吉憲典個展、無事会期終了いたしました―ご来場ありがとうございました!

花祭窯のある福津市を拠点に活動するクリエイターの仕事を紹介するイベント「ふくつのね」。そのなかのひとつとしてお声掛けいただいたところからスタートした、博多阪急さんでの藤吉憲典個展です。今年も盛会のうちに終了となりました。取りまとめをしてくださった実行委員の皆さま、いろいろと心配りしてくださった博多阪急スタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。

ふくつのね公式インスタグラム https://www.instagram.com/fukutsunone

個人的には怒涛の七月で、博多阪急さんでの藤吉憲典個展が会期終了まで無事に運営できたことに、ホッとしているところです。

遡れば2021年の福岡アジア美術館での展覧会が、福岡で藤吉憲典の作品を紹介する機会のはじまりでした。

アジ美での個展から、ご案内のたびに毎回足を運んでくださるお客さまもあり、少しづつながら、地元ファンの皆さまにご覧いただける場所を作れていることを、嬉しく思っています。一週間の会期中に二度三度とご来場くださった方も複数あり、地元での展示を喜び楽しんでいただけていることが伝わってきたのは、わたしたちにとっても嬉しいことでした。

ご来場くださいました皆さま、誠にありがとうございました!

はじめて短期スタッフをお願いしてわかったこと―人材ビジネスの価値・ありがたさ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

はじめて短期スタッフをお願いしてわかったこと―人材ビジネスの価値・ありがたさ。

今回の博多阪急さんでの個展で、半日だけ単発で会場に在廊するスタッフをお願いすることになりました。知人に相談してみたところ、人材派遣や紹介を手掛ける福岡の会社で、福岡市内の百貨店への人材派遣に特化したところがあるということで、会期のひと月ほど前にお話を聞いてみました。

営業担当の方が、すぐに必要な時間帯で動いていただける人材を探してくださいました。今回は単発の短時間ですので、派遣ではなく紹介。一点だけ確認されたのが「年齢層のご希望、上限などはありますか?」ということ。まったくありませんでしたので、何歳の方でもしっかり仕事さえしていただければ大丈夫です、とお返事しました。サービスを利用する側としては、まず「百貨店に派遣されている人」ならば、接客マナー・ビジネスマナーの点である程度安心できるだろうという期待がありました。そしてもし年配の方であれば、年相応の落ち着きや経験値から来る安定感があるだろうな、と。

たった半日の勤務ですが、軽い面接というか、スタッフさんに事前にお会いしました。服装、話し方、控えめながら言葉の端々に現れる意欲が好感を持てて、即決。わたしより一回り以上年上の方で、百貨店への派遣歴も長く、どんどん進化するレジなど売り場でのあれこれに対応するため、自発的に各種研修に出かけているということでした。お会いした日も、これから新しいレジに対応するための研修に出かけるところでした、と。おかげさまで、スタッフさんの勤務日当日は滞りなく運び、わたしも安心してその日を務めることが出来ました。

実はわたしの社会人経験は、法人人事部へのサービスを展開する会社で、人材採用・教育・評価・人事制度構築などのコンサル的な仕事でした。ですので、人材ビジネスを供給する側としては、じゅうぶんに仕組みや価値、使い勝手を理解していたつもりでした。30年を経て、今回初めて逆の立場でその仕事を眺めたときに、役に立つ仕事をしていたことを実感することができ、そんな意味でもとても良い経験となりました。今回の経験のおかげで、今後はもっと気楽に人材サービスのサポートを使っていけるように思います。何事も経験と勉強ですね。